クリエイティブエッジ・ビジネス

一人出版社のニュースレターVol.09/やってはいけない失敗、予測できない失敗、意義ある失敗


カテゴリー: 2015年10月05日
一人出版社のニュースレター「Vol.09」です。

2015年は、昨年にも増して「失敗」し続けた年になりました。現在も尚、記録更新中です。大人になると、世渡り上手になり、「困難から逃げる」力もついて、なかなか失敗しなくなります。

ただ、未知の領域に挑戦するスタートアップなどが、「一度も失敗せずに成功した」なんて聞くと、逆に不安になりますよね。スタートアップに限らず、例えば、35歳で転職して、今までとはまったく異なる仕事に就いた場合、入社初日から失敗の連続だと思います。

失敗には3種類あります。

1. やってはいけない失敗
2. 予測できない失敗
3. 意義ある失敗	


[1]は、不注意や漫然とした行動、中途半端な判断、勉強不足などが原因で起こり、十分防ぐことのできる失敗です。この失敗は、怒られたり、非難されます。

[2]は、不確実性によって起こり、予測することが困難で、複雑な状況のときなどに起こる失敗。誰が悪いのか、よくわからないこともあります。例えば、チーム全員が自分のやるべきことをきちんと実行し、誰もが成功すると確信していたのに、プロジェクトとしては失敗するなど。専門家でも、なぜ失敗したのか意見が分かれてしまうような難解な問題。

[3]は、成功するかどうかわからないけど、実行してみないと先に進めないなど、現状維持の方が「悪」の場合。未知の領域に挑戦するスタートアップなどは、意義ある失敗を繰り返し、学習するほど、成功に近づきます。


まわりを見渡してみてください。
「不器用なのに、着実に成果を出している人」いませんか?

こういう人は、あれこれ考え悩む前に、行動してしまうので、早く失敗します。早い段階の失敗はダメージが小さいので、反省して、またすぐに行動することができます。この繰り返しで、結果的に「早く成功」するわけです。

要領が良くて、自分にとって不都合なことから「逃げる」のが得意な人ほど、「大きな成功体験」は離れていってしまうと思います。稀に、他力本願だけで成功する人もいますが、何歳までそういうことが可能かは微妙です。


私は、意図せず一人出版社を始めることになりましたが、考案したビジネスモデルが特殊なこともあり(商品を販売終了して無料化していくモデル)、ほんとに呆れるほど、何度も失敗を繰り返しました。

どんなに苦しいときでも、日記だけはつけていたので、時々見ているのですが、「アホ、そんなことやったら逆効果!」などと、(その頃の自分に対して)思わず叫んでしまうほど、無謀なことを何度もやっていました。

数ヶ月前の自分を見ても、「うわ、やってしまった。何でここでそれをやるかなぁ」とぼやいてしまいます。つまり、短期間でかなり成長しているということがわかります。

デザインファームのIDEOは、「失敗は「学習する」機会」であることを強調していますが、まさに[失敗 = 学び]であることを実感しています。
ただ、前述した「1. やってはいけない失敗」はダメです。これは、いい加減にやったり、明らかに準備不足だったり、防ぐことができる失敗だからです。「3. 意義ある失敗」と明確に線を引かないといけません。


ルーチン業務(マクドナルドなどのファーストフード店や企業のコールセンターなど)では、「失敗」が許されません。しっかり学習し終えてから、行動に移ります。

逆に、イノベーションを起こそうとするプロジェクトなどでは、不確実性が高くなりますから、失敗は避けられません。ここでは、早く失敗して、早く成功に近づけるという考え方になります。


行動、失敗、学習のプロセスをより良いものにしていくのは「記録」ではないかと思っています。

私の場合、日記も役立っていますが、コンテンツごとに作成する「アイデアノート」が、”ふりかえり”を可能にしており、自分のための「形式知化」されたバイブルになっています。今まで何度も書いてきていますが、「アイデアノート」さえ残れば、すべてのコンテンツが消滅しても、やり直す自信があります。

よく「手帳で人生が変わった」といったテーマで書かれた書籍がありますが、「アイデアノート」と同質のものなら、有り得ることだと思うようになりました。


一人出版社の「アイデアノート」
もし、成功することができたら、思い切って公開したいですね。まだまだ先になりそうですが。



次号に続きます。


■ウェブマガジン化

THINK ZERO MAGAZINE(シンクゼロマガジン)がスタートしました。
http://design-zero.tv/complete/cesb2/webcast03/

一人出版社の今年最後の大きな挑戦です。
「一人出版社のしくみ 全記録」の購入者ページをウェブマガジン化していく試み。外観はこれからですが、バックエンドでは、仮システムとつながりました。
勉強会などのリアルイベントもコンテンツの一つになっています。



■シニア出版社構想の新しいサブコンテンツ

「Museプロトタイピング」という「シニア出版社構想」のサブコンテンツを準備中です。
Adobe Museをプロトタイピングツールとして活用して、プレゼンボードなどを作成するための解説ドキュメントとウェブキャストになります。ドキュメントは電子書籍化して、Kindleストアでリリースします。

Creative Edge School Booksのストアではなく、Kindleストアで出すのは、「売る」ことが目的ではなく、この取り組みをできるだけ多くの人に伝えたいからです。初期のサブコンテンツの重要な役割になります。
カリキュラムは以下のとおりです(まだ素案のため、修正していくことになります)。

●コンテンツのタイトル:
Muse プロトタイピング

●概要:
Adobe Museをプロトタイピングツールとして活用して、創造的かつ効率的なデザインワークを習得するカリキュラムを掲載

●章立て:
1. Museを理解するための5つのポイント
2. 作りながら考えるためのツール
 2-1. ラフスケッチからMuseを使用する
 2-2. ワイヤーフレームは必要ない
 2-3. 公開・検証・修正・公開を何度も繰り返す

3. ウィジェットとライブラリで組み立てる
 3-1. 世界中のウィジェットを組み込んでMuseを強化する

4. シングルページウェブサイト
5. プレゼンボード
6. ストーリーボード




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■長期プロジェクト・サブコンテンツ

THINK GCDeMO MAGAZINE
定年退職したエンジニアが日本を救う
http://design-zero.tv/complete/cesb3/webcast04/

「経験知」を獲得する力・伝える力
リーンとアジャイル、デザイン思考を組み合わせる
http://think-gcdemo.businesscatalyst.com/


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■デジタル本・長期プロジェクト

ティーザーページを公開中です。

2016年1月リリース
医療・ロボティクスをテーマにしたコミック「ZEROROBOTICS」
http://expub.businesscatalyst.com/

2017年正式スタート/2020年7月まで
最強の出版チーム「シニア出版社」2020構想
http://gerontechnology.businesscatalyst.com/



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■オープンエデュケーション

一人出版社ウェブキャスト試行講座 2015夏

夏休みに習得しよう!
Adobe Muse CC 2015でシングルページウェブサイトをつくる
http://muse-2015.businesscatalyst.com/index.html



投稿日:2015年10月5日(月曜日)

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Youji Sakai 境祐司
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