KISARAGI

KISARAGI vol.990

カテゴリー: 2018年11月11日
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K I S A R A G I vol.990                              2018/11/11
                                       編集/発行:みやこたまち
                       E-mail:tamachim@yahoo.co.jp
                                 http://mmkisaragi.blogspot.jp/

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通信欄:たまさん。地獄絵図…

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今週のお話

◆  古典へのいざない  [760]
    伽婢子《おとぎぼうこ》[69]  鬼谷に落て鬼となる [5]
    作者 たまさん

◆ 大学ノート狂詩曲 宇祖田都子の話
    第五十四回 敷島記理子 4 
    作者 宇祖田都子

● KISARAGIについて

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古典へのいざない [760]
伽婢子《おとぎぼうこ》[69] 鬼谷に落て鬼となる [5]
作者:たまさん

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 古寺から東に行くと、野原で煌々《こうこう》と明かりをともして大勢の
人々が座しているのが目に入った。一安心して駆け寄ると、彼らは首がない
者や手のない者、足のない者たちで、皆丸裸で並んで座っていた。肝をつぶ
して走り抜けようとしたところ、化け物たちは激怒した。
「我らの酒宴を途中で白けさせるとは、忌々《いまいま》しい奴め。捕らえ
て酒の肴《さかな》にしてやろうぞ」
 そう言いながら立ち上がって追い掛けてきた。山際に沿って走って逃げる
と川があった。流されながら何とか渡り、反対岸にたどり着くと、化け物た
ちは諦めて立ち去った。
(続く)
                                  ★

 さしずめ「めくるめく地獄絵図」といった状況でしょうか。今度は身体の
パーツが欠けた化け物(ゾンビ)たちに追い掛けられました。

 続きは次回にお届けします。それではまた。

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ウェブサイト:
 かたかご http://yamanekoya.jp/
 山猫屋本舗 http://yamanekoya.net/

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大学ノート狂詩曲 -宇祖田都子のはなし
第五十四回 敷島記理子 4 
作者:宇祖田都子

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第五十四回 敷島記理子 4

 お店は大きく変化していました。道路に面した窓に沿って、食器や雑貨を陳
列する棚がしつらえられ、内側には書籍と軽喫茶のコーナーとなるようです。
以前私がレクチャーを受けかけた撮影コーナーは、少し高価な海外の写真集と、
レコード盤の棚が並ぶようでした。変わらないのは、入り口正面の重厚なカウ
ンターだけです。ここはキャッシャー兼コーヒーカウンターということのよう
です。「あふらはせを」という、和風でありながらどこかアラビアンナイト的
な不思議な名前は、アラビア文字と変体仮名とアルファベットの三種類を組み
合わせたレタリング文字でブルーを基調としたモザイクタイルの板に描かれて
いました。
 数名の内装業者さんと、メーカー関係者、それに出版社の担当の方などで
ごったがえした現場で、私が作業をするスペースは見当たりませんでした。
「敷島さん。あの、まだ立て込んでいるみたいですから、また、日を改めま
しょうか?」
 かっちりと糊の効いたカッターシャツの襟の、二つはずした胸元に揺れるオ
レンジ色の丸い透明な石を見ながら、私はおずおずと声をかけました。彼女は、
一度に三人の男性を相手と話していましたが、すぐに振り向いてくれました。
「ごめんなさい。スペースは用意してあるんです。あちらに」
 と、天井付近を指した敷島さんの指は、少し荒れていました。爪も整えられ
てはいましたが、ネイルは施されておらず、私は「忙しくて大変そうだな」と
思いました。

「必要と思われるものは準備してあります。何かわからないことがあれば声を
かけてください。私は19時までは下におりますので」
「はい。ありがとうございます」
 私は頭を下げて、彼女が示したロフトへの階段を登っていきます。ジグソー
や研磨機の音が、驚くほど小さくなっていきました。

 ロフトの半分をガラスで仕切った部屋。そこはかつて、手藻蔓さんが事務所
として使用していた部屋でした。ガラスの扉には、剥げかけた金文字で「スタ
ジオアンドブックス」と書いてありました。内部はガランとしていました。作
業テーブルと、書類棚が一つ。事務机と、スチール製のサイドボード。壁には
一面にチョークの痕跡がある黒板。

 このスペースの壁には窓がありません。それはビルの内側に面しているため
です。ロフトの天井にはペンダントライトが数基下がっているだけで、基本的
には薄暗いスペースです。ソファーなどをおいて、ラウンジのように用いてい
たのかもしれません。
 ガラスの仕切りとはいえ、これから夕方に向けて作業をするには少し暗すぎ
るようでした。私は事務所に入り、天井に無機質な蛍光灯が並んでいるのをみ
て、なんとなくうなずき、スイッチをつけようとしました。しかし…
 初めての、しかもお洒落スペースの部屋で、電気のスイッチを探すというの
は、案外、難しいものなのでした。たぶん、壁についているのだと思います。
この部屋は、三方向が窓の無い壁、一方向が全面ガラスです。ガラスの桟には
スイッチはありません。壁面を順番にみて回ります。ガラス壁を離れると、す
でに部屋は薄暗くなりつつありました。

 扉を入って左手の壁。黒板が大半を占めています。黒板の左右そして下方。
さらにチョークを入れておく小さな引き出しを確認しましたが、スイッチはあ
りません。正面の壁。こちらに書類棚。下は目隠しの観音開きの扉。上はガラ
スが入った引き違い扉。どれも鍵がかかっています。その周囲にも、裏側にも、
電気のスイッチはありません。コンセントはいくつか見つけましたが。
 そして、最後の壁。夕焼けが斜めに映りこんで、なかなかいい雰囲気になっ
ています。スチール製のサイドボード。上にはすうまいのお皿があります。こ
の壁を私は丹念に探りました。ひんやりと冷たい壁面のオレンジ色の斜めの光
に、私が作り出す影が少し緑がかった見えてるのが、ちょっと楽しかったので
した。サイドボードの木製の枠に膝があたり、扉が少し開きました。私は好奇
心にかられて、中をのぞいてみました。何かの書類の束が入っている置くに何
かが反射しました。金色の小さな点… よく見ると、それは大学ノートの箔押
しされた文字でした。

「美刷堂印刷所」

と書かれたそのノートを引っ張り出します。ほかの書類に押されて、丸まって
います。その下からあと二冊、同じノートが出てきました。
 私には予感がありました。そっとページをひらくと、そこには「ぼい~~ん」
が羅列されていたのでした…(20181108)

ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ

星空文庫 過去作品上げていきます https://slib.net/a/20077/

ショートショートガーデン https://short-short.garden/author/808354
(400文字以内のショートショートばかりです)

ロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ
ノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノ

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発行周期: 週刊 最新号:  2018/12/09 部数:  49部

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