Cinemaの王国

[Cinemaking vol.65]

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 週刊「Cinemaの王国」  vol.65(2001. 3.16)         
                http://homepage1.nifty.com/pochie/
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【今週の、美の追求は一日にしてならずじゃ!!】
◆ハリウッドの美容外科医によると、美容整形を受ける女性に一番人気があっ
たハリウッドスターたちの顔のパーツは、「ニコール・キッドマンの鼻」「ウ
ィノナ・ライダーの目」「キム・ベイシンガーの唇」「ジェニファー・ロペス
の頬」「サンドラ・ブロックのアゴ」だそーデス。
◆どうせなら、これ全部いっぺんに整形した顔を見てみたいと思うのは僕だけ
でしょうか? 想像するだに、オゾマシそうな……。 {{ (>_<) }}
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◆INDEX                                                  
■1.新作映画レビュー・その1
  ―『スナッチ』―
■2.新作映画レビュー・その2
  ―『キャスト・アウェイ』―
■3.メールちょうだいッ!!
■4.次号はあるのか!?
■5.ライターのつぶやき
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■1.新作映画レビュー・その1■

オラオラ! そこをどけ〜! マドンナのハートも射止めたモテモテ男、ガイ
・リッチー監督のお通りだゾ〜!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
●『スナッチ』(SNATCH)
(2000年 アメリカ)(上映時間1時間42分)
監督:ガイ・リッチー
出演:ブラッド・ピット、ベネチオ・デル・トロ、ビニー・ジョーンズ、デニ
ス・ファリーナ、アラン・フォード
*日比谷スカラ座、渋東シネタワーほか東宝洋画系にて全国公開中
ホームページ http://www.snatch-jp.com/
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<ストーリー>
アントワープで86カラットの大粒ダイヤを盗んだ強盗団がロンドンに潜入。そ
の頃、裏社会の賭けボクシングでは、八百長が仕組まれようとしていた。この
2つの事件をめぐって、ギャングやチンピラたちが壮絶な戦いを始める……。

<レビュー>
ポップ!! ハイパー!! クール!! シェキナベイビー!!(あんた、内田裕也か
!?)

いやぁ〜、どう表現したらいいんでしょ、この映画。かなりカッ飛んでますヨ
〜。こういうのって、自分の感性にピッタリ合った人にとっては、面白くてた
まんないだろうなぁ〜。 (^_^)

いわゆるクライム・ムービーってヤツですね。
ベルギーのアントワープで、宝石店がユダヤ教のラビに変装した強盗団に襲わ
れる。
で、その後、舞台はロンドンへと移り、ワケのわからん人物が次々に登場。盗
まれた86カラットの大粒ダイヤの争奪戦が展開される。
その背後では、賭けボクシングの八百長まで起きて、ギャングやチンピラたち
が大激突!!

やっぱり映像がいいですねぇ〜。
テンポがよくて、スリリングで、パンチの効いた映像が、ノリのいい音楽とと
もに機関銃みたいに繰り出されます。
ボクシング場面をはじめとするアクションシーンはリアル感たっぷりだし、観
客をガイ・リッチー監督のペースにグイグイ巻き込んでいきます。

登場人物がクセモノ大集合! なのも楽しい。 o(^o^)o
非合法ボクシングのプロモーター、ターキッシュ(ジェイソン・ステイサム)
と相棒のトミー(スティーブン・グレアム)。
ギャンブル大好きの強盗、フランキー(ベネチオ・デル・卜口)とボスのアビ
ー(デニス・ファリーナ)。
元KGBのロシア商人、ボリス(ラデ・シェルベッジヤ)。
ノミ屋を経営する大悪党ブリック・トップ(アラン・フォード)。
パイキー(流浪民)の青年ミッキー(ブラッド・ピット)。
弾丸を歯で止めるというスゴ腕の殺し屋ブレット(ビニー・ジョーンズ)。

「こんなヤツいないヨ〜」って感じのハチャメチャな人たちが、続々々々……
とテンコ盛りで登場。
そういう役を若手からベテランまで、役者たちがみんなノリノリで演技してる
んだよネ。それがとってもよくわかる。
特に、殺した相手を豚に食わせるという大悪党ブリックを演じるアラン・フォ
ード、インチキ銃を売りつける悪徳商人ボリスを演じるラデ・シェルベッジヤ
、執念でダイヤを追跡するアビーを演じるデニス・ファリーナといったオヤジ
たちが大活躍。
「こんな役やるかぁ?」って感じのブラピやベネチオ・デル・卜口も、ホント
生き生きと演技してる。

こういう面々が、あっちかと思えばまたこっち、こっちかと思えばまたあっち
、てな二転三転のダイヤ追跡劇を展開。まったく先が読めない展開で、少しも
スクリーンから目が離せない。 (゜ロ゜)

それに、ブラック・ユーモアの感覚もナ〜イス!
ブラピたちパイキー(流浪民)の描き方なんか、一歩間違えば差別につながり
そうな笑いなんだけど、そこをきわどいところでスルリとかわしていく。
彼らがプレゼントしたヘンな犬がダイヤの争奪戦に絡むあたりは、爆笑モノで
すヨ〜。 (^0^)

ただねぇ、この映画、誰にでもオススメできる映画じゃない。
ガイ・リッチー監督が叩き出すリズムと、自分が好きなリズムが一致する人な
ら大満足! (^-^)
だけど、そうじゃない人には「いったいどこが面白いの?」って感じじゃない
かな。

特にドラマをじっくりと楽しみたい人は、絶対に観てはダメ!
なんたって、そういう意図を最初から放棄している映画だからサ。

ごちゃごちゃと込み入った話をリズム感とテンポでグイグイ引っ張っていく。
例えば、ラストのドンデン返しにしても、それまでにブラピのキャラをていね
いに描いておけば、もっと強烈なカウンターパンチになったはず。
だけど、あえてそういうことはしないで、ものすごい勢いでラストになだれ込
んでいくワケ。

つまり、これは観客が五感で感じる映画。頭で考える映画じゃないんだよネ。
キャッチコピーは「アタマ使ってる?」だけど、観るのにアタマ使わないの。
そういう映画が苦手な方は、観るのをやめておきましょう。

そういえば、最近ガイ・リッチー監督はよくクエンティン・タランティーノ監
督と比較されている。たしかに、テンポのいい映像やワイルドさ、ブラックな
笑い、お下品なセリフの連発なんかは、そのまんまって感じ。
ただし、リッチー監督の場合、タランティーノ監督ほどキレたバイオレンス性
はないと思う。暴力シーンもあんまりエグイ感じはしない。
ひたすら明るく軽快に、軽いステップを踏むように進んでいく。そこが、より
「今」を表現しているのかもしれないな〜。

《ぽちのオススメ度》
★★★
(HPに「ご鑑賞前の注意」ってのがあって、「一度で充分、二度は観るな」
ってあるんですけど、これスゴイ当たってる。一度体験すれば充分。何度も観
て感動するような映画じゃないですネ。)
                              <ぽち>
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■2.新作映画レビュー・その2■

“オスカー荒らし”トム・ハンクスの新作『キャスト・アウェイ』。またまた
主演男優賞ノミネートで、この幸せ者めが〜!!(ちょっと分けて!)
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●『キャスト・アウェイ』(CAST AWAY)
(2000年 アメリカ)(上映時間2時間24分)
監督:ロバート・ゼメキス
出演:トム・ハンクス、ヘレン・ハント、ニック・シャーシー、クリス・ノス
*日本劇場、渋東シネタワーほかにて全国公開中
ホームページ  http://www.uipjapan.com/castaway/index.htm
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<ストーリー>
宅配便会社「フェデックス」のシステムエンジニア、チャック・ノーランド(
トム・ハンクス)の乗った貨物専用機が海に墜落する。奇跡的に無人島に漂着
した彼は、恋人ケリー(ヘレン・ハント)のことを思いながら、必死で生き抜
いていく。そして、4年後、イカダを組んで外洋に乗り出した彼は……。

<レビュー>
「−サバイバルの達人が贈る−無人島でのサバイバル生活入門!!」

ウソウソ。別にそういうハウツーものの映画じゃないんですけどね。
でも、大部分は無人島でのサバイバルシーン。なんたって、始まってわずか30
分ほどで主人公の乗った飛行機が墜落。それから1時間以上も無人島でのシー
ンが続くんですから……。
よくもまあこんな大胆な企画を実現させたものです。

ただし、ロビンソン・クルーソーの昔ならともかく、現代でこういう話をやろ
うとしてもリアリティ不足。
そこで、主人公チャックの仕事を実在する国際的宅配便会社「フェデックス」
のシステムエンジニアにして、冒頭で彼をロシア支店に派遣して従業員にハッ
パをかけさせる。
「我々は時間から逃れられないんだぁ〜」「早く荷物を運ぶんだぁ〜」
このあたりは、さすがに凝り性のロバート・ゼメキス監督。なかなか周到な準
備ですねぇ。

チャックにはケリーという恋人がいる。ロシアから帰ると彼女とのつかの間の
ラブラブ・タイム。ケリーがクリスマスプレゼントにくれた祖父の懐中時計は
、その後の彼の無人島生活の大きな支えになる。

ところが、チャックの乗った南米行きの飛行機が墜落。彼はたった一人生き残
って無人島に漂着する。いよいよ、そこで問題のサバイバル生活に突入だぁ〜
い!!。

食料や水を確保したり、火を起こしたり、脱出を試みたり……。
チャックのサバイバル生活をドキュメンタリータッチで淡々と描いていく。聞
こえるのは波や風の音だけ。音楽も一切入らない。

普通は、こんなシーンがズーッと続けば、ほとんどの観客は飽きちゃうはず。
だから、たいていは間に他のシーンをはさむんです。この映画だと、無人島の
シーンの間に、アメリカにいる恋人ケリーの様子を描いたり……。
でも、ここではそういう細工をキッパリと拒否。途中に何もはさまないで、延
々と無人島のシーンを続けていくんですヨ。
この大胆な構成にはビックリさせられました。 ( ゜_゜;)

いったいどうしてそんなことができたの? (・_・?)
それはですねぇ、大自然の美しさのおかげなんです。ゼメキス監督は大自然の
魅力をタップリと描写。バツグンに美しくて迫力ある映像を創り出している。
それに、漂着した荷物や、チャックの話し相手になるバレーボールなんかの小
道具の使い方もウマイ。
だから、1時間以上も続く無人島のシーンにも全然退屈しないってワケ。

でもまあ、無人島シーンの最大のポイントは、やっぱりトム・ハンクスの演技
でしょ。これだけの長い時間をずーっと1人だけで芝居するんですもん。

今回、話題になっているのは彼の大減量作戦。無人島暮らしがスタートして4
年後という設定で、髪もヒゲも伸び放題、やせ細って眼光も鋭くなった彼が登
場。その姿はまるで別人。「人間、ここまで変われるかぁ〜!!」って感じで、
思わず息を飲んでしまいます。
1年間撮影を中断して20キロ以上も減量したそうで、同じく体重を増減させこ
とで知られるロバート・デ・ニーロも真っ青の役者魂ですなぁ〜。 _(‥ )

ただし、僕は減量そのものよりも、彼の役者としての演技力の高さにあらため
て感心させられちゃいました。
無人島で暮らす絶望、それでも生きていかねばならない決意、時間の経過とと
もに達観しつつもけっして失わない希望、そういう微妙な感情が見事に表現さ
れているんですねぇ〜。
その熱演はホントに迫力満点。一人芝居では先輩格のイッセー尾形も降参か!? 
(^0^)

というわけで、無人島シーンには大満足。 (*^。^*)
でも、その後の展開にはちょっと??? (~ヘ~;)
彼は結局救われるのだが、帰国後のドラマが物足りないんだなぁ〜。

冒頭のロシアでのシーンで、チャックがひたすら時間にこだわる猛烈社員を演
じているものだから、僕はてっきり彼が人生について考え直す映画かと思っち
ゃったんですヨ。無人島生活の末に、過去を反省して違う生き方を見つける…
…てな感じのネ。

ところが、そんなわかりやすい話じゃなかった。
4年ぶりに戻ってきたチャックの内面の葛藤を描いた後で、はっきりした結論
を出さないままに終わっちゃうんです。
「観客の皆さん! 後はどうぞ勝手に想像してねぇ〜」

それはアリだと思う。
でも、それだったら前半のチャックとケリーの関係や、帰国後の2人の葛藤を
もっとリアルに描いて欲しかった。そこの描き方が浅いから、イマイチ想像力
がかき立てられないんですよネ。

全体の構成として、やっぱり無人島のシーンが長すぎると思う。
ドラマ的にはもう少しそこをコンパクトにしてその前後をしっかり描いてくれ
ないと、深〜い感動を味わうことはできない気がするなぁ〜。

《ぽちのオススメ度》
★★+1/2★
(トムの演技と大自然の美しさだけでも絶対に観る価値アリ。ただし、ドラマ
的には花マルはあげらんない。)
                              <ぽち>
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■3.メールちょうだいッ!!■

「Cinemaの王国」は皆さんからのメールを活力に発行を続けておりまッす。
今週は、<映画好きのるり>さんから、2月にアメリカで観た『ハンニバル』
の感想を送っていただきました。怖いばかりでなく、画面が綺麗で、映画の終
了後には観客から拍手があがったそうです。4月の日本公開が楽しみですネ。

皆さんも、「Cinemaの王国」へのメッセージや「こんな作品を取り上げて欲し
い」といったリクエスト、自分が観た映画の感想、映画に関する疑問・質問な
ど、気軽に下記までメールをくださいネ。できれば名前(ハンドルネーム)を
明記してください。

fwkg4052@mb.infoweb.ne.jp
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■4.次号はあるのか!?■

ちゃんとあるよ〜ん。 (⌒^⌒)
「Cinemaの王国」は毎週金曜日発行。次号は3月23日発行の予定です。
先週と今週は、全国公開のメジャーな映画を取り上げたので、そろそろ単館系
の映画も取り上げてみたいと思っています。

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■5.ライターのつぶやき■

*僕がシナリオを書いたビデオのロケに立ち会いました。
いつもはテレビ画面で見ている役者さんたちが、目の前で演技するのを見るの
は、なんだか不思議な感じ。いつまでたっても慣れません。特に、自分の好き
な役者さんだったりすると……。
でも、カット割とかカメラアングルとか、映画を観るうえでも参考になること
が多くて、とっても楽しい経験でした。 (*^。^*)

*キネマ旬報社が、東京で「映画業界就職セミナー」を開催するそうです。
31日10時から、文京区春日1の文京シビックホール小ホールで。参加費は8400
円。夜の交流パーティーにも参加される方は1万3650円。
なんか、新手の金儲けって気もするんですけど(笑)、映画業界を目指す方に
は役に立つかもネ。申し込みは21日までに同社事業部(電話03-3815-7131)ま
でだそうです。
                             <ぽち>
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を利用して発行しています。
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発行周期: 週刊(毎週金曜+不定期の水曜) 最新号:  2019/03/20 部数:  1,005部

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