ロシア政治経済ジャーナル

【ロシア政治経済ジャーナル】No.125

=== RPE Journal================================================
        
         ロシア政治経済ジャーナル No.125
                         2002/8/21号
===============================================================

★ロシアとイラクの危険な関係2

前号の続きです。

▼銭を餌にロシア取り込みを図るイラク

イラクがロシア取り込み計画を開始したのは、最
近のことではなかった。

例を挙げてみよう。

1、ロシアはイラクの原油を転売して儲けている

イラクは現在、ロシア企業に原油の販売を委託し
ている。

ロシア企業の利益は年間2億米ドル。

しかもその半分が米国に販売されている。

米国企業は、「オ〜マイガッ!フセイ〜ンさん、ア
メリカ企業に直接売ってくださいよ〜!」と不満を
持っているにちがいない。

プーチンさんは。。(−_−)(にやり)

2、イラクは、ロシア企業に油田・ガス田開発を一
任する意向を示している

イラクは現在、原油輸出量で世界第6位。

ところがその潜在能力は大きく、国連の制裁が
解除された暁には、原油生産量でサウジアラビ
アを越す可能性もある。

具体的に言うと、生産量を現在の日量300万バ
レルから800万バレルに増やす力がある。

また、イラクの天然ガス埋蔵量は確認されてい
るだけで3兆立方メートル以上。

専門家は、「開発を進めればまだまだある」との
意見で一致している。

フセインは、「アホな米帝や、優柔不断な欧州の
企業に開発を任せるより、ロシアに開発を任せた
方がいい」という考え。

ロシア企業に優先的に開発事業権を与える意向
を示しているのである。

プーチンさんは、、(−_−)(にやり)

3、ロシアは、イラクに武器を売って大儲け?

イラクは、「国連制裁が解除された後は、ロシアか
ら独占的に武器を輸入しますよ!」としている。

またイラクは、ロシアに70億米ドルの債務があるの
だが、「これも必ず返済します!」と約束した。

以上、フセインが原油販売・油田ガス田開発、武器
輸入を餌に、ロシア取り込みを狙っていることを明
らかにした。

この戦略の目的はなんだろう?

簡単に言うと、「フセインがいるからロシアは儲かる
けど、フセインがいなくなればロシアは儲かりません
よ!」ということ。

米国がイラクを攻め、フセインが失脚する。

米国の傀儡政権ができる。

すると、どこの企業がイラクの油田開発を行うのか?

当然米国企業だろう。

フセインは、「俺を生かしておいた方が儲かりますよ」
というメッセージをプーチンさんに送ることで、ロシア
の保護を得ようとしているのだ。

▼ロシアの戦略

さて、ロシアはイラクのラブコールにどう答えるのか?

答えは「どっちに転んでもいいように準備を進めてい
る」となる。

考えられるシナリオを挙げてみよう。

1、アメリカがイラクを攻撃した場合

原油価格が急騰し、ロシアは大儲け!

(原油価格は既に急上昇している。)

2、アメリカがイラク攻撃を止めた場合

ロシアはイラクの石油・ガス権益を独占して大儲け!

3、アメリカがイラクを攻撃し、フセイン政権を打倒で
きなかった場合

ロシアはまず、原油価格の急騰で儲け、その後石
油・ガス権益を独占した大儲け!

「市場の将来を予測するのは不可能だが、それが
どちらに向かおうと、そのための準備をしておくこと
が大事だ」-(ロバートキヨサキ「金持ち父さんの投
資ガイド上級編」)

具体的にロシアはどう行動するかというと、国連安
保理などを通して、米国のイラク攻撃に反対する。

しかし、プーチンさんの本心は「どっちにしてもロシア
は儲かる。俺って頭いいぜ!」(−_−)(にやり)

▼米ロ関係は?

もう一つの疑問は、「ロシアはイラクと仲良くして、米
国との関係はどうなの?」ということ。

全然大丈夫。

イラクとアラブの石油戦略を恐れる米国は、ロシアの
協力を絶対的に必要としている。

もちろん口では、「イラクと仲良くするのはやめてくれ!」
と言うが、決定的に不仲になることはあり得ないので
ある。(^O^)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<広告>
●市内通話が最大40%割引き!タイムプラス、INSタイムプラス好評受付中!
 http://www.info-ntt.co.jp/cgi-bin/telepocket/timepulas.cgi?id=10020236
 1日10分しか通話(通信)しないという方にも通話料金の
 節約になります。まだご加入いただいていない方はお早めに。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★ロシア情報ステーション更新情報

・北朝鮮・金総書記がロシアを訪問へ (8/20)

・ガスプロム、F1に参入 (8/19)

・イルクーツク・エネルゴ、カザフスタンへの電力供給を開始 (8/18)
 
・ロシア政府、ダライ・ラマの入国を拒否へ (8/16)
(●会いに行く計画だったので残念。(涙))

・ロシア政府、来年度予算案を承認 (8/15)

・2002年上半期、アルコール飲料販売量が8.8%上昇 (8/15)
(●ロシア人=酒飲みという印象が定着していますが、
いったいどのくらい飲むのでしょう?)

・ユコス、東アジア・トランジットを買収 (8/13)

・中央銀行、公定歩合を引下げ (8/11)

・ 第12回チャイコフスキー・コンクール(ヴァイオリン
部門)  を振り返って。 
(●世界一詳しい、チャイココンクールのレポート。
コラムのコーナーでごらんください!)

詳細はhttp://www.ai.wakwak.com/~cpm/russia

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★メール待ってます!

雨にも負けずガス爆発にも負けず(涙)、黙々と
ロシアの最新情報を伝え続ける、RPEジャーナル
とロシア情報ステーション。

スタッフ唯一の原動力は、皆様からの応援メール
です。

どうか皆様の声をお聞かせください!
tjkitano@mtu-net.ru

(いただいたメールは、掲載させていただくことが
あります。匿名希望の方はその旨お書きください)
  
=================================================================
○電子メールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」2002/8/21
   
  感想、質問、お問い合せは rpe@basil.freemail.ne.jp

  解 説: 北野 幸伯
  編集発行者: 池田 昌之 
  発行所:セルテックプロジェクトマネージメント株式会社

  Home Pages: http://www.ai.wakwak.com/~cpm/russia
 
=====================================RPE Journal=================
この内容はロシアに在住している筆者の観点から書かれています。
一般の政治解釈などとは違う観点から書かれて
いるかもしれませんが、ご了承のほどお願いします。

このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )


ついでに読みたい

ロシア政治経済ジャーナル

発行周期:  不定期 最新号:  2019/03/23 部数:  56,493部

他のメルマガを読む