特定非営利活動法人 キャリア・コンサルティング協議会主宰

キャリア・コンサルタントのための緊急セミナー
厚生労働省キャリア・コンサルタント制度のあり方検討会報告書から見る
標準レベルキャリア・コンサルタントに不足しているチカラ
〜国家資格化(技能検定)に向けて、私たちはどのようなことを補強したらよいか!〜

 


2008年1月18日に東京(池袋)にて開催された同会に参加して参りました。

 

メインスピーカーは、木村周(東京成徳大学客員教授・日本産業カウンセリング学会会長 ※下記参照)により実施され、質疑応答の際は、キャリア・コンサルティング協議会の花田裕会長(特定非営利活動法人キャリアカウンセリング協会理事長)も対応されました。

 

2007年12月に大阪で開催された「キャリア・コンサルタント全国大会」にも参加しましたが、国家資格化に対する、より具体的な情報入手の面では、今回の方が役立ったかと私見を抱くに至っています。


2月14日に2回目の実施がありますが、東京で平日開催とのこともあり、参加希望を持っていてもこれが適わぬ方々も全国に多いのではないかと思います。

配布資料の複製禁止・著作表記等はありませんでしたが、この後、第二回目の有料実施をされることもあり、この点に注意を払いながら、国家資格化に伴う何等かの思いを抱く多くのキャリアカウンセラー(キャリア・コンサルタント)の方々が、2月14日のセミナーに参加されることを望み、 木村周氏のレジュメ(ポイント)を一部割愛しながらも掲載させて頂きました。


      講師 木村周氏のレジュメ・ポイントはこちらへ 
      キャリア・コンサルタント国家資格化に関する資料はこちら

 

 


以下に同日に出たお話しのポイントをランダムに記します。

ただし注意が必要なのが、「まだまだ対象各機関で正式な発表を出せる確定情報がない情況」のため、記載内容が変動する可能性を多分に秘めていることになります。
この点に留意しながら、ご自身なりの判断・行動に繋げて頂ければ幸いに存じます。

 


キャリア・コンサルティング協議会のポジショニング

国家資格化に伴う、キャリア・コンサルティング協議会の位置付けは、国から民間委託される認定試験実施の際の指定試験機関の申請を行う団体のひとつである(他の団体が同じく指定試験機関の申請を行う場合もあり得る)


ジョブ・カード制度の取り組みとキャリアカウンセラーとの関係

ジョブ・カード制度の取り組み実施に際しては、交付機関において熟練キャリア・コンサルタント(2級)資格保有者が発行することを基本として想定しているが、これは当然にこれからのこととなるため、暫定的には、現ホルダー(約43000名)がその運営実施の主体者となり、実施促進の対応に当たることを予定している。


資格体系

現在のホルダーは、「標準レベル」のキャリア・コンサルタントとしての位置付けとなり、国家資格化の2級(熟練)・1級(指導者)の各段階とする整備を進めることとなる。


資格取得基準

技能検定である国家資格試験に関しては、実務経験等を基にした受験資格基準(ex.2級:実務経験2〜5年)はあるにしても、誰でもが受験をする事が可能である。
他方、現在の厚労省指定の「標準レベル」のキャリア・コンサルタントは、実務経験の有無を問わずに取得することが可能なものである。
また、現状の「標準レベル」の資格認定先等の現状には、何等の変化はないものと考えている。
上記の受験資格となる経験においては、資格取得日を基点とするのではなく、付随した関連実務の経験をも含み、経験年数と見なす方向で捕らえている。


試験の一部免除について

厚労省指定機関(現10団体)の民間資格ホルダーの方々については、試験の一部免除等が検討されるが、指定機関以外の取得者にはこれが与えられず、差が生まれる可能性がある。


「熟練レベル:(2級)」キャリアコンサルタントの能力定義

   熟練レベルのキャリア・コンサルタントに必要な能力とは

 1)「標準レベル」のキャリア・コンサルタントに必要な知識、スキルを十分に持っている
 2)キャリアガイダンスとカウンセリングの6分野を具体的に展開するための「熟練レベル」
    基本的知識とスキル(8項目)を持っている
 3)その他の分野別に求められる能力を持っている
    [ 企業、労働力需給調整、教育、(医療・介護・福祉) ]


制度発足の前提事項   

キャリア・コンサルタント制度の実施時は、企業内におけるキャリア開発促進を前提に考えられたものであり、現在の状況を想定しておらず、5万人計画に基づく資格ホルダーの取得促進に併せた事業者支援的なことは想定外のことであり、そのニーズ開発(集客等)は、各々の領域にて対応して貰うとの考えを前提にしている。


※ 解釈に間違いはないと思いますが、先述の通り、詳細未決定の状態ゆえ、

内容変更があり得ますのでご注意下さい。

 

 


大枠として、キャリア・コンサルタントに必要な能力その他に関しては、自分自身が描いていた内容と大差がなかったので頷くところが多かったと思いました。まだまだ憶測の域を出ない情報も多々あるため、注意を払わねばならないと思っていますが、今回の参加でだいぶ理解が深まった感を抱いております。


質疑応答で、ライセンスバンク(リカレント:指定認定団体の一つ)代表の松田氏が質問者として発言され、大変に失礼ながら、運営サイドとの出来レースかと邪推をしてしまったのですが、質問内容(上記内の一部)を伺うにおいては、本当にまだ詳細が確定しておらず、厚労省指定の現行の「標準レベル」の認定資格試験実施団体においても情報キャッチがなされていないのだなぁと改めて感じるに至りました。

 

 


メインスピーカーの木村周氏は、著書「キャリア・カウンセリング  理論と実際、その今日的意義で、お名前のみ存じ上げておりましたが、若輩が恐縮ながらも、著書からの印象と実際の印象は随分違い、人間的な丸みのある実直な方であるとの好感を強く持ちました。
厚生労働省「キャリア・コンサルタントに係る試験のあり方に関する調査研究委員会」(座長)等各種政府研究会委員を歴任されていらっしゃるので、状況的になかなかお話しし難いこともあるかと察しましたが、可能な限り、私見は私見としてお伝え頂く姿勢に共感を覚えた自分がいました。

 


とは言っても、対人援助業務の事業者として「キャリア形成支援」を営む者としては、この流れが、独占事業でもなく、ジョブ・カードの実施先についても民間委託されるのかどうかもお話しの上では定かでない情況であり、キャリアコンサルティングの必要性は人一倍感じてはいても、収益事業として活動展開するのにはまだ々早計過ぎる情況もしくは、完全に将来的にも成り立たないのかと、経営判断の岐路に立たされた感も正直あります。


「組織の利害に捕われずにクライエントに向き合うためには、民間のキャリア形成支援事業者(個人事業を含め)の存在/発展こそが、市場形成のために必要だ」との思いで約2年間我武者羅に走ってきましたが、なかなか厳しさは変わらず、情況打開の兆しが見出せません。

 


色々な気持ちの揺らぎはありますが、

もう少しだけ笑顔で悩み・歩んでいこうと奮起中です。

 

 


Career wing    tadashi yoshida
特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(JCDA)所属
厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格 キャリア・カウンセラー

 


【後記】

私には、本当に価値ある貴重な時間を過ごすことが出来ました。
お時間の許される方に関しては、次回の開催に参加する意義・価値ともに高いと思います。
もしも予定的に難しい方は、こちらもご検討下さい。


そろそろ日本全体に花粉が飛び始めるそうです。
アレルギーをお持ちの方にはこれから数ヶ月がきつい時となりますが、なんとか上手く乗り越えて下さい
(・・・実は、私もですが・・・)


前回、よりダイレクトなコミュニケーションを図るためにSNS「ミクシー」をお使いなら、お気軽にどうぞ!とお伝えをさせて頂きました。
「やろうと思っていたんだけど、機会がなくて・・・」とのメールも頂戴しましたので、お伝え頂ければ「ご招待(招待制です)」申し上げますので、必要に応じて、メールにてお声掛け下さい。
ただし・・・普段に増してmixiは、アホアホですので・・・その点はお含み置きを・・・