EJJ(JET会報)

[EJJ-080224] e-JET Journal #412

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Caving, Outdoor, Adventure, etc.

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  洞窟探検・ケイビング活動をするJETのメールマガジンです
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 [EJJ] e-JET Journal     2008/2/24号       読者:201名
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映画「スウィーニー・トッド」を見に行きました。
とにかくジョニー・デップが見たくて、事前情報を持たずに映画館へ走った。
映画が始まってから、タイトルにR-18の表示があったことを思い出した。
たしかに、子供には見せないほうがいい。血がドバドバ出る映画です。
ミュージカル仕立てだったのが救いでした。あうう。(チカノ)


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☆2008年霧穴ケイビング           by #9702 阿部勇次(骨好き)
★JETの活動予定                                        by JET事務局
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☆2008年霧穴ケイビング       by #9702 阿部勇次(骨好き)
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年明けすぐの1月5〜6日、三重県太紀町の霧穴へ行ってきました。
例年ですと、J.E.T.は年末年始に1週間にもおよぶ大掛かりな合宿調査を行なうのですが、
今年は1泊2日のお気楽な活動です。
私は、いつも仕事(除雪車運転の当番)で拘束されて合宿調査へは参加できず
悔しい思いをしてきましたが、今回は2日間だけということもあってなんとか参加することができました。
参加メンバーは、近野さん、稲垣さん、小粥さん、そして私の4人。
柏木さん(石好き)も地質調査のため同じエリアで活動中で、ニアミスしていたようですが
現地では遭遇できませんでした。

霧穴の洞内には動物の骨がごろごろしています。
以前調査に訪れた際にも、タヌキやらテン、カモシカ、イノシシなどなど
いろいろな動物の骨を採集しました。
でも今回は、地下水流に住む骨の無いニョロニョロした奴についてのレポートです。
「骨の無い奴なんかには興味無い」と言っていたくせに、どうしてかって?
確かに私は骨好きです。骨を愛していますとも。
恋人がいかに美人でやさしくても、週刊誌のグラビアに目がいってしまうのとおんなじです。
美人のお姉さんにやさしく声をかけられて、思わず振り返ってしまった・・と
まあそんなところでしょうか。

霧穴には、幅数10cmほどの細い水流が随所で見られます。
霧穴が尾根の直下に位置している事を考えると、この水流の水がどのように
供給されているのか不思議に思えてきますが、枯れることなく安定しているようです。
J.E.T.によるこれまでの調査で、この水流中には
地下水性のヨコエビが生息していることがわかっていました。
こうした地下水性のヨコエビどもは、日本列島の地史と深く関わりながら進化し
分布を広げてきたはずですが、分類学的な研究が遅れているので
わからない事だらけのままになっています。
こんな状況を打開するため、「御当地ヨコエビ大作戦」(各地のヨコエビを採集し
分類学的な再検討をする)を始めたところだったので、今回はぜひ霧穴のヨコエビを
採集したいと目論んでいたのです。
水たまりで目を凝らすとヨコエビがチョロチョロ泳ぎまわっているのが観察でき、
生息密度もそこそこのようでした。
ところが、いざ採集しようとするとなかなか思うようにはいきません。
霧穴の水流の底質は砂礫で、水面にちょっと刺激を加えるとヨコエビどもはすぐ
その中へ潜り込んでしまいます。
普段よく行く河内風穴や佐目のコウモリ穴の場合は、底が泥の水たまりに
生息しており発見したら捕獲し損ねることはまずありません。
油断してスポイトを持って来ていなかったので、私はヨコエビどもにいいように
からかわれている状態でした。

ヨコエビ「やーいやーい。こっちだよー。アッカンベー。」
私「ちくしょう!このブタ野郎!おとなしく捕まりやがれ!」
ヨコエビ「バイバーい。お元気でー。さいならー。」
私「・・・・」

とまあ、こんな感じでヨコエビとの果てしない闘争を繰り広げていたわけですが、
奴らの態度があんまりなので腹を立てた私はついに強硬手段に出ることにしました。
奴が潜った後をしつこくほじくり返し、とことん追いつめてやろうという作戦です。
この作戦は、うまく捕獲できない苛立ちをぶつけているだけであまり頭のいいや
り方とも思えませんが、結果的には事態を違う方向へ向けてくれることになりました。
ヨコエビが潜ったあたりの砂利をほじくっていた私の目線の先に、突然異質な物が
飛び出してきたのです。
そいつは長さが5〜6cmの細長い生物で、体は透けていて消化管のようなものが
数珠状につながっているのも見えました。
捕まえてよく見ると、表面はヌメヌメしていて鈍く虹色に輝いてみえます。
地下水性のミミズでした。
いつもの私なら、「骨のないミミズなんて・・」とすぐに釈放していたことでしょう。
でも、くねくねと身をよじらせて虹色に光るそいつの姿は、なんだかなまめかしくて
とても魅力的に見えたのです。
こうして、ミミズを採集し持ちかえる事になりました(ちなみに、ヨコエビのほうも
かろうじて7匹の捕獲に成功しました)。

さて、巡検から帰ってミミズをとりあえず冷蔵庫に収めたものの、それから
どうすべきかさっぱりわかりませんでした。
手元にあった文献との絵合わせではナガミミズ科の地下水性種のようにも思えました
が、それが正しいのかどうか、正しい同定ができていたとしても
それにどういう意義があるのか、標本にするにはどうしたらよいのか、全く見当もつきません。
それに、今は元気なミミズも、冷蔵庫ではきっとそんなに長くは持ちこたえられないでしょう。
こいつの命を無駄にはできないし、面白い種類の可能性も考えられなくはないし・・・
なんとかしなくては。
そこで、以前、鈴木さん(エスパ)からミミズを専門にしている研究者について
教えて頂いたことがあるのを思いだし、早速連絡をとってみました。
見ず知らずの方に突然メールをお送りするのは緊張します。
しかも、その道の専門家となれば、小心者の私の血圧は上がりまくりです。
鼻血で出血多量になりながら打った“たどたどしいメール”をお送りしたのは、
水生ミミズがご専門の大高明史先生(弘前大学)です。
大高先生からはすぐに返信が来ました。
「画像だけでは判断できないので、実物を送ってください」とのこと。
専門家の手に無事渡る事になり、まずは一安心です。
その後、ミミズをご覧になった大高先生からは、興味深い事を色々と教えていただきました。
まず、「霧穴産のミミズはまだ未成熟で種までは分類できず、分類できるのは
オヨギミミズ科の一種(地下水種)というところまでです。」とのことでした。
また、「これまでに本州では地下水性ミミズが発見されたとの正式な報告はないが、
実際のところ結構普通に生息しているはずだから
今後の研究で新種が沢山発見される可能性もある。」とのこと。

研究が手付かずというのは、なんともわくわくしてきます。
今回採集したのは未成熟個体だったので種まで決められなかったわけですが、
成熟個体が発見できれば本州からの初記録として報告できるでしょう。
それに、新種を発見できるかもしれない!!
皆さん、ファンケービングや測量をしていて地下水性ミミズを見つけたら
ぜひ採集しましょう。
そして地下水脈に埋没しているミミズ王国の存在を明らかにしようではありませんか!!
(ヨコエビもよろしく)
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ミミズかぁ。
新種発見は魅力的だけど、ミミズはきびしいですっ!
今回は、霧穴のイッツ・ア・スモールワールド版レポートでした。
私自身は生物にはそれほど興味ありませんが、
阿部さんのスモールワールドは楽しい!(チカノ)
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月1回 月例レスキュー講習
未定 霧穴短期合宿(撮影・探検)
3月 篠立の風穴 ディギング

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JET事務局 担当 チカノユリコ
<chikano@mbd.ocn.ne.jp>         
お問い合わせ
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