ACADEMIC RESOURCE GUIDE

[ARG-588]連載最終回「愛の往復書簡」第6回「専門家の未来・資料の未来・社会の未来」(後藤真)

※連載第6回の中で「京都府立図書館」とすべきところ誤記がありましたので、
訂正して再配信しています。

1998-07-11創刊                     ISSN 1881-381X
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      ◆◇◆ ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG) ◆◇◆
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         Science, Internet, Computer and ...

       2016-05-09発行   ‡No.588‡   4688部発行

        -新連載「愛の往復書簡」最終回!-

 "Ask not what the net can do for you
                 -ask what you can do for the net."

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  ◇ 目次 ◇
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○羅針盤
 連載:「愛の往復書簡-『歴史資料』のオープン化とデジタル化をめぐって」
 【再掲】第5回「これからの歴史資料/文化資源の専門家とは
         -2016年5月に考えたこと」(福島幸宏)
 【新規】第6回「専門家の未来・資料の未来・社会の未来」(後藤真)

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 -47都道府県ツアーの予定を更新中!
 -二刷も在庫僅少

○イベントカレンダー

○活動の予定と報告

○編集日誌
 -長野出張3日目-昭和の図書館(旧上伊那図書館)見学とこれからの図書館
  を考えるシンポジウムに参加
 -saveMLAK熊本地震現地御用聞き1日目-菊陽町、大津町、熊本市をまわる
 -第62回saveMLAK Meet Upを開催
                              など、7日分

○奥付

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 ◆ 羅針盤 ◆ - Science, Internet, Computer and ...
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連載:「愛の往復書簡-『歴史資料』のオープン化とデジタル化をめぐって」
     【再掲】第5回「これからの歴史資料/文化資源の専門家とは
            -2016年5月に考えたこと」

      ※後藤さんの返信はこの後に掲載しています

                               福島幸宏


後藤真様

 ご返信ありがとうございます。早速いただいたのに、お返事遅れてすみませ
ん。

 この2週間のあいだ、急に「往復書簡、見ているよ」というお声をいただくこ
とが多くなりました。ただへラッと笑いながらではあります。タイトルの深刻
さ?に、やっぱりみなさん遠巻きに眺めている感じです。

 熊本・大分の災害、この間も新しい段階を迎えていますね。地域の歴史資料・
文化資源への打撃という点では、深刻な状況が続いています。これまでも指摘
のあるところでしょうが、このような災害は、東京電力福島第一原子力発電所
事故のような急激なことでなくても、歴史資料/文化資源をはぐくむ地域社会
を一挙に変化させると考えます。この状況も常に念頭に置いて諸事論じたいと
思います(註1)。


1.専門家像に焦点をあてること

 今回の議論について、互いに腹を探りながらのところがあるので、後藤さん
にも僕にも、あるいは読者の方々にも焦点がわかりにくかったところがあった
かと思います。

 僕の論点は、視野を広く「文化資源」とした上で、「歴史資料」に関する専
門性を組み替えよう、とするものです。そして、第3信の註6では、佐々木秀彦
の仕事を引いて、専門家の内実を転換することが必要と述べました。

 ただ、この往復書簡では、僕の専門家像を明確に述べられませんでした。こ
の広いようで狭い世界で、構造自体を問う発言や行動には、舞台から飛び降り
るような思い切りがいります(註2)。

 しかし、こう切り込まれては「これからの歴史資料/文化資源の専門家」に
ついて僕なりの構想を述べなければなりません。僕にとっては東日本大震災前
の2009年あたりから、折に触れて妄想してきたことを、2016年5月の段階の回答
として、少しだけ、端的に述べることになります。


2.これからの歴史資料/文化資源の専門家とは

 まず、前提として2点の留保をつけておきます。

 僕自身も「ある種の『夢』のようなスペシャリスト像」が常にはうまくいか
ないことを自覚しています。また以下に述べる専門家の要素はひとつの人格に
すべてが備わっている必要はありません。組織・集団の内外で、ともかくリソ
ースを動員してことにあたればよいのです。この点、歴史資料の場合は、指針
なく仕事をすると古文書翻刻ばかりに注力することになるという特殊事情もあ
ります(註3)。

 また、新奇なことを言うからといって、資料の物理的取扱を慎重に行うこと
は当然の前提です。この点、取扱の不変性・普遍性と、自らの職分全体のそれ
とを意図的に混同している議論や物言いも目につくことがあります。僕は、近
現代の紙資料を取り扱っていた関係で、紙が強いなどという幻想を持ち合わせ
ません。ですので、この物理的取扱については、ますますシビアにして、不注
意な取扱には即時注意するということで良いと思っています(註4)。

 なお、第3信で宣言した「インセンティブをどう設定すれば資料公開が進むの
か」という点を最後に述べます。

 これだけ持って回って、ようやく「これからの歴史資料/文化資源の専門家」
について述べる準備ができました。以下、資料調査・整理公開・運用展開の各
局面に分けて述べたいと思います。

(1)資料調査
 この点、実は基準は単純です。「蔵出し」を組織・指揮できるかどうかがだ
と、ここは古典的に思っています(註5)。指揮者として、積み上げてきた経験
と知見からバランス良く人材を配置し、効率よく作業を行い、資料所蔵者との
関係を崩さない高度な力量が求められます。

 後藤さんはよくご存じのように、ほとんどの場合、広く参加を呼びかけ、身
分や出身が混成になるこの作業を、場合によっては1週間、適切に運営するのは
難しいことです。でも一騎駆けの調査は歴史資料に関わるものならどなたでも
一応は出来ます。専門家の指標は、この「蔵出し」作業を組織・指揮できるか
どうか、ではないかと存じます。

(2)整理公開
 これも、端的に述べるのは簡単です。
 なるべく早くメタデータを公開する。その際、著作権に配慮しつつも、ニ次
利用可能な形で(資料画像があればなお良い)“デジタルデータでwebに公開”
すること、その際、できるだけ広く検索対象になるように出すこと、に尽きま
す(註6)。

 第4信でご指摘があったように、場合によっては現物の公開を差し控える場合
もあると思います。しかし、メタデータだけは早期の、広範囲の公開を強く推
奨します。いざ継承の問題や急な利用・展開の課題が出てきた時に、メタデー
タの不在は大きく響きます。

 こう論じると「メタデータは内部で管理しているから大丈夫」という声がす
ぐあります。僕の見聞の範囲で言うとそれは間違いです。公開を前提としない
と、メタデータは整備されませんしメンテナンスもされません。

 これは個人や組織の誠実さの問題ではなく、それこそ動機づけの問題です。
また、資料保存利用機関の最大のコンテンツであるはずのメタデータを出さな
い訳ですから、そこは組織・機関の根幹を問われる、非常に大きな問題です
(註7)。

(3)運用展開
 ここは、少しく述べる必要があります。第4信で後藤さんが指摘された「説明」
の不足ということと深く連動します。おっしゃったように、自らの仕事や専門
性の重要さを広く社会に説明できる、それもコスト感覚をもって、ということ
はどういうことでしょうか?

 これはつまり、専門家としてシステムを変えうる、決定できるということを
意味します。

 トライした説明が通じればそうですよね。必要な人に必要な説明をして、ま
た広く社会にその存在意義と目的を表明して認知を得ます。つまり、説明が可
能なら、その組織・機関のシステムを作り上げ、変更することが可能になるは
ずです。

 第2信でご紹介いただいたように、僕自身、専門(職)論の初発に、今後の専
門職は一種のジェネラリスト指向でないと難しいと論じました。この議論に
2016年5月になって付言するとすれば、まさに、歴史資料/文化資源をめぐる議
論を、広く社会に説明できる人材を得ることにつながるのでしょう。

 で、あるからこそ、前記の(1)や特に(2)に不足な部分があれば、それは
専門家として、説明力がないために十全でないか、コンテンツを出さないため
に社会的説明を怠った不作為か、どちらかでしょう。ですから、その組織・機
関が外部から見て不十分な運営がなされているとすれば、そこは専門家の責に
帰せられるべきです。

 というか、専門家はその責めを受けるからこそ、専門家たりうるのです。

 その上で、これらの専門家を在席し、その力量を発揮し、常に問題点を改善
していることこそ、その組織・機関への評価軸として重視することを提起しま
す。

 資料保存利用機関はそれが博物館であれ図書館であれ、その評価は基本的に
入館者数や利用者数で図られています。それに対して、その問題点を関係者み
んなが理解しながらも、なかなか有効な手を打てていません。

 評価をこちらから組み替えるしかないのです。もちろん施設が賑わうことは
重要です。それに重ねて、本来の使命とはなにかを見据えた評価が、それもな
るべく簡易な形で構築されなければ、いずれどこも破綻を来します。

 その有力な軸として、専門家の活動を本質的に評価する、という手段は十分
に選択肢になるのではないでしょうか?

 インセンティブに話を振りましたが、これは同時に禍の話でもあります。
2016年5月の段階でも、「どこそこの大学博物館は何百年前の資料の画像の利用
許可が云々」という話が聞こえてくるのは大問題です。

 繰り返しますが、やはり、やり方を変えられない、もしくは課題に気がつか
ない「専門家」が問題なのです。この点、相互評価の上で、専門家たり得てい
るのか、その組織・機関は信頼に足るのか、厳しく論じられるべきでしょう
(註8)。

 もちろんこの提起には穴が多いでしょうし、たとえ賛同が得られたとしても
一朝一夕になるものではありません。しかし、荒削りでもモデルを示しておく
ことは、今後の議論と実践の礎になるだろうと考え、思い切って述べました
(註9)。

 上記の提起を踏まえていただいた上で、第4信でご説明いただいた「総合資料
学」の枠組みで、専門性をどうデザインするか、その一端をご教示いただくと
非常に喜びます。


3.おわりに

 以上、考えていることの一端を披瀝しました。本来は、もう少し詰めた形で、
文献やこれまでの各分野での試みも示しつつ述べるべきでしょうが(註10)、
メルマガ掲載の往復書簡というちょっとラフな場を使って、生煮えの部分も思
い切って出したところがあります。

 読み返すと、第6信では大枠の課題の整理をしていただけるというのを前提に、
甘えた書き方になっていますね。

 さてここで、この往復書簡の最初に置いた、網野の言葉に戻りましょう。

 その晩年に薫陶を受けた白水智によれば、網野は呑み会で「一億の民に向か
って書きなさい」と述べていたといいます(註11)。これは、尊敬すべき近世
史家の水本邦彦に、ある神社の境内で論じられて難渋し、僕は未だによく覚え
ている「君の歴史論にあの屋根裏のムササビは入っているか」という言葉と似
通っていると思います。

 網野の言葉も、水本の言葉も、この往復書簡を経た2016年5月に考えると、構
造全体を視野に入れ、考え、述べる、ということは、こういう気概だと合点が
いきます(註12)。

 僕たちにはこの気概が決定的に欠けていたのでしょう。

 彼らに少しでも倣って、でも、できることから論じ、実践したいと思います。

 アーカイブズでそうであったように、公立図書館の場でもちょっと仕掛けま
す。少ししたら「また変なことしでかした」とお目にとまることがあるかと。

 最後に。

 いつも苦言を言いつつ、刺激をくれてありがとう。

 まずは。

                               福島幸宏

註1 日常の中での村の消滅に対抗するこんな仕事があります。小山元孝編著
  2015『消えない村-京丹後の離村集落とその後 』(林直樹)。

註2 いくつかの報告では口頭で申していますが、たとえば東寺百合文書のデジ
  タルデータをCC BYで公開したとき、「歴史資料取り扱いの専門家」になれ
  ばなるほど、その意味を理解していただけなかったり、反発された苦い経
  験があります。それ以来、これはなぜか、ということを考えています。

註3 これを白井哲也は、個人の資質と専門職一般とのすり替えを諫めつつ、資
  料と学術上の議論に接する時間の確保を重視し、知見を更新する必要を強
  調した上で、その努力を怠ると「気がつけば、そこには一般の施設職員か、
  “専門家”を自称する偏屈者が佇んでいるだけである」と指摘しています
  (白井哲也2009「資料保存機関には地方史研究が必要である」『歴史資料
  の保存と地方史研究』(岩田書院))。

註4 これを徹底すればするほど、取扱が雑な僕自身はますます資料に触れられ
  なくなりますね。もっとも比較的構造が単純な紙資料は、壊れたら適切に
  治せば良い、ということでもあります。

註5 綿密な事例の紹介として、たとえば安藤正人2012「島根県飯南町「旧赤来町
  役場文書」調査プロジェクトについて」『GCAS report』(1)( 
   http://ci.nii.ac.jp/naid/120005624983 )を参照。

註6 人文情報学の動向はこの点、今後ますます重要になりますね。赤間亮ほか
  編2014『文化情報学ガイドブック』(勉誠出版)や人文情報学月報( 
   http://www.dhii.jp/DHM/ )がありますが、他に何か良いものはあります
  か?
  また、この公開のあり方の点、第3信ではネガティブリスト的に以下のよう
  に書いています。「陳列のみ・紙のリストの印刷・二次利用できないデー
  タの束・著作権と所有権を混同した紙芝居的なデジタル画像の提示、など
  をもって、「公開」と考える段階はもうそろそろいいかなあ、と考えます」。

註7 もちろん、この際に、紙資料以外を一旦別枠にして処理するということも、
  今の段階では好ましくありません。コアなアーカイブズ研究であってもこ
  の対象の拡大は当然のこととなっています。手元のものでは、国文学研究
  資料館編2016『近世大名のアーカイブズ資源研究―松代藩・真田家をめぐ
  って―』(思文閣出版)でも、印章や容器を扱う章が当然のように入って
  いました。

註8 この部分、念を押しておきます。第3信で、僕にしては珍しく周到に「この
  呪いの対象の外に自分を置いていることではないこと、また全人格的な排
  除を意味することでないことを急いで付言」しています。また、この議論
  が最終的には専門家の雇用の好ましくない方向の流動化論と連動すること
  も自覚しています。

註9 デジタル文化財創出機構2016『デジタル文化革命!-日本を再生する“文
  化力”』(東京書籍)などは、これまでの議論を今の動向や制度・枠組み
  という側面から説明しているのかもしれません。大状況としてのgoogleと
  ヨーロピアナの動向・日本の状況・文化資源の定義・立体物を含むデジタ
  ル化手法・権利処理など、各トピックの案内になっています。

註10 この点、僕は日本博物館協会などの取組の筋が良いと思っています。
  博物館自己点検システム https://www.j-muse.or.jp/04links/jikotenken.php
  ICOM職業倫理規程の和訳 https://www.j-muse.or.jp/icom/ja/

註11 白水智2014「網野善彦氏の研究姿勢」(『総特集 網野善彦 現代思想2月
  臨時増刊号』(42-19))。

註12 もっとも水本の言葉には、まだまだ抵抗感があります。20代前半の僕には、
  ぐうの音も出なかったからです。列島の人間社会のことだって想像の外な
  のに、ムササビも対象にいれろって!


[筆者の横顔]

福島幸宏(ふくしま・ゆきひろ)。京都都府立図書館企画総務部企画調整課。
専門は公文書館/図書館/歴史学。これまで近代行政文書の文化財的修理、
昭和戦前期資料の公開、京都市明細図の活用、東寺百合文書の記憶遺産登録と
CC BYでのWeb公開を担当。京都府立図書館ではサービス計画の策定・システム
構築・企画・調整・広報などを担当
http://researchmap.jp/fukusima-y/

以上、ARG-587より再掲。


*

連載:「愛の往復書簡-『歴史資料』のオープン化とデジタル化をめぐって」
        第6回「専門家の未来・資料の未来・社会の未来」

                               後藤真


福島幸宏様

 ご返信、ありがとうございます。この往復書簡もいよいよ最後のお返事とな
ってしまいました。1か月半という期間、それなりに長いと思いつつも、気が付
けば、あっさりと終わりとなってしまいました。もっとたくさんの論点はあっ
たかと思いますが、私の至らぬところも多く、なかなか広くにたどり着かずじ
まいでした。とはいえ、第5信では、本当に素晴らしいお話をいただきまして、
議論を進めてきたかいがあったのではないかと思っております。


1.これまでのまとめにかえて

 さて、少し経過を整理しておきたいと思います。

 第1信では福島さんは網野さんの話を引きつつ、資料公開のありようを整理さ
れました。いま・ここで消えゆく資料を守り切れない、資料保存機関と資料保
存にかかわる専門家の状況を整理され、そのうえで私たちが扱う資料とは何か
を定義されました。そのうえで、とにかく、公開することこそが資料を守る最
も重要なファクターであるということを提示されたと理解しております。

 そこで、私からは、二つの質問を提示しました。一つは「専門家とは何か」
という定義の問題と、「公開の基準とは」というものでした。私は、福島さん
の第1信を読んだ際に、「誰が専門家なのか」という論点が、決定的な部分で含
まれていると読みました。資料の公開をするのは「誰」なのか。誰が―もしく
はどういう人が資料を取り扱うことが、資料の保存と公開にとって重要なのか、
ということが、私たちのこの往復書簡の発端になっているのだろうと。そこで
は、福島さんが以前からやっている「ゼネラリスト/スペシャリスト」論と深
くつながることを再確認した次第です。

 第2信を受けまして、第3信で、それを資料の運用の実態に落とした各論とし
てお話をいただいたと理解しております。阻害要因の整理と除去への姿勢、公
開手法、公開基準などが主なお話ですね。その中で、専門家がやるべき業務や
姿勢―ここで、話を転倒させてやるべき業務や姿勢が備わっている人こそ専門
家と定義しませんか?という話の展開であったと理解しております。

 しかし、一方で私からは、その展開が効果的であるとは読み切れませんでし
た。なので、あえて、現行の問題点に触れつつも、今の専門家の業務の様子に
鑑みた説明をすることで、現行の定義にもとづく限りでは説得されません、も
っと説得してください!というわがままなお願いをした次第です。

 そこで第5信です。第5信ではそのわがままに答えていただく形で、大きな枠
組みの転換が明瞭に提示されました。とりわけ最後の「運用展開」については、
重要なお話で、自らの専門性(これは歴史学や文学、情報学などにとらわれな
い広義の専門性)をもって、既存のシステムを変えうる、もしくは既存の問題
点を変えうる人でなければ、専門家ではないという話でした。資料保存機関が
資料を公開したいけれど、できない場合の障害を取り除く仕事をすることこそ、
専門家の基礎的な素養であるという話でした。

 以下は、後藤から見たご意見に付加する形で踏み込んだ意見です(福島さん
に迷惑がかかるといけませんので、後藤の余計な付加であるとはっきり申し上
げておきます)。

 たしかに。人文系の「危機」ということがクローズアップされて、約1年にな
ります。資料保存機関の予算は削られますし、人も削られます。その中で「危
機」を脱却するための手法とは何かを、それぞれの枠の中で考える必要が生じ
てきました。

 福島さんの事例では、評価の話をあげておられました。たしかに、短期的な
評価軸に踊らされることが多い昨今、その評価が未来を先食いし、将来の人へ
の「公開」を失わせることになってしまっては意味がありません。とはいえ、
既存の枠組みの中で「人文系の重要性」「資料の重要性」を言い募るだけで、
「社会が分かってくれない」といっているだけでは、未来どころが今すらなく
なるという状況です。なので、まさに資料公開のために必要なのは、「新たな
専門家」なのでしょう。

 専門性をもって、人をさまざまな意味で「動かす」力を持ちえない人は、専
門家とは言えないという点は、深く理解いたしました。

 その点、思い返せば、私たちの先人たる歴史学者たちも、本当に素晴らしい
(既存の意味での)専門家は、(今回定義された)専門家であったのだなあと
つくづく思います。ご指摘の網野善彦氏なども、多くの人を動かすことができ
たからこその専門家でした。東寺百合文書が京都府立総合資料館の所蔵となっ
たこと、私の所属する歴博の設立も、まさに偉大な専門家によってなされたも
のです(注1)。

 もちろん、(当時の人にも今の人にも)時代の制約があるとはいえ、歴史学
者の専門性はやはり寂しくなっている部分はあるのでしょうね。


2.ロードマップをどのように考えるか-もしくはメタな課題

 1をふまえて、ロードマップをどう考えるか、もしくは、もう少しメタな話題
を提示することにします。

 このような専門家像の重要性といいますか、方向性についてはよくよく理解
します。問題は、このような専門家こそが必要であるという理解をどのように
広げていくかになるかと思います。1の最後で触れましたような、偉大な専門家
を育成することは、一朝一夕のことではないのでおいておくとします(そもそ
も、このような天才は育成できるものかも疑問です)。しかし、そこまででな
くとも、個別の持ち場での人を動かす力を発揮できる専門性を持った人をしか
るべき機関に置くにはどうすればよいのでしょう。人材育成をして、既存のそ
うではない人との入れ替わりを待つ???

 しかし、上記のような人材育成をしている時間すら、私たちには危なくなっ
ているように思います。すでに手遅れの部分があるのでは、と強く危惧を持っ
ております。なので、現状の中で、まずはいくつかの方法を探るのしかないの
でしょう。

 たしかに一つには評価の話は重要です。評価全体の枠を変えることで、イン
センティブになりえます。ただ、組織の評価だけではなく、もう一つメタなレ
ベルで「この評価を入れることによる社会的評価」のようなものまで含めて、
戦略を練らなければならないのかもしれないと考えています。素晴らしい先行
事例が、社会全体を変えるということはたしかにありますので、その点では先
行事例をしっかりと作り上げることの重要性はよくよく理解するところです。

 あわせて重要なのは、とがった先行事例や、「ひっぱる」ということ自体が
生む、問題点や面倒ごとの整理をし、面倒ごとがある程度処理できるまで責任
を持つこと。つまり「きれいな道筋」をつけることも、広がりを持たせるため
には重要であると思います。過去の偉大な専門家たちはそうすることで、未来
を作ってきたのではないでしょうか。網野氏も「古文書返却の旅」に出ること
で未来を作ってきたわけですから。

 同時に、もう一つ、上記に関連してやらなければならないのでは?と思うこ
とに「オープンにすることの幸そのものの説明」があります。

 私も含めて、関連する業界の人々の多くは「根本的には公開したい」という
傾向があります。なので、「オープンにすること自体が、社会にとってメリッ
トである」ことを半ば自明のように話してしまうのですが、その意識が社会全
体にどのぐらい浸透しているのだろうか?と不安になることがあります。もち
ろん、公文書公開の話やオープンサイエンスの動向の意義などは新聞にも載っ
ており、多くの人々が目にするものです。しかし、では、本当にそれは社会全
体の幸福のためにエネルギーを注ぐべき要素として理解してもらっているので
しょうか。私自身に降りかかる話題なのですが、この「保存と公開の自明性」
のようなものについては、常に怖がっておくべきだと私自身が最近、自身の戒
めにしています。


3.総合資料学と専門家

 そして再度ご質問いただいた総合資料学について、1の専門家の話に沿ってお
答えしたいと思います。第4信でも申し上げました通り、総合資料学は、博物館
の目録情報のネットワーク作りが重要な任務になっております。それを実現す
るために必要なことは、多くの「可視化」です。博物館の目録情報はそもそも
どれほどのものが公開されているのか、いないのか。実は、という部分がどれ
だけあるのだろうか、という部分の整理があります。これは、資料情報の既存
の課題をクリアするうえで、きわめて重要なものです。それは、既存の「博物
館像」と博物館の実態の関係を問うものになるかもしれません。

 また、あわせて、研究成果と博物館資料の結びつけも重要な使命であること
は申し上げた通りです。ここには、研究者が専門性を持って作り上げたものの
根拠についてのアカウンタビリティの確保という重要な側面があると同時に、
研究発展のための研究手法の可視化という部分も含まれています。博物館資料
を扱うのは歴史学者だけではなく、自然史関係の研究者なども多く利用します。
もちろん他の分野の研究にも多く用いられます。それらのすべての分野や人々
からアクセスできるものを作るべく検討しています。

 それらの実現のために、多くの人やものを動かす段階になりつつあります。
歴博の活動を一つの「先行事例」として、他の館にも使える/のってもらえる
ような話になるような「モデル」をつくるということで「研究循環アクセスモ
デル」という概念を提唱しています。歴博は研究系の博物館ですので、研究と
いう言葉を関した事業中心になりますが、博物館資料が対象であることは当然
です。これは、今年度後半にもう少し形をお見せできると思っています。

 さて、いよいよ最後になりました。京都府立図書館の横断検索、熊本・大分
の大地震など、本当にこの1か月半でも、資料にまつわる話でいろんなことがあ
りました。まだ胎動段階のものも含めると、お互いにさらに話題は増えていく
ことでしょう。いかにして資料を未来に残すのか、考えさせられることばかり
です。

 そうそう。まだ、残された宿題がひとつありました。それは「ムササビを歴
史論の中にどうやれば入れられるか」です。私にも答えを出せるものではない
ですが……、一つだけ解決の糸口になりそうな方法を提案できると思います。
そして、それは当時の福島さんにくらべても、きっと今の福島さんのほうが、
よりできそうなことです。

 それは

「まずはムササビとハグすることから始めてみませんか?」

です。

 本当の最後に。同じ歴史学からはじまり、同じようにアーカイブズっぽいこ
とをし、今はそれぞれ図書館と博物館の所属になりました。今、やっているこ
とは少しずつ違いますが、いずれ目指すような社会が実現できて、みんながち
ょっとずつでも幸せな社会になったなあと思えた時に、おっさん同士だかおじ
いさん同士だかわかりませんが、「おつかれさん」とハグしている写真がどこ
ぞのネットの片隅に載せられると嬉しいですね。

 お付き合いくださり、ありがとうございました。

                               後藤真

(注1)同じ人間文化研究機構に属する国際日本文化研究センターや、国立民族
  学博物館も、歴史学者ではないですが同じく偉大な人文系の専門家によっ
  て作られたものですね。


[筆者の横顔]

後藤真(ごとう・まこと)国立歴史民俗博物館 准教授 専門は人文情報学・情
報歴史学・日本古代史。正倉院文書のデータベース化などを進め、歴史資料の
デジタル化に関する研究を行っている。現在は、国立歴史民俗博物館が進める
ミッション「総合資料学の創生」に関し、博物館情報や歴史系研究情報のデジ
タルネットワークの構築を開始。
http://www.rekihaku.ac.jp/education_research/research/researcher/goto_makoto/


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 ◆ PR ◆ - Science, Internet, Computer and ...
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      「新共著『未来の図書館、はじめませんか』発売中」

            岡本真、森旭彦著
     『未来の図書館、はじめませんか』(青弓社、2014年)
    http://www.seikyusha.co.jp/wp/books/isbn978-4-7872-0053-2
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*
          <直近の著者イベント情報>

◆2016-06-04(土):
第20回静岡県図書館交流会「未来の図書館、はじめませんか?」

各都道府県の講演会、読書会等の開催予定です。本書に関するセミナーの開催
等、随時承っています。本書の販売機会を設けていただける場合は、謝金は不
要です(旅費別途相談)。お気軽にご相談ください。

*

最新の情報は下記ページにて更新しています。ぜひご覧ください。
http://www.arg.ne.jp/node/7659

*

目次
まえがき-図書館は知の番人だ

第1章 図面から生まれる図書館は正しいのか
 1 市民に盲目な、「図面から生まれる図書館」
 2 図書館デザインの行方
 3 消えた“図書館職人”の時代
 4 図面から生まれる“効率図書館”の実情
 5 出来合いの公共施設には、“しなやかさ”が宿らない
 6 市民から生まれる図書館
 7 信じることからはじめよう、市民のちから
 8 本当の、市民の声の聞き方

第2章 図書館の“周辺”にある、進化のチャンス
 1 ゲーム機がある図書館
 2 メディア利用から見る「静かな図書館」
 3 市民利用に見る騒がしい「シェアオフィス」のニーズ
 4 図書館ウェブサイトは本当に公共性があるのか
 5 日本の公共空間の捉え方

第3章 図書館の原風景を見つめる
 1 ひとつとして同じ図書館はない
 2 多様な歴史から生まれた図書館の原風景
 3 輸入された原風景「無料図書館」
 4 二冊目の『市民の図書館』を探して

第4章 「足で見る」図書館
 1 いろいろな図書館を知ることが“ライブラリーリテラシー”を上げる
 2 質は量から生まれる
 3 すべてがすばらしい図書館なんて存在しない
 4 「アポなし訪問」の壁と図書館の閉鎖性

第5章 「まち」から生まれる図書館、図書館から生まれる「まち」
 1 「まち」から生まれる図書館
 2 都市総合計画は、図書館のあり方を考えるうえでの必須資料
 3 土地を知り、まちを立体的に理解する
 4 まちの課題はフィールドワークでしか見えてこない
 5 図書館から生まれる「まち」

第6章 さあ、図書館をつくろう
 1 新設だけが「図書館づくり」ではない
 2 ビジョンがない「基本構想」への違和感
 3 図書館のためのビジョン・メイキング
 4 フィールドワークを経たうえで基本構想をまとめる
 5 基本構想は未来から見た未来を、いまからつくること
 6 図書館を形に-「基本計画」「整備計画」
 7 ハード面とソフト面は切り分けて外注すべき

第7章 「発信型図書館」のためのアイデアのつくり方
 1 ワークショップの罠
 2 図書館で見つけるアイデア「百連発」
 3 アイデア+マラソン=「アイデアソン」
 4 書くブレインストーミング「ブレインライティング」
 5 「聞きたいこと」と「発表したいこと」を最大にする会議
   「アンカンファレンス」そして「ライブラリーキャンプ」
 6 図書館を発信-「メディアリレーションとロビイング」
 7 見せるから伝わる-「アドボカシー」
 8 自分の“財布”をもつ強み「ファンドレイジング」

第8章 図書館の拡張
 1 「図書館で起業」は可能か?-「産業支援」
 2 図書館の役割は知の総合コンサルタント-「議会支援」と「行政支援」
 3 図書館のサードプレイス、どう生かす?-「市民活動支援」と「市民協働」
   のあり方
 4 魅力再発見は図書館の「観光支援」で
 5 新しいことが起こり続ける「デジタルアーカイブ」
 6 図書館は「オープンデータ」の守護神になるのか?
 7 「MOOC」で学習の地域間格差を、ゼロに

図書館をつくるための本棚

図書館系業務実績一覧

あとがき


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 ◆ イベントカレンダー ◆ - Science, Internet, Computer and ...
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<凡例>
◆編集者独断によるオススメ
◇通常掲載

◇2016-05-12(Thu):
神奈川県歴史資料取扱機関連絡協議会
講演会「ビジネスアーカイブズの現状と課題-三井文庫の事例より」(吉川容)
(於・東京都/神奈川県立公文書館)
http://www.jsai.jp/ibbs/b20160421.html

◇2016-05-13(Fri):
JADS アート・ドキュメンテーション学会 第67回 デジタルアーカイブサロン
(鎌倉幸子)
(於・東京都/科学技術館)
http://d.hatena.ne.jp/JADS/20160331

◇2016-05-14(Sat):
情報処理学会 人文科学とコンピュータ研究会
第110回研究発表会
(於・茨城県/筑波大学 春日エリア)
http://www.jinmoncom.jp/

◇2016-05-14(Sat):
日本出版学会 2016年度 総会・春季研究発表会
(於・東京都/東京経済大学 国分寺キャンパス)
http://www.shuppan.jp/yotei/752-2016-.html

◇2016-05-14(Sat):
研究会「アート・アーカイヴのいま」
(於・東京都/東京文化財研究所)
http://www.tobunken.go.jp/info/artdoc/

◇2016-05-14(Sat):
地方史研究協議会 東日本大震災関連シンポジウム
「大震災からの復興と歴史・文化の継承」
(於・福島県/福島県文化センター)
http://chihoshi.jp/symposium.html

◇2016-05-14(Sat)~2016-05-15(Sun):
情報知識学会 第24回(2016年度)年次大会(研究報告会・総会)
(於・茨城県/筑波大学 春日エリア)
http://www.jsik.jp/?kenkyu

◇2016-05-18(Wed)~2016-05-20(Fri):
第7回 教育ITソリューションEXPO EDIX
(於・東京都/東京ビッグサイト)
http://www.edix-expo.jp/

◆2016-05-20(Fri):
企画展「GAME ON」特別フォーラム
「ゲームをどう残すか-技術と体験のアーカイブ」
(於・東京都/日本科学未来館)
http://www.miraikan.jst.go.jp/event/1604141619827.html


これ以前のバックナンバーやご登録はこちらからどうぞ。
http://archive.mag2.com/0001260410/


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 ◆ 活動の予定と報告 ◆ - Science, Internet, Computer and ...
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<凡例>
◆新規、もしくは更新あり
◇既掲載、変更なし

◇2016-05-28(日):
『困ったときには図書館へ』連続講演会 第1回「りぶらの未来」
神代浩(文部科学省科学技術・学術総括官兼政策課長)×戸松恵美
(りぶらサポータークラブ副代表)×岡本真
http://www.libra-sc.jp/project/2016040410074058.html

◇2016-06-04(土):
第20回静岡県図書館交流会「未来の図書館、はじめませんか?」

◇2016-07-09(土):
『困ったときには図書館へ』連続講演会 第2回「仕事と図書館」
秋元祥治(岡崎ビジネスサポート センターOKa-Bizセンター長)× 岡本真
http://www.libra-sc.jp/project/2016040410074058.html

◇2016-10-02(日):
『困ったときには図書館へ』連続講演会 第4回「市民活動と図書館」
三矢勝司(岡崎まち育てセンター・りた事務局次長)× 岡本真
http://www.libra-sc.jp/project/2016040410074058.html

◇2017-02-19(日):
『困ったときには図書館へ』連続講演会 第6回「図書館の未来」
神代浩×水越克彦(岡崎市立中央図書館館長)×岡本真
http://www.libra-sc.jp/project/2016040410074058.html
講義・講演のご依頼をお考えの方、お気軽にご相談ください。


弊社の場合、1)早い者勝ち、2)地方優先だけがルールです。

[参考]基本プロフィール
     http://www.arg.ne.jp/user/3

法人としての活動は、

https://www.facebook.com/ARGjp

をご参照ください。業務発注、歓迎です。各種ご相談に対応いたします。

◇最近の主要業務:
 1.公共施設・商業施設の新設・リニューアル・運営等の計画策定支援
 2.ウェブ技術を中心とした産官学連携のコーディネート
 3.共同オフィス・シェアハウス等のコミュニティー空間の創造
 4.ウェブコンサルティングや専門的調査の実施代行
 5.ワークショップ等によるアイデア発想・知識創造の支援

また、当面の間、

             岡本真、森旭彦著
     『未来の図書館、はじめませんか』(青弓社、2014年)
    http://www.seikyusha.co.jp/wp/books/isbn978-4-7872-0053-2
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4787200534/arg-22/

の販促にかなう限りは、講演謝金不要で講演依頼を受け付けます。お気軽にご
相談ください。

~<弊社編集誌>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ~図書館の未来がわかる、新しいライブラリーマガジン~
      ライブラリー・リソース・ガイド(編集・発行:ARG)
       http://www.fujisan.co.jp/product/1281695255/
          https://www.facebook.com/LRGjp
           https://twitter.com/LRGjp

   ~曲がり角を迎えている図書館における今後の学習環境を考える~
    ラーコモラボ通信(編集・発行:ラーニングコモンズラボラトリ)
        http://archive.mag2.com/0001260410/

       ~デジタルヒューマニティーズのいまを探る~
      人文情報学月報(編集:人文情報学研究所&ARG)
        http://archive.mag2.com/0001316391/

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~<弊社編集誌>~

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 配信の解除・送信先の変更は、
           http://www.arg.ne.jp/registration
                          でお願いします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~<ご協力ください>~~

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 ◆ 編集日誌 ◆ - Science, Internet, Computer and ...
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◆2016-05-02(Mon): 長野出張3日目-昭和の図書館(旧上伊那図書館)見学と
         これからの図書館を考えるシンポジウムに参加

              ⇒ 元記事: http://www.arg.ne.jp/node/8347

今回の出張のメインの目的である

・昭和の図書館(旧上伊那図書館)見学とこれからの図書館を考えるシンポジ
ウム
http://www.library.pref.nagano.jp/futurelibnagano_160502kamiina
https://www.facebook.com/events/1709326919310357/
・「信州発・これからの図書館フォーラム」県立長野図書館
https://www.facebook.com/FutureLibNagano/

に参加しました。

・伊那市立高遠町図書館
https://www.inacity.jp/shisetsu/library_museum/ina_library/174bok12015122417153.html
・Flickr-伊那市立高遠町図書館
https://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157667693721251/
・進徳館
http://www.inacity.jp/shisetsu/kankoshisetsu/shintokukan.html
・Flickr-進徳館
https://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157665481135114/
・伊那市創造館
http://www.inacity.jp/shisetsu/library_museum/inashisozokan/
・Flickr-伊那市創造館
https://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157665493693323/

ツアーを組み込んだワークショップというのは、よいですね。休止中のライブ
ラリーキャンプをいずれかのタイミングで復活させなくてはと思いを新たにし
ました。


◆2016-05-03(Tue): 長野出張4日目-山梨と多摩の図書館を見学して帰京

              ⇒ 元記事: http://www.arg.ne.jp/node/8348

長野出張も今日が最終日。早めに宿を出て、同行者が未訪問ということで、ま
ずは

・山梨県立図書館
https://www.lib.pref.yamanashi.jp/
・Flickr-山梨県立図書館
https://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157667714455691/

を訪れました。私は再訪になります。

その後は山梨県内の図書館をめぐろうかとも考えたのですが、帰路を考えると、
そうだ、この機会にと思い、

・日野市立中央図書館
https://www.lib.city.hino.lg.jp/hnolib_doc200801/sisetu/tyuou.htm
・Flickr-日野市立中央図書館
https://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157665541171343/

を見学しました。少し時間に余裕がったので、

・日野市立多摩平図書館
https://www.lib.city.hino.lg.jp/hnolib_doc200801/sisetu/tamadaira.htm
・Flickr-日野市立多摩平図書館
https://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157667842889256/
・PlanT 多摩平の森産業連携センター
http://www.plant-hino.com/
・Flickr-PlanT 多摩平の森産業連携センター
https://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157665524546814/

にもお邪魔しました。

ということで、GW前半の長野出張もおしまいです。


◆2016-05-04(Wed): saveMLAK熊本地震現地御用聞き1日目
         -菊陽町、大津町、熊本市をまわる

              ⇒ 元記事: http://www.arg.ne.jp/node/8349

長野から帰ってきたばかりですが、今日から2日間は熊本です。

・saveMLAK
http://savemlak.jp/wiki/saveMLAK

の活動の一環として、熊本地震による主に図書館の被災状況を把握するためで
す。

熊本空港で熊本学園大学の山田美幸さんと合流し、まずは空港近くの

・大津町立おおづ図書館
http://www.ozu-lib.jp/
・Flickr-大津町立おおづ図書館
https://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157667773862172/
・菊陽町図書館
http://www.kikuyo-lib.jp/
・Flickr-菊陽町図書館
https://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157667925052416/

を訪問しました。現在までの状況や現時点でのお困りごとをうかがいつつ、こ
れまでの経験に基づいていくつか助言。宿題もいただいたので、追って対応し
ます。

昼過ぎには山田さんの勤務先である熊本学園大学で福岡から参加の2名と合流し、

・熊本学園大学付属図書館
http://www.lib.kumagaku.ac.jp/
・Flickr-熊本学園大学付属図書館
https://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157667771169032/
・熊本県立図書館
http://www.library.pref.kumamoto.jp/
・Flickr-熊本県立図書館
https://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157667805467891/

と回りました。なお、写真は外観のみを公開しています。明日も飛行機の最終
便まで、県内をまわります。

・#saveMLAK 熊本地震現地御用聞き第1回
http://togetter.com/li/971609


◆2016-05-05(Thu): saveMLAK熊本地震現地御用聞き2日目
         -八代市、宇城市、宇土市、熊本市をまわる

              ⇒ 元記事: http://www.arg.ne.jp/node/8350

2日目はやや報道が少なくなってきている印象がある熊本市より南の周辺自治体
をまわりました。

・八代市立図書館
http://www.lib.city.yatsushiro.kumamoto.jp/
・Flickr-八代市立図書館
https://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157667926344396/
・宇城市立中央図書館(不知火図書館)
http://www.city.uki.kumamoto.jp/q/aview/116/1539.html
・Flickr-宇城市立中央図書館(不知火図書館)
https://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157668019384965/
・宇土市立図書館
http://www.uto-lib.jp/
・Flickr-宇土市立図書館
https://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157667376386530/

報道ではうかがい知れない実態もわかり、今後の支援のあり方をあれこれ考え
ます。あわせて、激しく損壊した

・宇土市役所
http://www.city.uto.kumamoto.jp/q/list/161.html
・Flickr-宇土市役所
https://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157668019593765/

も見てきました。公共施設の再整備が全国的な課題になっていますが、本当に
待ったなしであることを痛感します。

午後は

・くまもと森都心プラザ図書館
http://stsplaza.jp/library/
・Flickr-くまもと森都心プラザ図書館
https://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157665616571984/

を訪問。

最後に、

・熊本城
http://www.manyou-kumamoto.jp/castle/
・Flickr-熊本城
https://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157667928811076/

の周囲を歩き、あらためて被害の大きさを実感しました。

・#saveMLAK 熊本地震現地御用聞き第1回
http://togetter.com/li/971609

◆2016-05-06(Fri): さまざまな仕事

              ⇒ 元記事: http://www.arg.ne.jp/node/8351

朝早くから始動し、昨日までのsaveMLAKの現地御用聞きの結果を受けて、関係
各所に連絡やら相談をしました。これも一つの「仕事」だと思っています。

日中は打ち合わせを数件。常総市立図書館への支援に関して、

・図書館流通センター(TRC)
http://www.trc.co.jp/

に相談事をしたりと、本来の仕事、支援の仕事と並行して進む一日でした。


◆2016-05-07(Sat): 第62回saveMLAK Meet Upを開催

              ⇒ 元記事: http://www.arg.ne.jp/node/8352

京都で行っている来訪型シェアハウス「鍵屋荘」の運営について、久しぶりに
みっちりと作業をしました。要するに会費の徴収期間に入ったわけで、例年GW
にこの作業をしています。おかげさまで会員も40名近くになり、今年度も新た
な入会がありました。非常に贅沢な人のつながりになっているので、なにかし
たいなあとしばし妄想。

夕刻からは先の熊本入りを受けて繰り上げ開催にした

・第62回saveMLAK Meet Up
http://savemlak.jp/wiki/saveMLAK:Event/20160507

を実施しました。連休のさなか、日本全国からSkype越しに集ってくれる方々に
感謝。


◆2016-05-08(Sun): 資料作成の1日

              ⇒ 元記事: http://www.arg.ne.jp/node/8353

昼前から9月に開催するCode4Lib JAPANカンファレンス2016の実行委員会の会議
を行いました。各所をSkypeでつないでの実施です。なお、発表募集中ですので、
ぜひお申込みください。

・Code4Lib JAPAN - Code4Lib JAPANカンファレンス2016発表募集 (Call For 
Proposal) 
http://www.code4lib.jp/2016/04/1351/

午後からは次の某会議で使用する資料を作成。ちょっと気を遣う作業でした。
GWも終わり、本格的に5月が始まります。


             岡本真:ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)編集長

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ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)[ARG-588]2016年05月09日(週刊)
【発行者】アカデミック・リソース・ガイド株式会社
【編集者】岡本 真:ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)編集部
【発行地】〒231-0012 横浜市中区相生町3-61泰生ビル さくらWORKS<関内>408
【 ISSN 】1881-381X
【E-Mail】info [&] arg-corp.jp [&] を@に置き換えてください。
【サイト】http://www.arg.ne.jp/
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得ていない記事の転載は違法です。引用は著作権法の範囲内で。記事を情報源
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発行周期:  週刊 最新号:  2019/03/18 部数:  4,164部

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