2013.04.30

キャリア・コンサルタントとは「何が出来る」者なのか

4月13日に兵庫県の淡路島を震源とする地震が起き、東日本大震災の鎮静も迎えぬなかで、阪神淡路大震災の再燃の恐怖が瞬間的に頭を過りました。

この日は、他県へと向かうため早朝から起き出しており、インターネットのニュースで速報を目にし、移動先でも都度ニュースを確認をしては、被害状況や余震の発生等を気にしていました。

そんな中、海を挟み震源地にも程近い、神戸の加古川に住む知人から連絡が入り、「揺れは、あの日を思い出すものだったが、家も近所も特に大きな被害の発生にはなっていない」との言葉に胸を撫で下ろしていました。

夜には後輩との食事の約束をしていましたが、どこか落ち着かぬ心持ちな為、早目に予定を済ませて、予定を変更してそのまま自宅に戻ることとしました。

その間、無念にもお亡くなりになられた方々の訃報や液状化が起こっていることのニュースは流れるも、大きな被害の発生には至っていないとの報道がされ、安堵の気持ちに包まれていました。


そろそろ夕飯でもと思っていると1本のメールが入りました。
送り主の方は、今までに面識や情報交換等のやり取りも一度もしたことが無い、キャリア・コンサルタントの方からのご連絡でした。

早朝の揺れで、ご自宅に一緒に暮らす祖母の方が1.17のフラッシュバックのような状態で朝から体調不全を訴え、午前中に病院に連れて行ったのだと綴られていました。

ご自身も被災者としての経験があるなかで、東日本大震災の際にキャリア・コンサルタントとして出来る支援は無いのかと熟考を重ね続けていたのだが、どこかに対岸の火事というような感覚もあり、その思いは時の流れに徐々に風化していってしまっていたと書かれていました。

そして、病院の待合室で種々の思いを巡らすなかで「キャリア・コンサルタント(個人・団体組織)として出来ることを明確に社会に示す必要を改めて感じた」と書かれていました。



キャリア・コンサルタントたる資格を持った者が、社会から消えた時にあり得る損失こそが、社会価値といえるのかと思います。

・大学からキャリア・コンサルタントが居なくなったらキャリアセンターは機能しないのでしょうか?
・ハローワークからキャリア・コンサルタントが居なくなったら雇用促進開発の機能は停止してしまうのでしょうか?
・キャリア形成支援と呼ばれるモノのなかで資格を持つからこそ出来るものとは何になるのでしょうか?

既に社会機能として存在していた形・名前・機能等々がキャリア・コンサルタントの登場により変わり、対応機能・支援効果レベルが向上したというならば、その具体的な検証例や数値を指し示すことが必要・重要かと思います。



キャリア・コンサルタント資格が業務占有資格ではないことに云々はありませんが、資格の活用のためには専門性が必要だと認める方々が多いならば、専門性に対するメソッド開発やレクチャーが必要だとも思います。

※現状の資格を共通の汎用事項として、専門性別の取得事案を認定スタイルで対応


資格取得で実践活用が出来るように、心理対応と職業開発/支援対応の2面に対しての深みも必要でしょう。

※心理系を突き進むなら、臨床心理士を最上と据えてフレームワークを図る
※職業開発/支援に向かうなら、マッチングを含む人材ビジネスへの対応を図る



自己責任社会の到来に際し、自立・自律・個立が本当に必要ならば、そこに付随する諸々を社会に提示して訴え掛け、キャリア形成支援者の前提と揃える必要も予防的観点において必要だと思います(カウンセリング・リテラシーを育む上でも)。

※高校生以下に対するキャリア教育の進捗が重要な鍵


社会に積極的なコミットを果たさぬ結果が、マスコミから消えたキャリア・コンサルタントの名の原因かと思います。

※現状が至らずとした場合の責任?追及など意味はありませんが、戦略形成は必須に思えますが・・・


種々のファジーを残したまま、アウトリーチを含めた可能な支援対象域を増やすような方向は、専門性を持った組織の出現により消されてしまいます。

※資格試験内容と対人支援実務の実際の距離を如何に縮めるのかと、職能組織の業界形成(全体)が必須


日本に於けるキャリア・コンサルタントとは「何が出来る」者なのかを明確に指し示していかなければならないと私見を抱きます。

社会にコミットし続けるなかで、はじめて存在価値が認められるものなのだと思います。

ボクには、盲目のまま悪戯に時間だけが経過しているようにしか見えないのですが・・・この10年間でキャリア・コンサルタントが果たした社会的な価値・意義・効果はどうであったといえるのか、一度、総括して、次なる明確なビジョン・課題形成を行ったうえで新たな進捗を迎えても良いのではないでしょうか。



メールでのご連絡を頂いたKさんは、本メルマガの読者でいらっしゃいました。
「なぜ叫び続けているのか分からなかったが・・・」の言葉を頂戴し、とても嬉しくも思いました。

私見というよりも愚考のみでお恥ずかしくもありますが、多様な意見をシェアすることのなかで、何かの気付きに繋がるならばそれで十分だと思っています。

・・・同時に拙い文章・思考で多くの誤解?もあるのだろうなぁと反省と再認識の思いもしましたが・・・うぅぅ

毎回同じようなことばかりを続けて書いているような現状は不健康・・・そろそろこれもお役御免なのかなぁとも思います。GWの休みはありませんが、メルマガの配信情報にも変化が必要かも知れませんね。

あ・・・あそこと・あそこに年会費払っちゃったか・・・お小遣い少ないのに・・・うぅぅ・その2.



この1カ月間で気になったニュース記事 ※リンク切れの際は、関連キーワード検索をお願い致します。


ファンの気持ちを“置き去り”に女子プロ野球リーグが開幕(セカンドキャリアサポート

記事の更新を怠っている間に、日本女子プロ野球リーグの4年目のシーズンが開幕した。3月30日と31日の両日、わかさスタジアム京都で「ティアラカップ京都大会」が開催。イーストアストロイアが優勝し、4球団制での初代チャンピオンとなった。

※キャリア形成を通じて、セカンドキャリア支援を実施することもありますが、芸術家の場合、溢れるばかりの才能はあっても大衆の購買との評価に繋がらなければ、市場価値として存在意義を認められぬ世界。

感性に対して良し悪しの是非など付けられよう筈もなく、ゆえに職業として成立させるには種々の難しさもあり、マス評価として芳しくない状況でも、辞め時が難しくもあります。
他方、アスリートの場合、競技としての結果を出すことがある意味全てであり、己自身の肉体と能力発揮のピークとの戦いが主であり、必ず、終わりが訪れる世界でもあります。

感性と肉体の世界の違いは、人生設計に本当に大きな違いがあると幾度も感じることでもあり、対応が完全に出遅れている領域と云えるでしょうか。



新卒離職率が低い、ホワイト企業トップ300
 東洋経済オンライン 4月1日

いよいよ4月。今年はすでに桜は散り始めているが、初々しい新入社員が登場する季節となった。
だが、当初は希望に満ちあふれた新人も3年後には中卒7割、高卒5割、大卒3割が退職する「7・5・3」現象が待ち受ける。

※企業統計の注意点として、産業全体・業界/業種別・企業規模別 等々による数値のマジックを見失うと大変なことに・・・釈迦に説法でしょうが・・・

特に企業規模別(上場企業・中小零細)による経営組織のあり方の違いを履き違えると確実に見誤りを起こしますよね・・・データ的には、大企業偏重は避けられないのしょうが、実態は中小零細企業の就業が圧倒的に多い訳であり・・・



就活うつ きまじめな人はなりやすい。親のプレッシャー例も
 NEWS ポストセブン 4月14日

「一次面接で落とされまくっちゃって。ちゃんと自己分析もして自己PRも用意したのに。自分を否定されたような気持ちになって。最近、夜もあまり眠れなくて、いつも気分がおちてます」(メーカー志望・男性)
大学生の就職活動はまだまだ始まったばかりだが、内定が得られない学生から早くもこんな声が聞こえ始めてきた。「眠れない」「わけもなく不安で、気持ちにちっとも余裕がない」「朝がつらくて家を出る気にならない」そう感じたら、“就活うつ”の前兆かもしれない。
「就職活動がうまくいかずになるうつ病、いわゆる“就活うつ”になるケースは近年、増えてきたといわれています」

※一部のニュースでは、就活うつによる自死のケースが報道されたりもしました。
対人支援者の責務等は触れられていませんが、この現象にフォーカスされれば自ずと、キャリア・コンサルタントの機能・役割・責任にも事は及ぶかと思います。
対人支援者の責務については、もっと々多くが語られることが適正な環境構築の上で望ましいことだと思っています。此の点、如何お考えになりますでしょうか?



「コーチング」で従業員も前向きに 対話型解決、組織に浸透
 SankeiBiz2 013/4/18

組織改革や人材育成の手段として、対話により問題解決を図る「コーチング」を導入する動きが企業、医療機関、自治体などに広がっている。
「失敗するプロジェクトの多くは対話不足」といわれるように、仕事の基本であるチームワークの大切さに改めて気付いたからだ。スポーツの世界では一般的なコーチだが、さまざまな分野で組織を活性化させる手段として注目を集めつつある。

※お題目ではなく、本当にキャリアコンサルタントが社会に必要な存在だとして啓蒙活動を行うなら、数値検証がなされている事(何が出来るのか)に着目する重要性&見習うところがあるのではないでしょうか。


新卒採用、企業は慎重姿勢…主要122社アンケート
 読売新聞 4月22日

読売新聞社が国内主要企業122社を対象に行った2014年春の採用アンケート調査で、新卒(大学、大学院、短大、高専、専門学校、高校)の採用に慎重な企業が多いことが分かった。
安倍首相の経済政策「アベノミクス」で円安、株高が進み、企業の収益に改善の兆しが見えてきたものの、新卒採用の増加に結びつくには、まだ時間がかかるようだ。
※少子化の種々の影響に対しての施策はこれでもかと言うほど目にしますが、今後、これに増して中高年層の職業支援が確実に増加することは、間違いないかとも思います。
雇用関連法の改定で、定年延長やテンプtoパームのあり方、障がい者の方々の勤務等々、企業負担割合の急増の影響が果たしてどうなるのか・・・揺れ続ける数年間を迎えるのではないかと感じています。



新入社員への「一発芸」の指示 「パワハラ」になるのはどんな芸か?
 弁護士ドットコム 4月27日

この時期、多くの職場で行われるのが新入社員の歓迎会だ。学生同士の飲み会とは違う、「社会人」としての振る舞いが求められるだけに、新人にとっては少し緊張する場だろう。そんな彼らをさらに追い込むかのように、職場によっては先輩社員が新人に、お笑い芸人がやるような「一発芸」をするよう指示することがあるという。

※ハラスメントに対する最終的な解決は、弁護士となろうかと思いますが、労働相談として「司法書士・行政書士」の方々が対応しているケースが多々あります。
あくまでも個人的には、キャリア・コンサルタントの専門性開発の一領域として、社会に対する対応を明確に打ち出して良いのではと思い続けていますが・・・実際の面談においても事の大小を問わず、あまりの多さに驚くほどでもあります



先述のメールでのご連絡を頂いたKさんには、当然のことながら記事にして良いかとの事前了承を得て、本記事を書かせて頂きました。

キャリア形成に纏わる何かの事例を書く時に、過分に守秘義務を持ち出す帰来がある業界?だと感じますが、ビジネス対応として個人情報保護の観点を持つことなど当たり前なことであり、この辺の体質にも成長阻害としての悪しき要因の一端を感じたりもします(通常のビジネスより、神経・気配りを持つことは当然です)。


当たり前なことを当たり前に実践する。

そんな視点でキャリア形成支援の現状を見つめてみることが、本当に必要だと思い続けています。




笑顔の行方を見つめて




【ディスカッション・ペーパー】キャリア・コンサルティング業界形成に向けて
* 笑顔の溢れる社会に向けた*キャリア形成支援の業界形成のための提言 *
 A. キャリア形成支援の全体像から見た課題形成(192 KB)
 B. キャリア形成支援の業界形成に向けた具体的な検討諸案(132 KB)
キャリア・コンサルタント技能士会に関わる課題形成




career wing

仕事を通じて、“自分「らしさ」の実現”を追求する、
キャリア形成支援のトータル・ソリューション・サービス
ヨシダの徒然 < 編集後記>

GW真っ只中ですが、いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか?

4月入社の新入社員諸子も休みを境に変化が顕著になるタイミング。
積極的な声掛けでサポートケアを行い、5月病の回避に努められれば良いですよね。

対人関係のライン強化でキャリア形成の予防に繋がる事も多々あります。
素敵な関係構築に向かって欲しいと願います。


一日一膳?の思いで書き綴っているブログ* キャリアの翼 *「笑顔の行方を見つめる」キャリア*ノート*あんなことも・こんなことも・・・


「まぐまぐ」から発行中のメルマガ【「個の時代」の、キャリアカウンセラー&人事 】が携帯でもご覧になれるようになりました!
通勤やお出掛けの合間に、ふとお暇になってしまった時に、もっと手軽にいつでもメルマガを読んで頂ければと思います。

ミニまぐ(携帯版メルマガ)の登録は、下記のフォームよりお願い致します!


 




Career wing  tadashi yoshida


特定非営利活動法人 キャリア・コンサルティング協議会 会員
特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(JCDA)所属

厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格
キャリアカウンセラー

Copyright(c) キャリアウィング all right reserved.