2009.2.25

カウンセラーに求められる資質〜「魂の姿勢」

カウンセラーとしての修練は、終わりのない旅のようであり「弛まぬ自己啓発」が必要である』 頭では理解しつつも日々を振り返ると、「あぁ・・もっと出来たはずだよなぁ」と懲りぬ反省を繰り返してしまいます。

「意志力と実践力」

代償を求め他者からの評価を期待するのではなく、無償行為として自らを律し・実行することの難しさ。
これが出来た時に真にクライエントに向き合える価値が自分の中に生まれるのかと思ったりもします。

これを成すための自らのモチベーションの理由は何であっても良いのかと思うのですが、少しでも理想に近づくために手掛りが欲しくて、 カウンセリング関連の書籍を手にして、ここに至るための「カウンセラーとしての資質」を見つめてみることがあります。

もちろんカウンセラーとして求められる資質だけが書かれているモノなどは皆無なので、カウンセリング・テクニックや理論解説書の類になるのですが、 近年の発刊物において多く記載されはじめたと感じる「最終的には、カウンセラーとしての人格である」との著者の言葉に惹きつけられています。

「人格・人格者」

感覚的には「うんうん・なるほど・その通り!」と、腑に落ちる言葉としてにべもなく頷くのですが、 では一体、人格者とは具体的にどういう人を指すのでしょうか。

社会(経済)的な成功者・・・昨今の企業の不祥事〜記者会見等の経営者諸氏の姿を見るにおいては、一概にこれをもって人格者とは言い難いのかと思います。
精神世界の純粋・高貴・道徳性・・・宗教に係わるものは、ここで云う人格とは違いがあるのでこれとも言えず・・・ いざ具体的な定義を見つめてみようとすると、中々悩ましい現実に向かい合うことになるのではないでしょうか。

しかしながら、ビジネス的な成功を人格評価の一義に考える人からしてみたら、企業的な成功を収めている方が人格者としてあり得るのかも知れませんし、 自分が望む輝かしい、知識・実績・力・魅力・表現・能力・才能・慈愛 等々を持ち、尊敬に値する人を人格者と認める方もいるのかも知れません。

人格者たる、キャリア・コンサルタント」・・・底なし沼のパラドックスに入りつつあるなかで、精神論的な言葉ではなく、 より自分自身の現実を見つめ課題形成につながり、規範基準につながる言葉・一文と出会いたいと思い続けているのです。


そんな思いを抱える中で、「カウンセラーに求められる資質」を書籍・WEBから拾い上げ、以下にまとめてみました。

心身ともに健康:明るく朗らかで、健全で健康な心身を持ち且つ、持ち続ける努力を行い、信頼感と相談しやすい雰囲気を持っていること。

人間が好き:人が好きで、人に対する興味関心があり、人の役に立つことに喜びを感じること。

自分が好き:自ら自己一致が行え、自己効力感を経験的に感じ持ち、信じていること。

感受性:思いやりを持って、人の心の痛みや、相手の気持ちを敏感に受け止められる感性を持っていること。

責任感:守秘義務の意識を持ち、自分の仕事や行為について、物事を途中で投げ出さないで責任を果たそうとする気持ちを持っていること。

誠実さ:他者を尊敬する心を持ち、私利私欲を交えず、真心をもって人や物事に向き合えること。

理解力:他者のあいまいさを許容でき、話しを十分に理解できる能力を持ち、他者の表情や態度から心の内面に気付き・理解し、 言葉の背景にある相手の感情に共感し理解できること。

包容力:他者の考え方・生き方・価値観を尊重し受け入れることができ、自分の価値観を押し付けることなく、CL本位の考え方で気持ちに共感でき、 常にCLを受け入れる姿勢を整えられていること。

忍耐力:CLの時に理不尽な振る舞いや、閉ざされている心が開かれる変化を焦ることなく粘り強く待つことが出来ること。

自制力:カウンセラーとしてのプロ意識を持つことで、カウンセリングに私情を持ち込まず、カウンセリングと私生活を混同しないこと(含む倫理観)

向上心:クライエントと向き合える同じ時は、二度と訪れることはないこと・ カウンセリングの方法が1つではない事を認識し、常に学習する事でカウンセリング技術を向上させる姿勢を持ち実行すること。 etc.

以上は、カウンセラーに求められる「資質」を言い表したものなので、カウンセラーの「人格」とは、違って当たり前なのですが、 例えば、ここに求められる全てが出来る優秀なカウンセラーがいたとしても、それがそのまま優れたカウンセラーとしての「人格」に繋がるものではない筈です。

人格的に劣り、カウンセラー資質・能力に秀でた者
カウンセラー資質・能力に劣りつつも、人格者たる者

人格者とは、
独立した個人として、その人固有の優れた有りかた・人間性(人格)の持ち主

優れた人格者であり、素晴らしいカウンセラーであることが、何よりも一番であることは自明の理ですが、 カウンセラーとしての資質・能力の向上と人間性(人格)の向上の2面を磨き歩むことが必要なのだと気付かされます。
書籍のなかで著者より伝えられる、「最終的には、人格なのだ」との言葉の意味もこの辺にあるのかと思います。

ひとと人が向き合える前提としてあるのは「個人 対 個人」の信頼関係であることは間違いがないことだと思います。
カウンセリング理論やテクニックを理解し活用することの重要性は当然のことですが、対人支援援助の場面においては、 ひとと人が、魂と魂の触れ合いを行うからこそ「人格=魂」の有り様である「魂の姿勢」が問われるのかと思います。

自分らしさを見つめ 自分の可能性を最大限に広げ 自己実現に向かい真摯に直向に歩み 人を裏切らないことは当然のことながら、 自分自身を裏切らないこと。が、「魂の姿勢」を保つのに大切なことなのでしょうか。

どうも不出来な頭と捻じれた性格のせいなのか、心の琴線に触れる言葉との出会いを求めてばかりいたのですが、 もう一度、自分の生き方を見つめ直し、人生の目標として、こんな言葉にこだわり続けたいと思い至りました。

自分自身を見失うことなく、惜しまずに自己犠牲を果たす
自分に逃げることなく、その時に出来る最善を尽くす姿勢を持つ
相手の人としての尊厳を守り、命・自然の尊さを忘れない
欲望に勝る夢・理念の実施に向け、歩み続ける実行力を持つ
等身大の自分自身を見つめ、己の自己効力感を信じて歩む

人格・人格者とは、己の人生を歩んだ結果としての姿が、他者の心のなかに芽生える「尊敬の念」としての感情なのでしょう。
多くの方々に認められる「尊敬の念」を受けられることこそがその証しなのかと思います。

クライエントとの信頼関係を構築出来る、生き様としての己の姿勢。
キャリア・カウンセリングをキャリア・コンサルティングをより良く開始し・より良く終了することが出来るための前提条件。
カウンセラーとしての資質をカウンセリングスキルをより効果的に発揮し、最上の支援を行えるための必須条件。


人としての凛とした姿勢を失わず、カウンセラーとしての弛まぬ努力をすることが
大切だということですよね(結局は、ここに戻ってしまいますが)


「魂の姿勢」を正し続けて、一生懸命に頑張りたいと思います!



career wing
仕事を通じて、“自分「らしさ」の実現”を追求する、キャリア形成支援のトータル・ソリューション・サービス
ヨシダの徒然 < 編集後記>

2月22日を以って、第一回の技能士検定の試験が終了したとの事です。
試験結果の発表が待ち遠しいような怖いような・・・(自分は、万にひとつの・・・なので・・・ですが・・・はぁ)


関東では三寒四温の春の訪れを感じる日も増え始めました。
水曜日からは、金沢へ出張です。
観光予定はありませんが、兼六園と日本海だけは、時間を作って寄ってみたいと思います。
北陸のローカリズムを目一杯に感じてきます!



「まぐまぐ」から発行中のメルマガ【「個の時代」の、キャリアカウンセラー&人事 】が携帯でもご覧になれるようになりました!
通勤やお出掛けの合間に、ふとお暇になってしまった時に、もっと手軽にいつでもメルマガを読んで頂ければと思います。

ミニまぐ(携帯版メルマガ)の登録は、下記のフォームよりお願い致します!


 





Career wing  tadashi yoshida


特定非営利活動法人 キャリア・コンサルティング協議会 会員
特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(JCDA)所属

厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格
キャリアカウンセラー

Copyright(c) キャリアウィング all right reserved.