KISARAGI

KISARAGI vol.395


カテゴリー: 2007年05月07日
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K I S A R A G I vol.395                            2007/5/6発行
                       編集/発行:みやこたまち
http://miytako.hp.infoseek.co.jp  ★ E-mail:tamachim@yahoo.co.jp
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今さらですが、寺門ジモンさんのネイチャーぶりを、かねてより知りたいと
思っていた矢先、やりすぎコージーのDVDを見る機会があり、2005年の
ものでしたが、堪能できました。言語化し得えない体験に裏打された身体と
説得力。ダチョウ倶楽部のジモンさんは、正直、好きではありませんでした
が、ネイチャージモンは良い人でしたよ。
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◆古典へのいざない【237】        古事記[2]  作者 たま さん

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 序文 その(2)

 飛鳥浄御原宮《あすかきよみはらのみや》で大八洲《おおやしま》を治め
た天武《てんむ》天皇の代に至りましては、大海人皇子《おおあまのみこ》
と呼ばれていた頃から徳を備え、しかるべき好機に応じて天皇となりました。
 大海人皇子は夢の中で聴いた歌と横河《よこかわ》で夜半に見た黒雲を占
って皇位継承することを知りましたが、天の時が未だ至っていないため、一
旦、蝉の抜け殻のように出家して吉野山に籠もり、そこで兵を集めた後に東
国に向かって虎のごとく進軍しました。にわかに輿《こし》を進めて山を越
え川を渡り、六師は雷のごとく奮い、高市皇子《たけちのみこ》の率いる三
軍は稲妻のごとく進みました。矛《ほこ》は武威を示し、勇敢な兵士たちが
煙のように決起して赤い旗が兵器を輝かせ、凶徒の軍勢は瓦解して十二日も
経たないうちに邪気は静まりました。その後、牛馬を休ませ心安いで大和に
帰ると旗を巻き矛を収め、戦勝を歌舞して飛鳥の宮に凱旋しました。
 その後、酉の年の二月に清原大宮で即位しました。政道は黄帝《こうてい》
に勝り、聖徳は周王《しゅうおう》をも超越していました。神器を手に天下
を治め、天統《てんとう》を得たその威徳は八方の国々にまで及びました。
陰陽二気を正し陰陽五行の順序を整え、神の道を説いて奨励し、英風《えい
ふう》を敷いて国に広めました。そればかりではなく知識は海のように広く
上古のことを深く探り、心は鏡のように明けく先代をはっきりと見極めてい
ました。
 ここにおいて天武天皇は勅命《ちょくめい》を行いました。
「私の聞くところによると緒家に伝わっている帝記《ていき》や本辞《ほん
じ》は既に真実と異なり、虚偽が多く含まれているという。今このときにそ
の誤りを改めておかねば、幾年も経たないうちに正しい趣旨が失われてしま
うだろう。帝記と本辞は国家の根幹であり天皇による政治の基礎である。よ
って、正しい帝記と旧辞《きゅうじ》を選び、検討した上で偽りを削って後
の世に伝えようと思う」
 その頃、姓は稗田《ひえだ》、名は阿礼《あれ》という二十八歳になる舎
人《とねり》がいました。人となりが聡明で、一目見ただけで音読すること
ができ、一度耳にしたことは心に刻んで忘れることはありませんでした。天
武天皇はこの阿礼に勅語《ちょくご》し、帝天日継《すめろぎのひつぎ》と
先代の旧辞を誦《よ》み習わさせましたが、時が移り世が変わり、残念なが
ら完成には至りませんでした。
(続く)
                                   ★

 この下りは古事記を編纂するにあたり、天武天皇の勅命が元となっている
ということが記されています。壬申の乱《じんしんのらん》を経て権力を掌
握した天武天皇がいかに優れた人物であったかについて詳しく説明がされて
いますが、なぜこれだけ多くの文を割いてあるのかについて幾つか研究がな
されていますので、気になる方は調べてみるのも面白いかと思います。
 続きは次回にお届けします。それではまた。

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ジャンル:古典レビュー
メール :miztam@gmail.com
HP  :【かたかご】http://homepage3.nifty.com/miztam/
     【山猫屋本舗】http://yamanekoya.net
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2年前に出版された中沢新一氏著「アースダイバー」がふと店の本屋に入っ
ていたので購入しました。「この世界では本気を出せない。」と昔、細野
晴臣との対談で語っていた氏ですが、この本では、生の本気さを少し出して
いるような気がして、よかったです。
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◆きせい 【百三十】                        作者:みやこたまち

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いこん 1

 結局喪服を買った。薔薇の文様の紙袋へ丸めて神社を出た。
 小学生ぐらいで生きている素晴らしさを実感するためには、「死」におび
えなければならないと思う。それは「無」、限りなく続く「無」に対する恐
怖で、子供にとって最大限の未来、おじいさん、おばあさん、の向こう側に
あるらしい虚無を垣間見せらた上でなければ無理。
 簡単に生きてるくせに、わざわざ難しいかおをしてそれでも笑うんだよ、
みたいな押しつけがいやでした。私をこの世界に送り出した二人の人に、
義理を感じなきゃならないのが嫌で嫌でたまらなかったから、家を出た。
だけどこの世界にいることは別に嫌じゃないし、この世界も嫌いじゃない。
盗れるものは盗る。売れる物は売る。我慢は死に向かう事だ。求める続ける
事こそが、存在だ。私は半ば冷め、それでもこの世界の根本はこういう事だ
と判っていた。
 この世界に生きる証がこの身体で、この世界に生きるためにはお金が必要
なのだから、そのお金を身体で得ることは、生きている証。良いことも、悪
いことも、痛みも、軽蔑もね。私は独立した存在で、世界は優しい。誰かの
ために生きるのは馬鹿みたいだし、媚びるのもいや。生まれ落ちた事は受け
入れた。だけどこの国のしくみを受け入れる義理はない。

つづく
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ジャンル:小説
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お年寄も、初めての毎日を生きているのだな、と思います。

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