本からいただく言葉…魂の止まり木として

読書普及協会メルマガ easy師匠の巻【〔肥大した 心の副作用〕を乗り切るヒント】


カテゴリー: 2017年08月09日
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●

      【本からいただく言葉・・・魂の止まり木として】
       〔肥大した 心の副作用〕を乗り切るヒント
        第204号 2017年8月09日 発行

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●

今回の目次===========================================================
1 ■【今週の読書道】〔肥大した 心の副作用〕を乗り切るヒント
====================================================================

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
みなさま、おげんきですか~?
さて、今週はeasy師匠の登場で~す。
お楽しみくださいませ~!
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
1 ■【今週の読書道☆〔肥大した 心の副作用〕を乗り切るヒント】

こんにちは。京都で古本屋( 兼 語らい処) をやっている井尻と申します。
 
この夏は、結構 物入りの季節でして、お店の売上だけでは足りないので
ときどき 日雇いのアルバイトに出掛けています。
 
そのうちの ひとつの 就業先の会社に 行く途中に、
 
両脇に 田んぼや 草が青々と繁っている道が ありまして、
ここを 朝の涼しい時間に 歩いていくのが 結構好きなのです。
 
田んぼには 大きなタニシ(貝)が ゴロゴロ 這い回ってるのが見えるし、
生い茂った草の むせ返るような 青臭い匂いを たっぷり 吸い込みながら
目の前を飛んでる虫たちと ちょっとした抗争を繰り広げたり(笑)
 
子供の頃に、野原をかき分けて 虫を探し歩いていた頃を思い出します。
 
あの頃は、それが何の役に立つか とかは 全く頭になくて
珍しい虫との出会い、その途中の 草や木や土との 触れ合いに
ただただ夢中になって 歩き回っていた 幸せな時期でした。
 
●「あわい の 力―――心の時代の 次を生きる」(安田登/著 ミシマ社/刊)
 
この本の著者の 安田さんも 
幼少期を 〔な~にもない漁村〕で生まれ育ったそうです。
便利なものはなくても 恵まれた 海や自然が 遊び相手で、
周りの子供たちも 元気いっぱいの野生児ばかりで
高校への進学率も低く、せいぜい水産高校、商業高校どまりで
文化的なものとは およそ無縁な環境で育ったと―――
 
「少年時代の私は 文字を ほとんど必要としませんでした。
  身体の感覚がすべて、という毎日を送っていました。」
という安田さん、
「いまも、脳的な思考・知的な思考は苦手で
  自分の身体感覚にもとづいて思考する方が 性にあってます」と。
 
「でもきっと、文字のない時代の人たちは 
 こんな風に 身体的に 思考していたのではないか、と思うのです」
 
という安田さんは、
その後 何とか入れた大学でも やはり学業には 励まず、
バンドで音楽活動に熱中したり、麻雀 や 文学読書に 明け暮れたり 
気の向くままに 好きなものに励んで
「社会で役立つ人間になろう」などとは 全く考えなかったそうです。
 
その後も 夜の バイトを転々としながら 教員も経験、紆余曲折を経て
現在は 
〔能楽師〕として活躍され、
一方で 〔ロルフィング〕という身体調整法の指導者にもなり、
日本の古代芸能や 中国の古代文字、世界の古代文化などを
「カラダをつかって 読み解く」
ワークショップを 定期的に開催され 静かな人気を博しているそうです。
 
 
この本で 安田さんが 掘り下げているテーマは
「 心がなかった時代の 人たちは どう生きていたのか?」 そして
「心が肥大しすぎて苦しむ現代人は、心に替わる 何かを 得られるのか?」
 
この問題提起には 少々 ビックリしました(笑)
 
心があるから 人間じゃないの?
心が 肥大して苦しむって? 心の作用が大きくなっちゃダメなの??
と
出だしから いきなり ツッコミを入れたくなりましたが(!)
 
人類の歴史の中で 文字が発明された初期の頃には
〔心〕を 表す 文字や単語が 長らく存在しなかった
と 安田さんは 指摘しています。
 
つまり、文字をまだ持っていなかった古代人は、
快や不快など、今 自分が感じている情報だけを もとに動いていたが、
 
文字が発明された事によって、
過去の出来事を 〔記憶〕 として残せるようになり、
過去と現在を対比させながら 未来の事も考えられるようになった。
 
文字がなかった頃は、〔今 感じているもの〕が すべてだったのに、
 
文字の発明で 心が 発達するにつれ、
 〔過去を後悔したり〕 〔未来に不安を感じたり〕
心の副作用もまた 生まれてきた、
 
そして 現代人は 今、うつ や ノイローゼなど
心の副作用に 最も苦しんでいる時代に 生きている―――
と いうのが 安田さんの主張です。
 
 
「こころの時代」 「こころを大切に」というスローガンとは裏腹に
実際の社会は なかなか そうは進んでいないのも事実で
 
カラダとの関わりを抜きに 心だけに アプローチしようとしても 
うまく行かないのではないか、と 安田さんは考えているようです。
 
 
そこで 安田さんは、
「 心が まだ生まれていなかった時代の人の行動を 参考にして
  心の副作用を乗り越えるヒントを 探っていこう」 そして
 
「心に替わる 何か が生まれる下地を、次世代のために 準備しておこう」
と 壮大な志を 淡々と実践されてるそうです。
 
具体的には、
「論語」を カラダ感覚で読み解く ワークショップ読書会を開催したり、
 
松尾芭蕉の「奥の細道」の東北紀行ルートを 
ニートの若者たちと 雨風に打たれながら 楽しく 歩いて旅したり
( 引きこもっていた若者たちは、生き生きと 元気になってくるそうです!) 
 
安田さんがいうには、
古典作品は、 エアコンの効いた快適空間で読んでも 真価は分からない、
 
著者の生きた その時代の環境の、出来るだけ 近い状況に 身を置いて
カラダで 味わいながら 読みすすめる事で
著者の魂とつながって 深いところまで面白く読める・・・ そうです(汗)
 
(私(井尻)も
たまに ブラック・アルバイトな就業先に 行かされる事もありますが、
 そんなときは、マルクスの「資本論」を カラダで理解するチャンスかも?!
 「労働問題」 「働く事と人間関係」を 考察する いい機会だと
 自然に 思えるようには なってきました・・・・)
 
 
この本のタイトル「あわい の 力」
の
〔あわい〕を 漢字で書くと 〔間〕
 
あの世と この世、 
異なる2つの世界が交わる 〔境界としての空間〕の意味だそうです。
 
著者の本業の 〔能〕 の世界では
 
シテ方が演じる 異界の存在(鬼や怨霊など)が、
ワキ方が演じる 旅人や漂泊僧に 恨みつらみを 語りかけ、
 ワキ方は、ひたすら そのメッセージを聴いて無念を癒してあげる
という構図が 一般的なのだそうです。
 
物語の舞台となる 夕暮れ時などに 
あの世と この世の間に出現する 第三の空間、それが〔あわい〕だというのです。
 
〔あわい〕の空間を 知らず知らず 招き寄せるのが ワキ方の 登場人物の役割で
 
そのワキ方 のキャラクラーに必要な資質は なんと 〔欠落者であること〕
 
欠点がいっぱいで 社会では〔役立たず〕扱いされているような人間こそが
〔あわい〕での 役割を 果たす資質がある、というのです。
 
これを現代に 置き換えて考えてみますと――( 以下、私(井尻)の私見です)
 
例えば、SNSサイトでは
「私の声を聞け!」と 言わんばかりに 自己主張の声が溢れていますね。
 
言葉遣いや論調が  横着だったり、偉そうだったり、批判的だったり
(これが 安田さんのおっしゃる〔心が肥大している〕状態だと思われます)
 
一方で、人の心の痛みを 実際に 胸が痛むくらいに カラダで感じて 
共感してあげられる人は なかなか少ないと思います。
 
共感型の人は、自分の分際をわきまえていると いいますか
世間に偉そうにモノ申すほど 自分は大した人間じゃないと分かってる。
 
そう自覚できるのは、社会に出ていっぱい失敗して
〔落ちこぼれ〕〔役立たず〕扱いを 多少なりとも経験してきて、
人を見る眼が やさしくなっているからだと・・・ 思います。 そして、
 
自分の言葉(心)を 世間に たくさん吐き出す事よりも 大切なのは
眼の前の人の気持ちを ちゃんと受け止めながら 聴いてあげる事ではないかと
僭越ながら 私(井尻)は 思っています。
 
人の話を 共感しながら 聴き入ってるとき・・・
 
ふたりの間には やさしい〔あわい〕の空間が 息づいているのを
感じるときがあります。
 
心が触れ合ってる と感じるとき、
呼吸がシンクロして (文字通り「息が合って」)
相手の気持ちが 胸の奥まで 深く しみてくる実感があるのです。
 
 
相手の心は カラダで 感じる。 
 
これが 〔肥大した 心の副作用〕を乗り切るヒントのひとつに なるようです。
 
安田さんによれば、
自分の心〔内面〕 と 世の中〔外界〕との 間(あわい)には、
自分のカラダが あるのだと。
 
内にこもり過ぎず、 外にも振り回され過ぎない ための ヒントは
間(あわい)としての 自分のカラダを大切にすること。
 
安田さんは、 ボディエクササイズの指導もされてますが、この本の中では
より気軽で楽しい〔野山の自然に触れて歩くこと〕 を すすめられてます。
 
これは 私(井尻)も 経験上、すっごくオススメです。
 
スマフォ情報で パンパンになった頭が すっきりリフレッシュされて
 
自分も 自然の循環の中で 生きてる動物なんだあ! 
理屈ぬきに 愉しさが カラダ中に みなぎってきますよ~(笑)
 
(今回の紹介本の著者 安田登さんの、他の著作も紹介しておきますね)
 ●「身体感覚で「論語」をよみなおす」(春秋社)
●「身体感覚で「芭蕉」をよみなおす」(春秋社)
●「異界を旅する能 」(ちくま文庫)
 
長々とした文章を お読みいただき、ありがとうございました。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

みなさま、最後までお読みいただき、ありがとうございました~♪
easy師匠、さすがの本のご紹介でありました!

さてさて、今回紹介された本も、そうでない本も、
こちらまで↓ご注文ください ね~♪

 お気に入りの本は読書のすすめでどうぞ♪
 http://www.dokusume.net/
 http://dokusume.com/modules/store/

 こんぶ店長のブックランドフレンズでもどうぞ♪どうぞ♪
 http://www.honyakamo.com/

みなさま、メルマガに載せたいイベントがあればぜひ、メッセージください♪


新しいドクシー2で盛り上がりましょう~!
http://www.c-sqr.net/

こちらでは「やっこ@なんでやねん」という名前で出ていますよ~♪
http://www.c-sqr.net/cs78042/

新しいドクシー2の招待メールがまだ行っていないという方も、
このメルマガに返信すると、メルマガ発行者にメールが届くようになっています。

ご感想もどしどし、返信でお送りくださ~い♪
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

      発行: NPO法人 読書普及協会
      編集人: 高橋康子

  TEL.03-5666-0969  FAX.03-5666-0968 

   〒133-0061 東京都江戸川区篠崎町1-403-4 
         サクシード・シゲゼン一階「読書のすすめ」
   URL:  http://www.yomou.com/

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

本からいただく言葉…魂の止まり木として

RSSを登録する
発行周期 ほぼ 週刊
最新号 2017/11/15
部数 256部

このメルマガを購読する

ついでに読みたい

本からいただく言葉…魂の止まり木として

RSSを登録する
発行周期 ほぼ 週刊
最新号 2017/11/15
部数 256部

このメルマガを購読する

今週のおすすめ!メルマガ3選

川島和正の日刊インターネットビジネスニュース
■読者数32万部超、日本一の個人メルマガ(まぐまぐ総合ランキング調べ) ■9年連続で年収1億円以上になり、70か国以上を旅行して、 190平方メートルの豪邸に住んで、スーパーカーに乗れるようになり、 さらに、著書は、日本を代表する超有名人2人に帯を書いてもらい、 累計50万部のベストセラーとなった、現在香港在住の川島和正が、 最新のビジネスノウハウ、自己啓発ノウハウ、健康ノウハウ、恋愛ノウハウ さらに「今チェックしておくべき情報リスト」などを配信中!
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

右肩下がりの時代だからこそ、人の裏行く考えを【平成進化論】
【読者数12万人超・日刊配信5,000日継続の超・定番&まぐまぐ殿堂入りメルマガ】 ベストセラー「仕事は、かけ算。」をはじめとするビジネス書の著者であり、複数の高収益企業を経営、ベンチャー企業23社への投資家としての顔も持つ鮒谷周史の、気楽に読めて、すぐに役立つビジネスエッセイ。 創刊以来14年間、一日も欠かさず日刊配信。大勢の読者さんから支持されてきた定番メルマガ。 経験に裏打ちされた、ビジネスで即、結果を出すためのコミュニケーション、営業、マーケティング、投資、起業、経営、キャリア論など、盛り沢山のコンテンツ。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

【六単塾】1日数分で英単語・英文をあきれるほど覚える方法
「英語をやり直したいけど面倒なことはしたくない」「英会話したいけど時間がない」「TOEICスコアが急に必要になった」そんなあなたに。1日10分、たった6単語で英語が話せるようになるためのメルマガを1日1通お送りします。登録は2秒で終了。今すぐ登録してくださいね。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

今週のおすすめ!メルマガ3選

井出ひろゆき 最速不動産オーナーへの道
日本で唯一の不動産満室コンサルタント。 普通の人を不動産オーナーにする スペシャリスト&不動産オーナーに満室コーチング行い、 口コミで無料面談は、常にキャンセル待ち状態。 30代OL、   90日で家賃年収756万円。 40代会社社員 150日で家賃年収1586万8000円。 過去最短でコンサル開始後144日で 20代高利回り2棟家賃年収1456万8千円を記録!!
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

首都圏不動産インサイドニュース
不動産業者がゼッタイ言わない最新の業界ウラ事情をリアルタイムで暴露します!!不動産投資で儲けよう!と意気込んでいるあなた。家族を守り夢を叶える手堅い不動産投資ですが数億円の借金を負う100%自己責任の事業。海千山千の業者相手に知識武装は万全ですか?「まかせっぱなし」は命取りです。かく言う私も業者ですが、不動産に携わる者として不幸な投資家さんをゼロにしたい。本気です。業界経験13年のプロとして真実だけをお伝えします。業者と対等な立場で戦ってください。決して損はさせません。村上しゅんすけ
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

ダメおやじの全財産をかけた崖っぷちFX通信
【1日に数万人が熟読する人気FXブログのメルマガ版】 相場歴30年以上のダメおやじがFXノウハウを大公開! 毎朝配信!毎日の経済指標情報や攻略法を無料で解説しています。 ●損切りがうまくできない、利食いが浅い ●ポジポジ病(ポジションを不要に持ってしまう) ●コツコツドカーン(小さく勝っても大きく負ける) ●エントリータイミングわからない ●メンタル面が弱い このようなお悩みがあれば購読してみてください。 FX初心者から経験者まで、FXの悩みをこのメルマガで解消します。 期間限定でメルマガ内で数万円相当分のFX情報商材をプレゼント中!
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

他のメルマガを読む

ウィークリーランキング