KISARAGI

KISARAGI vol.948


カテゴリー: 2018年01月21日
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K I S A R A G I vol.948                              2018/ 1/21
                                       編集/発行:みやこたまち
                       E-mail:tamachim@yahoo.co.jp
                                 http://mmkisaragi.blogspot.jp/

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通信欄:大寒過ぎて明日は大荒れの予報です。十分にお気をつけ下さい。

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今週のお話

◆ "古典へのいざない" [718]
    伽婢子《おとぎぼうこ》[27] 黄金百両 [4]
    作者 たまさん

◆ 大学ノート狂詩曲 宇祖田都子の話
    第十ニ回 文鳥の掴み方 1
    作者 宇祖田都子

● KISARAGIについて

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古典へのいざない [718]
伽婢子《おとぎぼうこ》[27] 黄金百両 [4]
作者:たまさん

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 こうして半年ばかりが過ぎて十二月になった。年が改まろうとしていたが、
兵次《へいじ》一家は新しい春を迎える用意がなかった。食べ物が少なく衣
服も薄く、妻子は飢え凍えてただ泣くより他になかった。兵次はこれを見る
に忍びず、再び源内《げんない》のもとに赴き、涙ながらに訴えた。
「年の瀬が押し迫り、新春が近くまで来ておりますが、我が妻子は飢え凍え、
一銭の蓄えも炊いて食べる米もございません。たとえお貸しした金子《きん
す》をすべて返していただけなくとも、年を迎えるほどで構いません。妻子
をお助けくだされば、これに勝る恵みはございません」
 話を聞いた源内は答えた。
「誠に痛ましく思うが、わしも僅かばかりの知行《ちぎょう》しか持たぬ身
ゆえ、今、全額を返済することはできぬ。明日、とりあえず米二石《こく》
・銭二貫《かん》を差し上げよう。とにかくもこれで年を越し給え」
 兵次は大いに喜んで我が家に帰り、妻に報告した。
(続く)
                                  ★

 借金を返済してもらえず、年も越せない状況に陥った主人公は、再び友人
に頼み込み、とりあえず幾らか返してもらう約束を取り付けました。
(米二石・銭二貫は、現代の価値で約三十万円になります)
 続きは次回にお届けします。それではまた

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HP
「かたかご」http://yamanekoya.jp/
 趣味で読んでいる古典文学の現代語訳と参考文献を主に掲載しています

「山猫屋本舗」http://yamanekoya.net/
 写真日記を綴っています

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大学ノート狂詩曲 -宇祖田都子のはなし
第十ニ回 文鳥の掴み方 1
作者:宇祖田都子

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第十ニ回 文鳥の掴み方 1
 
 私は、そう応えてからすぐに「やっちゃったかしら」と身を縮めていました。
小心者のくせに、へんな度胸があるばっかりに、私は相手にバリケードを張り
巡らされてしまうということが多々あったのでした。
 「生意気だな」とか、「広告取りやめるぞ」とか。「めんどくさそうな人だ
な」とか。人を「カチン」とさせる才能? はぁ。こればっかりは返上させて
いただきたいものなのですが、こういう反骨精神は母型の祖母譲りなのかなと
いう気もして、それならばそれでもいいかなという気もしているのでしたが…

 手藻蔓さんは、チャイに口をつけずに、じっと私のベレー帽を見ています。
ベレー帽の天辺の、メロンのヘタのような部分を見ています。これ、なんのた
めについているのかしら? アクセント? それとも顔をどんぐりに似せるた
めに? でもどうしてそんな必要があるのかな?
 というわけで、私は、手藻蔓さんからのリアクション待ちに少々厭きてきて
いました。

 「そうだね」

 五分でしょうか、それとも五秒でしょうか。手藻蔓さんの沈黙を破ったのは
そ・う・だ・ね の四文字でした。私はそっと、コートをひっぱり下げました。

 「世の中はミステリーで溢れている。それは大勢の人間の思惑が目に見えな
いまま渦巻いているからだ。怪電波のようにね」
 電波系か…… 私は、今まで忘れていた頭痛がぶり返す気配に倦みつつあり
ました。
 「君は、僕のZINEを読んでいますか?」
 唐突に、手藻蔓さんが尋ねました。もちろん、私は、手藻蔓さんのZINE
は欠かさず読んでいますし、最新号の「文鳥の掴み方」だって、鸚鵡のマス
ターに紹介されてすぐ、つまりコサカさんと鸚鵡にいった夜に手にとって、そ
の日の深夜には読了していました。

 「『文鳥の掴み方』が一番新しいものでしたね。その後のものは、まだ鸚鵡
には置いていないようですが」

 手藻蔓さんのどちらかの瞼がピクリと動きました。(右目側か左目側か、ど
うしても思い出せないのです)一言多いな、こいつは。とでも思ったのだろう
なと、私はそういう感情には慣れっこになってしまっていたので、今は、この
ブレンドコーヒーをもう一杯頼みたいなという気持ちにウエイトが傾いていま
す。正直いって、今日の手藻蔓さんには、なんとなく興味や思いやりをもつこ
とができなかったのです。

 「そう。あれは地元の郷土史研究クラブの日誌で、主に土鈴の発掘に情熱を
もやす三人の男女の活動を、写生文の練習のつもりでまとめたものだった」
 「タイトルがとてもかわいくて、私好きでした。それに、ソッチ系の暗喩に
もなっているのかなって、思わせますしね」

 ハタ! と手藻蔓さんがテーブルを平手で打ちました。スプーンとソーサー
の涼やかな打撃音が、幾重もの襞を震わせます。

 「君は、本当に「文章」が好きなんですね」
 「「文章」。そうですね。私は冊子が好きなんです。製本された文字の塊が、
とても愛おしいんです」
 「だから、『球根栽培法』とか『栄養分析表』とか『腹腹時計』とかいう方
面にも、造型が深くていらっしゃると」

 おっと、これは急速にきな臭くなってきてしまいました。だけど、仕掛けた
のは、手藻蔓さんの方なのです。

 「そのことが、並木さんの失踪と、どんな関わりがあるというんでしょう?」
 「失踪だって? 君は海外旅行と言っていたはずだが」

 私は、あえて、大きくため息をつきました。

 「『文鳥の掴み方』を読みました。土鈴にかんしては、私もとても好きな遺
物なので、興味をもって読みました。実際、この地域には縄文から弥生の遺跡
が多く埋まっている。埋まっているものといえば、もうひとつ、この地域には
沢山埋まっているものがありました」

 手藻蔓さんは、腕組みをして目を閉じています。

 「不発弾です」

 私はもう、面倒くさくなっていました。
 ですが、手藻蔓さんは、どうあっても自分の決めた順番でしか、話しを進め
ようとはしないのだと私は感じていました。
 今日ここに呼び出したのは手藻蔓さんでした。そして私が知りたいことを1
00%握っているのは、手藻蔓さんだったのです。

 「君がそこに気付いてくれる人でいてくれて、僕は多少、救われた気がして
いるよ」
 手藻蔓さんは、にっこりと微笑みました。あのアマゾンの口元で。

(20180121)

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星空文庫 過去作品上げていきます https://slib.net/a/20077/

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