ACADEMIC RESOURCE GUIDE

[ARG-509]2-1「リンクトオープンデータとOpenGLAM」(高橋徹)

1998-07-11創刊                     ISSN 1881-381X
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      ◆◇◆ ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG) ◆◇◆
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         Science, Internet, Computer and ...

      2014-11-03発行   ‡No.509‡   4670部発行

         -祝開幕、第16回図書館総合展-

 "Ask not what the net can do for you
                 -ask what you can do for the net."

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  ◇ 目次 ◇
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○羅針盤「リンクトオープンデータとOpenGLAM
     -創造的な情報化市民社会における文化施設の方向性」(高橋徹)

○レビュー
 -佐賀県、佐賀県内図書館横断検索をリニューアル(2014-11-01)
 -新潟県立図書館、Facebokページを開設(2014-10-22)
 -岡山市立オリエント美術館、画像検索システムを公開(2014-04-02)

○お知らせ「第16回図書館総合展 ARG共同ブースピックアップ
       -オンライン学習サービス『gacco』(NTTドコモ)」

○LRG編集・販売情報「第8号、図書館総合展で特別販売いたします」

○イベントカレンダー

○開催告知「ARG 第5回Webインテリジェンスとインタラクション研究会」

○活動の予定と報告

○編集日誌
 -法人5期目の決算・申告・納税
 -地域情報化アドバイザーとして岡山へ
 -図書館総合展の最終準備と昆虫大学2014 in 横浜
                              など、7日分

○奥付

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 ◆ 羅針盤 ◆ - Science, Internet, Computer and ...
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    「リンクトオープンデータとOpenGLAM
      -創造的な情報化市民社会における文化施設の方向性」

                                高橋徹
(非営利特定活動法人リンクト・オープン・データ・イニシアティブ関西支部長
               /株式会社ATR Creativeチーフプロデューサ)

◆1.NPO法人リンクト・オープン・データ・イニシアティブ設立の経緯とこれ
   までの活動

 私がオープンデータに関するプロジェクトに取組み始めたのは、2010年4月か
ら国立情報学研究所の武田英明教授が始めたリンクトオープンデータ(LOD)に
関する学術プロジェクト「LODAC Project」に参画してからなので、現在で4年
半になります。LODAC Projectは、その最初の取組みとして、国内の博物館が
Web上に公開している資料データベースをLODとしてまとめる活動をしていまし
た。私は武田教授の研究室の卒業生でしたが、その当時はSemantic Webの研究
からは距離を置き、所属していた国際電気通信基礎技術研究所(ATR)の子会社
内に作った「ミュージアムメディア事業部」という社内ベンチャーのようなグ
ループで、博物館向けの情報システムの開発を行っていました。実際に博物館
との仕事を通して、資料データの著作権の問題や、データベースシステムのプ
ロプライエタリなフォーマットの問題、そして何よりも、ICTサービスを用いて
どのように来館者のために分かりやすく資料情報を提示するかという問題に直
面し、さまざまに試行錯誤してきていたため、LODというオープンでボトムアッ
プなWeb標準仕様によるデータベースの横断的活用という展望に将来性を感じ、
プロジェクトに参加させていただいたことを覚えています。

 2010年は、現在約50タイトルを公開しているスマートフォンアプリ「ちずぶ
らり」シリーズの第一弾「こちずぶらり」を4月末に公開し、また7月には小布
施町立図書館「まちとしょテラソ」が1周年を迎えるということで、それを記念
して、ちずぶらり初のコラボ企画である「小布施ちずぶらり」を発表した年で
もあります。2014年11月現在で50タイトル以上のアプリをリリースしている
「ちずぶらり」のプロジェクトは、将来的に「世界中のあらゆる種類の絵地図
を集める」ことを目的としています。特に古地図は、都道府県や市町村によっ
て収蔵施設が図書館であったり、博物館であったり、資料館であったりします
し、国立公文書館のような文書館で保存されている古地図も数多くあります。
地図上に表示すべきPOI情報に関する資料もそれぞれに保存されており、地図を
扱うということは必然的にMLA横断データベースを構築することだと、プロジェ
クトを進めながら感じております。

 LODACプロジェクトを初めてしばらく経ち、研究プロジェクトの範囲の中だけ
でオープンデータの活動を行うことに制約を感じはじめました。当時はまだ、
現在のようにオープンデータに関する認知度は高くありませんでした。定めら
れた予算期間が終われば終了してしまう研究プロジェクトとしてではなく、支
持を得られれば半永続的に続けられる取組みとしてLODに関わるための活動主体
を作るべきではないかという考えから、プロジェクトメンバーを主体としたNPO
法人設立の方針が決まりました。そうして2012年8月に、特定非営利活動法人リ
ンクト・オープン・データ・イニシアティブ(LODI)は設立されました。NPO法
人の設立と前後して、2012年7月に日本政府により『電子行政オープンデータ戦
略』が策定され、2013年6月18日には主要8カ国(G8)首脳会議(サミット)に
おいて日本を含む各国首脳が「オープンデータ憲章」に合意するなど、社会に
おけるオープンデータへの関心が急速に高まり、LODIとしてはうまく時流に乗
ることのできるタイミングで設立することができたと考えています。

 関西在住の私は主に京都と大阪でオープンデータに関するイベントの企画に
関わっております。京都では、2013年4月と6月に開催した勉強会の企画者と参
加者有志を中心に「オープンデータ京都実践会」というグループが結成され、
みんなが楽しみながらボランティアガイドさんによる京都のまち歩きと、講習
付きのWikipedia TOWN、そして同じく講習付きのOSMマッピングパーティーを同
時に行う「オープンデータソン」と名付けたイベントを、2014年10月現在まで
に計6回開催してきています。また大阪では、大阪市が運営する大阪イノベーシ
ョンハブを中心にアイデアソンやハッカソンなどのオープンデータイベントを
これまで7つ、企画・開催してきました。そして2014年2月、大阪イノベーショ
ンハブを受託運営するinnovate!osakaが、Wilde Wide Webの考案者でありLODの
提唱者であるティム・バーナーズ・リーらによって設立されたイギリスの非営
利団体オープン・データ・インスティテュート(ODI)のアジア初のCity Node
に承認されたことで、LODIと連携して大阪発のオープンデータ活動の国際連携
を進めていこうとしています。


◆2.OpenGLAM

 オープンデータが今このように盛り上がりを見せている理由としては、いわ
ゆるオープンガバメントの一環として、政府や自治体の持つデータを経済活動
や市民活動の資源として整備し、無償提供していくことにより、経済発展や豊
かな市民協働社会の構築に役立つのではないかと期待されているという面があ
ります。一方、オープンカルチャーやオープングラム(OpenGLAM)という呼び
名のもと、社会に存在する文化資源をオープンデータやオープンコンテンツの
考え方に則って、文化的に豊かな市民社会の発展に役立てようという動きがあ
ります。日本でもOpenGLAMを題したシンポジウムの第1回が2013年10月に、第2
回が2014年9月に行われ、次回2014年11月7日13時より図書館総合展内で第3回が
予定されています。(私も登壇させて頂く予定です。)また、その前日の11月
6日15:00より、LODIも図書館総合展内で「OpenGLAM x LODトークカフェ」と題
したイベントを行う予定をしています。OpenGLAMのGLAMとは、GがGallery(美
術館)、LがLibrary(図書館)、AがArchives(文書館)、MがMuseum(博物館)
を表しており、国内の図書館・博物館業界でも馴染みのあるMLA連携と良く似て
います。OpenGLAMは、もともとイギリスのオープン・ナレッジ・ファンデーシ
ョン(OKF)による活動で、文化施設(GLAM)のもつ文化的継承物のデジタル資
産への自由でオープンなアクセス(利用権)を推進するというものです。ただ
し、オープンガバメントにおいて単にオープンデータの環境を整備し充実させ
ることが目的でないのと同様に、OpenGLAMもデータベースの統合などオープン
データ環境の整備や充実だけが目的ではないと思われます。オープンガバメン
トの目的は、市民(市民コミュニティ、企業市民)による市民社会(地域社会、
広域社会、グローバル社会)の創造的発展であり、オープンデータはそのため
の手段の一つに過ぎません。同様にOpenGLAMにおいても、来館者を含む幅広い
市民が文化資源をどのように創造的に活用し、どのように次の創造的な社会の
形成につなげられるかという視点が重要になるように思われます。つまり、幅
広い市民社会の創造性の向上という視点が中心である点で、業界内部の視点に
よる業務や利便性の効率化のためのMLA連携という話とはやや異なる視点に基づ
いていると思われます。


◆3.市民社会とWeb、そしてLOD

 このようにオープンガバメントやOpenGLAMという潮流においては、オープン
データに関する純粋な技術的側面というよりも、市民との協働や政策の策定と
いった、社会における具体的なアクションにつなげる側面が重要になってきま
す。しかし、なぜ今、オープンデータに関する取組みが注目されてきているか
といえば、インターネット、特にWorld Wide Webにおける、オープンデータ関
係の技術的環境の成熟ということが一つの中心にあることは確実です。Webは、
いわゆる「ホームページ」やブログを書くためのコンテンツ管理システム(CMS)
やソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などによって、政府や企業によ
る特定のサービスに頼ることなく、誰でも簡単に自由に情報を発信し、互いに
コミュニケーションができる世界を実現しました。Webの基盤となっている
TCP/IPやHTTP、URI(URL)、DNSなどの仕組みは、シンプルかつ分散協調的で拡
張性に優れていました。またWebは、特定の政府や企業などの審査や検閲もなく、
誰でも自由にネットワークに参加してWebページを作成することができるという
オープン性が担保されていました。(現在、政府標準利用規約で話題になって
いる公序良俗規定のようなものがないことが、良くも悪くもWebの発展に大きく
寄与したと考えられます。)そこにHTMLやJavaScriptという、XMLやJava言語の
ように厳密に構造を書かなくてもなんとなくWebページがデザインできてしまう、
不完全で緩やかな技術仕様が存在したことで、裾野の広い技術者コミュニティ
を形成することができたように思います。

 このような、自由な市民社会と親和性が高い、シンプルでオープンかつ世界
的(World Wide)なWeb標準のプラットフォームと、WebエンジニアやWebデザイ
ナーなどの幅広いWebクリエーターコミュニティの存在が、オープンデータが注
目される技術的基盤を形成している面を忘れてはいけません。LODとは、このよ
うなWeb技術に完全に整合したオープンデータ社会の技術的基盤と可能性を提示
するものであります。少しだけ詳しく説明しますと、まず、異なる施設のデー
タを統合的に扱うためには、全てのデータに重複なく統一的に扱うことのでき
るIDを付与するという非常に困難な作業を行う必要があります。このとき、Web
技術にそのまま乗っかって、URI(URL)をIDと見なしたデータベースを作成す
ることにより、この問題をシンプルかつWorld Wideで解決することができます。
URIは文字列とスラッシュ(/)の組み合わせにより、一つの施設(ドメイン)
でも自由に無限に作成することができるので安心です。(例: 
http://example.mla/data/c_001/o_0123456789 )

 次に、データ全体の構造を記述するために、データを表形式やツリー形式や
グラフ形式にまとめる必要がありますが、上記のURIによるデータIDとRDFとい
うデータモデルを組み合わせることにより自由に構造を記述することができま
す。(表形式やツリー形式はグラフ形式の特殊系だと論理的に見なすことがで
きますので、グラフ構造を記述するRDFにより表やツリーの記述も可能です。)
最後に、データをWeb上で公開する必要がありますが、すでにURIがありますの
で、作成したRDFに基づいてWebページを作成することにより、世界中から標準
的なWebブラウザを用いて一意にアクセスしてもらうことができます。

 このようにLODにより、標準的なWebの仕組みに則って、自由で分散的で拡張
性のある世界標準のオープンデータプラットフォームに簡単に自分のデータを
つなげることができるようになります。このような技術的環境が整備されたこ
とにより、オープンデータの政策が情報化社会の成熟に沿った形で実質的に効
果を発揮できるようになったために、オープンガバメントやOpenGLAMの活動が
世界中で盛り上がりを見せることになっています。


◆3.OpenGLAMの原則

 OpenGLAMでは、文化資料に関するデータの自由でオープンな利用権を求める
ために、オープンな文化施設に対して以下のような「OpenGLAMの原則
(OpenGLAM Principle, http://openglam.org/principles/ )」のために戦う
ことを希求しています。

1.資料に関するデジタルなメタデータをCC0のようなパブリックドメインで公
  開すること
2.著作権の切れた作品のデジタル表現に余計な権利を加えずにパブリックドメ
  インで公開すること
3.データ公開に際して、その全データや、データの一部分や、データ内の記述
  の、再利用や別目的での使用への希望や期待を、明確で力強い形で表明する
  こと
4.機械判読なオープンファイル形式データを公開すること
5.革新的な方法で観客をWeb上に引き付ける方法を追求し続けること

 この原則に適合して活動している海外の公的な文化資源デジタルアーカイブ
プロジェクトとしては、米国連邦政府による米国デジタル公共図書館(DPLA)
や欧州委員会によるEuropeanaが挙げられます。

 ちなみに欧州委員会では、2013年6月13日のEU指令「公共セクター情報再利用
指令(PSI指令)」の改正により、EU内の公共GLAM施設が保有しているデータや
情報に対してもオープンデータ義務が課せられることが決まっています。しか
しオープンデータは、本来トップダウンの義務規程によって、渋々嫌々取り組
むものではありません。上記原則の3.は自ら積極的にオープンデータの再利用
や別目的使用を推進することを促しています。Europeanaにも参加しているイギ
リスの大英図書館やオランダのアムステルダム国立博物館、アメリカのウォル
ターズ美術館、ニュージーランドの国立図書館のステートメントは模範的な事
例として、OpenGLAM Principleのページから参照されています。

 上記原則の4.のオープンファイル形式の代表的なものとしてLODが挙げられ
ます。DPLAやEuropeana、そして大英博物館や大英図書館などですでにLODによ
るオープンデータ提供が始まっています。DPLAでは、javascriptと親和性の高
いLODのJSON互換使用であるJSON-LDによるデータ提供が先駆的になされていま
す。また、Europeanaや大英博物館、大英図書館ではSPARQLエンドポイントとい
う、LODを用いた汎用的な検索インタフェースが用意されています。
(Europeanaのオープンデータエンドポイントは現在ontotext社により提供され
ています。)日本国内では横浜美術館と大仏次郎記念館が、横浜市芸術文化振
興財団のヨコハマ・アート・LODを介してLODおよびSPARQLエンドポインとの提
供を行っています。MLA分野のLODのことをLODLAMと呼びますが、LODLAMに関し
ては2011年より隔年でLODLAM Summitという国際イベントが開かれています。

 原則5.の革新的なWebの代表例としては、アムステルダム国立博物館
(Rijksmuseum Amsterdam)のライクススタディオ(Rijksstudio, 
https://www.rijksmuseum.nl/en/rijksstudio )が挙げられます。博物館の大
規模なリニューアルとともに2013年に開設されたライクススタディオでは、ゴ
ッホやレンブラントやフェルメールなど世界を代表する多くの美術作品を含む
150,000点以上の非常に高精細なデジタル画像がオープンコンテンツとしてダウ
ンロードできるようになっているだけでなく、それらの画像の全体または一部
を切り出して、利用者が独自の視点でキュレーションして自分のコレクション
としてまとめ、それを他の人と共有できる機能を独自に作成しています。さら
にライクススタディオでは、ライクススタディオ賞(Rijksstudio Award, 
https://www.rijksmuseum.nl/en/rijksstudio-award )を開設し、公開したオ
ープンデータ・オープンコンテンツを用いた商用プロダクトデザインを積極的
に募集し、賞金を出して表彰したりすることを通して、原則3.における「再利
用や別目的での使用への希望や期待を、明確で力強い形で表明」しています。


◆4.創造的な市民情報社会のための文化施設をどう「開く」か

 私は、多くの文化施設はいわゆるリベラル・アーツ教育の理念に基づく「人
を自由にする」ための幅広い教養を提供する場であり、制度であると考えてい
ます。文化施設はその「人を自由にする」ための資源を収集し、保存し、研究
し、教育・普及により広く市民に提供しているわけですが、教育・普及を特に
重視する欧米諸国に比べ、日本の文化施設では資料の収集・保存や研究に関す
る専門性に重きを置くあまりに、教育・普及の専門家(エデュケータ)が配置
されることが少ないという問題が指摘されることがあります。エデュケータが
配置される文化施設では、資料に関する専門家であるキュレータやライブラリ
アンやアーキビストとエデュケータが、お互いの専門性に基づいて対等な立場
で議論や知見の共有を行って、文化施設における展示やワークショップなどイ
ベントのあり方を決めていきます。しかしエデュケータのいない多くの日本の
文化施設では、学芸員や司書がエデュケータの役割を兼ねなければならず、教
育・普及に関しても資料の専門家や研究者の視点になりがちで、教育・普及に
関する専門性が構造的に欠けてしまったり、外部の業者との一時的で非対称的
な関係の中で教育・普及的視点を取り入れたりするケースが見られます。

 情報化社会の進展により様々な情報や意見が氾濫する中で、文化施設の持つ
「人を自由にする」ための「自由な学び」を提供する機能は岐路に立たされて
いるように思われます。インターネットで得られる「手軽な情報」が溢れると、
文化施設の持つ根拠や思慮のある情報の存在感は相対的に小さくなります。資
料の収集・保存や研究は非常に大切なものですが、文化施設のもつ教育・普及
の能力がこれまで以上に社会に必要になっていくものと思われます。資料の収
集・保存や研究を文化施設において自己目的化することでなく、教育・普及の
ための手段として最大限に活用するために、エデュケータの配置やICT技術の活
用はますます必要になっていくことと予想されます。

 OpenGLAMの原則に基づいてオープンデータやオープンコンテンツの取組みを
上手に活用することは、文化施設本来の目的としての教育・普及のための手段
の一つとして有効に作用するものと考えられます。LODおよびOpenGLAMの推進に
より、文化施設が創造的で文化的な情報化市民社会を先導して切り開くための
場としてますます発展することを期待しています。


[筆者の横顔]

髙橋 徹(たかはし・とおる)ATR Creative チーフプロデューサー/リンクト・
オープン・データ・イニシアティブ理事。1974年生まれ。高知県出身。
人々の認知的背景を考慮した体験デザイン、ICT技術を活用した実空間での文化
的な情報デザインに関心がある。博物館のような文化的・学術的・社会的な場
を主なフィールドとして、研究とビジネスと両面から行う。1999年より現在ま
でATR研究員。2002年NAIST情報科学研究科博士後期課程終了(知能情報処理学
講座)。2004年アイントホーフェン工科大学インダストリアルデザイン学部客
員研究員。2012年株式会社ATR Creativeチーフプロデューサ兼任。2012年NPO法
人Linked Open Data Initiative起ち上げに参加(理事)。2014年現在、総務省
ICT地域マネージャーおよび地域情報化アドバイザー。

Copyright (C) TAKAHASHI Toru 2014- All Rights Reserved.
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◆佐賀県、佐賀県内図書館横断検索をリニューアル(2014-11-01)

              ⇒ 元記事:http://www.arg.ne.jp/node/7570

佐賀県が佐賀県内図書館横断検索をリニューアルした(2014-11-01)。

・佐賀県内図書館横断検索
http://librarysearch.pref.saga.jp/
・「佐賀県内図書館横断検索サイトが新しくなりました (NEW!)」
 (佐賀県、2014-11-01)
http://www.pref.saga.lg.jp/web/kurashi/_1018/ik-syougai/tosyokensaku.html
・過去の佐賀県内図書館横断検索
http://web.archive.org/web/*/http://www.pref.saga.lg.jp/manabi-kensaku/

佐賀県立図書館と県内18市町の図書館の蔵書、加えて

・大学コンソーシアム佐賀
http://www.saga-cu.jp/

に参加している大学の図書館も検索対象になっているようだ。

このような仕組みの存在はありがたいが、しかし、

・カーリル
https://calil.jp/

のようなサイトの存在も考える必要があるだろう。そろそろ、横断検索のよう
な仕組みはカーリルとの連携のうえで実現するほうが費用と利便性の両面で現
実的ではないだろうか。


◆新潟県立図書館、Facebokページを開設(2014-10-22)

              ⇒ 元記事:http://www.arg.ne.jp/node/7571

新潟県立図書館がFacebokページを開設した(2014-10-22)。

・新潟県立図書館Facebookページ
https://www.facebook.com/pref.lib.niigata
・新潟県立図書館
http://www.pref-lib.niigata.niigata.jp/
・「県立図書館フェイスブックのページを開設しました! 」(新潟県立図書館)
http://www.pref-lib.niigata.niigata.jp/news/fb_start.html

新潟県立図書館は2015年で創立100周年を迎えるということで、

>>
せっかくの100周年、新潟県立図書館を利用してくださっている方はもちろん、
まだご来館いただいたことのない県民の皆様そして全国の図書館に興味がある
方々に新潟県立図書館の様子をお伝えしたいと思い、この度100周年記念
Facebookページを設けました。
https://www.facebook.com/pref.lib.niigata/posts/879454318751964
<<

という理由によるものという。

Facebookのような特定企業のサービスを公共機関が使うことには依然として否
定的な意見もゼロではないが、利用者が多いところにアウトリーチをかけるの
は広報の基本だ。その意味では、まだまだソーシャルメディアへの対応が遅れ
ている日本各地の図書館、少なくとも新潟県内の図書館への良い刺激となって
ほしい。


◆岡山市立オリエント美術館、画像検索システムを公開(2014-04-02)

              ⇒ 元記事:http://www.arg.ne.jp/node/7578

岡山市立オリエント美術館が画像検索システムを公開している(2014-04-02)。

・岡山市立オリエント美術館画像検索システム
http://www.orientmuseum.jp/OrientMuseumGallery/Archives
・画像検索とは
http://www.orientmuseum.jp/page10.php
・岡山市立オリエント美術館
http://www.orientmuseum.jp/

全980点の資料・作品の画像が公開されており、いずれも「色」「印象」「主題」
から検索できる。

特に面白いのが、「印象」からの検索だろう。「かわいい」「つよそう」
「きよう」といった感性的な感覚が選択肢として提供されている。

また、この検索システムで閲覧できる画像の学校教育での利用に関する情報も
数多く公開されている。すでに実践事例があるようだ。これらのデータがぜひ
オープンデータ化されると、岡山市にとってもさらに意義あるものになるだろ
う。

なお、利用にあたっては、

・Microsoft Silverlight
http://www.microsoft.com/ja-jp/silverlight/

のインストールが必要となる。


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   「第16回図書館総合展 ARG共同ブースピックアップ
     -オンライン学習サービス『gacco』(株式会社NTTドコモ)」

弊社は、株式会社NTTドコモと協力しオンライン学習サービス「gacco」の図書
館への導入支援を行っています。

「gacco」は、無料で大学の講座をオンライン配信する学習サービスです。既に
くまもと森都心プラザ図書館、指宿市立指宿図書館、工学院大学附属中学・高
等学校図書館、名古屋大学附属図書館の4館で導入されています。
無料で誰でもどこでも、大学レベルの講座が受講できる「gacco」ですが、イン
ターネット環境などが障壁となり、誰でも、というわけにはいきません。そこ
で、公共図書館を中心に受講環境を提供することで、誰もが生涯にわたって学
び続けることのできる環境を提供していきます。

第16回図書館総合展では、ARG共同ブース内に株式会社NTTドコモが出展し、
gaccoが体験できるスペースをご用意いたしました。また、実際に講義を担当し
ている大学教員によるブース内セッションやMeetUpを開催します。
さらに、11月7日(金)には、東京大学の山内祐平教授や導入館であるくまもと
森都心プラザ図書館の河瀬副館長、工学院大学附属中学・高等学校の有山司書
教諭にご登壇いただき、フォーラムも開催します。

この機会にぜひ、図書館での学習サービスの可能性を高めるgaccoをご体験くだ
さい。

ご不明な点は info@arg-corp.jp (担当:嶋田、熊崎)までお気軽にお寄せく
ださい。

参考:
・無料オンライン学習サービス「gacco」を図書館で:試験導入、体験イベント
を熊本、指宿で実施|カレントアウェアネス・ポータル
http://current.ndl.go.jp/node/26571
・E1596 - MOOCを活用した図書館での大学レベルの学習機会の提供|カレント
アウェアネス・ポータル
http://current.ndl.go.jp/e1596
・工学院大学附属高等学校が「gacco」を導入した反転授業を実施 日本の高等
学校では初|カレントアウェアネス・ポータル
http://current.ndl.go.jp/node/27319
・名古屋大学附属図書館における近距離無線通信技術iBeaconを活用した
図書館内案内サービスと、名大の授業NUOCW、JMOOC「gacco」等への 連携サー
ビスの提供について
http://info.nul.nagoya-u.ac.jp/news/centrallib/2014/141031


ARG共同ブースでは、ブース内で開催されるワークショップや体験授業、ミニト
ークライブなどを通して、これらの新たな取り組みを実感していただければと
思います。図書館における悩みを、ぜひとも出展者にぶつけてみてください
(予約不要)。

■<学び×コミュニケーション>ARG共同ブース
・日時:2014年11月5日(水)~7日(金)
・会場:パシフィコ横浜
    (神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)
・公式サイト: http://2014.libraryfair.jp/
・詳細ページ: http://2014.libraryfair.jp/node/2171

【共同出展社】
・株式会社アイキューム
・株式会社ATR Creative
・株式会社NTTドコモ(gacco)
・オーマ株式会社(READYFOR?)
・公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)
・株式会社ネットアドバンス
・リブライズ合同会社
・特定非営利活動法人リンクト・オープン・データ・イニシアティブ(LODI)
・アカデミック・リソース・ガイド株式会社(ARG)


【ブース内セッションタイムテーブル】

※最新情報はFacebookイベントページにてご確認ください。
 随時更新いたします。
 https://www.facebook.com/events/1537781183132290/


■フォーラム情報(共催・協力・出演を含む):

□神奈川の県立図書館を考える会第6回政策提言シンポジウム
 「これまでの議論を踏まえた県民の意思を探る」
・日時:2014年11月3日(月)18:00~21:00
・会場:横浜市開港記念会館
・司会:岡本真 ほか
・主催:神奈川の県立図書館を考える会
・協力:図書館総合展運営委員会
・詳細: http://2014.libraryfair.jp/node/2083

□第2回ARGフォーラム
 「これからの図書館のつくりかた-新著での議論を軸に」
・日時:2014年11月5日(水)10:00~11:30
・会場:第3会場(アネックスホール203)
・講師:岡本真、森旭彦
・主催:アカデミック・リソース・ガイド株式会社
・詳細: http://2014.libraryfair.jp/node/2092

□首長が語る地方行政の現状と図書館への期待 Vol.3
・日時:2014年11月5日(水)13:00~15:00
・会場:第1会場(アネックスホール201)
・講師:神谷学、塚部芳和、藤縄善朗、岡本真
・主催:図書館総合展運営委員会
・詳細: http://2014.libraryfair.jp/node/2087

□キハラ(株)100周年記念フォーラム
 第一部「戦後の図書館を支えた人々」
    ~温故知新・図書館サービスのはじまり~
 第二部「図書館の永続的発展に向けて」
    ~図書館は何処へ行く~
・日時:2014年11月6日(木)13:00~14:30、15:30~17:00
・会場:第4会場(アネックスホール204)
・講師:竹内悊、今まど子、奥泉和久、糸賀雅児、中井孝幸、
    花井裕一郎、岡本真
・主催:キハラ株式会社
・詳細: http://2014.libraryfair.jp/node/2122
     http://2014.libraryfair.jp/node/2123

□第3回OpenGLAM JAPANシンポジウム
 「オープンデータ化するアーカイブの現在」
・日時:2014年11月7日(金)13:00~14:30
・会場:第3会場(アネックスホール203)
・講師:福島幸宏、是住久美子、高橋徹、小林巌生
・主催:OpenGLAM JAPAN
・協力:アカデミック・リソース・ガイド株式会社
・詳細: http://2014.libraryfair.jp/node/2145

□オープンエデュケーションと図書館
 「オンライン時代における対面学習の価値」
・日時:2014年11月7日(金)15:30~17:00
・会場:第3会場(アネックスホール203)
・講師:山内祐平、河瀬裕子
・主催:株式会社NTTドコモ
・企画・協力:アカデミック・リソース・ガイド株式会社
・詳細: http://2014.libraryfair.jp/node/2146

それでは当日会場でお目にかかることを心待ちにしております。

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[ARG-509]2-2 へつづく

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発行周期:  週刊 最新号:  2019/03/18 部数:  4,164部

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