KISARAGI

KISARAGI vol.971

カテゴリー: 2018年07月01日
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K I S A R A G I vol.971                              2018/07/01
                                       編集/発行:みやこたまち
                       E-mail:tamachim@yahoo.co.jp
                                 http://mmkisaragi.blogspot.jp/

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通信欄:お早い梅雨明けで

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今週のお話

◆ "古典へのいざない" [741]
    伽婢子《おとぎぼうこ》[50] 真紅撃帯 [5]
    作者 たまさん

◆ 大学ノート狂詩曲 宇祖田都子の話
    第三十五回 博士 2
    作者 宇祖田都子

● KISARAGIについて

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古典へのいざない [741]
伽婢子《おとぎぼうこ》[50] 真紅撃帯 [5]
作者:たまさん

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 それから毎日、妹娘《いもうとむすめ》は暮れにやって来て翌朝に帰った。
古歌に詠われた「宵々ごとの関守」を恨むばかりに打ち解け、平次《へいじ》
は道理に反していると知りながら関係を続けた。
 三十日ほど経ったある夜のこと、妹娘は平次に語った。
「これまでは誰にも気づかれませんでしたが、秘密は漏れやすいものです。
もし人に知れたら、つらい目に遭うことでしょう。どうかわたしを連れて駆
け落ちしてください。新天地で心安らかに連れ添いましょう」
 平次もこうなっては仕方なく、また情が移って見捨てることもできなかっ
たため、妹娘を連れて密かに家を出た。二人は三国《みくに》の港にいる知
り合いの被官《ひかん》百姓を訪ね、事情を説明して庇護を頼むと快く受け
入れてくれたため、そこで一年ほど隠れ住んだ。
(続く)
                                  ★

 主人公と妹娘は関係を続け、秘密が露見するのを恐れて駆け落ちしました。
 ちなみに文中にある「宵々ごとの関守」とは、古今和歌集や伊勢物語に収
録されている在原業平の歌が元になっています。

  人知れぬわが通ひ路の関守は宵々ごとにうちも寝ななむ
 (人知れず通っている道の関守は、
  いつの夜もよく眠っていて欲しいものだ)

 続きは次回にお届けします。それではまた。

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ウェブサイト:
 かたかご http://yamanekoya.jp/
 山猫屋本舗 http://yamanekoya.net/

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大学ノート狂詩曲 -宇祖田都子のはなし
第三十五回 博士 2
作者:宇祖田都子

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第三十五回 博士2

 翌日には梅雨が明けました。
 私は8時30分ごろ家を出て、階段をぐるぐると降りたのでした。そこから
覗く街は、真っ白な光と真っ黒な影とに、はっきりと分かれていました。空に
は雲ひとつありませんでした。それではこの世界の半分を覆う闇は、人間が作
り出したのだと思いました。翳りない光は、たぶん人間には眩しすぎ、暑すぎ
るのです。存在するということは、つまりは、「日陰に在る」ことなのではな
かったでしょうか。

 汗を拭って、麦茶をゴクゴク飲んで、エレベータで何往復かしました。
 夏休みに向けて本の動きが活発になる季節でした。蔵書に関する問い合わせ
も多く、他の図書館の蔵書をここで受け取りたいという方や、他の図書館の蔵
書をここで返却なさる方も増えていきます。また、普段あまり図書館をご利用
になられない方からのご質問や、本への鉛筆への書き込みを消しゴムで消して
あげたら破れたとか、活字が剥がれたとか、背表紙が割れたとかいう、要修理
本も増えていきます。

 館内は湿度を抑える必要もあって、快適です。たぶん、私たち職員の労働が
軽減されたらもっと快適な湿度を保つことができるのではないでしょうか。夏
の図書館で最大の熱源は、私達なのですから。

 とはいえ、本日も夕方までに館内を4週ほどして、夏休みの企画に関する
ミーティングも済ませ、イベントのお手伝いをお願いする近所の大学の学生さ
んのお世話を、眉毛をピクピクとさせながら快諾したりしていると、退勤時間
になりました。

 あ、夏のイベントそのものは、ちょっと面白そうなのです。
 「書物が奏でた音楽」というのです。もちろん、実際に本と叩いたり、捲っ
たりして音楽を奏でよう、という趣旨ではなくて、古今東西のいわゆる「音楽
理論」を集めて、視聴覚設備を用いて実際にその理論を実演した音を聞いても
らおう、というのです。古典からジャズから民族からJPOPから。あらゆる
理論書、解説書を網羅しよう、ということで、他の図書館からの図書の借り出
しの申請業務に、先般から主任はかかりきりなのでした。
 「音楽の都」というキャッチフレーズを広めようという運動の一環で、この
夏にはさまざまなコンサートや、ワークショップが予定されており、できうれ
ばそうした人々に、この図書館へ立ち寄ってもらえたら。という非公認の追従
活動ではあるのですが。

「図書館は受身でいてはいけない」
 というのが理事長の強い理念なのです。私もそれには賛成です。まぁ。私が
よかれと思って提出した企画は「受身でいてはいけないが、好戦的なのがよい
というわけではないからね」という委員会の穏健派によっていつもつぶされて
いるわけですが……(20180701)

ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ

星空文庫 過去作品上げていきます https://slib.net/a/20077/

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ノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノ

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発行周期: 週刊 最新号:  2019/02/17 部数:  50部

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