KISARAGI

KISARAGI vol.244


カテゴリー: 2004年05月30日
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K I S A R A G I vol.244                               2004/05/30発行
                          編集/発行:みやこたまち
http://miytako.hp.infoseek.co.jp     ★ E-mail:tamachim@yahoo.co.jp                 
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五月も終わり。蒸し暑くってたいへんですね。昨日、封切りとなった映画を見よ
うと町まででかけたんですが、混んでいたんで、やめて帰ってきました。すいて
る映画館が何よりも好きです。
あ、夢の話、募集中です。メール、ゲストブックへお寄せ下さいませ。

それでは、今週もたまさん、よろしくお願いします。

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◆古典へのいざない【93】     とりかへばや物語[43]   作者 たまさん

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 あっという間に二三日が過ぎた。吉野山の宮は中納言の要望・学才が限り
ないのに感心し、勤行も疎かになっていた。
 中納言が琴《きん》の琴《こと》を聴きたいというので、夜更けの澄み渡
った月下でかき鳴らした。その音色は比類がないほどもの悲しく心に染み入
った。少し弾いてやめてしまったので、中納言はそれを手に取り、恐ろしい
ほど全く同じ調べで弾いた。
「残りの音は、先に話をした我が頼りなき娘達に教えてあります。彼女達が
正しく弾き取ったと思うのは、この山伏のような私が、吉野の峰の山おろし
に耳が慣れてしまったからかも知れませんが。とはいえ、わざわざ訪ねて下
さったのですから、断るべきではないですね」
 そう言い残し、吉野山の宮は姫君達の部屋に渡った。
「こういう人が訪ねて来て、しばらく滞在しているので、こちらにも招いて
お話しなさい。非常に優れた人です。不意の事で女房達は変に思うかもしれ
ないが心配はなかろう」
 それから中納言が来ても見苦しくないように準備を整えた。
 暁近くに昇った月に霧が掛かって風情のある時分、吉野山の宮からの案内
で中納言はやってきた。何とも言えぬ素晴らしい香の香りに溢れた、眩いほ
どの装いであったので、端近くで思いに耽っていた姫君達は恥ずかしがって
奥に入ってしまった。
「ただ私の言った通りになさい。こんな世間離れした住まいで何を気にする
事があろうか。世間並みにもてなすのもおかしな事だから、心配はない」
 吉野山の宮は娘達をなだめると、自分の部屋に帰ってしまった。
(続く)
                                   ★

 吉野山の宮の手引きで、娘達と会う事になった中納言。娘達の為にあれこ
れと手を尽くす吉野山の宮の姿が、とても人間的に描かれています。
 この続きはまた次回にお伝えします。それではまた。

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ジャンル:古典レビュー
メール :miztam@nifty.com
HP  :【山猫屋本舗】http://homepage3.nifty.com/miztam/
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なぁんか、停滞期っていうか、可もなく不可もなくというか、生涯無事というか、
北朝鮮とか、イラクとか、年金とか、どーでもいいなって。楽しいことも、つら
いこともなくて、悲しいこともうれしいこともなくて、生きてるんだか死んでい
るんだか分からなくて、よく眠れるんだか、不眠なんだか、腹減っているんだか
食べ過ぎているんだか、よく分からない日々が数日続いている作者が、お届けす
る連載も、今週は短めです。
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◆そののちのこと【53】                           作者:みやこたまち

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>多田一郎は、白闇の中へひらひらと舞い落ちる振袖のあでやかな色彩を、夢う
つつに眺めていたが、

>ふと目を上げると、雪明りの中に黄ばんだ襖があった。

>周りにあるのは、薄暗い闇ばかりであった。

>寒さの中で意識を無くす寸前に出会った女将のことを思い出していた。
      
>以下次号

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ジャンル:小説
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HP  :【電網 昼行灯】http://www1.odn.ne.jp~cak87430/index.html/
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書見棚 その50-*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*

ここは、みなさまの本棚のなかで今、目に入ったものを御紹介いただく棚です。
投稿が無い週は私の本棚で目についたものを紹介します。今週は

「旧新約聖書」 です。

さまざまな読み方ができると知ったのは、二十歳を過ぎてからでした。宗教的な
意味合いをはずして、歴史書、小説、思想書として、拾い読みしたり、引用元と
してこれほど有名で手軽なものもなく、なんなら文語体のものがそれらしいでは
ないかと、家にたまたま置いてあったものが今、私の本棚にあるわけですが、も
ういい加減、聖書とか、神話とかからの引用で話に箔をつけるような手法にも、
うんざりです。

日本聖書協会 発行  1974年版 
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それではまた次週お目にかかりましょう。

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