ロシア政治経済ジャーナル

【RPE】★トランプのブレーンは、日米中関係をどう見ているか?

【RPE】★トランプのブレーンは、日米中関係をどう見ているか?

RPE Journal==============================================



     ロシア政治経済ジャーナルNo.1531 


                    2017/4/2

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トランプさんのブレーンは、日本、アメリカ、中国の関係につ
いて、どう考えているのでしょうか?


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★トランプのブレーンは、日米中関係をどう見ているか?


全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


「トランプは、どこに行くのだろう?」

これは、今も世界の関心事です。


トランプ自身は、


「ロシアと和解して、中国に勝つ」


という構想を抱いている。

ところが、アメリカ国内の反発と中国の工作により、現状は、


「ロシアと和解できない。中国と対立できない」


状態になっている。

それでも、トランプの「真意」を知っておくことは大事です。

どうすれば知ることができるのでしょうか?

「人事」を見ることで、ある程度知ることができます。


たとえば、ティラーソン国務長官は、「プーチンの親友」と
呼ばれる男。

「国家通商会議」の委員長ピーター・ナヴァロさんは、対中
強硬派。

ナヴァロさんは、日本でもベストセラーになっている。


●米中もし戦わば 戦争の地政学

(詳細は→ http://amzn.to/2nK52SD )


の著者です。(カリフォルニア大学教授)

この本は、「トランプの側近」が書いた。

つまり、トランプの政策に大きな影響を与える可能性が高いとい
うことです。

今回は、ナヴァロさんが「日米中関係をどう見ているか?」を知
っておきましょう。



▼米中戦争が起きる確率



この本は、「米中戦争が起きる可能性は?」という質問からはじ
まります。

米中の現在の関係は、


・既存の超大国アメリカ

・新興勢力中国


です。

ナヴァロさんによると、1500年以降、このような組み合わせは
15例あった。

そのうち11例は戦争になった。



<世界史を概観すると、一五〇〇年以降、

中国のような新興勢力がアメリカのような既存の大国に対峙した
一五例のうち一一例において

(すなわち七〇%以上の確率で)

戦争が起きている。>(米中もし戦わば 13p)



こまごまとした分析については、本を読んでいただきたいと思い
ますが。

ナヴァロさんは、アメリカと中国が戦争する可能性は、


「非常に高い」


と結論づけています。

そうはいっても、「強硬派」というわけでもなく、非常に冷静です。

「安全保障」についての本ですから、「最悪を想定する」のは当然
ですね。



▼アメリカに関する現状認識



さて、ナヴァロさんは、「アメリカの現状」についてどう認識して
いるのでしょうか?


・アメリカは、膨大な財政赤字を、「軍事費削減」により解決し
ようとしている。

・アフガニスタン、イラク戦争の失敗で、アメリカ国民は、「戦
争疲れ」している。

・「新孤立主義」が台頭してきている。


これらの理由で、ナヴァロさんは、日本人の「現在の対米観」を
以下のように結論づけています。



<アメリカは、少なくとも日本から見れば、

もはや軍事的義務を果たす経済力のない、

政治的に無気力な、

防衛予算の優先順位も正しく決められない国だということになる。>

(158p)


ずいぶん自国に厳しい意見ですが、ナヴァロさんはオバマ政権を
見て、こう考えていたのでしょう。

そして、彼の意見に賛成の読者さんも多いと思います。



▼では、日本はどう動くか?



こういう現状認識と、中国の脅威の高まりを踏まえ、日本はどう
動くのでしょうか?

ナヴァロさんは、三つの可能性を想定しています。


1、中国に乗り換える

2、日本は、核武装する

3、ぶれない同盟国でありつづける



▼日本が、中国に乗り換えれば?



1、中国に乗り換える

を見てみましょう。

ナヴァロさんがこの可能性を考えていること、驚かれた人はい
るでしょうか?

しかし、考えてみてください。

小沢一郎さんが、「私は人民解放軍の野戦軍司令官です!」と
宣言したのは、わずか8年前のことです。

親中野党が、政権をとる可能性は、常にある。

また、自民党内にも、親中派が山ほどいる。

こういう現状でアメリカが、「日本は中国に寝返る可能性がある
よね」と考えるのは当然でしょう。


では、寝返ったら、日本はどうなるのでしょうか?

ナヴァロさんは、


・日本は、尖閣を中国に譲ることになる。

・東シナ海の漁業、石油・ガス利権を失う。

・日本は、沖縄を失う。(沖縄は中国領になる。)


極めて真っ当な予想です。

皆さんご存知のように、中国は、


「日本には、尖閣だけでなく、沖縄の領有権もない!!!」


と宣言しています。

(●必読完全証拠はこちら。↓
https://jp.sputniknews.com/japanese.ruvr.ru/2012_11_15/94728921/ )


日本が中国に「寝返る」とすれば、それは事実上の「敗北宣言」
ですから、

沖縄を献上するハメになるでしょう。



▼日本が核武装すれば???



次に

2、日本は、核武装する

について、ナヴァロさんは、どう考えているのでしょうか?


ナヴァロさんは、「唯一の被ばく国として、日本は核兵器の保有
には強い拒否感を持っている」(162p)としながらも、

「ほとんど一夜のうちに」(163p)核兵器を製造できるとしてい
ます。


しかし、ナヴァロさんによると、日本が核保有することで、アジ
アで核戦争が起こる可能性は大きくなるそうです。

この点に関しては、ナヴァロさんに反対の人もいるでしょう。


ここからは私自身の考えです。

中国の対日戦略は、「反日統一共同戦線構築」でした。

(●必読完全証拠はこちら。↓
https://jp.sputniknews.com/japanese.ruvr.ru/2012_11_15/94728921/ )

そう、中国、アメリカ、ロシア、韓国で「反日統一共同戦線」を
つくり、日本を破滅に追いこむのです。

もし日本が核武装を宣言すれば、それをもっとも喜ぶのは中国で
しょう。

中ロは、当然日本核武装に反対。

そして、中ロは、アメリカ、欧州を巻き込み、日本に過酷な経済
制裁を課すに違いありません。

アメリカと中国が一体化すれば、日本は、またもや石油を買えな
くなります。


「核があればすべて解決」というのは、「生命線である満州を守
ればすべてOK」

というのと同じぐらい短絡的で危険なことです。

歴史的事実として、「核拡散防止条約」は、「日本(とドイツ)
に核をもたせないため」につくられた。


「アメリカは、日本に核をもたせない!」


という決意、バイデン前副大統領も公言しています。

2016年8月16日時事。


<【ワシントン時事】バイデン米副大統領は15日、ペンシルベニ
ア州スクラントンで米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン
前国務長官(68)の応援演説を行い、「私たちが(日本が)核保
有国になり得ないとうたった日本の憲法を書いた」と発言した。>


というわけで、私が短絡的な「核武装論」に反対なのは、

はっきりとアメリカ、中国を敵にまわしてしまうからです。

もちろん、欧州、ロシアも日本の核武装に反対。


日本は、欧米、中ロを敵にまわし、世界で完全に孤立します。

そして、また敗戦。

繰り返しますが、これは私の意見で、ナヴァロさんが書いてい
ることではありません。



▼日本が「ぶれない同盟国」であれば?



では、最後


3、ぶれない同盟国でありつづける


はどうなのでしょう?

ナヴァロさんは、「ぶれない同盟国」シナリオは、

「平和に貢献する」としています。

なぜ?



<ペンタゴンの元アナリスト、マイケル・ピルズベリーは、

この「力による平和」主義についてこう説明する。

中国は探りを入れ、

弱点を見つければ前進してくる。

だが、進んでみて相手が強いと分かれば、

撤退するだろう、と。>(163p)



中国の「弱者は遠慮なくいじめるが、

強い者には手を出さない」

という傾向については、戦略家ルトワックさんも指摘しています。


というわけで、安倍総理の対米外交は、今の状況下では「正解」
なのです。


(あくまで「現状正解」ということで、「永遠に正解」という意
味ではありません。)



ちなみに、


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は、「トランプのブレーン書いた」という意味で、必読です。



・中国の狙い

・中国の軍事力の実態

・米中戦争はどこから起こる可能性があるか?

・米中戦争シュミレーション

・米中交渉の可能性

・どうすれば、戦争を回避し、平和を達成できるか?


が非常に冷静に分析されています。

日本と世界の未来を知りたい方は、必ずご一読ください。

後悔しないこと、北野絶対保証です。



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発行周期: 不定期 最新号:  2019/03/19 部数:  56,328部

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