2011.09.02

目的・手段・・・& ビジョン

先日、然る会社より、笑えぬ・笑い話のようなお問い合わせがありました。

勿論、無料相談で!・・・って・・・ここが経営問題か・・・ふぅ・・・気を取り直して、開示許可を頂いておりますことを念のためお伝えをし、その時の模様を少しだけお伝えさせて頂きます。




その会社では、代表者変更があり、パラダイムシフト対策というよりも、新たな経営方針に基づき、組織体制の大幅な見直しを迫られていました。
その一環で、人事・労務の強化を図ることを目的に社員採用を実施されていました。
そしてそこに付帯希望条件として、「キャリア・コンサルタント資格保有者」と記したのでした。

この背景には、過去にCC資格を保有していた役職者の方がおり(既退職)、期待するマネージ・スキルのコンピタンシーを踏まえた時に、CC資格保有者が適任なのではないかと考えられた為との事でした。

時勢の背景はあるにしても相当数の応募があり、書類選考を主とするのではなく、可能な限り、応募者と直接面談を実施して選考をしようと1次面接を実施されたとの事でした。


と、まぁここまでは、特に問題も無かったのですが・・・


応募状況が気になった社長が人事に顔を出され、求職者の資料を見せて欲しいとなり、履歴書・職務経歴書・ES等を渡し、デスクで眺めていて、ひと言「キャリア・コンサルタントってどうなの?」と、1次面接の状況を尋ねられました。

ご担当者の弁によれば、このひと言は、面接に当たっていた人事担当者全ての暗黙?の疑問の言葉でもあり、

「好きでもない人からのプロポーズ」(男性担当者なので想定でと・・・)
「突然に肩を叩かれたリストラ勧告」(叩く方なのでこれも想定で・・・)
「夜間のパパはチョッと違うと秘密がバレた時」(リアリティあり過ぎで割愛)etc.

何しろ口から心の臓が飛び出してしまいそうな位の思いだったとお伝えを頂きました。


社長の疑問は、

資格名の記載にキャリア・コンサルタントとキャリア・カウンセラーと2つの表記があること
CC有資格者であっても、応募書面の内容・精度の落差が個々人に大きくあったこと
結局何が出来るのか、経営ニーズとの合致が見え難いと感じたこと etc.

といったものだったのですが、1次面接を実施した担当各位の面接状況の突合せの際でも、人物・職務経歴評価等は、通常の選考判断で対応が可能だったものの、こと資格活用に基づくスキル発揮度の将来予測の点になると、対応者の全員が果たして誰が秀でたスキルなのか、選考判断としてどうすべきかに迷いが生まれていたのだと、社長に告げたそうです。

特にCC資格に拘る必要もないんじゃないのか?

そんな社長の言葉に2次面接候補者の選考をその場で行い、辿り着いた総意としての答えは、資格保有状況に囚われぬ、通常通りの選考判断(基準)で、対応を図ろうとのことでした。

「資格は無駄なモノでは無いだろうが、もう一度、しっかり、資格の内容と経営効果等々について調べる必要があるね」との社長の言葉に促されて、ご担当者からご相談の連絡を貰ったのでした。


お問い合わせ内容を要約すれば、

キャリア・コンサルタント&カウンセラーの違いは何か
キャリア・コンサルタントの能力評価をどこで、何で見極めれば良いか
CC資格保有者は、具体的に何が出来るのか(あくまでも同組織に於いて)
※欄外:CC資格保有者を付帯希望条件としたことは誤りなのか・・・


お問い合わせを頂戴し、やり取りをする中で、偶然にも横浜近くにいらっしゃる予定があるとのことで、参考資料の貸し出しをしますのでと、話しがまとまり、その日の夜に来社をして頂けました。


「CCの資格体系・能力レベル分類」・「養成:モデルカリキュラム(含む目標訓練時間)」その他の資料をお渡しし、経営・人事状況の雑談を交えたお話しをしていると、面接時に各自が浮かんだ疑問のお話しをしてくれました。

面接に携わった方々の資格に伴う共通イメージは、欧米のドラマ・映画に出てくるカウンセラーのイメージがあった。

社会経験と内容・レベル的(テクニカル・コンセプチュアル・ヒューマン各スキル)には、まだ々低いと通常評価が出される求職者でも資格保有が叶うモノだとは思わなかった。

「カウンセリングをさせて頂けるのですよね?」との質問に労務管理の一端では、そのような場面もあるだろうと答えはしたが、そもそもカウンセリングが何か・経営効果として何が具体的に導けるのかを誰も熟知していなかった。

一律質問として投げ掛けている「具体的な経営効果として、何が出来ますか」の問い掛けには、資格からは反れるような解答が多く(資格に期待している内容)、資格に基づく経験を尋ねてみても具体性が乏しい解答が多かった。

コンサルタントと云う事からも、マネージメント指向を踏まえた人物を期待していたが、プレイヤー指向の方が殆どであり、マネージスキル評価的には、本人指向も低く、期待外れのことが多かった。

社内カウンセリングルームの必要について尋ねると、ほぼ全員があった方が良いとの解答で、カウンセリングをしたいとの欲求を強く感じた。 etc.


その他諸々ありますが、アベレージのお話し&か弱き性格ゆえ、内容的にボクが責められるのは、避けたくもあり・・・これ位に・・・

企業コンサルを実施している中での自己評価として、この会社がキャリア・コンサルティングに対する認知・認識レベルが低いとは微塵も感じませんでした。
ハロー効果が背景にあったことが、笑い話の種々の大きな原因でもありますが、こんな会話の中から何かの課題を見つけて頂ければと思います。


130H程度の養成時間で、対人支援者のお墨付きが出されてしまうような現実と社会的イメージギャップの被害者は誰となるのでしょうか。 そんな者などいないのでしょうか。




キャリア・コンサルタント関係の集まりに横幅は広くとも目立たぬようにチョコンと参加させて頂き、カウンセリング好き(プレイヤー指向偏重)なキャリア・コンサルタントの方が何とも多いと感じることが多々あります。
微妙な表現になりますが、キャリア・カウンセリングを行うことを目的にしている方々の多さといえるでしょうか。

NLP・フォーカシング・エンカウンター etc. 学びそのものは、弛まぬ自己研鑽を座右の銘が如くに唱える中においては、微塵も否定することでもなく、賛美に値すべきものだと思います。
が、キャリア・コンサルティングとは、手段であり目的だと考える自分にとっては、言葉が過ぎますが、●●療法の話しを嬉々として語られる方々の姿をみると、目的・手段の主客が逆転してしまっているのではないかと違和感を感じることがしばしばありました。


クライエント第一主義・・・レトリックではなく、真の目的とは、何なのでしょうか?




東日本大震災の被災者の方々への公的支援等も半年弱の月日が経ってやっと全国的に実施され始めました。
事業仕分けはどこへやら、公的支援先も増えてきているように感じます。
キャリア教育の底辺の広がりも見せています。

しかし、キャリア形成に対する正しい社会認知とともに斯様な動きはあるのでしょうか。
マクロの動きはあるにしても、認知・活用に対して、空洞化・促進鈍化している年齢層・属性・環境等は果たしてないのでしょうか?

対人支援など必要としない世の中をいかに構築していくか。
パラダイムシフトを迎えて、個人・組織・社会の変化の機軸とすべき概念をどこに据えるのか。

カウンセラーならば、心理を基本とした学問の方向に行くのも理解出来ます。
コンサルタントならば、専門性を前提とした経営マネージが求められるでしょう。

どちらにしても、ファジーなマクロ状態から抜け出し、実学とした実践活用を前提にしなければ、「辿り着く先が目標」等という業界進展のあり方に・・・そんな不思議も世の中にはあるのでしょうか・・・


キャリア形成支援・支援者・世の中に対する、目的と手段の先にあるビジョン・・・ありますか?




小社の今後につきましては、種々のご連絡を頂戴しました。
この場をお借りして、お礼申し上げます。本当にありがとうございます。

広義のM&Aにおいて、活用価値があるなら、どんなことでもお声掛け下さいと申し伝えを行い、本メルマガを通じても既に何社かと詳細を詰めさせて頂きました。
残念ながら見解の相違により、最終合意に至ってはおらず、現在は、数社の進捗待ちの状態でもあります。
最適な先が見つからない場合については、意に思う予定を考えておりますが、もうしばらくの間、打診期間を延長させて頂きたいと存じます。

生意気?!なので少ない!?かとは思いますが、法人のみならず、吉田目の活用先もあれば、お声掛け下さい!
本メルマガが、リアルな求職活動リポートに転じていかぬようにと思いながら・・・キャリア・カウンセリング受ければ良いのか・・・


完全な余談ながら、本メルマガでお伝えをしている、実学・実践主体のキャリア形成の社会化に向けたNPOの設立を行い・・・のような、ボクに向けてのご連絡を多く頂戴致します。

不徳の致すところなのでしょうが、現在のステークホルダーに期待を込めたエールを送ることはあっても、否定などしているつもりはなく、これ以上、不惑?の組織を作る事・その必要など全く考えておりませんし、個人的にも必要を感じません。

肝心なことは、先ずは当事者の姿勢と内外に対する種々のコアを集中した体制構築・情報発信・社会認知形成等をしていくことではないかと思います。
新たに活動組織を作られる予定の方もいるやに聞いておりますが、しっかりとしたブレない機軸・大儀を以って活動して欲しいと願うのみです。


誰の・何のための活動・・・どの世界でも機軸ブレを目にすることは多いので・・・




笑顔の行方を見つめて




【ディスカッション・ペーパー】キャリア・コンサルティング業界形成に向けて
* 笑顔の溢れる社会に向けた*キャリア形成支援の業界形成のための提言 *

 A. キャリア形成支援の全体像から見た課題形成(192 KB)
 B. キャリア形成支援の業界形成に向けた具体的な検討諸案(132 KB)
    キャリア・コンサルタント技能士会に関わる課題形成



career wing
仕事を通じて、“自分「らしさ」の実現”を追求する、
キャリア形成支援のトータル・ソリューション・サービス
ヨシダの徒然 < 編集後記>

国内の異常気象のみならず、世界にも広がる天変地異の状況。
新しい組閣人事も発表され、新政権のスタート。
震災復興・原発問題・経済回復・外交問題 etc. 課題は山積みと感じますが、この変化を期待を持って見つめていきたいと思っています。
キャリア形成関連事案・・・どのように進捗変化を遂げていくのでしょうか・・・
何があっても幸福に向かう前進を感じられる一歩の変化であって欲しいと思います。

一日一膳?の思いで書き綴っているブログ* キャリアの翼 *「笑顔の行方を見つめる」キャリア*ノート*あんなことも・こんなことも・・・


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Career wing  tadashi yoshida


特定非営利活動法人 キャリア・コンサルティング協議会 会員
特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(JCDA)所属

厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格
キャリアカウンセラー

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