一万字メルマガ

文学フリマを終えて! 文学フリマ感想特集!


カテゴリー: 2014年05月11日
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╋■┛ 一万字メルマガ 第5号
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             2014.05.11
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「文学フリマを終えて! 文学フリマ感想特集!」

目次 
 1.感想文「文学フリマの感想」市村
 2.「小説全作解説」市村
 3.感想文「文学フリマの感想」てって
 4.感想文「文学フリマの感想」ハヤト
 5.コラム「本の背景」 
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■1.感想文「文学フリマの感想」市村
 
 文学フリマが終わりました。
 「一万字メルマガ」チームとしては、てってと僕の小説集「小説未満」、ハヤトの詩と音楽を融合させたCD「kesiki」、そしててってと僕のLHFとしてトークをCDにした「文学の法則」を出品しました。
 最初は何部作っていくらで売ればいいのかがまったく未知数だったのですが、結果的にそれぞれ30部ずつ作ってほぼあまりが無い状態になりました。本当に開始30分くらいはまったく売れず、全部持って帰ることも覚悟していましたが、予想よりもたくさん売れて嬉しい結果になりました。
 
 ただまあここまで来るのに紆余曲折いろいろありました。まずそもそも小説集「小説未満」に関しては、2週間前までに収録作品が決まらず。これも別に作者としてこだわりがどうこうって話ではなくて、僕がレイアウトを担当してくれた友人に連絡するのが遅れたことで、専門業者に依頼することができず。結局その友人が印刷を全てやってくれて、製本を僕ら自身でやることになったのです。
 その製本作業もかなりギリギリになってしまい、前日の5月4日の時点で残り製本部数が30部中25部という状況。そこから、カッターナイフで裁断するも、定規を使うということを忘れて線がぐにゃぐにゃになっちゃったり、買ってきたホッチキスが開かないタイプのやつでメーカーを呪ったり、「トンボ」という枠線についてどこを切っていいか分かってなくて、後からきたハヤトに「内トンボってここのことだよ?」と言われたり(結局トンボに関してはそこから直すことができず、間違った方に全部合わせた)。
こうして12時を少し回った、もはや5月5日の0時30分くらいに「小説未満」は完成したのです。
 一方で「kesiki」と「文学の法則」についても色々あって、「kesiki」については最初はハヤトの歌を入れたCDになるはずだったのに、ハヤトが直前で喉を潰したために歌が入れられなくなり。しょうがないから「詩をイメージして音にした、詩と音楽の融合」的な後付けなコンセプトをつけて完成させました。
 「文学の法則」はてってが買ってきた安いインクジェットCDがまったくインクジェットに対応しておらず、プリント済みのCDを再生すると、その遠心力でインクが外側に広がっていくというまさかの出来栄え。こっちも苦肉の策で前日に全てをウェットティッシュで拭き取るという荒業に出ました(ウェットティッシュで拭き取ったらインクが綺麗に消えていきました。本当にインクジェット対応のやつだったのか???)。
 
 そうして迎えた当日。最初は会場入口の行列を見て「おれたちの作品一冊も売れないんじゃ……」とビビリ上がっていましたが、開始15分経って最初のお客さんが訪れ、一冊購入。それからも15分に一組ずつくらいは足を止めて見てくれる人がいた感じでした。
 もちろん僕らの作品を買ってくれるということが嬉しかったのは事実ですが、それよりも僕が楽しめたのはお客さんとの会話で。「小説未満」というタイトルを面白がってくれる人もたくさんいて、「努力はしたんですけど、"達しません"でした」というと笑ってくれました。
 また、自分がお客さんとして他のサークルさんのお店に行くときも、お喋りをするのがとても楽しくて。「普段はどういう活動してるんですかー」とか「これぜんぶ自分で作ったんですかー」などと聞くとみなさん優しく答えてくれて。いやいや良い体験ができました。
 
 文学フリマについて僕が思ったことを書くと、今回の文学フリマの来場者数が3500くらいだそうで。一般客の方も大勢訪れたと聞きましたが、出展サークルが600強。そのほとんどがサークルとして複数の人が絡んでいると考えると、"お客さん"として買ってくれた人って、実は半数以上が他のお店の"店員さん"であったりすると思うんですよね。
 つまりさっき自分が買いにいったお店の人が、今度は自分のところに買いにきてくれるっていうのが頻繁にあるということで。この持ちつ持たれつというか、まあお金も絡んでの循環というのがすごく健全な循環だなと思って。
 好きで買ってくれる人に好きで作ってる人が作品を売って、そのお金で今度は自分が好きな作品を買うっていうね。実は以前、一般のお客さんとして文学フリマに来たことがあったのですが、そのときはその熱に疲れてしまったというか、あまりずっぽり入りきれない印象を持っていたんです。でも今回この循環の中に自分が入ってみて、その幸せを実感したというか。読む人として買うのと、書く人として買うのって全然違うんだなと思わされました。
 
 まあ当たり前の話ですけど、いつも読んでるプロの作品と比べれば、今回僕らが書いた作品も僕が買ってきた作品もクオリティの部分で落ちるところがあると思います。正確に言えば、粗が目立つかどうかみたいなところは明確に差があります。
 でもなんというか、それってどうでもいい話というか。今回僕が自分で作品を書いてその上で他人の作品を読んだときに、思うことって作品の向こうにいる作者のことだったりもするんですよね。なんなら実際に書いた人と喋ってその作品を受け取ってるわけですから、「ああ、こういうの書くんだ」とか「こういう表現使うんだ」とか。
 そうなると粗があるとかって本当にどうでもよくて、それよりも「この表現は良い」とか「このアイディアは思いつかない」とか、自分も"書く人"として純粋な尊敬をそこに感じて、単純な影響を自分に受けているような、そんな気にさせられました。
 
 ともすればそこが今後の課題になり得ると考える人もいるかもしれません。内輪だけで盛り上がっているような感覚が無いといえば嘘になりますし、上に書いたことはモロに内輪のそれです。でも僕はその内輪の盛り上がりでいいんじゃないかと思います。内輪の外に向けて書くのは、プロの作家さんたちがやってるんだから。逆にアマチュアがそんなことやってもそれに追いつく技術があるのかって話で。それよりも大切なのはその内輪を広げていくことなんじゃないかと、僕は思いました。
 なんか偉そうな感じで書いてしまいましたけど、何が言いたいかというと「みんな小説書こうよ」ってことで。今回自分たちで書いた小説を、印刷して、切って貼って本を作りましたが、これがめちゃくちゃ楽しかったんですよね。自分で書いたものが、本になって、それを読めるってことにめちゃくちゃ感動したんです。
 小説読むのが好きな人ってたくさんいると思うんですけど、小説書く人ってそこまであんまりいないなと。なんなら小説書いてると「小説家になりたいの?」って発想になりがちですけど、そうじゃなくて、ただ書くこと、本にすること、そしてそれを自分で売ることが目的になってもいいのではないかと。
 草野球やってる人がプロ野球選手になりたいわけではないし、カラオケ行く人が歌手になりたいわけじゃないみたいに。小説が「書く娯楽」になったら楽しいよってことを、この文学フリマに参加して僕は思いました。
 
 長々と書いてしまいました。僕が帰りの電車でてってとハヤトと話し合ったのは「秋はどうする?」って話でした。もう僕らには出る出ないの話ではなくて、次に出るときはどうするかっていう話になっていて。それほどまでに僕らは今回で文学フリマの虜になってしまいました。
 次はもっと準備をしようとか、こういう作品を作ろうとか、文学フリマという目標があるから頑張れるということを実感しています。今回初めて出てこんなことを言うのは変な話ですが、いつまでも続いて欲しい、そしていつまでも参加したいイベントだと僕は思いました。
 とりあえず秋に向けて一万字メルマガはメールマガジンを配信していきます。大きな「文学」の隅っこで精一杯遊んでやろうと思います。


●市村 @ichimura_LHF
一万字メルマガ編集長。
記事としてはコラム・小説・ネタ企画等、
一番幅広いジャンルで執筆。
ブログ「市村の感想」
http://ichimura11.seesaa.net/
ラジオ「LHFポッド"TAKEOUT"」
http://left-hand-flemings.seesaa.net/

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■2.「小説全作解説」市村


 今回の「小説未満」という作品は、文学フリマに出るために、てってと市村が書きためた作品を集めて作った作品集です。製作期間は1年ほど。その中で市村としては20作ほどの作品の中から、10作を選びました。選んだ基準は単純に自分が好きかどうか。
以下、作品の解説です。かなり詳しく解説を書いてしまいました。解説というものは作品だけを読んで浮かんでいたイメージを破壊しかねないとは思います。けれど僕の小説はある意味で理詰めで書かれていて、「分かんないけどこうなった」みたいなことがあまりないので、解説してしまっても問題ないかなと。
そこは「文学」においてはタブーっぽい感じで、ならそれを「小説」で表現しろよって言われるかもしれませんが、まあできないし。多めにみてください。
 
■「ふろ」
 銭湯の一場面を描写のみで切り取った作品。僕の作品は基本的に風景描写を単純に書かず、比喩にしたり言葉を変えたりして言い換えて書くことが多いのですが、これはそれだけを突き詰めて書いた作品です。「曇りの日」っていうことだけを書くのに、10行弱を費やして書いています。僕の小説は基本的に「何も起こらない」けど「そこに何かある」っていう作品を好き好んで書いていますが、これはそれの最たる例かもしれません。
 
■「ノート」
 宿題を隣の席の女子に写させてあげるという作品。これは特別オチを考えずに書き始めたのですが、なんとなく隣の女子に宿題を写させてから、これは隣の女子を好きになってしまうパターンじゃないかと思い、そうなるとそうしたくなくなるのが僕の性格。最後の一文で裏切ってやりました。このラストは自分で読んでいても好きです。
 
■「ふたり」
 これはちょっとテクニカルなことがやりたくて書いた作品。「僕」の視点と「私」の視点を順番に書き、それぞれ同じ事柄を異なる描写で書いています。ネタばらしをしてしまうと、ここに出てくる登場人物って実は2人じゃなくて4人なんです。
つまり、「僕」の言う「彼女」は「私」とは別の人物で、「私」の言う「君」は「僕」とは違う人物なんです。というかそのつもりで書いてたんです。でも周りの友だちに感想を聞いたらこれが伝わってたのはてってだけでした。僕の技術不足で上手く書けませんでしたね。これは反省点。
 
■「月と道」
 これは一行目を書きたくて作った作品です。「月は満ちて、道は尽きていた。」。僕としてはこれが書ければ満足だったので、後はおまけです(笑)。それは冗談として、これのオチもなかなか気に入っています。今まで桶田の側の描写だけをしてきて、最後に撃った男の名前を明かすことがオチだという。別にオチていないような気もするのですが、逆にこのオチのない奇妙な余韻の残り方が終わり方として良い感じだと思いました。
 
■「バス」
 これはバスの中で書いた作品ですね。「次、止まります」というアナウンスを聞いて、これが他のどういう言葉に変わったら面白いかなーと想像して、「もう、止まりません」になったらどうだろうと思いました。
こういう想像が僕は結構好きで。街を歩いてても看板のあの文字をどう変えたら面白いかとか想像しながら歩いたりします。主人公のスタンスも好きで、ミステリー小説ならここからバスから脱出するために頑張ったりするのでしょうが、僕の小説ではそんなことしません。たぶん主人公も僕に似てやる気ないからですね。
 
■「流れ星」
 これは「冬」をテーマに作品を書いてみようとして書いた作品だったと思います。この小説、僕は自分の中で最も好きな作品の一つです。好きな理由は僕の考えが書けたからかもしれません。ルールとか決まりとかに対して、自分の考えで「守らなくていい」とする人が僕は嫌いです。なので登場人物には、上からの命令に対して少し悩んでもらいました。その答えが出ることもなく、少し目を逸らした先で流れ星が流れるっていうのは少し美しい気がします。
 
■「飛行場」
 空港か飛行機の中で考えついた作品だったような気がします。飛行機が飛行場にいる間はまだ同じ高度にいるけれども、あちらは飛び立つことが約束されていて、自分は飛び立つことはない。みたいなことを比喩的に書きたかった作品です。
最後にICカードの残高を気にするのは、今後も自分は同じ高度を這いつくばる未来があることを無意識的に悟っているからです。この悲しいお話はおそらく僕の人間性の一部なのでしょう。このお話に似た感情が僕の中には確かにあります。
 
■「昼下がり」
 確か文字通り昼下がりにやることがなくて書きだした小説です。でもだからこそ続きがなかなか思いつかなくて、何日か後に今度はカフェラテを飲み忘れて、それをくっつけたお話です。この小説に出てくる無風の解釈がちょっと好きです。昼下がりという題名も相まって、ゆるやかな風の感じが上手く書けたかなと思っています。
 
■「森の小説家の話」
 これは名作が書きたくて書いた小説です。天才ぶりたかったというか、雰囲気系の小説が書きたかったというか。ある種のファンタジックな雰囲気にはなっているので、そこは成功っちゃ成功かもしれませんが、自分の中では少しあざとい気もしています。
個人的にはやはり日常が舞台の小説の方が好きなんだなと少し思います。というかフィクションに振りすぎると不安になるというか。でも思ったよりはちゃんと書けていますね。気が向いたらまた同じテイストで書いてみたいです。
 
■「松島」
 これはほぼ事実というか、ある人物との実際の出来事が元になった作品です。まあその人物っていうのがてってなのですが。秋の松島に行ったときに、彼は海に入っていったのです。そのときにバカにする自分がいる一方で、この後先の考えない感じが生き方として僕にはできないことだなと。彼の背中を見てそんなことを考えたのです。
「僕は理性が、前でいい」という一行はああはなれないという諦めの決意になります。同じような生き方はできない、それでも一緒に生きていく。それを表現したくて書いたのが、ラストの一文です。「僕らは帰る。同じ電車で。」自分の中でも好きな終わり方です。

■「あとがき・著者紹介」
 この作品集で一番遊んだのがここですね。文学フリマではあとがきを先に見て面白くて買ってくれた人もいたみたいで、凄く嬉しいです。僕はあとがきを書くために生まれてきたのかもしれません。次のあとがきを書くために、もっと小説を書かないとなー。 
 
●市村 @ichimura_LHF
一万字メルマガ編集長。
記事としてはコラム・小説・ネタ企画等、
一番幅広いジャンルで執筆。
ブログ「市村の感想」
http://ichimura11.seesaa.net/
ラジオ「LHFポッド"TAKEOUT"」
http://left-hand-flemings.seesaa.net/

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■3.感想文「文学フリマの感想」てって

 感想文「文学フリマの感想」 作:ミシェル・アルベイン


 五月五日月曜日、文学フリマに参加してきました。

 始まりは、北ちゃんの一言から。自分達の小説を本にして売るということで、わくわくしながらフリマまで過ごしていました。文学風にいうと、胸の奥底からの鼓動が耳の鼓膜まで届くようで、そのせいか手足に僅かな震えが感じられる、そのような気持ちでフリマ開催までの日々を過ごしていました。恋物語風にいうと、ドキドキして眠れない★ でした。

 そんな感じで迎えた前日、つまり五月四日日曜日、この日僕は始めて本を作ることのめんどくささに直面しました。現在(五月六日火曜日)傍らに気に入って購入したたのサークルの方々が製本した小説が置いてありますが、素敵に作ってあるものの制作過程を想像すると冷や麦がでます。そう、製本はめんどくさい。一部始終をダイジェストでお送りします。

「・・・あぁ、駄目か、カッターマットが欲しいんだけど、カッティングマットしか売ってない、諦めよう」

「このホチキス、開かないだと!? 」

「切るの超気持ちいい! 」

「白紙の上に・・・線が見える! 」

 楽しかった。

 そしてフリマ当日、荷物を抱え電車に乗る人たちに対してフリマ参加者っぽさを感じながら、また新人潰しに注意しながら会場に到着し、入場。人の多さに、こんなにも小説が好きな人がいるのかと感動しながら商品の陳列、そして十時、フリマがスタートしました。
十時? 十一時?まぁとりあえずスタートしたことは確実です。開始早々店番を仲間二人に託し同じ時代に産まれたの小説家達のところへ足を運び、話しを聞いたり立ち読みしたりしてきました。超楽しい。そして店番、ここで文学フリマというか静的な店達に対し商売しろよ!と若干憤りを感じましたが、小説やCDを買いにお客さんが来てくれるととても嬉しく、また、タイトルで笑ってくれるお客さんやPodcast聴いてますと言ってくれたお客さんもいて、すごく楽しいひとときでした。

 文学フリマに行ってみて、自分が好きなもの(小説)を好きな人が沢山集まっていて、それだけでもう楽しいし嬉しいなと思いました。今日はこれから買った小説を読み沈みます。読み終えて浮かんできたら、作者にリアクションを返そうと思っています。

 ではまた。



 〜 作品紹介 〜

 僕はあまりこれが書きたい!とかこういう形にしたい!を考えずに書き始めているのですが、自分の作品がけっこう好きなので、読み返してみて思ったことを少し書いてみようかなと思います。

「カタリナの玉葱」

 擬音語にはまってるときに書いたものです。擬音語って相手の脳を活性化させるらしく、脳がいまひとつ動いてないなーというときに読むとよさそうです。

「かぼちゃの大福」

 マフィアの話です。マフィアに捕まったら嫌ですよね。

「ごめんね」

 僕の話です。友達には本当に申し訳無いのですが、昔の僕はこういうところがありました。

「にき」

 みんなに小説未満を書いてほしくて書いたものです。書いてください。

「ホットケーキの間」

 超面白い。僕が書いた中で一番面白いかもしれない。

「冬の箱」

 ここはどこでしょう。そんなふうに読者に問いかけながら書いたものです。


 この六つの中で一つでも面白いと感じてくれた方とは、ぜひ友達になりたいものです。
 ではでは、作品紹介でした。

 

●てって @tete_LHF
一万字メルマガでは主に小説を担当。
一筆書きのように一行目から最後まで一気に書き上げる。
ラジオ「LHFポッド"TAKEOUT"」
http://left-hand-flemings.seesaa.net/



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■4.感想文「文学フリマの感想」ハヤト

文学フリマ。聞き慣れない、けれども「文学」と「フリマ」の言葉が組み合わさって醸し出されるアバンギャルドな雰囲気に背中を押され、僕は市村からの参加要請を決意した。

小説は市村とてってで作り進めているようなので、僕は僕なりのモノを作って参戦しようと決めた。
小説だと被るしそもそもあまり書けないので、好きな音楽にしようと決めた。詩を乗せて歌えば、まあ詩が文学の範疇には入るだろうという価値観のもと制作を進めた。と言っても追い込まれないとなかなか行動に移せない性分をもっているので、かかりだしたのは遅かったのだが。

今年のGWが破格の11連休となった僕は、半ばあたりで予定が入っていないので、そこで最後の仕上げをしようと目論んでいたが、その狙いは叶わなかった。
友人との旅行で体調を崩し、声がほとんどだせなくなってしまったのだ!

「すまん…俺、間に合わないっすわ…」と喉元ぐらいまで出かかっていたが、それはどーなのかと自分に問うた。ただ声出ないから歌入れられないし…あ!

そして思いついた苦肉の策が、詩を書いて、その詩のイメージを音に焼き付けて音楽にする、という作戦。「というかもう詩だけでもいいやん」という心の声には目を向けず、なんとか仕上げたのだった。

前日に市村の家にてってと泊まり作戦会議をするという予定ではあったが、実際はそんな悠長な話にはならず。僕の作品が完全に仕上がっていなかったし、2人の作品も製本工程が山ほど残っていたのだ!夜に会ってほどなくして「少なくともあと3時間はかかる」と言われた時は今日寝れるのかな…とコンディションの不安が頭をよぎったのだった。

そしてなんとか作品も仕上がり、こぎつけた当日。
最初はなかなか売れず、帰りの荷物の心配が浮かんだが、時間が経つにつれ徐々に売れていった。自分の作ったモノがどんな内容なのか説明して、手に取ってもらい、買ってもらった時の喜びは他では味わえない独特の感覚だった。
自分で作ったモノを売る、という経験が無かったし、直接相手とやりとりして買ってもらうというのは原始的であり、リアルタイムで実感できるのは「ならでは」だと感じた。

ただ、僕の作品は突貫工事で仕上げたモノだったから完全に内容に満足とは言えなかった。ボリュームがそもそも少なかったし、イヤホンで聴くと問題無いけど携帯電話のスピーカーから音を出すとスピーカーの再生周波数からはみ出ているからなのか意図した音が違う音で出てしまったり、など。
ただ、歌は入れずに詩だけを綴り、そのイメージで音を作ると言うアイデアは手応えを感じた。僕はメロディから音楽を作るから詩に制限が出てしまうし、かといって詩から作るとメロディが付けづらい。何より歌いやすいよう変更なども出てくる。そういった点から考えると、このやり方は文学フリマの括りで作品を作るにはマッチしていると思ったので、次もこの路線でやろうと考えている。

次回への課題は山積みだけれども、それと同時に楽しみでならない、そんな感じで今回の文学フリマは幕を閉じたのだった。
 
●ハヤト @haccyo18
主にお菓子や文房具のコラムを担当。
その独自のこだわりと卓越した妄想力が魅力。
ブログ「ハッチョの聖域」
http://haccyo18.seesaa.net/

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■5.コラム「本の背景」まなき

本の背景〜文学フリマに行ってきました〜

このたび幅広く活動しているLHFが文学フリマに出展するとの話を耳にして、私も文学フリマに遊び行ってきました。お昼くらいに起きて行ってきました。
バスと電車を乗り継いで一時間半。私が開催地である流通センター駅につくと看板が出ていた。

「骨董まつり」

いやいや。骨董いやいや。

ただでさえ外出する機会があまりなく、人の目を必要以上に恐れてしまう今現在において、その看板をみて思うのはこの場所で本当に文学フリマが開催されているのだろうかという心細さと「骨董いやいや」でありました。

なんやかんや色々と人並みにそって歩くと、意外と近いところできちんと文学フリマが開催されている会場を見つけることができた。入り口を入るとテーブルが並べられており、その上には本が積まれていた。通路を歩く人は溢れているわけでもなく、ガラガラでもないくらいの量の人通りだった。

まずはLHFのテーブルへ行こう。心細さを感じていた私はまっすぐに向かっていった。
ちなみに会場に入る前に、緊張していたので外で煙草を二本消費している。
前もってLHFの席の番号は手に入れていたので迷うことなくたどり着くことが出来た。
テーブルの前に着くと、先客が一人居て、なんと「小説未満」を購入するところだった。
なんだか嬉しくなってニヤニヤしてしまった。
またニヤニヤしている理由は他にもあって、文学フリマに遊びに行く前に予習としてLHFのラジオをしっかり聴いていたので、第一声は「アド街を見て着ました」にしようと電車の中で決めていた。それを考えるとニヤニヤが止らなくなってしまったのだ。
緊張やらなんやらかんやらの要因もあってニヤニヤだった。
たぶんLHFの隣のテーブルの人なんかには気づかれていたかもしれない。

そのあとはLFHのボックスで話したり、会場を回ったりして楽しい時間を過ごすことができた。ちなみに私が店番をしたときにはお客さんが一人も来てくれず悲しかった。今回は全く仕事をしていないのですが、次は積極的に関われたらいいなと思いますし、関わらせて貰おうと思います。どうぞ店番を人間不信そうな人がしていたら、たぶんそれは私なのでどうぞよろしくお願いします。

でもあれですね。文学フリマいいですよね。書いている人がそこに居て、この人がこの本を書いているのだと分かって、そんな人がたくさん居て。普通に本を買うより本が書かれた背景のようなものを垣間見れたので楽しかったです。

 
●まなき @suzumana0529
今号から参加した新メンバー。
コラムと小説どちらも書ける。
最近はカフェで小説を読むのが日課。

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◆編集後記◆
つーわけで第5号でございます。今回は文学フリマというイベントを終えまして、文学フリマの感想特集になってしまいました。しかしこの文学フリマがきっかけで登録してくれた方も多いと思います。作品を購入された方はぜひお手元の作品を読んだ後に読むと、一層面白く読めるんじゃないかと思います。
普段はコラムやら小説やらを毎回合計一万字になるように書いています。興味のある方はバックナンバーから読んでみてください。次号からまた通常回に戻ります。またみなさまに楽しんでいただけるよう、死なない程度に一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします。

編集長・市村

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売上20億,負債14億,赤字2億『絶対倒産する』と言われ、メガネ業界内ではただの質の悪い安売りチェーンと馬鹿にされ続けていたOWNDAYS(オンデーズ)を30歳の時に買収し社長に就任。その後、10年間で奇跡のV字回復を遂げて、売上150億,世界10カ国に進出するまで・・、みたいな巷によくある再生物語。半分ノンフィクション。半分はフィクション。いつまで、どこまで書き続けるかはまだ未定です。 https://www.owndays.com Twitter:https://twitter.com/shuji7771 blog:https://ameblo.jp/shuji7777/
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