日刊!関西インターネットプレス

KIP080326「子供に持たせるなという考え方 ケータイ新事情 2」

カテゴリー: 2008年03月27日
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 2008年03月26日(水)   第25 号
 日刊! 関西インターネットプレス
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■本日のコラム「子供に持たせるなという考え方   ケータイ新事情 2」
 水曜日担当:テクニカルライター 佐橋 慶信

桜が咲きました。来週あたり、満開でしょうね。この時期になると桜の開
花に一喜一憂してしまうのも変な話ですけれど、日本に生まれて良かった
なと思う季節でもあります。

さて、「ケータイ新事情」というお題でお話をしていますけれど、今週は
子供が携帯電話を持たせることについて。そのことによるメリットは確か
に大きいですが、デメリットも確かに存在します。

メリットとしては、「安心」「安全」など子供が事故やトラブルに巻き込
まれた時に、保護者に速やかに連絡がとれるということが一番にあげられ
ます。子供が一人で出歩く時の安全のためにケータイを利用しようという
保護者は多いことでしょう。夜遅くまで塾に通う子供を持つ保護者なら、
なおさらです。

しかし、子供にケータイを持たせることには、数多くのデメリットもあり
ます。まずシンプルに、デメリットである三つの側面をあげてみようかと
思います。

(1)子供が親の頭越しに社会と接点を持つ
(2)ケータイ独自のクローズされたコミュニケーション
(3)個人情報の漏洩

「親の頭越し」
誰でも子供の頃に、大人の会話に口出しした時に、「子供は黙っていなさ
い」「子供には関係無い話です」と諫められた経験があるのではないで
しょうか。大人達は様々な配慮から子供に経験させたく無い話題にはフタ
をしてきたものです。良い意味でも悪い意味でも子供達と社会の間には
「大人」というフィルターがあったのです。

子供が手にしたケータイは、大人というファイヤーウォールの存在を飛び
越えて、インターネットに直接接続可能になります。掲示板に書き込むの
も自由ですし、出会い系サイトにアクセスもできます。ワンクリック詐欺
に遭うこともあるかもしれません。また、被害者になるだけでなく、もし
かしたら、いじめの首謀者として掲示板で大暴れしているかもしれません。

「クローズド・コミュニケーション」
インターネット上では、人間関係は「広く浅く」つながっているだけでは
ありません。むしろ、「狭く深い」関係にもつれこむことも多いようです。
はじめて使うケータイ・メールで遊ぶ子供らは、それこそメールの交換に
溺れてしまうほど依存することがあります。

人間関係はどんどん濃縮され、「べたべた」の関係になることもありま
す。メールの返信は5分以内のルールなどはこのように煮詰まった人間関
係が元になっています。食事の時間中でも睡眠の時刻になっても、ケータ
イを手放さない子供らはこのような人間関係に疲れているのかもしれませ
ん。

かといって、自分から「5分ルール」をやぶってしまうと、大変です。今
までが濃い関係だったが故に、一度ネガティブな印象を相手に与えてしま
うと、思わぬ反感をかうことになってしまいます。昨日まで仲の良かった
友達が、明日からは「しかと」する人になってしまうかもしれないのです。
子供らは甘いコミュニケーションに溺れながらも、そこからつまはじきに
される恐怖を抱えながらメールの返信を返しているかもしれないのです。

「個人情報の漏洩」
インターネットの世界では、無知であることが無謀な迷惑行為につながる
場合があります。ウィルスを拡散しているボットと呼ばれるパソコンなど
はその一例です。ケータイだからといって無知が許されるとは限りません。
まわりに迷惑をかけるだけでなく、自らをも危険に身をさらす場合がある
のです。

最近の「空気読めてない」人をたしなめる風潮にはもしかしたら無知を戒
める要素があるのかもしれません。

たとえば、子供が興味本位でアクセスするであろう、占いサイトやプレゼ
ントサイト、アンケートサイトなどで、氏名や生年月日を入力する項目が
あったとしても、初心者にはそれが罠だとは気づきにくいことでしょう。
そうやって知らず知らずのうちに漏らした個人情報が、いつの日にか自分
に災いとしてふりかかってくるかもしれません。

このような理由から、「子供に携帯電話を持たすべきでは無い」と力説す
る教育者の方も多いです。新聞の社会面を賑わす、残酷な事例を数多く目
にする現場の人々にとっては、ケータイのデメリットの方が憂慮すべき問
題なのです。

では、このようなデメリットをどう回避していけば良いのでしょうか? 
「持たさない選択」が唯一の解決策なのでしょうか。次回はそのあたりに
触れてみようかと思います。


【プロフィール】
佐橋慶信/さはし よしのぶ テクニカルライター フリーランス
スポーツはウェイト・トレーニングと剣道。
どちらも数十年のキャリアを持つ。
自宅では、使えないパソコンが増殖中。
感想メールなどはこちら <kip@y384.com> まで。


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 発行人  野々下裕子 kip@digipre.com

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