2013.05.31

キャリア形成支援の事業化についてのご相談

今年に入ってから、やたらとキャリア形成支援の事業形成についての相談が増えてきました。

既存の法人内の新規事業として・NPOの設立を前提にして・個人ボランティアとして etc. 事業活動の背景・動機・目的・対象も様々なのですが、みなさん一様にお尋ねになられるのは、

1.キャリアコンサルタント資格は取得した方が良いのか
2.事業収支として成り立つのか
3.集客はどうすれば良いのか
4.支援内容として実施すべきモノはどんな内容が良いか etc.


相談と言いつつも、結果、A to Z で「全部教えて~& 無償で」と言うことの違和感を感じていらっしゃらないことに強い違和感を感じることも、今ではすっかり慣れてもしまいましたが・・・


特に2.の事業収支については、一般的にコスト負担が一番必要となる事業形成のコンサルテーションを求めていても、無償で経営ノウハウそのものを教えて欲しいと仰られ、「そのままを逆にご自身が計画する事業に当て嵌めて見た時、事業活動として成り立つと思われますか?」と、嫌味ではなくお尋ねもしてみるのですが・・・

それでも、クライエントに対する何らかのしっかりした思いを抱える方には、可能な限りの対応をさせて頂いてはいますが、その行為自体が悪しき依存心を生むだけで過ちだったのかと思うことも少なからずあり、しっかりしている支援者・機能や業界形成が絶対に必要だと思い続けてはいますが、時に自己反省を繰り返したりもしています。


1.の資格保有については、キャリアコンサルタントは、名称/事業独占資格でもなく、クライエントに対して、支援行為に於ける何らかの保証や担保をしているモノでも内容でもなく、資格などは、あって無駄になることはなくも、無くてダメということではないのが実態かと思い、残念ながらもそのまま偽りない処を私見としてお話しさせて頂いています(・・・お叱り受けポイントでしょうか)。

3.や4.の対象クライアントの集客や支援内容などは、ターゲティングの確定以降の内容であり、そこが定まっていないのにお伝え出来るのは、一般論としての手法のみのことであり・・・また、スカイプ等のインフラ整備はあるも、基本的にキャリア形成支援事業は、エリアビジネスとなることの事業構造背景にも理解が及んでいないことも間々あります。


このような状態ですから、事業活動上のリスクテイクや、リファーを含み疾病が疑われる場合の対応のことや、カウンセリング・アドバイス・コーチング・メンタリング etc. についても・・・となる場合が多くあります。


逆にハローワークやジョブカフェ、キャリアセンター等に既にご勤務されていらっしゃって、支援効果を高めるために現状に加えて何が出来るのか的なお話しは、具体的な目的があるために内省を深めるというよりも、新たな気付きの切っ掛けを探し出すことにより、お互いに刺激的な本当に良い時間を過ごさせて貰ってもいます。


こうして2つのケースを眺めてみれば、新卒の学生支援の状況と全く同じような構造があるようにも思えます。



みなさんが、「キャリア形成支援の事業形成についての相談を受ける」としたら、果たしてどのような対応を図られますか(情報提供も含み)?

ひょっとしたら、そこでの話しの集約こそが、キャリア形成支援に携わる者・環境・業界・時に資格そのものの意義等々としての問題・課題点と置き換えられるのかも知れませんね。



この一か月間、NPO絡みのキャリア形成支援事業の立ち上がりが、全国各地において多く取り上げられていたかと思います。また、公的機関においても同様に新たな取り組みに関するニュース配信が多くありました(支援成果ではなく、新たな活動として)。

切が無いほどの数であったため、ここでの取り上げは敢えてしませんが、支援の専門性に係わるデータベース構築のみならず、全国各地の取組み活動等に関するオーサリング的な情報の一極化管理等も必要性は高いのに・・・と思ったりします。

シェアとナレッジ・・・ここが進むか否かが、国内全体のキャリア形成支援効果を高められるかどうかの分水嶺になるのかと思います。


※記事リンクを貼っていますが、タイミング等でリンク切れを起こすこともあります。その際は、キーワード検索を願いたく存じます。


「就職氷河期」変わらない 短期決戦、ブランド志向だけでは…
産経新聞 4月30日(火)

大学生の就職活動(就活)の解禁時期の繰り下げが決まった。就活の長期化で学生の負担が増しており、スタートを遅くすることで学生に勉学に専念してもらうのが狙いだ。
限られた時間を有効に使うため、就活生は自分の適性を見極め、志望企業を早く絞り込まなければならない。


この件については、多くの方々が様々な立場で見解を述べていらっしゃるので、主にはそこに委ねたいと思います。
お叱りを受けるかも知れませんが、もう一度、就職協定そのものに対する是非(完全撤廃)を産学共同や地域性・学校毎の特徴に対する見解と共にもっとハッキリさせないとダメなような気もします。

大学生の休みの期間についてや、キャリア教育というよりも、カリキュラムにおいて、学問ひと筋・職業教育や併用等の扱い方等~学校毎の特徴に変化があって良い気もしますし、学生の自主判断領域として捉えて見る必要もあると思うのですが・・・少子化やパラダイムシフト真っ只中の社会背景にそぐわない状況のような気がしています。



<メーデー>非正規労働者ら定年後雇用訴え 全国で集会
毎日新聞 5月1日(水)

労働者の祭典「メーデー」の1日、全労連(大黒作治議長)と全労協(金沢寿議長)は東京都内の中央メーデーをはじめ全国各地で集会を開いた。
全労協が東京都千代田区で開いた「日比谷メーデー」には約8000人(主催者発表)が参加。
東京メトロの売店で働く非正規労働者で作る全国一般東京東部労組メトロコマース支部の後呂(うしろ)良子委員長が、定年の65歳を超えて働く組合員の半年間の契約更新を勝ち取ったことを報告した。


キャリア形成支援事業を行ってからは、特に労組関係の変化には着目して眺め続けていますが、う~ん・・・経営変化よりも労組の変化の方が確実に出遅れており、迷走し続けているように映るのですが・・・

労組でキャリア形成支援関連の動きをされていらっしゃるところもありますが、戦いとか、勝ち取ったとか、搾取とか etc. 労働者保護の観点による団体交渉の必要性は認めるも、基本的にシュプレヒコールで云々の旧態依然のあり様では、さらに活動は厳しくなり、結果、機能を果たすことが出来なくなるのではないかと思うのですが・・・労組発信による新たな労使の共生についての変化を個人的には望んだりしています。



ストーカー、警告でなく治療で予防へ…方針転換
読売新聞 5月4日(土)

警察庁は、ストーカー行為を繰り返す加害者に対し、専門機関で治療を受けるよう促していく方針を決めた。ストーカー規制法に基づいて警告などを与えても嫌がらせが止まらず、殺人にまでエスカレートしたケースもあることから、警告や摘発で被害防止を図る従来の方針を転換する必要があると判断した。今夏にも一部の警察本部で試行したい考えで、効果を検証したうえで全国的に実施する。
同庁によると、一部の警察本部に試行を依頼し、警告を受けてもなおストーカー行為を繰り返す者らを中心に、治療実績がある専門機関を紹介し、カウンセリングなどを通じて考え方や行動の修正を図る。


然るキャリアコンサルタントの方々が集まるNPOで、受刑者支援やニートに対するアウトリーチの支援に対し、とても安直に気持ちだけで実施したい旨等を綴られたweb情報が何度々も出され続けていたことがあります。

webによる情報配信は当然に自由な行為ですが、また公的判断の是非は別として、民間資格・技能検定を取りましたというだけで、安易に対人支援が出来るとの考えが根底にあるとするなら、本当に危険なことだと思っています。

臨床分野とのしっかりした線引きや棲み分けも規定・明示を行う必要性はないのでしょうか・・・リスクを被るのは、多くは支援者ではなく、クライエントになるのですから・・・



あいつ、もうやめるのか?! 5月病の正体
西多 昌規 | 精神科医/医学博士/自治医科大学・講師 2013年5月6日

あらためて「5月病」とは
「5月病」。正式な医学用語ではありませんが、その巧みなネーミングから知らない人はいないと言っていいくらい有名になりました。しかし、言い古されたイメージからか最近はこの用語の新鮮さは薄らいだ感があります。
厚生労働省によって精神疾患が高血圧などと並んで5大疾病に組み入れられるなど、メンタルヘルスが重要視される時代背景もあり、軽薄な言葉の使用を慎む風潮が、強くなっているのかもしれません。


適応不全に関しては、全世代に相当な勢いで色々な形で広がっており、メンタルケアについての組織内の取組みを加速させる必要性を強く感じています。

産業カウンセラーの方々にも此の点のお話しをお聞きもするのですが、感覚的には遅々として進んでいないように感じます(企業内対応・個々人の意識)。
産業医との連携・・・メンタルケアの専門性は必要ですが、キャリアコンサルタントとしての社会機能としてのポジショニングのひとつとして、ここを深めることの重要性を思います(産業カウンセラーの職掌領域との見解は当然にありますが・・・)。



大卒就職率93.9%に改善=男子悪化、女子下回る―高卒は20年ぶり高水準
時事通信 5月17日(金)
厚生労働、文部科学両省は17日、今春卒業した大学生の就職率(4月1日現在)が前年同期比0.3ポイント上昇の93.9%だったと発表した。2年連続で改善したが、男子の就職率は悪化し、5年ぶりに女子を下回った。
一方、文科省が同日発表した高校生の就職率(3月末現在)は1.0ポイント上昇の95.8%。3年連続の改善で、1993年3月以来20年ぶりの高水準となった。


二刀流に挑む女子たちをためらわせる「現実の壁」「職場の理解」…無意識の甘えに女子たちは自戒 産経新聞 5月19日(日)

結婚して育児をしながらキャリアも充実させようとする若い女性が増えている。だが、今さらながら当たり前の生き方を模索して壁にぶちあたり悩んでしまう。
嘉田由紀子知事、越直美大津市長と全国で唯一、県と県都のツートップが女性という滋賀県で、「働くママ」を実現する手立てを探った。


就職率だけでなく、離職状況・賃金推移・役職付与・満足度・企業規模等々の生身の実態と結婚・出産・介護等との兼ね合いで、各労働状況分布がどうなっているのかが気になるところです・・・

女性の積極活用の推進も多くはなってきていますが、実態的にはまだまだな状況かと思います。
現実的な多くの問題がありますが、国民の意識・価値観等や国そのものの大きな構造変革に繋がる事ゆえ、何十年もの時間が必要なことといえるのでしょうか・・・



<ママカースト>収入差や生活スタイルで序列化 母親たちを呪縛
毎日新聞 5月18日(土)
◇部屋の広さ、受験、ブランドもの…育児期の深刻な悩みに
<差異のあげつらいは、住まいから始まって、いずれ幼稚園の選択、そして小学校受験の可否にかかっていくのだろう-->。桐野夏生さん(61)が今年2月に発表した小説「ハピネス」(光文社)の一節だ。
貧富の差や生活スタイルの違いに根差した序列の構造が、子を持つ母親たちを呪縛する。そんな「ママカースト」の世界をのぞいた。


キャリアモデルが喪失した現状において、親子間における人格形成と適正なヒエラルキーの維持・機能は、もっと大きな社会問題になっていくような気がします。
ママカーストの実態に触れると、キャリア形成・支援・教育等々もこのままでいいのだろうかと新たな疑問が浮かぶかも知れません



Wing column の機能閉鎖についてのお詫びとご案内

これまで、個人のキャリア形成・法人のキャリア開発・キャリアコンサルタント諸氏のキャリア形成支援にご活用頂いていた Wing column に使用していたシステムの不具合により、サーバー障害が発生し、同機能の停止と全てのデーターの消滅という、全くの想定外の事態が起きてしまいました。

機能の復旧に対して、関係各所と可能な限りの知恵を出し、手を尽くして検討をして参りましたが、最善策として、HP より Wing column の全ての機能を閉鎖(削除)をすることとの結論に至りました。

詳細は こちら をご覧ください。


自己崩壊までは大袈裟ながら・・・正直、かなり凹んでいます・・・



笑顔の行方を見つめて




【ディスカッション・ペーパー】キャリア・コンサルティング業界形成に向けて
* 笑顔の溢れる社会に向けた*キャリア形成支援の業界形成のための提言 *
 A. キャリア形成支援の全体像から見た課題形成(192 KB)
 B. キャリア形成支援の業界形成に向けた具体的な検討諸案(132 KB)
キャリア・コンサルタント技能士会に関わる課題形成




career wing

仕事を通じて、“自分「らしさ」の実現”を追求する、
キャリア形成支援のトータル・ソリューション・サービス
ヨシダの徒然 < 編集後記>

沖縄を皮切りに西日本から梅雨入り宣言がされはじめています。

7月の下旬の梅雨明けまでは、何かと鬱陶しさも募りますが、気分をリフレッシュ出来るようなモノを見つけてより良く乗り越えたいものですね。

最近のレイングッズは面白いモノも多く出されていますので、お出掛けの際、チョッと覗いてみて、雨の日が待ち遠しくなるようにするのも一考かも知れません。

断捨離の時代に「またこんなの買って来て・・・」と飽きられている状況が我が家ではありますが・・・


一日一膳?の思いで書き綴っているブログ* キャリアの翼 *「笑顔の行方を見つめる」キャリア*ノート*あんなことも・こんなことも・・・


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Career wing  tadashi yoshida


特定非営利活動法人 キャリア・コンサルティング協議会 会員
特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(JCDA)所属

厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格
キャリアカウンセラー

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