KISARAGI

KISARAGI vol.968

カテゴリー: 2018年06月10日
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K I S A R A G I vol.968                              2018/06/10
                                       編集/発行:みやこたまち
                       E-mail:tamachim@yahoo.co.jp
                                 http://mmkisaragi.blogspot.jp/

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通信欄:大雨に気をつけましょう。

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今週のお話

◆ "古典へのいざない" [738]
    伽婢子《おとぎぼうこ》[47] 真紅撃帯 [2]
    作者 たまさん

◆ 大学ノート狂詩曲 宇祖田都子の話
    第三十ニ回 律動 2
    作者 宇祖田都子

● KISARAGIについて

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古典へのいざない [738]
伽婢子《おとぎぼうこ》[47] 真紅撃帯 [2]
作者:たまさん

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長八《ちょうはち》の姉娘《あねむすめ》は既に十九歳になっていた。美
しい容姿であったため、男たちはこぞって結婚を申し込んだが、聞き入れよ
うとはしなかった。
「わたしは幼い頃に一度、平次《へいじ》と婚約しております。たとえ見捨
てられたとしても、他の男性を夫とするつもりはありません。それに、もし
平次が生きて帰ってきたら、非常にきまりが悪いことになります」
 姉娘は朝夕、屋敷の奥に引き籠もって平次を恋い慕い、いっときも忘れる
ことはなかった。ちょっとした手すさびをしているときも平次のことばかり
が思い浮かび、人知れず物思いで涙を流し続けた。やがて思い詰めた末に病
に倒れ、半年余りの後に亡くなってしまった。両親は大いに嘆き悲しみ、小
塩《おしお》の寺に葬ることになった。
 母親は姉娘の額を撫でると、平次からもらった真紅《しんく》の撃帯《う
ちおび》を取り出した。
「これはお前の夫がくれた帯ですよ。家に残しておいても意味がありません。
黄泉《よみ》に持って行って慰めとしなさい」
 そう言って腰に帯を結び、遺体を埋葬した。
(続く)
                                  ★

 姉娘(長女)はけなげに婚約相手を待ち続けましたが、病に倒れて死去し、
結納でもらった帯を結んで埋葬されることになりました。
 続きは次回にお届けします。それではまた。

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ウェブサイト:
 かたかご http://yamanekoya.jp/
 山猫屋本舗 http://yamanekoya.net/

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大学ノート狂詩曲 -宇祖田都子のはなし
第三十ニ回 律動 2
作者:宇祖田都子

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 私はノートから目を離し、坑道内に顔を出しました。濡れたレンガがあるだ
けでした。それでも、耳を澄ますとたしかにレンガの軋みは続いていました。

「このトンネルで起きることは……」

 私は、そう思いなおして、視線にノートを戻しました。ノートを見れば、文
字を追わずにはいられませんでした。

 すると、軋みは囁きとなって振動になりました。そして、その振動は、私の
咽喉をビリビリと震わせるまでにはっきりとしたものになったのでした。

「私の咽喉が、ふるえているの?」

 黙読しているときでも、声帯は発語する形に振動するのだと、読んだことが
ありました。先ほどの窒息のさなか、私は私の咽喉と外界との障壁となってい
たはずの何かを、破ってしまったのだと感じました。口から肺を満たした空気
に、黙読する私の声帯の振動がダイレクトに伝わり、それが、トンネルの壁面
を反響することにより増幅されているのだと思いました。

「固有振動数による共鳴?」

 私は、ぼい~~んを追いかけました。
 追いかけながら、今度は私自身の脳内でそのぼい~~んが、どのように発語
されているのかを感じ取ろうとしました。直接声に出してしまったら、ただな
らぬことが起こるのではないかとの危惧があったからです。

 私は、ぼい~~ん を読むときに、知らない間に、抑揚をつけていたことに
気付きました。そして、その抑揚は、正確に繰り返されているらしいことも、
おぼろに検証することが出来ました。実際に発語しているところを録音して、
比較すればはっきりするでしょう。それは帰宅してからの課題に決めました。

 「でも、これは楽譜でもないのに、どうして同じ抑揚がつくの?」

 この疑念は、本末転倒なのでした。

 「違う。このぼい~~んは、楽譜と同じなのだ。それを読むときにはみな必
ず同じ抑揚で、同じリズムで、読まれる記法に従って、書かれているのだと考
えるのが自然だ」

 さらに、何通りか繰り返してみて、私はどうやら、そのカラクリが理解でき
たように思います。(20180610)

ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ

星空文庫 過去作品上げていきます https://slib.net/a/20077/

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ノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノ

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発行周期: 週刊 最新号:  2019/01/13 部数:  50部

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