2012.9.30

新卒者の就職活動支援~支援者の功罪

今ではすっかり回数も減ってしまいましたが、過日、まだボクが人事担当者だった頃、様々な業界各社に勤める人事担当者が集う懇親会を年に数回実施していました。

時は流れ、独立して社長になった者、人事の職を変わった者、変わらず人事を続けている者、天に召された者 etc.  それぞれの時間が通り過ぎていき、まだ若かった各々も今では、白髪が増え、確実に体型が変わり、雑談内容も全くと言って良い程に変化していきました。

そんなメンバーのなかでも気の合う者が集まる、女史もいるのに名付けて「男子会(?)」は、人事関連の直接的な携わりがあるメンバーで構成されており、業務進捗上においても貴重な情報交換が出来る時間・環境のひとつなのでした。


ボクが独立して、キャリア形成支援事業を実施していくとメンバーに告げた時に、ほぼ全員に「止めろ!」と言われたことを昨日のことのように思い出します。結果、周りの見解が正しかったのかどうかは分かりませんが・・・

それでもいつも気に掛けてくれ、経営現場の人事状況・環境変化とキャリア形成支援の種々のより良い接点のあり方を常に真剣に考えてもくれる方々なのでした・・・昨今の戦争・政治空白/変化・不況等々のなかでも・・・

今年、二度目の男子会(素敵な女史も参加していますが・・・重複記載)の招集が掛かり、いつものようにあれこれ話しながら夜は更けていきました。



キャリア形成支援(者)の功罪

長引く不況により、買い手市場の様相が続く採用状況のなか、新卒の学生の就職支援(者)の弊害を強く感じ続けていると話しが持ち上がりました(主に民間事業者の意)。

誤解があってはいけませんが、誰がキャリアコンサルタントを名乗り、どんな事業を実施しようが、それ自体は尊重されるべきもので、他人がとやかく言うことではないことだと踏まえております。
この点は、重々承知の上のこととして、ボク自身も感じているキャリア形成支援(者)の功罪のなかのひとつを企業人事の現場感覚的な事例として綴らせて頂きます。



版で押したような立派過ぎる書類内容に本人面接を実施するとその実際の落差に愕然とすることがある。

本人自身の評価判断の推察のために大きな二度手間が掛かっている。

常識と思って綴っているのだろうが企業体質に合わぬ表記が多くある。

上場会社の面接対応のスタイルで挑まれても社内的な違和感だけが際立つ。

内定者フォローの際に尋ねると支援者の存在があり、その影響を強く受けてしまっている。

形式的に整えられてはいるが、標準化されて中身が薄いモノが多くなりつつある。

提出書類に添って突っ込んだ質問をすると奥の浅さが露見することが多い。

面接の常道的な質問回答には立派な答えが返るも、捻った質問には対応が利かない。

被面接者の常識が受け手側の非常識に繋がっていることに理解が及んでいないケースがある。

形に嵌めるがゆえに本人の本人らしさが消されてしまっているケースが多々ある。 etc.

 ※同じ内容に括れる表記に関しては、悪しからずお許し下さい。



簡単にまとめるなら・・・内定を取るためだけの形の取り繕いが先行して、本人自身の中身が見えずらい状況を支援者の存在が作り出している状況があるのかと思います。

若年層の短期離職傾向の原因の一端にも影響している気がする。
人事にとって、必要を感じ得ないある種、迷惑な存在。


この言葉を投げ掛けられた時には、正直、胸が痛みました。

面接合格のための表面的なテクニックを伝えるだけで(時に操作をし)、レディネスを一定水準以上に高めたり、就職活動を通じて才能開花への糸口を自覚させたり、就業に対応する基礎スキルを高めたり etc. と、本来、期待されるであろう諸点について、実施されているとは言い難いとの評価を受けた気がしました。


新卒者のキャリア形成支援に於いては、支援者の置かれた環境から、表面的なテクニックを教え・伝えることが多いだろうことは想像できます。また、内定がある意味、新卒者の就職支援業務のゴールになってしまうことも理解出来ます。

が、そこに良しとしてしまうのでは、本人・社会に取ってマイナス・ギャップを生み出す存在と捉えられる危険性も含んでいることを意識する必要があるのかとも思います。


蟻ん子が遠吠えをしても・・・かも知れませんが、ジョブカード制度の流れを受け、別の視点で思うのは、支援者が自らのIDや存在をオープンにすることで、明確な責任と支援の内容・時間等々がデータとして開示出来ることの素晴らしさがひとつあると思います。

支援内容の履歴をオープンにすることの意味・価値(対本人・企業)
支援者のIDを明確にすることの意義(対自分・業界)

アセスメント結果を届けたり、人物評価や成長過程を綴ったり、支援を通じて得た情意面の参考情報等々を推薦状との位置付けではなく、企業人事に届ける「カウンセラー・レポート(小社使用名称)」のような参考資料を添付出来る状況を社会的に創り上げられたらどうなのでしょうか・・・

本人・企業・支援者の明確な三者間のリレーション体系を構造化し、相互のWin-Winを描ける状況にはならないものでしょうか。
キャリアウィングに於ける実績レビューとしては、確実に「効果あり」と判断をしていますが、業界全体のマクロ判断として一考の価値は、あるや・なしや・・・ないか・・・



実態が明らかになっていったとの見方も出来ますが、ただでさえマスコミ報道からキャリアコンサルタントの名前が消えて久しい状況のなかで、このままを続けるならば、資格価値も含めて、キャリアコンサルタント等は、消滅方向になるのは自明の理ではないかと思うのは、捻くれた頭のボクだけでしょうか・・・


本件は、支援者側の問題ではなく、クライエント側の問題だとの見方も出来ますし、新卒者の就職活動支援を実施されてる全てが悪いとは思いませんが、人事視点の対応をマクロ化して対応していくことももっと々熟考が必要ではないかと考えます。

縦には小さく、横にデカイ蟻ん子の遠吠えのひとつとして・・・



最近、気になったニュースより
 ※リンク切れを起こすことが多いため、関連キーワード検索を実施して欲しいと思います。


「教員増が不登校・いじめに効果あり」 ※NEWSポストセブンより

9月7日、文部科学省は2013年度から17年度までの5年間で小中学校の全学年で35人学級を実現するため、教職員を増やす定数改善計画案を発表した。
5年間の増員総数は2万7800人で、このうち1万9800人を35人学級の導入に、8千人をいじめ問題などの教育課題の対応に充てる。初年度の増員数は5500人で、13年度予算の概算要求に必要額119億円を盛り込むという。

教員増が小・中学校への進学直後に急激な環境変化になじめず、不登校やいじめなど学校生活面での不適応を起こしてしまう「中1ギャップ」や「小1プロブレム」の予防や解決に効果があるとする。

少子化で子どもは減っているにもかかわらず、より一層「大人の目」の重要性が議論される今、教育の「場」のあり方が問われている。

※そんなん当たり前のこと・・・という正論は横にして、キャリア教育の在り方と一緒に動向チェックの必要があるように思います。



「働けるのに無職で逮捕」に衝撃! ※R25より

奈良県警の公式サイト内の「県警Weekely News」というコーナーに、「6月下旬ころから9月16日深夜までの間、田原本町内において、働く能力がありながら収入もないのに仕事もせず一定の住居を持たないでうろついていた男(54歳)を、軽犯罪法違反で現行犯逮捕」・・・

※キャリア形成支援を実施する然るNPOで、アウトリーチに対する支援者の一定スキルの確保もなしに、ニート・フリーター対策として、家庭内支援(犯罪者を含み)をただの気持ちだけで実施するような動きをされている先もあるようですが、支援者として本当に大丈夫なのでしょうか・・・業界としては・・・何でもありか・・・



リストラ請負企業作成の「面談者の心得」マニュアルを大公開 ※週刊ポスト2012年10月5日号

大手メーカーから委託されたあるリストラ請負企業(対象者を退職に導き、再就職を支援する企業)が作成した、早期希望退職の対象社員に対する「部長(面談者)の心得」と題した面談マニュアルを入手した。「心得」はまず、面談者が守るべき注意点を列挙する。

※契約・訴訟型社会に国内がシフトしていかなければ、輸入したままのカウンセリングの諸事を社会効果として描くのは難しいのではと私見を抱いていますが・・・国内アレンジ~メソッド化・・・う~ん・・・



専門家らに禁錮4年求刑=ラクイラ地震予知失敗で―伊検察 ※時事通信より

2009年4月に死者309人を出したイタリア中部ラクイラ地震で、発生を予知できず住民に警告しなかったとして過失致死罪で起訴された専門家ら7人に対する裁判があり、検察側は25日、7人それぞれに禁錮4年を求刑した。

※キャリア形成支援者の業務遂行の結果責任をどう考えるのか・・・また、業務実施リスク回避策は・・・



誰ともつながれない孤独な大人たち 増加するSNEP(孤立無業者)とは ※ガジェット通信

ニート、レイブル、失業者、非労働力……。働けない人たちを定義し、指し示す言葉はたくさんある。その中でも最近注目を浴びつつあるのが、孤立無業者、SNEP(スネップ)だ。2006年現在で、約106万人いるとされる。
無業状態にある人を「孤立」という観点から照らし出す概念であり、東京大学の玄田有史氏らが定義、提唱している。http://www.genda-radio.com/img/snep_201206.pdf

直近の調査は2011年に行われており、現在、集計結果が総務省によって順次公開されている。
http://www.stat.go.jp/data/shakai/2011/index.htm

働けず、人とのつながりも持てずにいる大人たち。スネップという概念を通して彼らのことを「発見」することには、大きな意味がある。

※「スネップ」このニュースの行方は追い続ける価値が高いモノかと私見を抱きます。



最後に・・・

「個の時代」のキャリアカウンセラー&人事は、国内のキャリア形成支援の業界発展を果たすことが、社会的に意味・意義が生まれることだとの信念に基づき、愚考であっても諸事見解を綴らせて頂いています。

会員制でも有料でもなく、オープンな状態でメールマガジンとして発行し続けているのは、愚見ながらもひとつの見解を議論の素材として頂けるなら幸いと思ってのことでもあります。

ゆえに敢えて、無断転用禁止などと細かい規制等は設けておりません。 が、言動責任は自分自身が100%負うものである前提のなかで、著作権放棄をしているものでもありません。

過去にも幾度かありましたが、記事を丸々コピーして、自身のWEBツール等に張り付けているだけのケースや、あたかも自身の発言としているもの等もありました。
本来の意図が曲解される恐れもあり、正直、迷惑と感じています。

記事の主目的は先述の通りですので、遠慮なく引用し、見解を重ねて頂くのは大いに結構ですし、逐次の連絡も必要としませんが、出典先も明らかにしないで、自分の見解として使用するような、法的にも人道的にも疑わしき行為は、確実にお止め頂くようこの場をお借りしてお伝え申し上げます。

過去に於きましては、出来るだけ穏便に対処をさせて頂いておりましたが、再三の注意を行っても改められず、度が過ぎている先もありますので、これを以って改めて頂ければ良し、改まらぬ場合は、相応の対応処置を取らせて頂きますので、以上、踏まえて頂ければ幸いです。


めっ!



隣国との平和的関係構築・遅々として進まぬ被災地状況・老齢シフトに基づく平和的家庭環境構築 etc. 何かと忙しいので、輩さんのお相手をする暇はないんですよ!・・・本気と書いてマジと読むくらいに・・・


I hope that Jeanne d'Arc appears.


笑顔の行方を見つめて




【ディスカッション・ペーパー】キャリア・コンサルティング業界形成に向けて
* 笑顔の溢れる社会に向けた*キャリア形成支援の業界形成のための提言 *
 A. キャリア形成支援の全体像から見た課題形成(192 KB)
 B. キャリア形成支援の業界形成に向けた具体的な検討諸案(132 KB)
キャリア・コンサルタント技能士会に関わる課題形成




career wing

仕事を通じて、“自分「らしさ」の実現”を追求する、
キャリア形成支援のトータル・ソリューション・サービス
ヨシダの徒然 < 編集後記>

JCDAに於かれては、中国の地でCDAの普及活動?の展開を行っていたと記憶していますが、どんな状況なのか詳しく知りたいと感じる今日この頃です。

幻影から目覚め、クライエントに社会に真正面から向き合う、そんな人・団体が生まれて来てもよい時期だと思うのですが・・・ボクが見えていないだけか・・・
社会の中からキャリアコンサルタントの文字が消えて行く都度、複雑な心境を抱えてしまいます。

ジャンヌダルクの登場を求めてしまうのは・・・

やらざるを得ない事情があって、FACE BOOK もはじめました。
Web戦略を熟考しないままの人数集めに全く興味がないので、まだ々静観?中ですが、こんな奴が悪態?ついていたのかと写真確認も出来ます?ので、 双方向のコミュニケーションを求められる方は、お気軽に「メルマガから来た」とお知らせ下さい!


一日一膳?の思いで書き綴っているブログ* キャリアの翼 *「笑顔の行方を見つめる」キャリア*ノート*あんなことも・こんなことも・・・


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Career wing  tadashi yoshida


特定非営利活動法人 キャリア・コンサルティング協議会 会員
特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(JCDA)所属

厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格
キャリアカウンセラー

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