内定ブルーを斬る

今年は、売り手市場の情況を反映してなのか、予測以上に来春卒業予定者の内定辞退が多いとの話しが入ってきます。

小社を訪れる学生のご相談のなかでもチラホラと見受けられる「内定ブルー」の情況。
人事担当者としてもキャリアカウンセラーとしても「内定ブルー」は着目せざるを得ない現象かと思います。

 

各企業・人事においては、年を追うごとに内定者フォローに力を入れて活動している情況だとお聞きしています。

詳しく話しを伺ってみると、就職活動における「自己分析」「企業研究」の2点について、学生の意識動向の変化が見受けられるとの事でした。

 

昔であれば、「内定=将来へのスタート」だったのが、現在は、「内定=現実的なキャリア形成の判断のスタート」となっていることが多いのではないかとのことでした。

 就職協定の廃止の影響から採用活動(求職活動)の時期が早くなった
 自分探しと、自己実現のための現実的な選択判断に偏りが大きい
 情報過多のなかで働き方そのものにも多様化の影響が生まれてきている

といった背景も見えてきたのですが、内定承諾した後に「自分の人生は、果たしてこれで良いのだろうか」となることを解決させるためには、


【企業側】

 会社の魅力・仕事の魅力・将来展望/事業計画等々のより具体的な情報提供
 求職者のキャリアイメージの具体化(採用選考判断能力の向上)・共有化
 実際の勤務(入社)へのモチベーションを高める施策実施


【求職者側】

 企業研究(キャリア形成)の開始時期の早期化
 リアリティの高い企業研究の実施とキャリア・シュミレーション精度の向上
 自己分析結果と各種志望判断のマッチング精度の向上

等々が必要なのかと思います。

就職活動〜内定受けのタイミングも早まり、中途半端な気持の状態のままで就職活動に突入してしまっていることが「内定ブルー」となる一番の問題だと考えられます。

当たり前といえば当たり前な改善課題なのですが、クライエントとお話しをすると、種々のサポートの少なさや、サポート機能の活用効果の低さにより、「内定ブルー」になる感情を引き起こしていることに気がつきます。
安定志向化傾向の強まりや、多様化する働き方・ある種ニート、フリーターに代表される流される生き方・大学院生への増加傾向にも労働意識の変化が見て取れるのではないでしょうか。

労働「意識と環境」の2極化とバランス調整がかみ合っていない現状なのだと思います。


こんなことを背景にして、キャリアカウンセラーとしては、
クライエント(学生)の自己探求へのスキルUPはもとより、就職活動における現実的な「判断支援」としての活動成果が今後、強く求められるかと思っています。
そこには、組織(ビジネス)・経営・人事等の実務ノウハウやスキルを身に付け活かすことが、キャリアカウンセラーとしての成果を高めるものだとも予測しています。

キャリアカウンセリングを社会機能として確たるものにするためには、カウンセリングという密室行為から、キャリアカウンセラーとしての機能・効力を明確に出来る、数値実績を持って「密室からの開放」を果たさねばならないとも思います。

 


ひとりでも多くの笑顔と自分らしい生き方を歩んで欲しいと心から願いつつ、せめて社会に巣立つ一番初めの内定ブルーの回避だけは、確実にしていかなければと思う今日この頃です。

 


「内定」=秋の澄み渡る青空のような将来への思いを抱く。
そんな気分で社会への旅立ちの一歩を学生諸氏に迎えて欲しいと思います。

 


Career wing    tadashi yoshida
特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(JCDA)所属
厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格 キャリア・カウンセラー

 

 

今回の内容に関係するメルマガの過去ログです

  キャリアデザイン:「はじめて」の重要性 

  ●若年層の情況変化〜


【後記】

JCDA(日本キャリア開発協会)実施の第24回CDA1次試験受験の皆様へ

試験内容の改訂に伴い、過去の出題事例が無い中での受験だったので、試験対策の勉強は、本当に大変だったと察します。
やっと改訂版テキストの入手が叶い、内容を熟読してみましたが、キャリアカウンセリングを行うのに、より実践的な改訂内容になったと思います。
試験の結果は結果としても、より実践的な活きた知識をこれまでに学ばれたのだと思います。
本当にお疲れ様でした。
資格取得を目指した思いを大切に、どうか今後により良く活かして欲しいと思います。
やり切った後は、結果を待つのみですよね、先ずは、ゆっくりとお休み下さい!


前回、ご案内をさせて頂きました、厚生労働フリーター等の経験省:『能力を適切に評価するための「経験能力評価基準」を初めて作成・公表』について、リンク切れを起こしていました。スミマセン。

改めてリンクを貼り付けましたので、ご覧頂ければと存じます。   こちらからどうぞ!
人事担当者のグループでもこの情報を取り上げ意見交換をしてみましたが、
「厚生労働省の意図するところは分かるのだが、実際の現場からすると中々難しいものがあるよなぁ」との本音も多く聞かれました。
新しい変化の時というのは得てしてこういうものかと感じるとともに、時代の逼迫した状況を垣間見る思いです。


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