KISARAGI

KISARAGI vol.946


カテゴリー: 2018年01月07日
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K I S A R A G I vol.946                              2018/ 1/ 7
                                       編集/発行:みやこたまち
                       E-mail:tamachim@yahoo.co.jp
                                 http://mmkisaragi.blogspot.jp/

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通信欄:あけまして、おめでとうございます。七草粥は食べましたか?

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今週のお話

◆ "古典へのいざない" [716]
    伽婢子《おとぎぼうこ》[25] 黄金百両 [2]
    作者 たまさん

◆ 大学ノート狂詩曲 宇祖田都子の話
    第十回 アガタビル 3
    作者 宇祖田都子

● KISARAGIについて

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古典へのいざない [716]
伽婢子《おとぎぼうこ》[25] 黄金百両 [2]
作者:たまさん

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 弘治《こうじ》年間は比較的平穏で、三好《みよし》家が京都に居座り、
家老の松永は大和《やまと》国に城を構えて民百姓から搾取していた。
 そのような折、兵次《へいじ》は妻子を連れて大和国に赴き、源内《げん
ない》の屋敷を訪ねた。松永の家臣ということで権勢を振るい、家中は賑や
かだった。一方の兵次は痩せ細って顔がやつれ、人相も変わっていた。兵次
は近くで宿を借りて妻子を残し、一人で源内と面会して事情を話した。
 源内は兵次のことをすっかり忘れていたが、故郷や名字をこまごまと話す
と、「そうそう、思い出した」と驚き、酒を勧めて飲ませた。しかし、借金
のことには一言も触れず、兵次も言い出す機会がないままその場を辞して宿
に帰った。
(続く)
                                  ★

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
 戦乱に巻き込まれて全財産を失った主人公は、かつての友人を訪ねました。
都を支配する大名の家老に仕えているだけあって、かなり羽振りがいい様子
ですが、最後まで借金の返済については触れられませんでした。
 続きは次回にお届けします。それではまた。

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HP
「かたかご」http://yamanekoya.jp/
 趣味で読んでいる古典文学の現代語訳と参考文献を主に掲載しています

「山猫屋本舗」http://yamanekoya.net/
 写真日記を綴っています

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大学ノート狂詩曲 -宇祖田都子のはなし
第十回 アガタビル 3
作者:宇祖田都子

コココココココココココココココココココココココココココココココココココ

第十回 アガタビル3
 
 「さ、こっちへ」
 手藻蔓さんは、突然スイッチが入ったかのように私の背中を押して、壁の隙
間へと誘いました。ビル内から風が起こり、ヘレンヘレンの石鹸の香りが漂い
ました。

 手藻蔓さんは、独身だろうか? 恋人はいるのだろうか?

 私はそんなことを思い、そんな風に浮かんできた言葉をあわてて吹き払って
いました。

 扉をはいって直ぐ、樫の木でできた頑丈そうな扉があります。かつてここに
はバーがあり、その内装を生かしたままリフォームしたのだと、このスタジオ
の紹介をしたことを思い出しました。年代物の扉。そこにはめ込まれている分
厚いガラスには、ところどころに装飾的カットと、目隠しにもなるなサンドブ
ラストが施してあり、しかも全体的に波打っているようでした。なので、スタ
ジオ&ブックストアの中の重厚なバーカウンターの向うから、こちらを凝視し
ている女性の目が三つあるように見えて、しかも恐ろしく細長く尖っているよ
うに見えたのが気がかりでした。

 てっきり、このショップで話をするのだと思っていたのですが、手藻蔓さん
は扉を素通りし、「故障中」という張り紙のあるエレベーター前も黙って通過
して、階段室に入ると、螺旋階段を昇り始めました。
 二階に出てすぐ、インド更紗が幾重にもかかった通路がありました。以前こ
こは、自然食のビュッフェがいただける屋外バルコニー付のレストランだった
ところです。しかし今は、香辛料と甘味料が入り混じったような、そうですね、
インドネシアのお土産でみたことがある甘い煙草みたいな香り、が渾然一体と
なってクラクラするようでした。
 壁とか扉という概念はなく、どこをみてもどこまでもインド更紗の襞、襞、
襞。
 何枚目の襞を入って、何枚目の襞を抜けてきたのかを忘れてしまうほど、い
や、下がっている極彩色の更紗の柄に注意を払うこともできないほど、私は目
の前の手藻蔓さんの黒いタートルネックセーターの背中だけを、追いかけなけ
ればならなかったのです。湿度が高く、頭痛が増してきました。ガムランの音
が、かすかに鳴っているのが聞き取れました。

  突然、目の前が開け、黒檀製のテーブルとイスとが現われました。布のあ
ちこちを結わえてつくった、パオのような空間です。

 さっと、店員が現われ(ごく普通のジーパンとトレーナーだったので、私は
それがおかしくておかしくてたまりませんでした)、サンスクリット語と日本
語とで書かれたメニューを置いていこうとしました。だが手藻蔓さんは、それ
を手で制して、「チャイを。宇祖田さんは?」 というのです。

 私はここがどのような店でどのようなコーヒーがあるのか分らなかったので、
「ブレンドを。アイスで」と探り探り言ってみました。
 店員は(黒い帽子をかぶっていましたが、どうやら長い髪をその帽子の中に
たくしこんであるのだなと、そんなことをぼんやりと私は見ていました)
 「少々お待ち下さい」と言って、襞の間へ消えました。

 手藻蔓さんは、煙草を取り出し、火をつけようとして、不意に私が目の前に
いることに気付いたように言います。
「あ、煙草いいですか?」
 私は正直、煙草の煙を吸いたくはありませんでしたが、手藻蔓さんの様子が
どうにもよく分らないので、「いやですぅ」とはいえませんでした。

 煙草に火がついて、煙がただよってきました。あのインドネシア見上げの煙
草の煙の匂いがしました。頭痛。頭痛。頭痛。

 それから、飲み物が来るまでの時間、手藻蔓さんはずっと目をとじて、煙草
を3本吸いました。そのくらいになると、その煙草のにおいこそ、むしろこの
空間には相応しいのだという気がしていました。レーズンの香りがします。そ
して、カレーの香りも。
 「カレー」
 と思わず私は声に出していました。

 「並木さんのことを話します」
 手藻蔓さんは、苛立ったように煙草をもみ消し、ぶっきらぼうに話し始めま
した。(20190107)

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星空文庫 過去作品上げていきます https://slib.net/a/20077/

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