冷静を取り戻した気持ちを抱え、 満員のエレベータに乗り込み指定の部屋へと向かう。 手には、部屋番号が記載された受験案内書。 やはり両国は、初めてのハワイ旅行の行動に似ていた。 妙に暑い、いや熱いぞ... ウッゲェェッ...一体この試験は、何百人が受けるんだ?? (データによれば、全国で約800名が受験していた) 部屋入口の人だかりに圧倒され、「!」トイレ行っておこう!と 向かったは良いが、年末ジャンボの一等が出た売り場前のような 色々な意味で(たいした意味はないが)興奮状態の厠前であった。 安全策にと思った行動が、完全に裏目に出て、 本屋に行くと妙に、そわそわトイレに行きたくなる 妙な体質?を思い出してしまった。 そうなったら押さえられない...後輩スマン...冷静が...  〜 あまりに見苦しいため中略 〜 10分後、完全に冷静を取り戻し、着席。 しかし...ギャル系・ジェントルマン系・公務員系・おばちゃま系... そして「私」と、実に様々な人達が受験に来ている。 正直、なんの試験会場なのか分からないほどの風景なのであった。 テキストを開く人、知り合いと目配せしてる人、彫像のように動かぬ人、 目を閉じ天を仰ぎ、何かをそこに呟いている人(これは怖かった)、 人事の癖でか、マンウォッチに興じているヨシダ目... 様々な思い、背負った状況、緊張と威圧?のウルトラQな渦が、 確実に妙なテンションを空気に与えていた。 人が発するパワーは凄いなぁと実感していたが、正直、息苦しい。 入口の扉が開き、試験官の方が、ゆっくりと登場。 アジアの市場の熱気にも似た空気に、 ウルトラマンのスペシューム光線を当てられたが如く 真っ二つに切り裂かれ、一気に訪れる信じられないほどの静寂。 コロン...コンコンコン...鉛筆落とすなよ! 心・心臓が... 試験説明後、数分間のアイドルタイムがあり、 問題&解答用紙が配られる。 またしても、そのままでお預けの時間が経過する。 このお預け時間で、全身の毛穴から勉強した事の全てが 消えてなくなっていくような感じに襲われた。 マズイ...早く、ヨシ!の掛け声を... 問題用紙をめくった、そこにあったのは... いままでの苦労を褒め称えていてくれるような笑顔の質問と 異国の地にタイムワープしたかのような、見たこともない言葉の羅列... 妙な汗が、背中を伝う。 出来るモノから答えを書き入れる。 学生時代に散々言われた教えを、いま実践する。 一旦、汗も引いた頃、異国と思っていた言葉と意味の数々が 急に手を振り、ハロー!と、笑顔を振り向けはじめる。 オォォ...そうだよ、異国であっても同じ人間どうし。 笑顔があればコミュニケーション取れるよ!!! 私は、あなたを深く理解したいと思っています。 そう、カウンセラーマインドではないか!! ウァァ...信じて・求めて良かった... この時の血圧の↑↓の状況をチェックされたら 確実にドクターストップ!が掛かっていたと思うのであった。 問題の問い掛けが切っ掛けとして、単純な記憶の情報が、 理解を伴う知識へと換わっていくような感じが実に心地いい。 こんな裏技が仕込まれていたとは流石、恐るべしJCDA... 時間一杯、何度も何度も初めから問題と回答を見直す。 いままでの勉強に向けた軌跡をひとつ々振り返るように... 終了の合図は、15ラウンド戦い抜いたボクサーに与えられた 神の慈しみの声のように優しく響いた・・・ 次回予告 「試験終了〜解散...そこに見たものは...」
Career wing T.yoshida
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