KISARAGI

KISARAGI vol.986

カテゴリー: 2018年10月14日
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K I S A R A G I vol.986                              2018/10/14
                                       編集/発行:みやこたまち
                       E-mail:tamachim@yahoo.co.jp
                                 http://mmkisaragi.blogspot.jp/

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通信欄:とたんに、冬隣。

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今週のお話

◆ "古典へのいざない" [756]
    伽婢子《おとぎぼうこ》[65]  鬼谷に落て鬼となる [1]
    作者 たまさん

◆ 大学ノート狂詩曲 宇祖田都子の話
    第五十回 切子の土鈴10 
    作者 宇祖田都子

● KISARAGIについて

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古典へのいざない [756]
伽婢子《おとぎぼうこ》[65] 鬼谷に落て鬼となる [1]
作者:たまさん

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若狭《わかさ》国遠敷《おにゅう》郡熊川《くまかわ》というところに蜂
谷《はちや》孫太郎という男がいた。実家が裕福で金に困らないため、畑仕
事や商いなどの仕事をせず、ただ儒学を好み、書物を少し読んで「これより
素晴らしいものはない」と感動し、学問に通じていない者は相手にせず、読
み書きできる人に対しても「自分の方が勝っている」と傲慢《ごうまん》な
態度を取った。しかも仏法を批判し、善悪因果の理《ことわり》や三世《さ
んぜい》流転《るてん》の教えを破り、地獄・天堂・娑婆《しゃば》、浄土
の説を笑い、鬼神や幽霊のことも信じなかった。
「人は死ぬと魂《こん》は陽《よう》に環《かえ》り、魄《はく》は陰《い
ん》に環《かえ》る。肉体は土となって何も残らない。飽きるほど美食を食
べ、小袖《こそで》を身に纏《まと》い、妻子を養いながら楽しみを極める
のが仏である。粗末な食べ物すら満足に食べることができず、一着の麻衣
《あさぎぬ》を肩を裾《すそ》に結んでなりふり構わず働き、妻子を売り、
辛苦をなめるのは餓鬼道《がきどう》である。人の家の門に立って、声の限
りを出して物を乞《こ》い、人の食べ残しを食らっても汚いとも思わず、石
を枕にして草むらで横たわり、雪が降っても赤裸でいる者は畜生《ちくしょ
う》である。罪を犯して牢獄《ろうごく》に放り込まれ、縄を掛けられ、首
をはねられ、身を斬られ、骨を砕かれ、あるいは水責め・火あぶり・磔《は
りつけ》にされるのは地獄道で、これらを取り扱うのが獄卒《ごくそつ》で
ある。この他にはまったく何もない。目にも見えない来世のことや、本当は
存在しない幽霊、僧・法師・巫《かんなぎ》・神子《みこ》たちの言うこと
を信じるのは愚かである」
 このように悪《あ》しざまに言った。中にはいさめる者もいたが、四書
《ししょ》・六経《りくけい》の一節を引き合いにして無理やりに意味をこ
じつけて、弁舌《べんぜつ》に任せて言いくるめる有様で、傍若無人な振る
舞いは言葉では言い尽くせないほどであった。人々は「鬼孫太郎」と呼び、
誰も相手にしなかった。
(続く)
                                  ★

 今回から新エピソード「鬼谷《きこく》に落《おち》て鬼となる」をお届
けします。
 主人公は金持ちの道楽息子で働きもせず、少しかじった知識をひけらかし
ながら威張り、しかも仏教の教えをあからさまに批判していたようです。

 続きは次回にお届けします。それではまた。

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ウェブサイト:
 かたかご http://yamanekoya.jp/
 山猫屋本舗 http://yamanekoya.net/

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大学ノート狂詩曲 -宇祖田都子のはなし
第五十回 切子の土鈴 10 
作者:宇祖田都子

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第五十回 切子の土鈴 10

「ね。おもしろいでしょ?」

 小坂さんは、そういってスマホの着信に目をやりました。

「じゃ、そろそろ帰ろっか。都子ちゃん。話せてよかったよ」
「え。ええ。小坂さん。ものすごく面白かった。また、詳しい話きかせてほし
いんだけど」

 マスターがカウンターから出てきてくれました。

「傘をどうぞ。雨が降ってきています」

 みれば、ドシャドシャとわりと本降りの雨が、窓に打ち付けていました。

「ぜんぜん、気がつきませんでした。お借りします」
「私は迎えがくるからいい。じゃね。都ちゃん。ここは、おごりってことで!」
「え。ええもちろん。小坂さん。気をつけて!」

 バチャバチャと駆け出していく小坂さんの前に、車がスーッと近づいて停ま
りました。ドアがあき、ルームランプに照らし出された横顔は、

「主任?」

 車が走り去ります。雨が一段強まりました。

「こりゃ、濡れるな」
「お気の毒です」

 川をさかのぼる鮭の気分で、私はマンションにたどり着きました。エレベー
ターはまだ動いていません。私は滝のぼりをする鯉の気分で、階段を登ってい
きました。

 そして、翌朝。私はSTUDIO & BOOKS の敷島さんに電話をかけたのです。
(20181014)

 切子の土鈴 完

ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ

星空文庫 過去作品上げていきます https://slib.net/a/20077/

ショートショートガーデン https://short-short.garden/author/808354
(400文字以内のショートショートばかりです)

ロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ
ノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノ

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発行周期:  週刊 最新号:  2019/03/24 部数:  49部

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