2月8日の雪は40年ぶりの積雪ということで東京でもあちらこちらで雪達磨が作られました。

その翌週はさすがに2週続きだとダルマは見かけなくなりましたね。

40年ぶりの大雪に毎週見舞われたら堪りません。

世界は実は氷河期に突入しているのだそうです。

来年はかまくらでも作れば良いのかも。


さてこの句は最初の雪のときのものです。

一番最初に目立ったのは唇の厚さ。

それが妙な愛嬌でした。

そして誰がやったのか、壊れたビニール傘が差されていました

傘差して唇厚き雪だるま

これが最初に口に出てきた句です。

ただ、これでは何も面白味がない

詩にはなっていません。

では、何処を変えるか。

そこでじっと対象物を見ているうちに感じたのが「この雪だるま頭を大きく作りすぎたな」
ということ。

形の良い達磨は頭と胴体の直径の比が1:2か2:3くらいでしょうか。

しかしこのダルマは3:4くらいに大きかったのです。

そこで俳句では口語体は嫌われるのですが、思い切って「でかい」と云う言葉を使ってみました。

これで「慣れてない子供が初めて作った」という感じが出ないかなという狙いです。


投句後の互選では無票でした。

口語体を使ってるから先生の忠実な弟子たちは一顧だにしなかったのでしょう。

しかし師選に移ると、優秀賞を越えて、なんと特選に入ったのです。

先生の評は次の通りでした

「へたくそに作られた雪だるまの感じをこういう風に描いたのが上手。
『でかい』という言葉が子供の作と言う事を顕わしている。
こういう口語体を使った句はなかなか難しくて戦に入らないのですが、この句はよくできています」

まさに狙い通りでした。


顔でかく唇厚き雪だるま

季題は「雪だるま」 冬の句です。



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