Cinemaの王国

[Cinemaの王国 vol.961]~『アクシデント』

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☆   「Cinemaの王国」  vol.961(2011.10.6)
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このメールマガジンは、自腹で年間100本以上の映画を観る(ぽち)が、映画館
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【INDEX】
◆1.今週のこの1本!
  ─『アクシデント』─
◆2.メールちょうだいッ!!
◆3.ぽちのひとりごと
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◆1.今週のこの1本! ~『アクシデント』~
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●『アクシデント』(ACCIDENT/意外)
(2009年 香港)(上映時間1時間26分)
監督:ソイ・チェン
出演:ルイス・クー、リッチー・レン、ミシェル・イエ、フォン・ツイファン、
ラム・シュー
*10月8日(土)より新宿武蔵野館ほかにて公開予定。順次全国公開予定
ホームページ www.accident-igai.net
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<ストーリー>
ブレイン(ルイス・クー)、太っちょ(ラム・シュー)、女(ミシェル・イ
エ)、おやじ(フォン・ツイファン)の4人は、偶然の事故に見せかけて標的を
殺害する暗殺者集団だった。黒社会のボスを事故に見せかけて殺した彼らは、
次に質屋の息子の依頼で彼の父親を殺害する。だが、その直後に仲間が偶然の
事故で死んでしまう。それは本当は偶然ではなく、仕組まれた殺しではないか
と疑念を持ったブレインは、真実を知ろうとしてある男(リッチー・レン)を
尾行、盗聴し始めるのだが……。

<レビュー>
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ノワール風の滑り出しから、驚愕の心理サスペンスへと予想外の転化
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『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』などで、香港ノワールの巨匠として知られ
るジョニー・トー監督が製作を手がけた映画。監督は、彼のもとで助監督を務
めた経験を持つソイ・チェン。

偶然の事故を装って殺しを請け負う男3人、女1人の殺し屋集団。冒頭は彼らの
鮮やかな犯行がスリリングに描かれます。

いかにもジョニー・トーが関わった映画らしく、クールでスタイリッシュなタ
ッチが魅力的。特に香港の街中をロケした映像が光ります。雨の中の犯行シー
ン、ローアングルから人物の肩越しに空を映したシーンなど、鮮烈なシーンが
続きます。徹底して冷静なブレインをはじめ、殺し屋集団の男女4人の個性も際
立っています。

滑り出しは、実に魅力的な香港ノワールになりそうな予感がしたのですが……。
その後の展開には意表をつかれました。

殺し屋集団は次なる犯行の計画を練ります。依頼者は質屋の息子。年老いた父
親を殺すように依頼します。それを受けて、4人が知恵を絞ってあれこれ作戦を
考えるところは、なかなかの面白さ。

そして、いよいよ計画通り殺しを遂行する4人。ところが、その後メンバーの1
人が急死。一見、事故に思えるものの、ブレインは「事故を装った殺人で
は?」と疑います。何しろ自分たちも同じことをやっているのですから。

怪しい男を探り当てて、彼を尾行し盗聴し始めるブレイン。疑念が募り、精神
的に厳しい状況に追い込まれていきます。初めのうちのクールさが、どんどん
狂気へと転換していきます。そして、ついに仲間まで疑うようになるブレイン
……。

というわけで、滑り出しこそ香港ノワール風であるものの、途中からはブレイ
ンの心理をネタにした驚愕のサスペンス・スリラーへと突入。そこには因果応
報的な要素も感じられます。まさかこういう展開になるとは、まったく予想し
ていませんでした。相当にユニークな映画です。

ルイス・クーが疑心暗鬼の男を好演。日食を使ってブレインに真実を悟らせる
仕掛けなども、よく考えられています。

欲を言えば、もう少し時間をかけて描いて欲しいところもありました。後半は、
尾行・盗聴など地味な展開になるだけに、アクションなどを入れてメリハリを
つけてもよかったかも。

≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆

≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆
                       (ぽち)

2011年8月9日(火)シネマート六本木にて(マスコミ試写)

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◆2.メールちょうだいッ!!
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