前回、キャリアカウンセリングの新たなビジネスモデルの提言をさせて頂きましたところ、数多くのお問い合わせを頂戴致しました。
この場をお借りして、心からお礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

お問い合わせのやり取りのなかで、非常に多かったのが、「事業ノウハウを開示してしまうようなことをして良いんですか?」との内容でした。
お心遣いに感謝しつつ、取り止めもなくになりますが、種々の思いを綴らせていただきます。


【時代のキーワード】

団塊の世代のリタイア・少子化・核家族化・高卒採用の見直し・新卒採用〜人材育成活用へのシフト開始・女性(ワーキングマザー)活用・次世代法導入・個人当たりの生産性の拡大・人材の流動化・成果/能力主義・雇用形態の多様化・OA化・全入制時代・自己責任社会・ニート/フリーターの高齢/総数増加・鬱の増加   etc

これらの時代のキーワードを見つめた時、社会全体の様々な変化に対して、適正に組織力や国力を維持・発展させる術が既存の組織・機能では、なかなか対応し難いものであると感じています。
そのためのひとつの答えとしてキャリアカウンセリング・キャリアカウンセラーの有効性があるのだと信じて疑いません。

マズローの5段階説にあるように、下位層の欲求を満たさなければ、最上位の「自己実現欲求」に向けて社会全体が動き出すことはあり得ません。
「個の時代」においては、社会的(帰属)欲求が満たされ難いのではないかと感じています。
帰属欲求を満たし、自我欲求へと誘う役目の一端がキャリアカウンセリング・カウンセラーだとも思っています。

自分自身の経営・人事の経験則から、今後、「人事戦略の再構築」が各企業の重要なテーマになると考えています。
激変する労働情勢にエンプロイアビリティ視点をもたらすには、組織利害に捕われない存在が必要であり、クライエント・人事・キャリアカウンセラーの3者間で創りあげる人事・労務の新たな関係性が社会変化に対応するひとつの答えだと考えています。


【キャリアカウンセリング・カウンセラーの認知度合い】

社会背景をもとに年齢別にキャリアカウンセラーとの接点状況を考えると、現在の25・26歳位までの方々は、大学のキャリアセンターでキャリアカウンセラーとの接点を持っており、少なからず、その存在認知に至っているのではないかと思います。
さらに40・45歳以上の中の一部の方は、リストラを含めた再就職支援の場においてキャリアカウンセラーとの接点があるのではないかと思います。
しかし、組織現場で一番に牽引力がある26歳〜40歳位の年齢層においては、物理的に接点がない情況であり、キャリアカウンセリング・カウンセラーの認知の空洞化を起こしてしまっているのではないかと感じます。
ゆえにキャリアカウンセリング・カウンセラーはまだまだエイリアンで、実施効果の有効性の理解に乏しく、組織内活用には滞りがあるのが現状ではないかと思います。


【環境動向】

キャリアカウンセリングを取り巻く環境においては、確実にニーズもウォンツもあるのに事業として成り立たせるには、まだまだ非常に厳しい現実があります。

厚生労働省のキャリアカウンセラー5万人計画もそろそろ終焉を迎えつつある状況のようです(国家資格化への動きも斯様な状況を少なからず背景にしているようです)。
指定認定団体の有資格者として約1万8千名内外・認定外2万5千名内外とするカウントの解釈らしく、現在のところ、有資格者の確保に奔走していたのみで、事業者支援の対策は採られておりませんでした(労働者採用の企業側への雇用者支援策はあります)。

また、キャリアカウンセリングの普及・啓蒙のためには必要なこととはいえ、公共機関でのキャリアカウンセリングの実施は、その殆どが無料実施となっており、痛し痒しではありますが、民間ビジネスとしての成り立ちに弊害を生んでいるのではないかと感じます。
民間企業の活動におけるキャリアカウンセラーのボランティア対応等にも同じ思いを抱きます。


カウンセラーのライバルは「占い師」そんな言葉を何度聞いたことでしょうか・・・

完全に私見となりますが、厚生労働省の認定団体の一部において疑問を感じざるを得ない団体もありますし(ご参考)、過去、何十人もお会いしたキャリアカウンセラーの方々の中で、正直、素直に頷けない方もいらっしゃいました。


・・・嘆いていても何も生まれないですよね。


【キャリア形成支援事業の課題】として、

  ○ カウンセリングという密室性を青空の下に開放させる(表現的な問題はありますが)
  ○ ビジネスモデルの確立
  ○ カウンセラーとしての責任の明確化  etc

を概略として捕らえています。

キャリアカウンセリングは人材ビジネスに同じく、完全なエリアビジネスです。
また経営資源が人に委ねられる特徴を持つため、ナンバー1.戦略は、資本力に負けるとも、オンリー1.戦略においては必ず勝負の目があります。
今現在でも混沌とし始めている現状のなかで、市場形成が確立し始めると一気に資本投入がなされます。
その時までに「本物の心」を持ったキャリアカウンセラー諸氏とのネットワーク形成を構築し、
点の動きを面に代えて、「キャリア」を悪戯に心無いビジネスの餌食にしたくないと、「本物」の牙城を築く必要を強く感じてもいます(ビジネス否定では結してありません)。


キャリアウィングは、社会・労働環境の激変する状況下において、キャリアカウンセリングの有効性・必要性を強く信じています。
そんな思いから、拙くあっても、未熟であってもキャリアウィングの経験の全てを開示し、そこから生まれる次なる成長の礎を積み重ねていくことで市場形成の一翼に繋がるなら本望だと考えています。
経営としては悩むことも多々ありますが、少なくともあと2年間はこのスタイルを貫くつもりです。


本物の思いと実行 テーマはこれでしょうか・・・しかし長いぞ・・・スミマセン・・・


Career wing    tadashi yoshida
特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(JCDA)所属
厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格 キャリア・カウンセラー


【後記】

キャリアウイングの歩みは、ありの一歩のようなもがき・足掻きなのかも知れません。
それでも何かに突き動かされるようにここまで進んできました。
自分が時代を変えるなぞとのおこがましさではなく、ただただ目の前にいらっしゃるキャリア形成支援を望む方々に可能な限りを尽くすしかありませんでした。
キャリアカウンセリングは、手段です。
クライエントの方々とのやり取りにおいて自分自身の生の目的を見つけているのかも知れません。

【今週の・・・は、あまりの長文のためお休みを・・・】 

 


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