ロシア政治経済ジャーナル

【ロシア政治経済ジャーナル】アメリカは日本の核武装を。。。

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         ロシア政治経済ジャーナル  おたより号

                         2006/10/25号

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★アメリカは日本の核武装を。。。


全世界のRPE読者の皆さまこんにちは!

日本では北の核実験以降、「核武装論」が浮上してきているようですね。

実際に持つ持たないは別として、国民が「国防」に関心を持つのはよい
ことなのではないでしょうか。

今回は、アメリカ在住の「アメリカ在住」様からのおたよりを紹介します。

アメリカ人は、日本の核武装に対して、何を考えているのでしょうか?

RPE北野
↓
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★アメリカ在住様からのおたより


以前、そちらの方に、駄文を書き送らせていただいた者です。


今回は、現在のアメリカ国内における日本、その他のアジアの国々の核武装
に対する一般のアメリカ人の感情について、書かせていただきます。


お目汚しいただければ、幸いです。


さて、北朝鮮の核実験実施以来、アメリカ国内でも、ニューヨークタイムズな
どのリベラル系新聞やCNN等は、日本の核武装に対しては、相変わらず、
大体が、ドミノ理論的な反日本核武装論(日本が持てば、他の周辺諸国も
持ち始めて、収拾がつかなくなる)を展開していますが、これは、大体のア
メリカの保守派も、根本的には同じような意見や見解のようです。


(もちろん、政策担当者や言論人の間には、容認論も有ることは有りますが、
認められる可能性が少ない、少数意見であり、現状では、圧倒的に否定
論が強いのです。)


一般のアメリカ国民の間には、「これ以上、核が拡散してたまるか!!」と
いう感情が強い上に、ことさら、日本も含めたアジアの国々の核保有には、
「程度の低い連中に核など持たせたら、何をするか分からない」という一種
の人種差別に基づいた恐怖感情すら、垣間見えます。


(彼らにとっては、未だにアジアは、「蛮地」という意識が根底に在るようで
す。)


特に、アメリカ民主党等のリヴェラル派は、日本の核保有は、長期的に見
れば、日米間の関係悪化と衝突をもたらすので、好ましくないという考えが
有ります。


(太平洋戦争開戦以前の地勢力学が、未だに、この連中の頭の中には、現
実を無視した亡霊のように存在しているのです。)


その為に、中国やロシアなどの既存の核保有国に対してだけは、その特権
を認めるが、それ以外は、地域の安定にとって好ましくない。もしくは、危険
だという理由(根底には、日本に対する伝統的な不信感と差別心に基づい
た日本脅威論的な思考、更には、自分達が、好ましいと考える米中露を中
心とした、この地域の既存の秩序への観念的な妄信が有ります)で反対す
るのです。


実際、つい最近、知り合いの共和党員やリヴェラル派の学者と、この件で、
話しましたが、やはり、大部分が、否定的でした。


上記のように、日本の核武装に対しては、否定的意見や感情をあらわにし
ますが、一方では、北朝鮮の核保有に関しては、リヴェラル派は、「アメリ
カが、本腰を入れて交渉してやれば、必ず、北朝鮮政府は、核を自主的に
放棄するだろう。」という妙な自信過剰に基づいた幻想を持ち続けています。


(ロシアから見れば、違うように見えるかも知れませんが、この手の連中
は、冷戦下の1962年に、当時のケネディ政権が、ソ連に対して、徹底的
な話し合い路線を貫いて、キューバのミサイルを巡る米ソの全面戦争を回
避し、その後のデタント路線に繋げていった成功体験が頭の中で、神話化
して、存在しており、それを基にした、「こちらが、誠意を見せて、相手の
言い分もじっくり聞いてやり、交渉の場所さえ確保すれば、後は、交渉しだ
いで、どうにでも出来る」という幻想に思考が犯されている連中が多いの
です。)


保守派は、もちろん、北朝鮮政府など、微塵も信用しておらず、「話し合い
など、とんでもない。」と主張しますが、イラク情勢が、危険水域に達してい
る現在では、新しく火種を興すような軍事力の行使などは、大部分のアメ
リカ人の「アメリカにまでは、ミサイルは、飛んでこないのだから、これ以上、
余計な戦場を増やすな!!」という感情や、中国とロシアの動向(一般の
アメリカ人の間では、「必ず、自分達に、反対するであろうし、また、北朝鮮
を影で支援するだろう」という不信感が根強いのです。)を考慮しても、論
外であり、経済制裁を行なう以外に、これといって、打つ手無しというのが、
現状のようです。


北朝鮮の核保有問題は、日本の核開発問題をはじめ、日米同盟の有り方
を、根本から、揺さぶり始めただけでなく、アメリカの、この地域における核
管理政策の有り方まで、揺さぶり始めたのですが、アメリカでは、保守、リ
ヴェラル共に、有効な手段を、考えることが出来ずに、思考が迷走してい
るようです。


以上、駄文、長文、失礼しました。

これからも、先生の御健筆を拝読させていただきます。

では、失礼いたします。

アメリカ在住、

敬具。

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発行者 北野 幸伯


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