2008.9.24

キャリア・コンサルタントとして「働く喜び」を見つめる

先日、まとまった時間が取れたため、HPのコンテンツ整理をしようと、メルマガの過去記事を昔から遡り眺めていました。

 1.キャリア・コンサルタント能力評価試験 受講者の方へ
 2.キャリア・カウンセラー・人事担当の方へ(カウンセリング・マネジメント関連)
 3.キャリアウィング 吉田の雑記
 4.その他

文章を書いていたその時の状況をゆっくり振り返りながら、時に赤面もするようなことも妙に懐かしく感じていました。
アルバムの写真整理のようにコンテンツを眺めていて、ふと気が付いたのは、
キャリア・コンサルタント(カウンセラー)として働く喜び」については、あまり触れることが無く、意外に書いていなかったんだなぁ。とのことでした。

キャリア・コンサルタント諸氏毎によって当然に違いはあるにせよ、自分自身が感じているキャリア・コンサルタント(カウンセラー)としての 喜びについては、今後、この職務を目指される方へ向けて、一度、お伝えしておく必要があるかと思い、今回、
自分の振り返りとともに綴ってみました。



■□□ 自分の喜びは、「クライエントの笑顔」から

自分自身が持ち得る(自覚出来ている)全てを以ってクライエントに向き合えた(支援が出来た)と感じられた(自覚できた)時、 やり切り感やある意味の達成感を感じることがあります。
こんな時は、燃え・焦げるような火照りと、浮遊感に包まれたような疲れが、クライエントがお帰りになられた後の全身に溢れ出します。
デスクチェアーに深く腰掛け、肩の力を抜いて、深い深呼吸で、フゥ・・・と息を吐き出した時に常に思うのは、 「カウンセリングにおいて、カウンセラーのマスターベーションの達成感など何の意味もない」との言葉です。
噛み締めるようにこんな言葉を呟きつつ、クライエントへの明日に対して「より良い方向へ向かって欲しい」と、祈りに似た気持ちを思い抱きます。


ひとりとして、ひとつとして、同じケース・シチュエーションがないご相談内容。

念願の内定が叶ったと連絡をくれたとき
自分自身の「夢」を信じる事が出来たとき
言えなかった本当の気持ちを吐き出せたとき
失い掛けていた自分唯一の魅力に気付いたとき
明日にワクワク出来る自分を見つけられたとき
社会の中で意味ある自分を発見・自覚出来たとき
「〜でなければならない」から自分を開放出来たとき
内定ブルーから抜け出し、将来を熟考し辿り着いたとき
自分自身を客観的に見て、本来の自分を取り戻したとき
失意の中で訪れ、生気を漲らせてお帰りになられたとき
悩みに捕われている状態から今を楽しめるように変化したとき
しばらくの時が経って送られた手紙の中に力が溢れていたとき  etc.

顔をクシャクシャにして
涙も鼻もグズグズにして
思わず両手を高く天に伸ばして
子供のようにチョッと誇らしげで
命の漲りが眩い煌きに放たれるようなクライエントの「笑顔」と出会います。

驕りも・嘘も・虚勢も・見栄も・年齢も・社会的な立場も・恥ずかしさも・混じり気も・捕われも etc 何もない、 クライエント自身の奥深い素のところから込み上げ、弾き出され、零れ落ちたような満面の「笑顔」がそこにあります。

これらの多くの笑顔に出会えたことこそが、キャリア・コンサルタント(カウンセラー)としての業務成果であり、職務を通じての本当の喜びに繋がっています。

カウンセリング終了時に自分の胸中に生れる思いは、終わり無い自己啓発・研磨のためのものとしてあり、仕事の成果は100%クライエントに委ねられるため、 クライエントを通じて感じられた「笑顔」こそが、キャリア・コンサルタント(カウンセラー)としての最大の喜びだと感じています。



■□□ 影の存在で十分過ぎる

自虐的な発言になりますが、キャリア・コンサルタント(カウンセラー)など存在しない世の中の方が望ましい姿なのだと思っています。
しかし、少子高齢化・核家族化・自己責任社会等々の対人関係が希薄な社会環境のなかで、自己対話を行なう事がし難い状況が確実にあります。
クライエント自身が望んだ環境ではなく、必然のなかで迎えてしまった社会状況の中において、自己のキャリア形成を見つめ・考えることの出来るパートナーとしての 存在は、絶対に必要なモノだとも思っています。

先述のクライエントの「笑顔」に出会うことが出来るのなら、それだけで十分です。

主役は、常にクライエント自身


キャリア・コンサルタント(カウンセラー)など、目立つ必要など何もなく、影としての存在で十分過ぎると思っています。

巷に溢れるようになってきたキャリア・コンサルタント(カウンセラー)関係のWEBサイトを見る都度、 セールスプロモーションは、広報宣伝には重要且つ必要性が高いことだと思うのですが、自己顕示欲の強過ぎる(と、思われる)方を見かけると、 どうも抵抗感が拭えないのは、この主客が逆転しているように感じるからなのでしょうか。
それとも自分自身への無いモノねだりのジェラシー的な感情?なのでしょうか。

目的と手段・・・キャリア・コンサルタント(カウンセラー)としての立ち位置を見誤った時には、 喜びを感じる点にも違いがあるのだろうなぁと思っています。



■□□ それでも本音は・・・

この記事を書いていて、自分は、キャリア・コンサルタント(カウンセラー)を「クライエントの笑顔に出会いたいからやっているのか?」と自問自答をしてみました。

結論は、「NO」 でした。

自分自身が、望んだやりたい事をしている」ことで得られている満足感を、 クライエントの笑顔によってより満たされ・支えられているのだと思うに至る自分がいます。

この社会のなかで、キャリア・コンサルタント(カウンセラー)の機能の必要性を感じる自分がいます。 市場や業界形成を構築するためには、結して自分でなくても良いと思う自分もいます。
ただしその構築には、どんな立場であっても自らが関与を果たし、一翼を担っていかなければならないと思う自分がいます。 それは誰かに指図されたものでもなく、自分の胸の内にある使命感なのかと思います。

自己顕示のためのキャリア・コンサルティングではない、クライエント自身が主役であるための時間と結果。

くじけそうになる思いを何とか抱え続けられているのは、己自身の使命感と、それを結果として後押しして頂ける、クライエントの「笑顔の力」なのだと 再認識を深めることが出来ました。



■□□ 笑顔の連鎖

多くの人達が、自分の中に生れた悩みを乗り越え、夢に・明日に・自分らしさに向かって、前に踏み出す一歩を見つめてきました。
そして、その時・そこには、いつも「笑顔」がありました。
笑顔には力があることも、笑顔は連鎖することも知りました。

誰もが持っている、治癒力の発揮には自己効力感が必要なことも、笑顔がこれを促進する事も知りました。
キャリア・コンサルタント(カウンセラー)としてクライエントと一緒に寄り添い歩むなかで、 クライエントの抱えた悩みの諸状況は、必ずプラスに転じる事が出来ると信じられることを、 いくつもの笑顔から教えて頂きました。
これを信じられるからこそ、笑顔を連鎖させ続けることが、私自身の役目であり、喜びに通じるものなのかと思います。

クライエントにとってキャリア・コンサルタント(カウンセラー)との出会いが、 クライエント自身の「自分らしい歩み」を遂げるための、静かで・深く・大きく・素敵な切っ掛けであって欲しいと望みます。

これから先も

まだ見ぬ笑顔に出会い、
まだ知らぬ自分の笑顔が生れ、
笑顔の先にある自分自身の喜びを知るのでしょう。

クライエントにとって素敵な自分であるために、
これからも限界を設けず歩み続けたいと思います。




今後、キャリア・コンサルタント(カウンセラー)を目指される方々においては、 貴方自身がこれを目指そうと思った気持ちを忘れず糧にして、どうかその思いを素敵な形に変えて遂げて下さい。


そこには、きっと沢山の笑顔が広がり、喜びが溢れるはずですよ!




career wing
仕事を通じて、“自分「らしさ」の実現”を追求する、キャリア形成支援のトータル・ソリューション・サービス
ヨシダの徒然 < 編集後記>

つい一ヶ月前の酷暑が遠い昔の事のように、確実に季節が変わったことを感じます。 秋が本番になり、冬を向かえ、気が付けば直ぐに年末年始になるのかも知れません。

「終わりよければ全て良し」


2008年の締め括りに向けて、○で終えられるよう最後の仕上げに向かって行きたいと思う今日この頃です。


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Career wing  tadashi yoshida


特定非営利活動法人 キャリア・コンサルティング協議会 会員
特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(JCDA)所属

厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格
キャリアカウンセラー

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