KISARAGI

KISARAGI vol.982

カテゴリー: 2018年09月16日
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K I S A R A G I vol.982                              2018/09/16
                                       編集/発行:みやこたまち
                       E-mail:tamachim@yahoo.co.jp
                                 http://mmkisaragi.blogspot.jp/

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通信欄:蝶は蜻蛉よりも迅いこともある

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今週のお話

◆ "古典へのいざない" [752]
    伽婢子《おとぎぼうこ》[61]  妻の夢を夫面に見る [2]
    作者 たまさん

◆ 大学ノート狂詩曲 宇祖田都子の話
    第四十六回 切子の土鈴6 
    作者 宇祖田都子

● KISARAGIについて

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古典へのいざない [752]
伽婢子《おとぎぼうこ》[61] 妻の夢を夫面に見る [2]
作者:たまさん

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 ある時、京都の将軍の召集命令で上洛《じょうらく》した大内義隆《よし
たか》は、正三位《しょうさんみ》で侍従《じじゅう》兼太宰《だざい》大
弐《だいに》に任命され、しばらく都に逗留《とうりゅう》することになっ
たが、与兵衛《よへえ》も主君に同行していた。
 与兵衛の妻は夫が恋しく、いつ帰ってくるのかと待ちわびていた。八月十
五日、曇って月の見えない夜空を眺めながら歌を詠んだ。

  思ひやる都の空の月影を
  いくえの雲かたちへだつらむ
 (都で月を見ているあなたに思いを馳せようとしても、
  幾重もの雲に遮られて、わたしの思いは届きません)

 眠ることができない妻は枕を一人で整え、なかなか明けない夜を恨みなが
ら横になった。
(続く)
                                  ★

 夫と離れ、一人寂しく寝る妻の姿が描かれています。
 続きは次回にお届けします。それではまた。

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ウェブサイト:
 かたかご http://yamanekoya.jp/
 山猫屋本舗 http://yamanekoya.net/

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大学ノート狂詩曲 -宇祖田都子のはなし
第四十六回 切子の土鈴 6 
作者:宇祖田都子

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第四十六回 切子の土鈴 6

 手藻蔓さんのzineの文章を読みながら、私たちはカツカレーをモリモリと食
べました。胃袋が身体のどこにあって、どんな形をしているのかを、いやとい
うほど思い知らされて、食事を終えた私たちは、早速デザートメニューを検討
しています。

「ケーキ、とかはちょっとね」
「プリンだよね。やっぱりこういう時は」

 そして私たちは、決して軽いとはいえない「プリン・ア・ラ・モード」を注
文するのです。

「手藻蔓さんの書いていることって、私が考えてることと似てるって思った」

 どこにあったのか、太いストローでグラスから水をチューチュー吸っていた
小坂さんが、唇をぬぐいながらつぶやきました。

「あ。こんな風にいうと、なんてーか、おこがましい? んだけどね。こう
やって、感情に左右されないで、規則正しく機械的なラインをいくつも書きつ
らねていった結果、出来上がった図案には、やっぱり「エモさ」がある気がす
るんだ、ねえミヤコちゃん」

 私は小坂さんのzineを隣に開いてページを捲りました。ラインには感情は宿
らない。でもそれらが結束するとき、そこに感情が生ずる…

「そう思う。烏口で描く無機質なラインでも、カーブや交差の繰り返しから何
か、律動が生じてくる。私たちはそのリズムに感情を寄せてしまう」

 いつか、カリグラフィー展で円に酔った時のことを、私は思い出していまし
た。烏口コンパスを自在に操って、目を見張るような図案を描いていた人と、
小坂さんとは、もしかしたら話が合うのかもしれません。それはさておき、、、


「さて、そこでこの『暴』ですが」

 と小坂さんは突然、関係者が一同に介して最後の謎解きを披露するときの古
典的名探偵口調で、手藻蔓さんのzineを指し示しました。

「メインテーマは、切子グラスでした。ボヘミアングラスに切子の伝統が融合
した歴史的事実を紐解きつつ、文字そのものが神の名を顕す神聖なる印であっ
たイスラム文化における、現代イスラミックカリグラフィーの立場と、それに
よって逆にデザインとして浮遊した神代文字の秘める呪術性を考察した今回の
著作は(エヘン)明らかに、宇祖田都子氏に託された並木ノートの解析に起因
するものと、推察できるのであります」

 私は、小坂さんの豹変に戸惑いながらも、「この口調は金田一というよりエ
ラリークイーン風なのだな」などと思っていました。固唾を呑んで続きを待っ
ていると、マスターが「プリン・ア・ラ・モード二つ。お待ちどうさま」と素
敵な切子の硝子器に盛られたデザートをトントンとおいていってくれました。

「お水いりますか?」
「是非」

 小坂さんが、ため息をついて椅子に腰をおろします。そして、細長いスプー
ンでチンチンと器を叩きました。

「マスター。これも手藻蔓さんから?」
「いえ。これは私が鴨江の微松庵で買ってきたものです」
「ああ。あそこのフリーマーケットですか?」

 私もそのフリーマーケットは時折のぞきにいくので、マスターがどんな顔を
して出店を回っているのか想像してしまいます。

「ええ。最近はあまり行けないのですが」

 では。とマスターはカウンターに戻りました。相変わらず、店にお客さまは
入ってきません。鸚鵡、大丈夫かしら(20180916)

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星空文庫 過去作品上げていきます https://slib.net/a/20077/

ショートショートガーデン https://short-short.garden/author/808354
(400文字以内のショートショートばかりです)

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ノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノ

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発行周期: 週刊 最新号:  2018/12/16 部数:  49部

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