本当に面白い映画はどれだ! 映画瓦版・今週の目次

今週は『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』を紹介します!

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◇今週の映画瓦版(無料版) 2014/10/13

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▽10月18日(土)公開予定 TOHOシネマズ 有楽座ほか

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札
2014/07/18 GAGA試写室

公妃グレース・ケリーはモナコを救えるか?

 1956年、ハリウッドの人気女優グレース・ケリーは、モナコ公国大公レー
ニエ3世と結婚して女優を引退した。それから6年、公妃としての日々を送
る彼女にヒッチコックは1冊のシナリオを手渡し女優復帰をうながす。だが
この頃モナコは、フランスのド・ゴール政権との対立を深めていた。アルジ
ェリア戦争で財政難になったフランスは、自国企業が無税国家のモナコに脱
出することに業を煮やし、モナコに対してフランス企業への課税と納税を強
く迫っていたのだ。これに従わない場合、フランスはモナコを自国領に編入
すると強い圧力を掛けてくる。生活必要物資のすべてをフランス経由で入手
しているモナコは、フランスによる国境封鎖に対抗するすべを持たない。こ
のままでは国家消滅だ。今この段階で公妃がハリウッドで映画撮影などした
ら、国民の心が大公家から離れてしまう。グレースは映画出演を断り、モナ
コ公妃として自分に何ができるかを考えるのだった。

 グレース・ケリーは戦後のハリウッドを代表する美人女優だった。デビュ
ーは1951年。翌年ゲイリー・クーパー主演の西部劇『真昼の決闘』(195
2)に出演して注目され、『モガンボ』(1953)でアカデミー助演女優賞に
ノミネート。翌年はヒッチコックの『ダイヤルMを廻せ!』と『裏窓』で映
画ファンの心をがっちりつかみ、同年の『喝采』でアカデミー主演女優賞を
受賞。1955年には『泥棒成金』でケイリー・グラントと共演し、1956年に
『上流社会』でクロスビー、シナトラ、サッチモと共演したのが引退作にな
った。活動期間はたった5年だ。それでいながら、彼女はこの時代を代表す
る大女優になった。出演作のほとんどが代表作という、とても歩留まりのい
い女優で、中でもヒッチコック監督の3本の映画は監督にとっても代表作と
なっている。だが彼女はその地位をあっさり捨てて、モナコ公国のレーニエ
3世と結婚。ハリウッドの伝説となった。

 この映画はそんなグレース・ケリーがモナコ公妃になって以降の生活を、
ニコール・キッドマン主演で映画化した作品。だが映画を観ながらどうして
も、「33歳のグレース・ケリーはもっと若々しかったはずだ!」という意地
悪な感想を持ってしまう。ニコール・キッドマンは現代のハリウッドを代表
する演技派の美人女優だが、この映画の彼女は貫禄がありすぎるのだ。とは
いえ彼女以外にこの役を演じられる適当な女優がいるかと問われれば、即座
には思い浮かばない。ハリウッドでは若くてキレイな女優が一山いくらで売
りに出されているが、この役はニコール・キッドマンが演じてこそこ、映画
の重厚さが生まれたようにも思うのだ。キャスティングというのは、難しい
ものですなぁ……。

 ストーリーは実在の出来事を交えたフィクションだが、最後の主人公のス
ピーチがドラマのクライマックスにならず、やや焦点がぼけた。面白そうな
素材だったのに残念な仕上がりだ。

(原題:Grace of Monaco)

10月公開予定 TOHOシネマズ有楽座
配給:ギャガ
2013年|1時間43分|フランス|カラー|シネスコ|5.1chデジタル
公式HP:http://grace-of-monaco.gaga.ne.jp
IMDb:http://www.imdb.com/title/tt2095649/

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◇編集後記

 連休中に帰省していて、昼ごろ東京戻り。規制前にメルマガの配信予約を
していなかったので、今から慌てて配信作業をしています。

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○発行者について

服部弘一郎(はっとりこういちろう)

 1966年8月3日生まれ。東京都出身。血液型はB型。専門学校桑沢デザイ
ン研究所を卒業後、グラフィックデザイナーやコピーライターを経て、1997
年から映画批評家として活動。95年頃に映画評のホームページ「映画瓦版」
を開設。著書に「シネマの宗教美学」など。

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  編集・発行:服部弘一郎(映画批評家)
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