紳也特急

紳也特急 vol,100

カテゴリー: 2007年12月01日
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  全国、津々浦々年間100ケ所以上の教育機関などへ性教育の講演を行う
    地域医療振興協会、岩室紳也医師の衝撃のメールニュース!
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〜今月のテーマ『100回学ぶ』〜

●『光陰矢のごとし』
○『サポーター』
●『書くカウンセリング』
○『みんなちがってみんないい』

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12月1日23:00スタート
@amate-raxi
http://www.amrax.jp/
特別ゲスト:岩室先生、パトちゃん

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●『光陰矢のごとし』
 紳也特急を書き始めてあっという間に100号となってしまいました。それ
が世界エイズデーの2007年12月1日に出せることは何か偶然のような運命の
ようなことを感じています。1号目の「握手でHIV(エイズウイルス)はう
つる?」にはじまり、「HIVの感染経路再確認」、「包茎について」、「セッ
クスは本能的なコミュニケーション」といろんなことを書かせていただき、
読者の方からもご批判を含め多くのメッセージをいただきました。そして
1回も欠かさずに書いてきたのは実は自分のためだったとあらためて感じて
います。
 最初のうちはこれも伝えたい、あれも伝えたいという思いが強かったの
ですが、途中から書くことを通して、私がメルマガに登録していただいて
いる何百人もの方に、このメルマガを書くことを通して多くの学びをいた
だいていたようです。そこで、100号のテーマを「100回学ぶ」としました。

『100回学ぶ』

○『サポーター』
 人間は人と人との間でしか健やかに生きられないということを私自身、
この歳になって実感しています。家族、友人、職場の同僚はもちろんのこ
と、私の場合は多くの患者さんたちに支えられているように思います。わ
が身に起こるつらいことも、「あの患者さんと比べればまだ幸せ」と思え
るのはいろんな人と関わらせていただいているおかげです。私は私の周囲
の人が一人ひとりを勝手に私のサポーターになってもらっています。
 この原稿を広島で開催されている第21回日本エイズ学会の最中に書いて
いるのですが、学会の会場ではいろんな人との交流の中から自分に足らな
かったところ、逆にこちらから発信したいことなどをやり取りしつつ、結
局のところ、みんながみんなのサポーターなのだと実感させていただいて
います。

●『書くカウンセリング』
 紳也特急を書きながら、最近は不思議な感覚になります。自分の思いを
描いているだけなのですが、気がつくとまるでカウンセリングを受けてい
るような雰囲気になっていることがしばしばあります。例えば「性教育バッ
シング」といった風潮があった時も、誰かに頼まれた原稿ではないため、
その時自分が何を感じ、それを自分なりに表現すると頭の中が整理される
だけではなく、こころの中も整理されるようです。最近ブログが流行って
いるようですが、日記風に書いている人たちも私と同じように書くことを
通した自己カウンセリングを受けているのでしょうか。
 自分と向き合うことの難しさ。現実と向き合うことの難しさ。人と向き
合うことの難しさ。毎日がその連続です。そんな中で定期的に自分の中の
思いを、混乱を書くことを通したカウンセリングをさせてもらっているこ
とに改めて感謝です。
 と書きながら、「日本におけるカウンセリングの難しさ」を訴えている
自分のことを笑ってしまいました。すべての中学校にスクールカウンセラー
が配置されたと聞きましたが、本当に生徒さんはカウンセラーを上手に使
えるのだろうかという疑問を紳也特急94号に書きましたが、紳也特急を書
きながら自分を表現している私の文書は果たしてちゃんと人にものを訴え
るものになっているのだろうかと不安になりました。ただ、こうやって思
いを書いている医者がいてもいいかなと自己満足の世界にいます。

○『みんなちがってみんないい』
 山口県出身の金子みすゞさんという詩人の詩「私と小鳥と鈴と」の中に
「みんなちがってみんないい」というフレーズがあります。何世代も前を
生きた金子さんも、現代の競争社会、序列社会を生きている人たちのここ
ろに響くメッセージをずっと昔に書かれています。私のかすかな記憶の中
にこのフレーズが残っているのですが、私がこのメッセージにこころを動
かされたのは最近のことと言っていいと思います。
 HIV(+)の人も、性のトラブルに巻き込まれている人も、こころを病み生
きづらさを感じている人も、生活習慣病になった人も、一人ひとりがその
現実を引き受けつつ、また一人ひとりの生活を続けています。「みんなち
がってみんないい」というのはつらい思いをされた人には伝わる言葉です
が、つらい思いをしていない人にはなかなか伝わらないのかなとも感じて
いますが、このことをどう伝えるかをこれからも考えていきたいと思いま
す。101号以降もよろしくお願いします。

 
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紳也特急

発行周期:  月刊 最新号:  2019/03/01 部数:  860部

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