本当に面白い映画はどれだ! 映画瓦版・今週の目次

今週は『るろうに剣心 伝説の最期編』を紹介します!

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◇今週の映画瓦版(無料版) 2014/09/08

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▽9月13日(土)公開 新宿ピカデリーほか全国公開

るろうに剣心 伝説の最期編
2014/08/22 ワーナー・ブラザース試写室

これが21世紀のチャンバラ大活劇映画だ!

 志々雄一派が秘かに建造していた戦艦「煉獄」から海に投げ出された剣心
は、漂着した海岸で偶然恩師の比古清十郎に助けられる。清十郎のもとで、
改めて飛天御剣流の奥義を究めんとする剣心。だが「命を捨てても志々雄を
止めねば!」と言う剣心に、清十郎は「お前には欠けている物がある」と言
う。やがて剣の奥義を見極めた剣心は、志々雄と決着を付けるべく東京へ。
一方剣心が生きていることを知った志々雄は、煉獄を浦賀沖に停泊して艦砲
射撃で明治政府に揺さぶりをかけ、剣心を捕らえてその首を差し出せと迫る。
これはペリー来航の再現だ。黒船来航で幕府が転覆したように、志々雄は明
治政府を転覆させようとしているのだ。剣心を倒して「最強」の名を得よう
とする四乃森蒼紫や、煉獄から転落したあと九死に一生を得た薫もまた剣心
を追う。かくして物語の舞台は京都から再び東京へ。だがそこで剣心たちを
待っていたのは、明治政府の卑劣な裏切りだった……。

 2012年公開の実写版『るろうに剣心』の続編は、新政府転覆を企む志々雄
真実と剣心の対決を前後編に分けて描いている。本作は8月1日から公開が始
まっている『京都大火編』(2014)に続く物語の後半であり、幕末に血まみ
れの暗殺剣を振るった「人斬り抜刀斎」が、新しい平和な時代に「緋村剣
心」として生きて行く決意を描くドラマになっている。あらすじを要約して
いても明らかなのだが、今回の映画は物語として腑に落ちないところもたく
さんある。例えば飛天御剣流の奥義というのがそもそもよくわからない。映
画の中では剣心が奥義をつかむきっかけは描かれるが、その先に彼が何をつ
かんだのかはわからない。また志々雄が浦賀に軍艦を停泊させたまま、ぼん
やりと時間を過ごしているのも奇妙だ。その間に政府軍は砲台を築いて対抗
するのだが、こうした政府の動きを志々雄たちがまるで察知できなかったの
だとしたら、ずいぶんと間抜けな話ではないか。

 しかしこの映画において、そんな批判は「小さなこと」なのだ。この映画
の見どころはまず剣劇アクションだ。ストーリーはすべてアクションの中で
語られ、そのカタルシスの中で昇華していく。細かな辻褄合わせや状況説明
のためにアクションの回り道をさせず、最短距離を突っ走る。立ち止まらず、
動き続けるのだ。

 この映画は時代劇の「殺陣」を根本から変革してしまったという点で、日
本映画史の中で特筆されるべき位置を占めていると思う。圧倒的なアクショ
ンの密度とスピードは、これまで他のどんなチャンバラ映画にもなかったも
のだ。香港映画のショーアップされた武闘アクション(武侠映画)の影響を
受けてはいるが、基本的なところで伝統的なチャンバラ時代劇の呼吸とリズ
ムが生きている。黒澤明は『用心棒』と『椿三十郎』でそれまでのチャンバ
ラ映画に革命を起こしたが、『るろうに剣心』が成し遂げたのはそれに匹敵
するチャンバラ映画の大革命なのだ。

9月13日(土)公開予定 新宿ピカデリーほか全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
2014年|2時間15分|日本|カラー|シネマスコープ|5.1ch
公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin/
IMDb:http://www.imdb.com/title/tt3029556/

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◇編集後記

 涼しくなってきたと思っていたら、土曜日は再び暑さがぶり返してぐった
りしました。夏の逆襲です。

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○発行者について

服部弘一郎(はっとりこういちろう)

 1966年8月3日生まれ。東京都出身。血液型はB型。専門学校桑沢デザイ
ン研究所を卒業後、グラフィックデザイナーやコピーライターを経て、1997
年から映画批評家として活動。95年頃に映画評のホームページ「映画瓦版」
を開設。著書に「シネマの宗教美学」など。

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