KISARAGI

KISARAGI vol.997

カテゴリー: 2018年12月30日
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K I S A R A G I vol.997                              2018/12/30
                                       編集/発行:みやこたまち
                       E-mail:tamachim@yahoo.co.jp
                                 http://mmkisaragi.blogspot.jp/

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通信欄:本年もKISARAGIを読んでいただき、誠にありがとうございました。
来年は、1000号を発行することができます。ひとえに皆様のご助力の賜物
でございます。どうか、末永くお付き合い下さいますよう、お願い申し上げ
ます。
みなさま、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

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今週のお話

◆  古典へのいざない  [766]
    伽婢子《おとぎぼうこ》[75]  梅花屏風 [2]
    作者 たまさん

◆ 大学ノート狂詩曲 宇祖田都子の話
    第六十一回 小坂頼藻 5 
    作者 宇祖田都子

● KISARAGIについて

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古典へのいざない [766]
伽婢子《おとぎぼうこ》[75] 梅花屏風 [2]
作者:たまさん

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 この変《へん》の際、前関白・藤原尹房《ただふさ》と前左大臣・藤原公
頼《きんより》は慌てふためいて山口城からの脱出を試みたものの流れ矢に
当たって死亡し、従二位《じゅにい》・藤原親世《ちかよ》は剃髪《ていは
つ》して辛くも逃げ落ちた。
 騒ぎに巻き込まれた人々の中に、中納言・藤原基頼《もとより》という者
がいた。計略に長じている上に諸芸に秀でた人物で、見事な絵画を描き、書
道や歌道に優れているだけでなく、武道にも心をいれていた。乗馬の手綱さ
ばきを極め、水練《すいれん》の術を身に付け、半日くらい水底《みなそこ》
にいてもものとも思わず、水を泳いだり潜ったりする様は魚のように見事で
あった。
 大内義隆《よしたか》は上洛《じょうらく》の折、中納言の取り計らいで
官位を得ることができた上に、禁中における諸事も熱心に対応してくれたこ
とに恩義を感じていたため、京都で兵乱が起きると特別に山口に呼び寄せて
丁重にもてなし、城外に屋敷を作って住まわせた。中納言は京から北の方や
妾《めかけ》、下人たちまでを呼び寄せ、しばらく心穏やかに過ごしていた
が、陶《すえ》晴賢《はるかた》の謀反が起きたため、北の方や家人《けに
ん》たちと共に貴重な財宝などを船に積んで山口城を逃げ出し、夜すがら京
を目指して東に向かった。
(続く)
                                  ★

 物語の主人公は、藤原基頼《もとより》とその北の方です。
 前回のエピソードでご紹介した、戦国時代の周防《すおう》国で起きた
「大寧《だいねい》寺の変」(陶《すえ》晴賢《はるかた》の謀反)に巻き
込まれた公家で、「文武両道」という言葉がぴったりな人となりとして描か
れています。ただ、歴史書に詳しい情報がないため、架空の人物である可能
性が高いです。(「大寧寺の変」に巻き込まれた藤原基規《もとのり》(持
明院基規)という人物から着想を得たという説があります)

 それでは皆さま、よいお年を。

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ウェブサイト:
 かたかご http://yamanekoya.jp/
 山猫屋本舗 http://yamanekoya.net/

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大学ノート狂詩曲 -宇祖田都子の話
第六十一回 古坂頼藻 5 
作者:宇祖田都子

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第六十一回 古坂頼藻 5

 何通かメールをやり取りし、広げるとA3のサイズになる方眼ノートをテー
ブルに開く。このノートはどのページも180度開いて、ページの真ん中に継
ぎ目が無い。
 こういうポッカリと空いた時間にこそ、冬の同人展の構想に充てるのが、ス
マートな大人のやり方だよね、なんて思う。

 方眼のラインは仄かなクリーム色。普段なら気にならないその縦横のライン
が、今は妙に引っかかっるのは何故だろう、というところから、私は長考に
入ったらしい。

 南風がカーテンをふんわりと広げて、テーブルの上の花瓶の場所を奪おうと
して押し合う「コトリ」という硬質な音が耳に届いて、ハッとする。
 不定形の花瓶の窓側が大きく浮いて、あと数度傾いたら、花瓶の底面の曲線
上を重心が滑って、二回点半ひねり、みたいな状態で中の水をテーブルに溢し
たに違いなかった。
 確かに、花瓶は、その一線を越える寸前で、静止していたのだった。
 私はその沈黙の静止を乱さないように息をつめて、そおっと手を伸ばして花
瓶を支えた。カーテンが窓へと戻り、私の指に花瓶の重みが戻ってきた。

 時計は、11時30分を指していた。

 私は、目の前の方眼ノートのあちこちに残された、文字やイラストや矢印を
ぼんやりと眺めた。なかには、ぼい~~んもあった。私は夢を見ていたのだと
思った。Dという大文字もあちこちに残っていた。藻、という感じがぎゅっと
固めて右下にあった。ビーズを細いゴムで縫い合わせる、といった記述の横に、
壺がいくつか書いてあった。その壺には舌が、点線で書き加えられていて、ク
エスチョンマークがついていた。
 タモッチャンタモッチャンとカタカナで繰り返されている部分の下に、
主任? という記述が見えた。「鸚鵡」と、漢字で書こうとして、失敗した痕
跡がいくつか見られた。
 私は、それらをカクノという万年筆の、露ひかりというインクで書いていた。
だが、ところどころに、エンピツや、ボールペンでの筆跡も残っていた。鉛筆
やボールペンは、身の回りには見当たらなかった。
 しかも、テーブルの端には氷がすっかり溶けてしまったレモンスカッシュが、
グラスに半分以上残っていて、コースターとして使っていた丸いコルクをび
しょびしょにしていた。

 時間だ。

 私はノートを閉じ、グラスを洗って、テーブルを吹き上げると、窓を閉めて、
一階の「バルテス」へ向かった。(20181230)

ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ

星空文庫 過去作品上げていきます https://slib.net/a/20077/

ショートショートガーデン https://short-short.garden/author/808354
(400文字以内のショートショートばかりです)

ロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ
ノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノ

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編集者 みやこたまち

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発行周期: 週刊 最新号:  2019/01/13 部数:  50部

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