KISARAGI

KISARAGI vol.774

カテゴリー: 2014年09月21日
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K I S A R A G I vol.774                                 2014/09/21
                                              編集/発行:みやこたまち
                         E-mail:tamachim@yahoo.co.jp
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通信欄:今更ながら、2chの師匠シリーズがおもしろくて読み進めています。
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今週のお話

◆ "古典へのいざない" [556]
   春雨物語 [67]   目ひとつの神 [1] 
   作者 たまさん

◆“中庭と三階 2" 
   12 重力の底 6
   作者:みやこたまち

● KISARAGIについて

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古典へのいざない [556]

 春雨物語 [67] 目ひとつの神 [1]                        作者:たまさん

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 世間では、東人《あずまびと》は情趣《じょうしゅ》の分からぬ夷《えび
す》で、歌など詠むはずがないと言われている。
 相模国《さがみのくに》の小余綾《こゆるぎ》に、歌に対する志が深く、
どうにかして都に上がって歌の道を学びたいと思っている心優しい男がいた。
身分の高い人について習うことができたなら、古今集で「花の陰で休んでい
る山賤《やまがつ》だ」と言うほどになれるだろうと、西に行きたい気持ち
が抑えられなくなり、両親に相談した。
「鶯《うぐいす》は田舎の谷の巣にいても、濁った声では鳴かないと聞きま
す」
 男の言葉に、父親は考えを改めるように諌めた。
「やめておけ。近頃は文明《ぶんめい》・享禄《きょうろく》の乱のために
行き交う道が寸断され、便が悪いと聞いている」
「いいえ、これはどうしてもと思い入れた道なのです」
 母親は乱世の人で鬼のように非情ではないので、息子の意思を尊重するこ
とにした。
「それならば、早く行って早く帰ってきなさい」
 それ以上は諌めもせず、別れを悲しむ様もなく男を旅立ちさせた。
(続く)
                                  ★

 今回から「目ひとつの神」というエピソードをお届けします。
 前回までの「二世の縁」が真っ向から仏教を批判する話でしたが、この
「目ひとつの神」は嫌味のない内容ですので、リラックスして読んでもらえ
ると幸いです。
 この続きは次回にお届けします。それではまた。

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HP「かたかご」http://yamanekoya.jp/
趣味で読んでいる古典文学の現代語訳と参考文献を主に掲載しています
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中庭と三階2  12 重力の底 6
                           みやこたまち
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12-6

 このように分節された絶対の一は、あらゆる分節を再び飲み込んで絶対の一に戻
るだろうか?
 最近の実験で、量子のもつれによって、観測物Aを通過していない対の量子を観
測することで、観測物Aの像を得ることに成功したという。対となる量子は、一方
の状態を他方と共有している、という。今回の実験は、双子の一方(A)が箱の中
身を見たときに、双子のもう一方(Aダッシュ)がその中身を同時に知ることがで
きる、というものである。
 両者がどのように状態を共有しするのかについて、物理学は研究を続けている。
 観測者を除外すれば、双子のそれぞれの情報共有に時差はなく、相対性理論は成
り立たない。つまり、AとAダッシュ とがそれぞれの状態を同時に共有していた
とすれば、太陽を観測するAが対象の消滅に影響を受けた瞬間に、研究室において
あったAダッシュにその状態が反映することになる。ただし、AとAダッシュを、
双子のようにあらかじめ定点に置いておくことができなければ、観測は光速の上限
を超えることができない。太陽観測のためレーザーなどの方法でAを照射し、
Aダッシュを研究室にとどめおく。Aが太陽に到達するまでの時間がかかるため、
すでに目視と同じだけの時間がかかってしまうからだ)
 観測とは観測する主体の認知である。そして絶対の一においては、主体とは単な
る濃淡の度合いにすぎない。絶対の一においては、部分はなく、距離は存在しない。
情報は同時に全てが共有しているのである。先ほど言った、全宇宙に張り巡らされ
た網のたとえを思い起こしてもらいたい。その網の全ての交点には鈴がついており、
あらゆる地点における変化が網の上を時差無しで伝わって、鈴の音の荘厳な重なり
合いによって全体に知らしめる。(この宇宙では、光速を上限とする時差が生じる)
 私たちが存在すると考えている宇宙が、かりそめのものであり、量子サイズでと
らえる物理において、いよいよ「絶対の一」が明らかにされようとしているのでは
ないのか。そしてこの場からその「場」を感じ取る唯一の要素が、
「重力=宇宙の歪み=乱流」なのではないか。(20140921)

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HP:投稿サイト「ふみふみ」に 陰花寺異聞(同人坩堝撫子1)を投稿
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発行周期: 週刊 最新号:  2019/02/10 部数:  50部

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