2012.5.31

「有名無実」なキャリア形成支援者の存在

過日、人事職務に就いていた時には、労務管理の一環として、離職希望者へのヒアリングを必ず実施していました。

一度、辞めると口にしてしまった時に、前言を撤回し、問題を乗り越え、堪えることの強度が弱くなるのは承知の上、それでも必要ならば慰留を掛け、必要ならば背中を押し・・・

組織を離れることとは、背負った悩みから開放されるのと同時に悩むことの権利も一緒に失うことを繰り返し話していたことをなぜか最近よく思い出しています。

全てとは言わずとも、組織に対する愛情・ロイヤルティを感じているからこそ現実とのギャップを強く感じて、組織を離れて行く者達がいかに多かったか・・・
相互理解と納得のためのコンセンサス・マネジメントレスを個人的な反省として悔いたものでもありました。


キャリアコンサルタント・キャリアカウンセラー etc. 呼び名はどうでも構わないと思いますが、キャリア形成支援者を取り巻く昨今の環境を眺めていると、残念ながらマクロトレンドに飲み込まれており、社会的な期待感を持って資格が生まれた「あの頃」のような期待感は持ちようが無いのかとも感じてしまいます。このまま資格ビジネスのみが台頭し続けるのみの現状が将来に続くだけなのでしょうか。

他力本願のような思いはありませんでしたが、行政・産学及び家庭・キャリア形成支援諸団体・キャリア形成支援当事者・・・全てがバラバラに見える状況のなかで、キャリア形成支援が社会機能として有効な効果・結果を果たすための明確な活動ビジョンが描けている先は果たしてあるのでしょうか。


キャリア形成支援:当事者、個々の動きの変動は感じているため、このキッチュな現状打開の源となって欲しいと個人的な願いを持って見守ってもいます。

機軸無き歩みの危険さは、個人のみならず組織・業界・社会全体に歪みを及ぼすことは自明の理なのかと思うのですが・・・

そんなことを感じながら、将来への熟考の必要があるのかと感じていた幾つかのニュース情報を綴りたいと思います。




<リスクと向き合う>メンタルヘルス検査義務化に批判
毎日新聞 5月3日(木)9時52分配信

自殺・うつ病対策の一環として、科学的な根拠の薄いメンタルヘルス(心の健康)検査が職場で義務化されようとしている。
厚生労働省は具体的な検査法を示して導入を目指すが、専門家からは「効果が確立されていない」と懸念の声が上がる。
拙速にまとめられた政策が、医療現場の混乱や労働者の不利益につながる恐れがある・・・つづきはこちら


ところが、川上憲人・東京大教授(精神保健学)は「ストレスが高い人が、必ずしもうつ病のリスクが高いとは限らない。民間で使われる検査票で『うつ状態』と判断されても、実際にうつ病と診断されるのは5~20%程度」と指摘。
9項目の検査票で、うつ病や自殺の予防につながったことを示す研究もない・・・つづきはこちら


自殺やうつ病は、日本経済の停滞が鮮明になった90年代後半から急増。厚労省の政策立案は、こうした状況の改善を目指す長妻昭厚労相(当時)の指示で始まった。
企業の定期健診に精神疾患検査の導入を求めた長妻氏に対し、省内のプロジェクトチームは10年5月、同氏の意向を反映した報告書を作成。
その後、専門家の検討会を設置し、約1カ月半(計6回)で検査の枠組みなどをまとめた・・・つづきはこちら




リスクと向き合う:メンタルヘルス検査 焦る厚労省
毎日新聞 2012年05月03日 10時23分

自殺・うつ病という現代社会のリスク軽減を図ろうと、厚生労働省はメンタルヘルス(心の健康)検査の義務付けに向け準備を整えた。
「それがかえって混乱を生む」という批判をかいくぐって進む姿からは、リスクと向き合う真摯(しんし)さより、走り出したら止まらない官僚の習性が垣間見える・・・つづきはこちら




ハローワーク特区:業務効率化など期待 佐賀と埼玉で実施/佐賀
毎日新聞 2012年05月08日 地方版

厚生労働省の出先機関の公共職業安定所の一部業務を県が実施できるようになる「ハローワーク特区」が7日、佐賀と埼玉の2県で実施されることに決まり、今後10月の事業開始に向けた具体的な協議に入ることになった。県内では佐賀市のハローワーク佐賀で実施される・・・つづきはこちら

※関連情報
職業安定局総務課 公共職業安定所運営企画室 発表
厚労省「ハローワーク特区について」





脳科学で解明、人が自分について語りたがるわけ─氾濫するSNS
ウォール・ストリート・ジャーナル 5月9日(水)10時9分配信

自分について話すことが、食べ物やお金で感じるのと同じ「喜びの感覚」を脳のなかに呼び起こすことが、7日発表された研究で明らかになった。
個人的な会話であっても、フェイスブックやツイッターといったソーシャルメディアでの発信であっても、それは変わらない・・・つづきはこちら




大学内にハローワーク 政府の「若者雇用戦略」骨子案
中国新聞社

大学内にハローワーク 政府の「若者雇用戦略」骨子案 政府がまとめる「若者雇用戦略」の骨子案が12日、判明した。
景気低迷に伴い就職難が続く大学生らを支援するため、全国的情報網を持つハローワークの出先機関を大学内に設けるなど行政と学校の連携強化を打ち出した。
雇用機会均等の観点から就学支援や職業教育充実を挙げ、中小企業の人材確保支援、フリーター大幅削減の確実な達成も盛り込んだ・・・つづきはこちら

※関連情報(政府発表資料)
若者雇用戦略(原案)
若者雇用戦略の骨子(案)




クライエント主義(心理関連においては、ここが要らないと仰る方もいらっしゃいますが、治癒行為とマーケティングのバランスを踏まえる必要性を問いたい)不在の効果実証なきフレームだけの施策、資格関連ビジネスに造られた幻影のなかにのみ存在するようなキャリア形成支援者の現状を「有名無実」以外の言葉で表すことが出来るのか・・・

「真実とは、事の前後によって変化するものではない唯一の存在である」

この数年間のニュース・各種報道等々のなかで、キャリア形成に関する施策フレームについて耳にすることはあれど、その実務推進者である、キャリアコンサルタント・キャリアカウンセラー等に話題が及ばず、実施効果等々に着目されているとは思えぬ状況は、何を物語っているのでしょうか。

資格ビジネスを一概に否定はしませんが、ここに造られた幻影のなかから脱却する必要があろうかとも、現状の資格関連内容・構造・活動等々には、社会的観点においては「有名無実」であり、いい加減に真実に向き合うために目を覚ましてみてはどうかと感じます。

無実を実々にしていくこと・・・クライエントに向き合う現場の真実を社会のコンセンサスとして、情報・知識・知恵・技の共有財産としていかなければ、実々となることはないかと思います。



Do you continue sleeping?
or
Do you wake up?




笑顔の行方を見つめて




【ディスカッション・ペーパー】キャリア・コンサルティング業界形成に向けて
* 笑顔の溢れる社会に向けた*キャリア形成支援の業界形成のための提言 *
 A. キャリア形成支援の全体像から見た課題形成(192 KB)
 B. キャリア形成支援の業界形成に向けた具体的な検討諸案(132 KB)
キャリア・コンサルタント技能士会に関わる課題形成




career wing

仕事を通じて、“自分「らしさ」の実現”を追求する、
キャリア形成支援のトータル・ソリューション・サービス
ヨシダの徒然 < 編集後記>

最近の動向としてスーパービジョンが流行っているのでしょうか?
ボクへのお声掛けがなぜなのかは・・・ですが、そんな席に呼ばれ幾つかの会に参加してきました。

全てのことでは無いのは当然ながら、マネジメント・指導能力に疑問を感じる方の実施は、不利益にしか繋がらないことを改めて実感しています。
守秘義務など無いが如し、偏った私見指導、クライエント視点の欠如etc. ここにも売名行為・権威主義が溢れていてかなり精神的に凹みました。

ポジティブな情報発信をしたいのにネガティブな事象に包まれてしまい続けています・・・熱意・正義を持つまともな方々がスポイルされる状況に胸が痛みます。


一日一膳?の思いで書き綴っているブログ* キャリアの翼 *「笑顔の行方を見つめる」キャリア*ノート*あんなことも・こんなことも・・・


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Career wing  tadashi yoshida


特定非営利活動法人 キャリア・コンサルティング協議会 会員
特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(JCDA)所属

厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格
キャリアカウンセラー

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