2012.3.30

キャリア形成支援状況のトレンド・ウォッチ

「光陰矢のごとし」とは言いますが、妙に月日の流れを早く感じている今日この頃です。
詳細は後述いたしますが、今年に入り啓蟄のようにキャリア・コンサルタントを取り巻く種々の情勢変化の兆しが起きつつあるような動きを感じ始めています。

今回の記事では、こんな点にもフォーカスして、徒然に綴ってみたいと思います。




東日本大震災の被災者(避難者)支援を続けていた1年のこの間、無い頭をフルに使い色々考えてきましたが、やはりボクには、キャリア形成支援関連業界の反応・対応については、納得を持つことは出来ませんでした。

正直な気持ちを表すなら「怒り」に支配されていると言った方が適切なのかも知れぬなぁとも思います。

それでもそんな個人のことなどどうでも良く、キャリアコンサルティング・キャリア形成支援なるものを資格発行の形で後押しをしながら、有事において Three wise monkey の姿勢を貫いてしまった現実に全ての真実があるのかといったロジックの帰着をみています。

良し悪しは別として、キャリア形成支援は社会にとって必要だと、そのための業界形成は絶対に必要だとの思いに引き摺られ、経営継続等の判断に期待的な望みを持ってしまいズルズルとここまで来た感もありますが、この1年のステークホルダーの動きに触れるなかで、心の踏ん切りがついたともいえるでしょうか・・・その点では感謝を申し述べるべきなのか・・・

マイナスを0に・0をプラスに・プラスをよりプラスに・・・やらぬことの加害行為。

本当にやれることは無かったのか・やらぬことでの被害者はいないと果たして言い切れるのか。何度も声高に叫ぶことにも意味はないのでしょうか・・・



<福島県立医大調査>精神科入院の24%に被ばく恐怖影響 毎日新聞 3月26日

被災者支援を実施するなかで、時間とともに変わっていくクライエントの心情模様に大袈裟な物言いながら、心理職として対応するなら臨床心理士に勝る程のスキルが必要だとも思いましたし、コンサルタント視点でいうなら公的ネットワークをバックボーンにしなければ相当数の限界があることを、机上論ではなく痛感してもいました。

たらればなど何の意味も持ちませんが、あの時、ひとりでも・微塵であっても支えられる人々がいたのではないのかと思う都度、得も言われぬ感情に支配される心を持て余し続け、非力を恥じ、詰まされてもいました。

まだまだ何も終わっていないこの状況に「見ざる・聞かざる・言わざる」で喉もと過ぎれば的なことで、本当に良いのでしょうか・・・う~ん・・・ボクには一生理解できないのかと思います。


※産業カウンセラー協会等の受託案件等も理解した上で上記を述べています。
※CDAに於かれては、1万人達成記念大会の開催に沸いているように見受けられますが、果たしてどう捕らえられているのでしょうか。



日増しに強くなる違和感のコントラスト・・・離職希望者の支援で出会ったクライエントの顔を思い出すことも多くあります。黙祷を捧げることで背徳感を満たすことがあってはならぬとも思いますが・・・




キャリア・コンサルタントの資格保有者の詳細データは分かりませんが、関連セミナー等の参加状況のなかで見るにおいては、中高年者の方々がホルダーとして多いのかなぁとの皮膚感覚を抱いています。

自分自身の本格的な転職活動の開始に伴い強く実感しているのは、中高年者のスキル評価として「キャリアコンサルティングへの関与そのものの社会評価は想像以上に低い」なぁということです。

この間、人材紹介事業者のご担当者の方々とのやり取りもありますが、人材業で言うところのキャリアコンサルティング(カウンセラー)との違いの壁を感じることも何度もありましたし、他人の職業支援を実施していたなら自分に置き換えて云々のような対応も少なからずありました(意味不明なライバル視?)。
対企業の面接においても同様に評価判断として、プラス評価とされることは少ないのかとも感じました(低認知および経営的な論点との差異)。


あくまでもボク個人のパーソナリティ・スキル等に起因するだけかも知れませんし、個別の事例がマクロ判断にダイレクトに繋がるとは微塵も思いはしませんが、客観的に考えてう~んと唸る事もしばしば・・・

これからキャリアコンサルタントを目指される方々には、現在の社会状況・認識をベースに物申すなら、キャリアコンサルタントの職務に就くことにより、将来の潰しが難しくなりますよとお伝えしたくもあり、既にご活躍中の方々に対しては、自らが考えるよりもエンプロイアビリティは低いことから、安易なキャリアチェンジは想定以上のリスクが伴いますと経験的にお伝えしたいと感じています(年収状況も含み)。

特に中高年の求職活動の場合、Web/人材紹介事業者の活用が主体となるかと思いますが、対象企業に辿りつく前に紹介会社のワンクッションの判断が入り、学生諸子のES以上に額面評価が先行し、実際の面接に到達しない現象が多くあることを感じます。

採用代行の台頭の結果ともいえますが、面接によるヒューマンタッチなやり取りは益々少なくなるのかも知れません・・・ここをどう捕らえ・考えていくか・・・

キャリアコンサルタントのキャリア形成・・・願わくばより良いその状況打開ですが、どうなのでしょうか・・・




事業開始時からキャリアコンサルタントの方々のHP/ブログ/メルマガ等による情報発信については、かなりチェックもしてきたつもりではいますが、最近の配信情報の内容・論調として、

キャリアコンサルタントの民間&技能士資格の内容を含む是非
キャリアコンサルタントの職掌定義(カウンセラー・コンサルタント等)
キャリアカウンセリングにクライエントとして実際に体験した所感
キャリアコンサルティングの社会的な機能・役割の振り返り
キャリア形成関連ステークホルダーに対する各種見解  etc.

本音?の生身の配信情報が少しづつ溢れ始めてきているのかなぁと感じることが増えつつあります。
残念なことは、営業情報は別としてポジティブに捕らえられる内容は少なく、ネガティブな内容が多いことともいえるでしょうか。Web情報の傾向としてはそういうものだとの見方もありますが・・・


個人的にはキャリア形成支援者のコンピタンシーのひとつは「是々非々」だと勝手に思っていることを踏まえるならば、内容の是非について云々ではなく、議論が活性化する斯様な流れとしては喜ばしい方向・配信情報の内容的には、業界全体・支援者個人としても踏まえることが多々あり等といまさらのように感じたりしてもいます。


ボクがサーチしている個々人の方々のサイト等はお伝えし兼ねますが、昨年から「2ちゃんねる 掲示板」にも板が立つようになりましたので、リンクを貼っておきます。

2ちゃんねる 掲示板 キャリアコンサルティング(Best,旧メディウス)Part39

個人的には、「是々非々」を前提にしつつもIDを明らかにしないモノについては肯定的ではありませんが(だからといってFBを推奨する気もありませんが)、それでもそこに感じられる「何か」は含まれているとも思います。




そんなこんなのなか、1級キャリアコンサルティング技能士の試験発表がありました。


<第1回 1級キャリアコンサルティング技能士 認定試験結果>

●学科 申込者数232人 受検者数221人 合格者数 5人(合格率 2.16%)
●実技 申込者数214人 受検者数207人 合格者数44人(合格率20.56%)

合格者(学科試験、実技試験両方に合格した者) 4名

※記載データに誤りがあれば恐縮です(最終合格人数に間違いはありません)


正直にいって「凄いなぁ」というのが感想でした。

お金を頂戴してキャリア形成支援を実施していた事業者の観点で物申しますが、カウンセリングスキルを伸ばすことで、クライエントの問題解決に直結(ここが問題?)するとは、ボクの経験則ではなかなか考え難く、それよりも一定の専門性に長けているなかで、対応することの方が問題解決に繋がるのではないかとの私見を抱いています(スキル伸張を否定しているいのではありません&有償でのクライエント・ニーズの観点)。


極論に近いかも知れませんが、スーパービジョンの実施において、カウンセリングスキルの向上は描けるでしょうが、「キャリア」に焦点を当てた向上は、専門領域に係わる専門性を深めて行かなくては、スキルUPには繋がらぬのではないかと・・・いまのスーパービジョンではそれは無理でしょ・・・と・・・

心理カウンセラーと同じ方向のみで果たして良いのでしょうか?

職業支援において問題の原因を深めていくと、現象面の奥に心理的要因が多々あることも自認していますが、カウンセリング・コンサルティングのどちらに比重を置くことがクライエントに向き合う際の問題解決能力としてのスキル発揮としてウェイトが高いのか・・・そんなことを感じたりもします。


「キャリア」不在のキャリアコンサルティングのフレーム・・・う~ん・・・




キャリアコーチ・キャリアアドバイザー・キャリアファシリテーター etc.

既定のフレームにしがみ付いて砂上の楼閣を造ってみても社会的な意義・意味は低く、仲間内のマスターベーションにしかならぬのではないのか・これまでの歩みを振り返るなかでの現状と将来展望(キャリア教育の推進を含め)を見つめた時に、資格そのもの・名称・名称/事業独占への職掌化・職能組織活動・マクロ推進体制 etc. の必要性や課題を再考しても良いのではないかと、トレンド・ウォッチを通じて感じたりしてもいました。



キャリア形成支援を取り巻く状況に応じたPDCA・・・どう思われますか?




笑顔の行方を見つめて




【ディスカッション・ペーパー】キャリア・コンサルティング業界形成に向けて
* 笑顔の溢れる社会に向けた*キャリア形成支援の業界形成のための提言 *
 A. キャリア形成支援の全体像から見た課題形成(192 KB)
 B. キャリア形成支援の業界形成に向けた具体的な検討諸案(132 KB)
キャリア・コンサルタント技能士会に関わる課題形成




career wing

仕事を通じて、“自分「らしさ」の実現”を追求する、
キャリア形成支援のトータル・ソリューション・サービス
ヨシダの徒然 < 編集後記>

多くの企業では年度末を迎えられ、慌しい1日となっていらっしゃるでしょうか。

震災の復興・政治状況・景気 etc. 大きく揺れ続けている日本ですが、少しだけでも春の恵である「桜」をゆっくり愛でる余裕は欲しいものですね。

素敵な季節のお届け物を鋭気として・・・


ヨシダは、転職活動中です!
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一日一膳?の思いで書き綴っているブログ* キャリアの翼 *「笑顔の行方を見つめる」キャリア*ノート*あんなことも・こんなことも・・・


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Career wing  tadashi yoshida


特定非営利活動法人 キャリア・コンサルティング協議会 会員
特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(JCDA)所属

厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格
キャリアカウンセラー

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