「個の時代」のキャリアカウンセラー&人事
2008.6.25

 「愛し方・愛され方」〜その実感を振り返る

時は流れ〜絡み〜重なり合い〜時代を創り上げていきます。
そのむかし、「愛し方を教えてくれ」と言われました。
そして最近、「愛され方を教えてくれ」と言われました。

愛すること・愛される事

果たして今の時代は、どちらに重みがある時代なのでしょうか。
痛ましい不可解な事件を目の当たりにした時、いつもこの言葉が過ります。

愛されている事を知る人は、愛し方も自然に分かるものなのでしょうか。
愛されている実感は、どんな時に感じられるものなのでしょうか。
愛とは一体何なのでしょうか。

「愛する相手に対する、自分の愛し方の裏返し」との捕らえ方もあるかと思いますが、 愛されている実感が体感的に経験・理解されていれば、少なくとも不幸な多くの出来事のいくつかは、起こらなかったのではないかと思うのです。

もちろんそれが全てではないでしょう。
しかし、他者からの愛を感じることにより、少なくとも「自分の人生を生きるとは、命の尊厳を守るとは、自分のためだけにあることではない」ことを見つめられたのではないかと思うのです。


愛とは、絶対的な永遠不変の価値だと思います。
しかし、時代を振り返り、今を見つめてみた時に、不変なはずの「愛」そのものに揺らぎを感じずにはいられない、現実があるのではないでしょうか。

 人としての尊厳
 愛のイディア(Idea)
 日本人としてのアイデンティティ(Identity)
 他者へのリスペクトの精神
 道徳観・倫理観・恥の感覚・一般(公衆)常識・・・etc.

DNAレベルで何かが変わり始めているのでしょうか。
時代は何かを忘れ去ってしまったのではないのでしょうか。
時代の変遷の中でも、心の拠り所は、結して無くしてはならないと思うのです。


仮に、いま現在においても、愛の本質に変わりがないとするならば、愛の(愛する・愛される)形が変わりつつあるのでしょうか。
ならば愛されている実感をどこで・どのように感じるかを見つめることによって、何等かの救いが見出せるのではないかと思いました。

いろいろな人たちに「愛されている実感」をどこで・どんな風に感じているかを尋ねてもみました。
自分自身を振り返り、日々の中もくまなく探してもみました。
抱える役割によっても違いがあることから、ここにも思いを馳せてみました。


しかし、今の自分には、「愛されている実感」を具体的にこれだ!と、指し示すだけの気付きには至りませんでした。
しかし、親を含めて様々な方々に愛を注いで貰っている、溢れ・包まれている実感は確かにあるのです。


愛されている実感とは、具体的な行為のひとつで意味を成すのではなくて、相手との関係性において、全体像として感じ得られるものであり、それは、ひとつ々の行為の積み重ねのなかで、初めて感じられるものなのかも知れないと思うに至りました。

 自愛・家族愛・人類愛
 友愛・親愛・隣人愛・恋愛
 情愛・慈愛・博愛

愛の本質が変わったのだとは思いたくない自分がいます。
愛の形=人・自然・モノへの関係性が時代背景をもとにして変化しているのだと感じるようになりました。
愛の何たるかは、不甲斐なくもまだ分かり切っていない自分がいますが、愛を感じることの出来る自分は確実にいます。お恥ずかしくも不勉強なのでしょうか・・・



キャリアカウンセリングが終了し、クライエントの方がお帰りになられる背中を見ながらドアを閉めるとき、「愛を忘れないでね」との思いが、自然に心に浮かび上がって来てしまいます。 祈りに近い思いなのかも知れません。
果たしてそれがカウンセラーとしてどうなのかは分かりません。
ただ背中を見つめ扉を閉める瞬間に「頑張って」との思いと一緒に込み上げて来るのです。

 愛しているか ・ 愛されているか 


私生活でも、組織内でも、社会の様々なコミュニティのなかでも、もう一度、自分自身に問いかけてみませんか?
そして愛されていることの実感にも、少しだけ目を向けてみませんか。
そこに気付きを得られれば、もっと潤いある時間を過ごせることが出来るのではないでしょうか。



心の拠り所が「愛」にある、人生や組織や社会の姿。
何を以てしても、自然に愛が溢れている形が一番なのではないかと思います。



アダムとイブの禁断のリンゴこそが「 ハート 」。
リンゴを育むことが、いまこの時代に大切なのだろうとなと、
痛切に感じる今日この頃でした。



career wing
仕事を通じて、“自分「らしさ」の実現”を追求する
キャリア形成支援のトータル・ソリューション・サービス
ヨシダの徒然〔編集後記〕

元部下とクライエントから多分、無意識に不意に口を衝いて出た言葉に深く考えさせられました。
自分の仕事に対して矛盾するかも知れませんが、愛に溢れている世の中になれば、カウンセラーなどいらないのではないかとさえ思う時があります。

個人のスタンスを前提にして綴りましたが、是非とも人事やマネージ実務に携わる方々にも、部下へ・社員へ・顧客へ・取引先へ、同じ観点で組織内を見渡してみて欲しいと思います。

必ず課題の発見につながると信じて止みません。

梅雨本番のジメジメで気持ちも凹みがちになりますが、
熱い夏に向けて頑張りましょう!



Career wing tadashi yoshida
特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(JCDA)所属
厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格 キャリアカウンセラー

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