KISARAGI

KISARAGI vol.623

カテゴリー: 2011年10月16日
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K I S A R A G I vol.623                         2011/10/16発行
                        編集/発行:みやこたまち
                      E-mail:tamachim@yahoo.co.jp
                      http://mgkisaragi.web.fc2.com/index.html
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◆古典へのいざない【429】 古事記[195]   作者 たまさん

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欽明《きんめい》天皇

 建小広国押楯命《たけをひろくにおしたてのみこと》の弟である天国押波
流岐広庭天皇《あめくにおしはるきひろにはのすめらみこと》は師木島大宮
《しきしまのおほみや》で天下を治めた。
 天皇が檜隈天皇《ひのくまのすめらみこと》の御子である石比売命《いは
ひめのみこと》を娶って生んだ御子は、八田王《やたのみこ》と沼名倉太玉
敷命《ぬなくらおほたましきのみこと》をと笠縫王《かさぬひのみこ》の三
柱である。
 また、妹の小石比売命《をいはひめのみこと》を娶って生んだ御子は、上
王《かみのみこ》の一柱である。
 また、春日之日爪臣《かすがのひつめのおみ》の娘である糠子郎女《ぬか
このいらつめ》を娶って生んだ御子は、春日山田郎女《かすがのやまだのい
らつめ》と麻呂古王《まろこのみこ》と宗賀之倉王《そがのくらのみこ》の
三柱である。
 また、宗賀之稲目宿禰大臣《そがのいなめのすくねのおほおみ》の娘であ
る岐多斯比売《きたしひめ》を娶って生んだ御子は、橘之豊日命《たちばな
のとよひのみこと》と石隈王《いはくまのみこ》と足取王《あとりのみこ》
と豊御気炊屋比売命《とよみけかしきやひめのみこと》と麻呂古王《まろこ
のみこ》と大宅王《おほやけのみこ》と伊美賀古王《いみがこのみこ》と山
代王《やましろのみこ》と大伴王《おほとものみこ》と桜井之玄王《さくら
ゐのゆみはりのみこ》と麻怒王《まののみこ》と橘本之若子王《たちばなの
もとのわかごのみこ》と泥杼王《ねどのみこ》の十三柱である。
 また、岐多志比売命《きたしびめのみこと》のおばである小兄比売《をえ
ひめ》を娶って生んだ御子は、馬木王《うまきのみこ》と葛城王《かづらき
のみこ》と間人穴太部王《はしひとのあなほべのみこ》と三枝部穴太部王
《さきくさべ4のあなほべのみこ》と長谷部若雀命《はつせべのわかさざき
のみこと》の五柱である。三枝部穴太部王はまたの名を須売伊呂杼《すめい
ろど》という。
 この天皇の御子たちは合わせて二十五柱である。
 この中で、沼名倉太玉敷命・橘之豊日命・豊御気炊屋比売命・長谷部若雀
命の四柱が天下を治めた。
(続く)
                                  ★

 第二十九代・欽明天皇です。彼には二十五人もの御子がおり、そのうち四
人が後に皇位を継ぎます。
 続きは次回にお届けします。それではまた。
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■薄紅通夜 第五部                          作者:みやこたまち

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 「本当の。とか言わないでくれないかな。」
 市子は睦美の言葉を平然と受けた。蓄積した苛立ちが疲れとなり、疲れは錘と
なって感情を繋留していた。倦怠感というのは、消極的にではあるが平常心を保
つのに役立つ。喜怒哀楽はエネルギーを消費するということが、疲れ果ててみる
とよく判る。さらに、疲れは好奇心をも抑制する。つまりは生きているというこ
とに対する悦びが抑制されるのだ。これは、この世に対する執着を離れる心境で
あり、その意味では、涅槃寂静へ通じる姿勢でもあった。「風引いて微熱で寝込
んでいれば、成仏できるっていうのかしらね。」と、樹記話したこともある。青
春真っ只中の高校生の男女が交わす会話にしては、枯れたものだと、いまさらな
ながら、市子は呆れた。目の前に突然現れた六波羅睦美が「本当の」と語気を荒
げ、市子が冒頭の言葉を発するまでに胸中を通過して言ったのは、ざっとこんな
感想であった。
 「本当とか偽者のとか、嘘のとか、誤解のとか、真理とか、正直言って、そう
いう話はうんざりなわけ。」
 市子のため息はこういった言葉に変換された。睦美はふてくされた顔で、グラ
スにシャンパンを注ぎ、名村は興味深げに市子を見ていた。
「名村道行クン。」
 市子は熱燗を猪口に注いで一息で飲み干して、道行を見た。道行は声を出さず
に首をかしげた。
「六波羅睦美さん。」
 市子は同じように猪口を煽って、目の前の睦美を見た。睦美は唇をとがらせて
低くうなった。
「そしてこの、下らない寸劇を提供してくれた関係各位の皆様。」
 市子は熱燗を満たした猪口をもって立ち上がると、道行の背後をつかつかと歩
いて、襖を開け放った。
 そこには、仲居と思われる女性が数十名と、船盛を二隻かえた板前風の男、何
かの修理業者のような繋ぎ姿の男、警官、消防士、背広の一群などが立ち尽くし
ていた。
 市子は、掲げた猪口をそっとおろし、
「だいぶ酔ったみたいだわ。」
 とつぶやいて、襖を締めた。高級な着物に髪をきちんと結った、おそらく若女
将と思われる女性が廊下の奥から駆け寄って、何か言いかけていたが、市子の目
には入らなかった。
「さてと、しきりなおしましょうか。」
 振り向くと、部屋には名村道行一人が赤ら顔でビールを飲んでいた。
「六波羅睦美さんはどこに行ったの?」
 市子は怪訝そうに尋ねた。
「市子さんが襖をあけたときに、出て行ったよ。すぐ横を通って。」
 名村はニコニコとしながら言った。
「しょうがないな。じゃ尋問を始めるか。」
 市子は名村の向かいに座を移した。
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発行周期: 週刊 最新号:  2018/12/09 部数:  49部

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