2008.11.19

「大きさ」と「強さ」と「バランス」と・・・

「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」

『踊る大捜査線』が大ヒットした背景には、湾岸署の刑事課:青島俊作(織田祐二)が叫ぶ、 このフレーズに日常的な共感を覚える事が多いのも、ひとつの理由なのかと思います。

日々の生活の中では、官僚・政治家と国民生活。
会社組織においては、経営主導(主義)と現場主義。
キャリアコンサルタントを取り巻く環境で云うなら、学術派(メソッド信奉)と現場派若しくは、 カウンセリング派とキャリア形成派とでも云うような、2つの対立軸を同じように感じています。

若年者・ニート・フリーター・既婚女性・再就職支援・中高齢者 等々

クライエント属性に応じた、対人支援上の専門性に関わる、適正な基本となる知識情報(統一情報・レクチャー・ツール等含む)の 獲得・提供環境が欠如状態なのではないかと感じています。 国家試験のことは分かりませんが、民間試験の内容を見ていても、有資格者のその後を見ていても、「専門性」へ向き合うことなく進んでいる状況に 危惧と違和感を感じるのです(※注:注力が薄いとの意:専門別の団体は別:資格内容と市場認知の差異)

スーパービジョン等によるカウンセリングスキルを高めることにより、カウンセリング効果は本当に高まるのか(必要性は当然に認識しています)。
実際にクライエントに向き合い、求められるモノとは、専門性に裏付けられたカウンセリングなのではないのか。
形・枠に拘るのみで、中身の欠如を起している現状があるのではないのか。
資格との名の下に後先が逆になっている・若しくは肝心な支援の機軸を見失っているのではないのか。etc

と、キャリアコンサルタント業界の諸状況に触れていて感じます。


警視正:室井慎次と巡査部長:青島俊作の会話に学ぶのは、
会議室の立場と役割 現場の立場と役割。
釈迦に説法でしょうが、肝心なことは「バランス」。どちらに傾く事も容易く簡単な事です。 バランスを見つめ・考え・実行する事は、一番難しいことであり、一番重要なことなのだと思います。

相互の理解と、判断に対する「理解と納得」が立場と役割のなかで必要かつ重要なのだと思います。



■■□ バランサーとしてのキャリアコンサルタント

先日、大学3年より支援を開始し、今春には希望会社の内定を受けていた、現在、大学4年生のクライエントがオフィスに訪れてくれました。
連日ニュースで流れる内定取り消しの報道に、自分が内定取り消しをされた訳ではないのに、将来への「何か」を見失いがちになってしまっていました。

「潰れない会社ってどこになるのでしょうか・・・」

搾り出したような彼の言葉に内定ブルーの深さを知ることになりました。


本年は、2002年の上場企業倒産29件(社)の発生数に並び、戦後最悪の記録になったとの報道がありました。
同じ時期、人事の仲間達との毎月恒例の飲み会で吐き出されたのは、内定者問題のみならず、リストラを含む、 人事構造改革の推進を余儀なくされているとの叫びのような生の声でした。 内定取り消し者に対して、

「悔しいし、申し訳ないと心から思うが、仕方がない・・・」

どうにもならない組織人としての立場と生身の個人としての葛藤の言葉でした。



企業と求職者(社員)の直接利害関係者の2者間にキャリアコンサルタントが機能的な関係者として入ることにより、

企業と求職者(社員)各々の立場と役割や利害の緩衝機能を果たし
職掌を越えたところにある「ひと」としての尊厳を守り
個人・組織の両者に適正なキャリア形成の機会と場を創出していく etc

この機能・職責をキャリアコンサルタントが担う事から、両者に対して「納得」・「可能性」・「利益」を生み出すことが出来るはずだと思います。
企業と求職者(社員)とキャリアコンサルタントの3者間で創り上げる新たなビジネスモデルに、今後の人的な経営課題の解決の有効性があると提言します。


キャリアコンサルタントなら両者の問題を解消出来るのです!




■■□ もう一歩先の答え

より多くの利益をあげるために「大きさ」を求める経営は、必然的なモノだともいえます。 組織においては、個人より全体が優先されることも、当然のことです。
会社組織は、法人格を伴い「命」がある訳ですから、忘れがちではありますが、永遠ではないことは自明の理です。

利益を求め組織を継続させるために描く、維持・発展のための「大きさ」への拘り。
他方、学生諸子の就職先希望として聞く「安定性」とは、何物なのでしょうか。

一定の経済水準レベルを維持する事が出来
リタイア(望む期間)まで継続して勤務が出来
望む自己実現の形を以って過ごせること etc

金・時間・知識・やりがい・ステイタス etc これらの希望が適えられる会社の選択判断の機軸が「大きさ」なのだと云えるのでしょうか。

しかし、自己責任社会においては、個人の気持ちに理解は出来ても、なんとも依存主義(傾向)的に感じてしまうのです。
安定指向の一番の答えは、自分自身が強くなることではないでしょうか。
先ずは、社内価値を高め、結果として、社外価値を高める事(エンプロイアビリティ)に向かって歩むことこそが、望む安定に一番近い道なのだと思うのです。


求職者も経営も大きさではなく、強さを求める動きに多少也とも向かうべきではないかと感じています。 (経営的なmax 大きさ:強さ=51:49 かとは思いますが)

会社においては、大きな組織作りと合わせた強い組織作り。
個人においては、大きな夢と強い自己能力・価値形成。

大きさは測りやすく、強さは測り難いものです。もう一歩先に大切な答えがあるのではないかと思うのです。


大きさを底支えして、強さを育む切っ掛け作りをすることが、
キャリアカウンセラーの役割のひとつなのかと思います。




■■□ 夢は大きく、力強い現実を歩む

大きさと強さのバランス。
机上と現実とのバランス。
夢・目標の実現化へのバランス。

少子高齢化を迎えた日本の行くべき先の課題には、一人当たりの生産性を高める必要性があり、企業も個人も 種々の点で「大きさ」から「強さ」に向い、今よりもシフトしていく必然性があるのではないかと私見を抱きます。

強さを求めるより、自らが強くするための、弛まぬ努力の歩み。
強さを元にした、大きさへの自負(裏付け)と夢と挑戦。

他者(社)に委ねるのではなく、自らが切り開いていく生き方こそが、自己責任社会のなかで、必要なことなのだろうと思います。

片寄った利害に縛られないからこそ可能なバランス提供者としてのキャリアコンサルタント。 この機能を果たす事が出来れば、企業にも個人にも社会全体に利益提供を可能にする存在になれると信じています。



そんな時代の到来を感じたら、声高らかに叫びましょう!


「来たァ!」


「正しい事をしたければ、偉くなれ」 ・・・確かそんな言葉もドラマにあったか・・・ウッ




career wing
仕事を通じて、“自分「らしさ」の実現”を追求する、キャリア形成支援のトータル・ソリューション・サービス
ヨシダの徒然 < 編集後記>

長い!・・・思いの丈を吐き出そうと思ったら予想以上に長文になってしまいました。 ポイントは短く・的確に!・・・自己課題は大きく・・・ハァ


今年もカウントダウンが近づき始めました。

「終わり良ければ、全て良し」

やり残し無く2008を走り切りましょう!




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Career wing  tadashi yoshida


特定非営利活動法人 キャリア・コンサルティング協議会 会員
特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(JCDA)所属

厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格
キャリアカウンセラー

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