2010.01.15

2010.キャリアコンサルティング業界への戯言~愚者のひとり言

2010.新年の挨拶回りや新年会等も終わり、多くの方々はそろそろ通常業務の流れでしょうか。 キャリア形成支援の民間事業者としては、365日24h体制のため定休日はありません。 特に土日祝祭日と夜は、お勤め中の方々のご相談対応として必須の時間となるため完全にサービス業種勤務となっています。

例年、お正月のタイミングに訪れるクライエントの多くの場合、現状のキャリアアップ的なご相談が多いのですが、 今年は、将来不安に基づく完全な就労支援の状況となっており、社会情勢の影響をひしひしと感じることとなっていました。

新年を迎えた初回のメルマガではありますが、正直な胸の内を吐露してみようと思いました。 相変わらずの頭の弱さゆえに言葉表現を知らずお恥ずかしい限りですが、行き過ぎた言葉表現は、どうか悪しからずお許しください。


2009.~2010.を向かえ、キャリア形成支援への徒然


「追う者と追われる者は、共に神の名を口にする」
ある記事に掲載されていたアラブの格言を眺めていた。
お互いの真実を前にした時、理想・夢を語ることは容易くも、現実を語り、理解と納得を共有し合う事は何と難しいことなのだろうかと今更のように感じていた。
「経営と従業員」にしても然り、「キャリアコンサルタントとキャリアコンサルティング業界ステークホルダー」においても然りなのかと思った。

いや、偽りない本音を恐れずに云うならば、キャリアコンサルティングが広く・深く社会認知を得て、その推進者たるキャリアコンサルタント・キャリアカウンセラーが、 就労支援を基本とした自己決定・適応支援等を行う機能・役割を担っていくためのキャリアコンサルティング業界の形成など、 本気で望んでいる人など皆無なのではないのかと強く思い始めている。

キャリアウィングは、多くの方々に支えられて昨年10月で第5期を迎えることが出来た。 利潤追求の目的を持つ私企業がキャリアコンサルティング業界形成などを唱え、自社利害を超えて、可能な限りの意見表明や情報発信・行動を起こすことには、 時に猜疑の目も向けられ、非難の言葉や少なからずの業務妨害もあった。

この間、社会状況は、誰もが想像しえなかった世界的な不況へと大きく様変わりをし、国内では就労を求める人達に溢れ、政治的にも緊急雇用対策をはじめ、 セーフティネットの再整備に努める動きにも転じていった。
社会状況に呼応するギリギリのタイミングであろう年末年始の間、私が知り得る限りにおいて、 キャリアコンサルティング業界の主だったステークホルダー各行は、これらの社会状況に対して何らかの働き掛けの行動を起こすことはなかった。
それどころか、事業仕分けの実施に対して、事業廃止となった受託事案に対して、事実に基づくことのない何とも稚拙なコメントを出す愚行を行った先さえあった。

汗を流し砂を噛むような思いのなかで日々活動し続けて来たが、一縷の思いの灯が消えるような時の流れでもあった。 生身の現実のなかで理想や夢は、どんどんと色褪せてしまうような時の流れでもあった。
今は、怒りよりも虚しさに、虚しさよりも明日をどう生きるかの悩みに包まれ始めている。

これまで全国に散らばる本物の思いを抱えた何人ものキャリアコンサルタント諸氏とも出会って来た。 本当に頑張っていらっしゃる現実を見る中で、元気を貰い続け、心からのリスペクトもしているし、これからも頑張り続けて欲しいと願っている。
しかし、国内におけるキャリア形成支援(業界)の現状は、学問のためのものであり、実践のためのものであるとは云えないのが揺るぎようのない事実と現実なのだろう。

理想・理念・夢は、とても大切なことである。 が、現実と乖離した中でこれらを唱えても生まれ出る意味は少ない。
大儀に向かい歩むための現実を見据えて進むことが重要なことだろう。
学問を学ぶことで、綺麗毎を唱えることで、自分らしい生涯の幸せを手にすることが出来るなら、社会はこんなに疲弊することはないはずだろう。

現状のキャリアコンサルタント資格とは、主軸の収益活動に付加価値をもたらすものでしかない。
専門性が問われる1級技能士の誕生以降が社会認知を得るためのスタートラインであり、業界形成の動きもこれを待たずには動き出せないのではないかと邪推する。
未曾有の不況・雇用情勢のなかで就労支援を司るはずのキャリアコンサルタントの文字さえ見掛けることは少ない。
支援対象者であるクライエントを見つめる事無く、養成希望者と資格ホルダーのみをクライエントとして見据えているような業界のキッチュなこの状況が本当に正しい姿なのか。 一体何がしたいと考えているんだ。一体何のための資格なのだ。
自負と恥の感覚はないのか。
正義とは何なのか自らを省みる姿勢は持たないのか。

自力で出来ることは精一杯に実行しているつもりではあっても、多くのクライエントに社会に申し訳ないと思った。不甲斐なさに押し殺されそうでもあった。

キャリアコンサルティング業界ステークホルダーが無言であり続ける行動の意味。
ここに向けて自らの理解と納得をしてみた。


先述のアラブの格言と一緒に古代ギリシアの文化と教養の多くを担っていた最も高名な詩人ホメーロスの言葉が併せて掲載されていた。

「恥を知るひとびとは、殺されるより救われる者多し、
             されど逃ぐるひとびとには、名誉も安全もなし」





*** キャリアの翼 *** 「笑顔の行方を見つめる」キャリア*ノート*より
4authority‘s特別セミナー 手続き完了!
なぜ今、このセミナーの開催なのか・4人の登壇者の認識・見解はいかなるところにあるのか等々・・・ 4日間ともに参加の予定ですので、一回毎に参加レビューを書くつもりでいます。

公立図書館の就労支援
机上論などではない、現実を踏まえた活動の一歩がどれほど重要なことなのか、振り返りが必要な方々には自らの戒めとしても学ぶべき姿勢があるのではないのでしょうか。

キャリア形成の対人支援者として
一年前を思い出しながらメルマガ:「絆」を繋ぐを書いた後のリアクションを思い返していました。

職業人としての人格
世の中には色々な人達がいる現実のなかで、ダイバーシティは、理想だからこそ追い求める必要があるのだと再認識をしていました。

世界の10大リスク・・・盲目のなかの真実
政権交代が行われ変化の渦中にいるなかで、国内政治が目指すべき・目指しているビジョンを共有しているのでしょうか。
キャリア形成支援は、政治・経済状況に大きく影響を受けるものであり、日本の行く末が世界の10大リスクに数えられている事に驚きと盲目を知ることになりました。




最後にお知らせ

世界同時不況の影響による経営状況を踏まえ、キャリアウィングの今後を経営計画と併せて熟考しています。
キャリアコンサルティング業界形成に向けては、まだまだ道半ばとの思いもありますが、自らはこれまでやり切った感もあり、 ここで何らかの経営判断も必要なタイミングでもあることから、キャリア形成支援に携わる中で感じ得た業界課題の諸々をHP(Wing column)にレポートとしてまとめることで、 自分自身への区切りを付けてみようかと思っています。
作成のタイミングの前後はあるかも知れませんが、4authority‘s特別セミナーの講演内容も今後に向けた判断の一助となるだろうと思っています。

キャリア形成支援・業界形成等々の思い・具現の絆がより良い次に繋がっていくのであれば幸いと愚考しながら書き綴ってみます。
しばしの時間経過後、お手透きの時がありましたら、コンテンツを覗いて見てください。



career wing
仕事を通じて、“自分「らしさ」の実現”を追求する、
キャリア形成支援のトータル・ソリューション・サービス
ヨシダの徒然 < 編集後記>

キャリア形成関連の寄稿は、名前を出さずにゴースト的な寄稿作成が続いていましたが、 今回は、キャリアカウンセリング*ラボラトリー*の名前が出せるかも知れません!
何に掲載予定なのかはまだお知らせできませんが、正式決定したらまたアナウンスいたします。

SNS運営は、重量課金制なので参加者が増えれば経費増となる自己矛盾を抱えるのですが・・・やれる限りは手弁当で実施運営を行いたいと思います。


日々の徒然なる思いは、ブログ*** キャリアの翼 *** 「笑顔の行方を見つめる」キャリア*ノート*に綴らせて頂いております。


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Career wing  tadashi yoshida


特定非営利活動法人 キャリア・コンサルティング協議会 会員
特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(JCDA)所属

厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格
キャリアカウンセラー

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