ロシア政治経済ジャーナル

【ロシア政治経済ジャーナル】No.123

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         ロシア政治経済ジャーナル No.123
                         2002/8/12号
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★ロシアとイランの危険な関係2

前号の続きです。

▼ロシアとイランの関係は良好2

3、ロシアは、イラン→インドにパイプラインを建設する

ロシアが誇る世界一のガス会社ガスプロムは、イラン
の天然ガスをパキスタン経由でインドに流すことを計
画している。

イランの天然ガス生産量は現在、年間700億立方メ
ートル。

同国の消費量が年間630億立方メートルだから70億
立方メートルは輸出されている。

ところが、南パルス・ガス田(埋蔵量は推定12兆立
方メートル)の開発により、生産量は2005年、年間1,8
00億立方メートルまで増加する見通しなのである。

すると、1,200億立方メートルを輸出して大儲けする
ことができる。(^O^)

ここに目をつけたガスプロムは、「輸出のためのイン
フラを作ってあげよう」(ついでに自分も儲ける)と提
案した。

ガスプロムには競争相手がいる。

オーストラリアのBNPは、イラン→パキスタン→イン
ドをつなぐ陸上のガスパイプライン建設を提案してい
る。

しかし、インド・パキスタンの関係が悪化しているこ
とから、現実性にとぼしい。

ガスプロムは、イラン→パキスタン(領海海底)→イ
ンドというルートでパイプラインを建設しようとしてい
る。

海底パイプラインをテロリストが破壊することは困難
というわけで、イラン・パキスタン・インドもガスプロム
案が現実的と見ている。

プロジェクトの総額は35億米ドル。

以上、1、軍事 2、核技術 3、天然ガスの3分野を
例に挙げ、ロシアとイランが協力関係を強化してい
ることを明らかにした。

▼国益から見たロシアとイランの関係

次に、なぜロシアとイランが接近しているのか、その
理由を考えてみよう。

1、ロシアの国益

いつも書いているように、外交の目的は国益を追求
すること。

そして国益とは、経済(金儲け)と安全保障(自国の
安全)である。

そしてロシアの国益とは、

経済→武器と原油を売って大儲けすること

安全保障→米国の一極体制をぶち壊し、多極化世
界を構築し、ロシアがその一極になること。

例に挙げた3つ、武器と核技術を売り、ガスパイプラ
インを建設することはいずれも、ロシアに莫大な利
益をもたらす。

そればかりでなく、米国の一極支配をぶち壊す意味
もある。

ロシアはイランに武器と核技術を売る。

イランは、武装し核兵器・大量破壊兵器を作りアメリ
カと対峙する。

もちろん、イランがアメリカに勝てるはずはないが、
米国は戦争をすることで、財政赤字が膨大になり疲
弊するのである。

プーチンさんは、、、(−_−)(にやり)

2、イランの国益

イランのハタミ大統領は、つい最近まで親米だった。

ところが、ブッシュが同国を「悪の枢軸国」と呼ぶこ
とで、米国とイランの関係は悪化した。

イランは、ラフサンジャニ前大統領が7月23日「米政
府が、イラン政府転覆を企てている」と述べている
ように米国の標的になることを恐れている。

米国は現在、「フセイン打倒計画」に一生懸命。

が、イランのトップは「次はわが身か!」(涙)と安眠
できない日が続いているに違いない。

要するにイランは現在、「米国の攻撃に備えなけれ
ばならない」状況にある。

となると、しなければいけないことは何か?

そう。

軍事力を増強すること。

具体的には、通常兵器を増やすと共に、核兵器・
その他の大量破壊兵器開発を急ぐことである。

イランには兵器を製造する技術がない。

かといって、米国や欧州・イスラエルから武器を輸
入できるはずもない。

残るは、ロシアと中国。

ロシアの武器は安くて品質が世界最高水準。

中国の武器は「安かろう悪かろう」(涙)。

結局イランは、ロシアから武器と核技術を買う以
外に方法がないのである。

このように利害が完全に一致しているロシアとイ
ランは今後も「危険な関係」を続けていく。

しかし長期的に見ると、ロシアは欧米・中国に原
油を輸出しまくって儲け、中国とアラブには武器
を売って大儲け。(^O^)

イランは、ロシアから買った武器で米国と対峙す
るが、敗北は必至。(涙)

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  解 説: 北野 幸伯
  編集発行者: 池田 昌之 
  発行所:セルテックプロジェクトマネージメント株式会社

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一般の政治解釈などとは違う観点から書かれて
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