2012.2.29

【備忘録】日本独自のキャリア形成支援の確立

3・4年前の大晦日か元日の朝日新聞だったと記憶していますが、社説でひとりの男性の孤独死の記事が掲載されていました。無縁社会が叫ばれ始めた時に目にした見出しには「餓死」と綴られていました。
そして先日は、家族3名の餓死のニュースが流されました。

飽食の時代と言われるなかでの餓死。
事切れるまでの生・命の様を思うと、ボクの想像など微塵も及ばないであろう種々の壮絶が「ある」だろうと、キャリア形成支援者?と・・・ただただ胸が締め付けられる思いばかりでもいます。

言葉にしてしまえば儚く、軽くもなってしまう気がするのですが、それでも、天に召された方々には、心からご冥福をお祈りしたいと思います。



自律・自立・個立等を個々人の人生観の機軸として叫ぶ、キャリア・コンサルティングにおいて、社会の動向は切り離すことは出来ない、重要なファクターのひとつだと思っています。

今回の記事では、幾度と無く書き綴ってきた見飽きた内容ではなく、民間のキャリア形成支援者として過ごしてきた間に感じ、熟考を繰り返してもいた諸点について、問題/課題提起という観点よりも「みなさん自身はどう思われますか?」と、お尋ねをしてみたいと思うことについて綴らせて頂きました。

ある意味、社会的なタブーとして捕らえられていることもあろうかと思いますが、拙くもボク自身の経験則として、対人支援の際、どこかの段階で向き合うことの必要にも迫られるのではないかと愚考するがゆえ、一欠けらでも現状改善・熟考のヒントに繋がれば嬉しく思います。


各諸点については提示のみで、ボク自身の私見はあるも明確な答えはありません。
また、政治的問題を語るつもりは微塵もなく、国内のキャリア形成のより良いあり方・考え方を見つめることが主眼であるため、記載表現等々について至らぬ点は、本意を察して頂き、解釈を承りたく存じます。



憲法第9条及び第19条とキャリア形成の関係性
・第9条:平和憲法(平和主義)の前文と、「戦争の放棄・戦力の不保持・交戦権の否認」の規定
・第19条:各種の精神的自由権「思想・良心・表現の自由」の規定

日米安全保障条約・集団的自衛権・自衛隊の現実的な状況と、キャリア形成(教育)の論理的整合性を見出す必要は大きいのではないか。
沖縄の基地問題(政治対応を含み)・君が代斉唱の際の起立問題・被爆国~国防~世界平和実現等の論理的な一貫性に疑問が残るなかで、キャリア~個人の生き方のみに触れるのでは、自我形成の礎たる倫理観等に大きな自己矛盾を抱えさせてしまうのではないのか。個を踏まえる上での全体(主義)のあり方にももっと々注視する必要があるのではないか。


セックスとキャリア形成の関係性
・少子化・核家族化・高齢化社会・無縁社会・保育/託児所・ジェンダー~女性の社会進出(M字カーブの変化)・男女共同参画社会基本法・フリーセックス化の社会傾向と日本的道徳感 etc.

悪戯な性を語るつもりは微塵もなく、セックスとキャリア形成の関連性がある諸点をあげると溢れてしまうのも事実。
メンター的な関係性で対人支援を行う中で、親・兄弟・知人等々との関係性ではなく、steadyな関係者の存在・関係性が、キャリア形成(内外・発達を含む)に於いて強く・大きい影響力を持つ場面に幾度となく向き合うなかで、もっとこの点への熟考を深める価値があるのではないかと思い至る。


セーフティネット(機能)とキャリア形成の関係性
・生活保護費の不正受給問題・ハローワーク(職業開発/紹介機能の強化)改革/民生委員/ソーシャル‐ワーカーとキャリア形成支援者のインフラ・機能・役割的な整備検討
・若年者/女性/高齢者/障害者 etc. セーフティネット(対人支援)の総合受付窓口(インテーク的機能含む)の整備検討(総合・マクロ見地でのインテーカー不在の状況が支援効果を低めているのではないか)


企業組織とキャリア形成の関係性
・産業保健師(時に学校の保健師とも)とキャリア形成支援者のインフラ・機能・役割的な整備検討
・人事関連事案の中立的第三者の介入による、退職勧奨/定年等の環境・機会の中繋ぎ機能・役割、早期離職者/新卒者のレディネス低下へのヘッジ対応、内部告発~コンプライアンス尊守等の補助対応・労働組合との関係性 etc.


医療とキャリア形成の関係性
・キャリアコンサルティングが医療行為のなかに組み込まれることによる疾病等の改善効果による数値検証の検討
・セーフティネットとの関係性の検討のみならず、在職者の場合の人事連携の検討


宗教・文化とキャリア形成の関係性
・先述の憲法・セックスに記したことと背景的な状況に通じることがあり、熟考の必要性を感じてもいることから記載
・移民社会のなかでの「個」と、島国における「個」の捕らえ方、発揮の仕方等々には、必然的な違いがあることとの関係性も含めて、日本独自の「個~キャリア形成の概念/支援メソッド/インフラ等々の確立」への検討


その他、雇用開発促進者としての機能化、ディーセント・ワークの啓蒙、キャリアコンサルティングの数値的な効果実証、大企業・中小零細企業別のキャリア形成支援メソッド開発/提示、女性・未就労者向け初級ビジネストレーニング機能整備(Sネット対応)etc.  限りなく出てきてしまうので、このへんの詳細はまた機会があればと思います。


※ランダムで分かり難い表記内容についてはお許し下さい。



少しだけ能書きを付け加えさせて頂きます。

キャリア・カウンセラー、キャリア・コンサルタントは、資格と併せて名称が付けられていますが、対応職務を客観的に見た時に、既に過去にあった機能・役割・職掌等々にハイカラでお洒落な名前が付け代えられただけと見る見方は出来ないのでしょうか。
果たしてそこに独自性なり、効果検証なり、効果実証等々が伴って、CCは存在しているのでしょうか。
これらがあるとするならば、それは何になるのでしょうか(存在意義・価値の摘出)。

更に愚考をお伝えするなら、過去にあった心理関係職種の職業化の起爆剤として迎えられた感のあるCCですが、現状は、徒労感が増している現状なのではないでしょうか。
もしもそうだとするならば、それは何故でしょうか。

カウンセリングの上位は、臨床心理士にあり、専門性のひとつの形は、産業カウンセラーにあり、それでも国内にカウンセリング・リテラシーやインフラが根付くことが低く感じる(含む、職業化への厳しさの裏付け)ことへは、ひとつの答えが出されていると見るのが素直な分析結果なのではないかとも思います。

(キャリア)コンサルティングってなに?っていうことも付け加え・・・


キャリア形成の概念や諸事対応が遅々として進まぬ一番の問題点は何なのか、それは、カウンセリングや支援を行うことが目的化していることなのではないのかと思います。私見としては、本末転倒な状況だとも感じています。

クライエント視点でいうならば、あくまでもこれらは「手段」と捕らえるべきものであり、キャリア・カウンセリングあり気のなかで、キャリア形成が成り立つのではなく、本来のクライエントの目的達成に対する整備が脆弱過ぎることが問題背景にある原因なのではないかと思っています。

支援行為が先に存在することに対して云々があるのではありませんが、その一対にあるキャリア形成の概念を育まねば、支援効果を検証することも、支援者のスキル評定も、種々の是非も論ずることが出来ぬ机上論のものとなりがちになるのかと思うのでした。

顕在化ニーズに対応する提供者ならばそれも一考の価値はありますが、シーズの提供者であることを踏まえるならば、支援することを目的化してしまうのではなく、社会にその必要性を根付かせることが両輪の目的して存在する筈ですが、ここが欠けているために術からずキッチュな帰着点に辿り着くのみとなっているのではないでしょうか(現状が素晴らしい変化を遂げているとの見解もあるかとは思いますが)。

鶏と卵でいうならば、鶏を育てないで、卵を生んで貰わずに、スクランブルエッグがいいとか、ゆで卵、卵掛けご飯がいいと言っているようなもんなのではないかと思うのです(あまり良い例では無かったかと反省・・・)。

卵の味を、卵の美味しい頂き方を知っているなら、しっかりと鶏を育て、多くの素晴らしい卵を産んで貰う事で、はじめて美味しい卵の頂き方等々が、意味・価値を持つことになるのではないでしょうか。



余談の方が長い文章に・・・ですが、今年に入ってから本格的に活動をしだした転職活動で、当然の如く、現職の職務内容等を詳しく尋ねられ続けています。

いくつかの面接のなかで一番に感動した言葉は、ある会社の代表者の方の言葉で「キャリア・カウンセラーでなければ採用を考えたのに」とまで言われたことでしょうか(多くは綴りませんが、その意味を熟考してみてください)。
もちろんこの性格ですので「カウンセラーではなく、コンサルタントです」と凛(!?)とお伝えもしましたが、社長のCCに対するイメージ認識としては、組織利益を念頭にすることが低いと捕らえられているようでもありました(EAPの導入経験のある組織・CCの机上的なスタンスは理解しているつもり・・・)。
面接から雑談(プレ・コンサル?)に切り替わってしまうような妙な時間でしたが、多くのキャリア形成支援者において、現状組織の評価制度そのものが自立を前提にされた「個」の評価軸を持っている内容に切り替わらねば、企業組織のなかで、個のみを見つめて対応をしても、経営効果・社会的な支援効果としては、低いものと考えざるを得ないことに注視が低いようにも感じます(支援の前提論に違いがあるとの見解も承知しますが)。

・・・まぁ、上記の代表者の方の発言は、ボクの不採用の理由の方便と見る方が正しい言葉の解釈かも知れませんが、キャリア形成支援者としてのエンプロイアビリティを振り返る機会があれば、客観的に見つめてみることでもいくつかの発見があるのではないかと思います。



国内におけるキャリア・コンサルティングの認知・活用状況は、変革期なのだと思っています。
矛盾などがない明確な答えが先にあるのではなく、答えに近づく過程なのだと捉えることも出来るでしょう。実際にもそうだと私見を抱いています。

前回の記事に繋がるかとは思いますが、現在のキャリア・コンサルティングの諸事ではなく、国内向けにアレンジされた新しいキャリア・コンサルティングのあり方(講義内容・試験・活用等々)が必須となると感じています。


この記事が、そんな時が訪れる際の検討のヒントにでもなれば嬉しく思います。



PS 今後の記事は、ボクの転職活動の状況報告?的なモノが増えていくかも知れませんが、クライエント視点&キャリア形成支援に役立つようなレポが届けられればと思います・・・厳しき状況にふぅですが・・・

4日に東京で実施されるキャリア・コンサルタント全国大会(午前の部のみ)には、一応参加をして参ります(個人的には、参加目的が見出せないこともあるのですが・・・)。参加レポートについては、また後日、配信をさせて頂こうと思います。



笑顔の行方を見つめて




【ディスカッション・ペーパー】キャリア・コンサルティング業界形成に向けて
* 笑顔の溢れる社会に向けた*キャリア形成支援の業界形成のための提言 *
 A. キャリア形成支援の全体像から見た課題形成(192 KB)
 B. キャリア形成支援の業界形成に向けた具体的な検討諸案(132 KB)
キャリア・コンサルタント技能士会に関わる課題形成




career wing

仕事を通じて、“自分「らしさ」の実現”を追求する、
キャリア形成支援のトータル・ソリューション・サービス
ヨシダの徒然 < 編集後記>

今日の茅ヶ崎は、一面の雪模様~年に数度の雪に生活そのものが大きく左右をされます。 雪国の豪雪地帯に住む方々からすれば・・・でしょうが、良くも悪くもこれが現実。
早くも1年が経ってしまう東日本大震災~被災地の仮設に住んでおられる方々には、1日も早い春の訪れが来ることを願って止みません。

あ・・・ボクの春はいかに・・・

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一日一膳?の思いで書き綴っているブログ* キャリアの翼 *「笑顔の行方を見つめる」キャリア*ノート*あんなことも・こんなことも・・・


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Career wing  tadashi yoshida


特定非営利活動法人 キャリア・コンサルティング協議会 会員
特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(JCDA)所属

厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格
キャリアカウンセラー

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