2012.10.31

キャリアコンサルティングのニーズとシーズ

ニーズ(needs) とは、顧客が求める必要・要求・需要。
シーズ(seeds) とは、企業が新しく開発・提供する特別の技術・材料・サービス(新たなニーズ喚起)。


単純な言葉の置き換えではありますが、キャリア形成支援・キャリアコンサルティングに置き換えると

市場(社会)・クライエントの求めているニーズは何になるのか?
キャリアコンサルタントが新しく開発・提供する特別の技術・材料・サービス(新たなニーズ喚起)とは、何になるのか?


新製品やサービスの開発や機能等々に於けるマーケット(市場認知を含む)の確立に於いては、ニーズとシーズのバランスが重要となることは、マーケティングの基礎であり、大前提になるところです。


ニーズに対応するサービス提供者ならば、市場形成など意識しなくとも、ニーズに適応する提供物をマーケットに投げ入れるだけで、需要供給の循環サイクルを築くことが可能になります。


しかし、シーズの提供者の場合は、その提供サービスが市場(社会・クライエント)にプラスの価値を生み出してくれるものなのだとの需要(ニーズ)を創り上げなければ、それがいかに素晴らしいものであったとしても、供給のみ行っているだけでは、社会的な循環サイクルを築くことは出来ません。


更に言葉を変えてみるならば、ニーズとは、クライエントの認知が既に顕在化しているものであり、シーズとは、クライエントの認知は、潜在化している状態だともいえます。

潜在化している素因が、ニーズに転じるだけの力を持っているのか・ニーズ転化出来るのかが、また問われることではありますが、ここの詳細はスルーで・・・



「キャリア形成の概念」が日本国内に導入(輸入)され、キャリアコンサルタントの資格が生まれ、現在に至るなかで、キャリアコンサルティングとは、市場ニーズに対応するものなのか・シーズの提供なのか、答えはどちらでしょうか?

ボクの拙い愚見のなかでは、100%シーズであると認識をしており、「個の時代」のキャリアカウンセラー&人事の各記事においても、これを前提事項として綴っております。


キャリアコンサルティングに於けるクライエントが望んでいるニーズとは何になるでしょうか?
ニーズに応えられるための資格内容になっているでしょうか?
シーズの提供であるとした場合、キャリア教育の推進は、ニーズを育み予防活動となることながら、クライエントへの認知向上を「だれが・いつ・どこで・どのように・どんな内容で」実施していたといえるのでしょうか?



その詳細は省きますが、シーズの提供者がマス認知を受けるためには、市場全体への啓蒙的活動とその素晴らしさを実証しているともいえる現場の2つが、噛み合って行かぬ限りは、成り立たたぬことが公式でもあります。


社会・クライエントに対するそれらの動きの有無と必要性の判断をしっかりしてみることが、社会にも・クライエントにも・キャリア形成支援者にも、三者にとって重要な鍵であろうと思います。


言葉足らずで、突飛な比喩表現になるかも知れませんし、嫌悪感やお叱りを受けるのでしょうが、「カウンセリング・スキルのみ磨いても、クライエントにとって最上の問題解決にはならない」と愚見を抱きます。



一度、現状を俯瞰で眺め、

本気で課題形成をする必要があるのではないでしょうか。





この1か月間で気になったニュース記事

※URLを張り付けても、ニュース記事の場合、消滅していることも多いため、ご興味のあるところにつきましては、参考キーワードとして、検索をしてみて欲しいと願います。


若者の仕事時間30分減る…非正規増でしわ寄せ
読売新聞 - 10月09日 09:29

2011年における日本人の若年層(15~24歳)の1日当たりの仕事時間は06年と比べて30分以上も短くなった(総務省がまとめた社会生活基本調査結果)。

・景気低迷や非正規職員の増加が時間減少の背景にある
・若年層では、知人との交際・付き合いに充てる時間についても減少
・総務省見解「就職難で非正規職員が増えるなど、若者へのしわ寄せが時間に表れた
・若者はメールの多用など通信手段の多様化で、顔をつき合わせる機会が少なくなっている



うつ病、世界で3億5000万人=自殺者の過半数―WHO
時事通信 10月10日(水)0時19分配信

【ジュネーブ時事】世界保健機関(WHO)は9日、うつ病など精神疾患で苦しむ人が世界で3億5000万人を超えるとの推計を発表(世界的な現象)。
年間約100万人の自殺者のうち、過半数がうつ病の兆候を示していたとみられ、うつ病に苦しむ人に気付き、治療の支援を行う必要があると訴えている。

治療薬、専門家によるカウンセリングといったケアが効果的だが、病気を自覚しないなど「必要な治療を受けている患者は半数にも満たない」。



生活保護、212万4669人=過去最多を更新―厚労省
時事通信 10月24日(水)12時54分配信

厚生労働省は24日、7月の全国の生活保護受給者が前月比9192人増の212万4669人、受給世帯が6989世帯増の154万9773世帯になったと発表。ともに過去最多を更新。



生活保護の就労支援、36%があきらめ・流用
読売新聞 10月16日(火)8時48分配信

生活保護の一種で就労に必要な資格を得るための「技能修得費」について会計検査院が調べたところ、23都道府県で2009~10年度に給付された約1万3500件のうち、約36%の約4950件(計約1億2000万円)で、受給者が資格の取得をあきらめるなどし、就労に結びついていなかったことが分かった。

また、資格は取ったものの、就職していなかったケースが約3680件に上った。厳しい雇用情勢もあるが、就職活動を十分行わず、繰り返し同費を申請するなど、自立への意思が十分でないケースも目立った。



<求職者支援制度>職業訓練講座4分の1が中止に
毎日新聞 10月10日(水)2時32分配信

昨年10月に始まり、失業者が無料で職業訓練を受けられ生活費などの手当も支給される国の「求職者支援制度」で、計画された職業訓練9324講座のうち、4分の1以上の講座が今年7月末までに中止になったことが分かった。
希望者が少なく、訓練を実施する側の負担増となることなどが主な理由。しかし、一方的な中止で受講予定者が不利益を被るケースも出ており、厚生労働省は「制度1年を機に改善を図りたい」としている。

制度を巡っては、専門家らからPR不足の他、地域の求人情報に合った講座が少なかったり、開講が地域によって偏ったりしているとの指摘が出ている。



トヨタ、再雇用で「ハーフタイム勤務」試行へ
読売新聞 - 10月14日 12:11

トヨタ自動車が、定年後の再雇用制度の一つとして、工場従業員の勤務時間を半分にする「ハーフタイム勤務」制度を来年4月から一部の工場で試験導入する。トヨタの試みが他の製造業に広がる可能性もありそうだ。



若年者雇用で北海道と労働局が連携、情報共有化へ
2012年10月26日 読売新聞

若年者の就業支援をしている道の若年者就職支援センター「ジョブカフェ」6か所と、労働局の「ヤングハローワーク」で、利用者の相談履歴や雇用関係情報を共有化する。



震災失職者、雇用不安か就労意欲低下か
2012年10月25日 読売新聞

同市を中心に事業を展開する29社から約200人の求人があったが、面接会への参加者は39人だった。6月の面接会でも求人159人に対し、求職者は42人にとどまり、就労意欲の低下を指摘する声もある。



※「キャリア」云々からこちらにシフトしていくのか・・・

ディーセントワークと企業経営に関する調査研究事業
ディーセント・ワーク(英語: Decent work、働きがいのある人間らしい仕事)



※なかなか面白かったので・・・

【実話】キャリアコンサルタントの異業種への転職体験記
「偉そうにアドバイスしてきたが、やってみると転職活動は相当キツかった」




キャリアコンサルティングに係わる資格取得者数は増加している筈ですが、それに比例して国内状況はキャリア形成支援の効果を反映して、より良い方向へと向かったのでしょうか(単純な数値推移で、支援者としての実働数は未知)。


顕在化している支援ニーズは、斯様なニュース記事に垣間見ることが出来るのに、キャリアコンサルタントの存在が社会的な循環サイクルを形成していると言い切れるのでしょうか?


学校をはじめ公的支援の場所において、旧来からある機能が呼称を代えただけの存在を省き、どれ程のサイクルを創り上げられたのでしょうか。


もしも出来ていないとするならば、その原因はどこにあるのでしょうか?

どうすれば、今より、より良くなるのでしょうか?


A little knowledge is a dangerous thing.

半端な知識は危険なもの


ニーズとシーズの見極めが違っていたならば、空恐ろしい状況にあるとも言えますが、ニュース報道からキャリアコンサルタントの文字自体が消えていることに対して、社会にキャリアコンサルティングの必要性を感じるなら、もっと熟考する必要があるのではないかと感じています。


大好きだったじいちゃんは、不出来なボクに良く言ってくれていました。


目を覚ませよ!



笑顔の行方を見つめて




【ディスカッション・ペーパー】キャリア・コンサルティング業界形成に向けて
* 笑顔の溢れる社会に向けた*キャリア形成支援の業界形成のための提言 *
 A. キャリア形成支援の全体像から見た課題形成(192 KB)
 B. キャリア形成支援の業界形成に向けた具体的な検討諸案(132 KB)
キャリア・コンサルタント技能士会に関わる課題形成




career wing

仕事を通じて、“自分「らしさ」の実現”を追求する、
キャリア形成支援のトータル・ソリューション・サービス
ヨシダの徒然 < 編集後記>

被災地にまた寒い冬の季節がやって来てしまいます。
日本の四季は、二季になってしまったのかと感じてしまう程ですが、悲しい顛末がないようにと願って止みません。

力及ばず継続していた、被災者だった来春卒の学生にも何とか内定が取れホッとしましたが、個人的には綺麗ごとでキャリア形成支援など出来ないと感じる良き経験でした。
日本版キャリア形成支援の業界モデルの形成・・・誰が・どう向かっていくのか・・・


やらざるを得ない事情があって、FACE BOOK もはじめました。
Web戦略を熟考しないままの人数集めに全く興味がないので、まだ々静観?中ですが、こんな奴が悪態?ついていたのかと写真確認も出来ます?ので、 双方向のコミュニケーションを求められる方は、お気軽に「メルマガから来た」とお知らせ下さい!


一日一膳?の思いで書き綴っているブログ* キャリアの翼 *「笑顔の行方を見つめる」キャリア*ノート*あんなことも・こんなことも・・・


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Career wing  tadashi yoshida


特定非営利活動法人 キャリア・コンサルティング協議会 会員
特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(JCDA)所属

厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格
キャリアカウンセラー

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