一万字メルマガ

てっての小説ってそうやって作ってたんだ特集!


カテゴリー: 2014年03月08日
■╋■━━━━━━━━━━━━━━━━
╋■┛ 一万字メルマガ 第2号
■┛━━━━━━━━━━━━━━━━━
             2014.03.08
◆……………………………………………◆
「てっての小説ってそうやって作ってたんだ特集!」

目次 
 1.インタビュー「てって小説の作り方」
 2.小説「雪日なドス」てって
 3.コラム「パンツ大論争」ハヤト
 4.無茶ぶり小説「お題をください!」てって
 5.コラム「消し心地のその先へ」ハヤト
 6.LHFクロニクル 市村
 
◆……………………………………………◆

1.インタビュー「てって小説の作り方」

一万字メルマガを始めるきっかけともなったてっての小説。「ぼくは小説しか書けない」と言って小説のみを書き連ねるてってに、その小説の作り方を聞いた。

☆☆☆

市村  以前、おれとてってで小説を書くブームあったじゃん。あのときっておれが書くのをやめても、てっては書き続けてたじゃん。あれはなんでなの?
てって あれはね、せっかくだから100個作りたくて。
市村  ああ、100を目指してたわけだ。
てって そうそう、でも100個は大変だった。
市村  てっては小説をいきなり書き始めるじゃん。どの時点で内容を決めてんの?
てって タイトルを適当に決めて、そんでタイトルをあんまり気にしないで一行目を書き始めるんだよね。だから一行目から決まる。一行目が全てを握っている。
市村  全てを(笑)。
てって 一行があんまりなやつはあんまりになる。
市村  じゃあ一行目はどうやって考えてんの?
てって ぽんて。ぽんって出たやつ。
市村  (笑)。思い浮かんだやつってこと?
てって そう。思い浮かんだやつ。
市村  一行目以降は?
てって あとは、生み出されるままに。一場面づつ書いてるというか。じゃーって書いてる。
市村  例えばだけど、「箱※」とかだと? ※メルマガ第1号に収録
てって 「箱」はタイトル的にそれっぽいことをタイトルにしたくて。かっこいいタイトルをつけようと思ってつけた。
市村  なるほどね。
てって 自分の読んでて思うけど、ほうって思うね。
市村  どゆこと?
てって なんかほら、おおおって思うね。
市村  なにが??
てって 自分で書いてるんだけど、ほうほうって感じ。
市村  わかんねえ(笑)。自分で書いてるけど、読む時は他人の作品のように読めるってこと?
てって そうだね。
市村  じゃあ狙いがあるわけじゃないんだ。ゴールがあってそれに向けて書いてるんじゃなくて、やりたいこととか書きたいことじゃなくて、まずタイトル作って、一行目を思い浮かんだこと書いて、その一行目から関連することをふくらませていく感じなの?
てって うん。
市村  一行目を出したあとはその周りを掘って行って、掘るところがなくなったら次のところ掘ろうみたいな?
てって うん、もういいかなって思ったら次の段落に行く。
市村  「箱」とかだと、けっこうちゃんとした設定みたいなところあるじゃん。「箱」っていう施設があって、そこは現実世界と隔離されていてっていう。「箱」をそういう施設にしようと思ったのはいつなの?
てって それはね、「社会に融け込むことを諦めたもの達」っていう部分を書いたときに考えついたね。
市村  えーと…え、それって直前じゃん。じゃあ「諦めたもの達」をどうしようかなって思って?
てって そうそうそう
市村  じゃあ「箱」に入れちゃえって?
てって そうだね
市村  そうやって行き当たりばったりで作ってるわりには、けっこうちゃんとした世界観だよね
てって あー、たしかに。
市村  テーマみたいなものはらんでるじゃん?
てって はらんでる感じする?
市村  おれらだって色んなものに憧れるじゃん。自分が置かれた状況、こことは違う何かに憧れるけど、その憧れた先の大変さは分からないみたいな。
てって おおー!
市村  「箱」の中で描かれてる自由は、てってが思ってる自由なの? 読書して絵書いてっていう
てって そうだね
市村  そういうことをしたいっていうのがあるんだけど、死を選ぶっていう。
てって これは自分だけで好きなことをするっていうのと、友だちと、っていうか外の世界で生きるっていうのを比べてるって感じだね。
市村  そっか、箱の中では他人とは関わらないのか。
てって 本当は他人はいるけど、いないように感じられるっていうか。自分だけの空間と、友人がいるあのコーヒー。
市村  それが対比になってんのか!
てって 対比に…対比になってるわ…。
市村  なってんだよね?
てって なってたわ。
市村  そっか、コーヒーは苦手だったが、友人と飲むコーヒーは好き。外は厳しくも辛い世界で、箱の中は平穏で安全。で、その外での厳しさや辛さは往々にして他者の存在によるものが大きいが、他者の存在こそが実は必要なものだったと?
てって …そういうことだ!
市村  そういうことなの?
てって そういうことだね。
市村  別にそういうことでもないんでしょ?
てって いや、そういうことそういうこと。
市村  そういうことなんだけど、言われてみればそういうことだったと?
てって うん(笑)。言われてみればそうだった。
市村  てってって何を書きたいとかあんの?
てって うーん、なんかいい言葉が出てくるといいと思うね。
市村  ああ、言葉なんだ。じゃあ詩に近いものだよね。小説は物語性を帯びているものだけど、てってが重きを置いてるのは一行の強さというか、設定がどうとか結末がどうとかよりは、一言が一番というか。
てって 状況の中の一つの表現というか、それでいい表現があるといいなと思う。
市村  なるほど。じゃあ「箱」だと一番好きなところはどこなの?
てって 「箱」…だと?
市村  うん。
てって ………(沈黙)
市村  ないの?
てって いや(笑)。うーん、どれだろなー……(沈黙)
市村  探してんの?
てって 「箱」はー………(沈黙)
市村  ないんだね。
てって ないね。「箱」はない。



☆☆☆

インタビューをしてみて、思ったこと。
てっては自分の表現手法を全くと言っていいほど"言語化"していない。
「ぽんって出す」とか「じゃーっと書く」とか、感覚的にやってるだけっていう。
それなのにてっての書く小説にはある種の共通した世界観があるように思わされる。
このインタビューを読んだ上で、もう一度てっての小説たちを読むとまた違った味わいというか、ある意味での凄みを感じさせられるんじゃないかと思う。

●てって @tete_LHF
足のサイズが32cmある心優しきビッグフット。
最近はストーブの前で読書。
ラジオ「LHFポッド"TAKEOUT"」
http://left-hand-flemings.seesaa.net/

+++++++++++++++++++++++

■2.小説「雪日なドス」てって

 雪が寝てる間に降ってしまうことが、僕は嫌いじゃない。それは、寝ている間に感じる雪の降る日特有の寒さ、朝起きたときにカーテンの隙間から溢れる朝日とは違う白い光、そういうものを含めてのことだ。今日もまた、先週同様雪が積もる朝を迎えることになったが、やはり気分はいいものだった。

 部屋の片隅で小説を読んで一日を節約することにした僕は、お決まりのポジションでまるくなって小説を読んでいた。いま読んでいる小説は妖怪伝記をモチーフに高校生が種々様々な問題を解決していくシリーズ物で、僕が開いているこれはもう十作かそこら目のものだった。

 部屋の窓からは、飽きもせずにまだ降る雪と、強い風に揺れる電線がみえる。

 足を温めるためにつけた電熱線ストープは、静かに、やんわりと仕事をこなしている。ときどき温めている足が熱くなり、姿勢を変えるが、しかしその熱さがまた恋しくなって、姿勢を戻す。こんなふうにころころころころと身体を動かしていることで、運動不足も解消されるんじゃないかと期待を抱いている。

 物語の一区切りに、また窓をみやる。

 部屋の窓からは、飽きもせずにまだ降る雪と、強い風に揺れる女の人の髪の毛。

 僕の部屋は二階で、ベランダがある。空から雪がしんしんと落ちてくると、そこに積もる。だから雪が止んだ幾日かもそこには雪が残っていて、せっかくだからとその何日かは、綺麗なままに雪が溶ける様子を眺めて過ごす。そういう僕なので、ベランダに直立する女の人を先程発見したとき、あーあと、ベランダに残そうと思っていた雪に足跡がついたことを悔やんだ。

 小説の主人公は、吸血鬼に血を吸われている。話の流れでは、自らにさし出していた、しかし自分だったら他の誰かだったらどうするだろうか。と僕は小説を読んでいてよく考える。吸血鬼に噛まれると吸血鬼になるという、吸血鬼になったら色々と不便なことがあるとも。でも、でもそれでも、吸血鬼になりたいと、他人の血を吸い生きていくものになりたいと、思う人が少なくないような気がする。

 ちょっとまって

 女の人が窓を開けて部屋の中に入ってきた。いや、より正確な描写をするのであれば、鍵回りをガムテープで貼り固めハンマーで粉砕しそこから手を突っ込み鍵を開け窓を開けて部屋の中に入ってきた。普通、こんな雪の日に、自分の部屋のベランダに、誰かいたら、小説読んでる、場合じゃないでしょ、と、寒そうに、とぎれとぎれに喋りながらストーブを自分のほうに向ける女の人。

 誰だろう、そう思ったが、いいところだったので小説に戻った。
 
●てって @tete_LHF
最近、花粉症を受け入れた。
メガデンリュウが大好き。
ラジオ「LHFポッド"TAKEOUT"」
http://left-hand-flemings.seesaa.net/
 
+++++++++++++++++++++++

■3.コラム「パンツ大論争」ハヤト

「最近のパンツって、すごくない?」

私はこう聞かれると、非常に困ってしまう。何故なら、「パンツ」という名称でパッと頭に浮かぶのが2つあるからだ。
それは下着のパンツなのか、ズボンの別の呼称であるパンツのことなのか、ということである。
下着の場合は、実際には「アンダーウェア」というカテゴリーに分けられていることが多いし、男性用の場合は「トランクス」や「ボクサーパンツ」、「ブリーフ」などに分類されている。女性用の場合は大体「ショーツ」と呼ばれる。
しかし、実際初対面で男性が履いているアンダーウェアを当てることは非常に困難であり、アンダーウェアなどという格好いい呼称よりもパンツが先に出る人は多いのでは無いだろうか。
さらに言えば、女性の下着はパンティーと呼んでしまう。男性の下着はパンティーとは呼べない。メディアによる洗脳によって染み付いたのかどうかはハッキリしないが、パンティーという言葉にはセクシーでフェミニンな印象を受ける。
そして、ズボン。語源の由来はハッキリしないようだが、アパレル業界においては「ボトム」などと分類されている。ボトムにも「ジーパン」や「カーゴパンツ」、「チノパン」など様々な種類があるが、語尾にはパンツという言葉がつく。おそらくアメリカ等の呼称であろう。だが、実際にはパンツと呼ぶよりもズボンと呼ぶ人口が多い気がする。

改めてこの問題を俯瞰して見ると、日本が島国であるという事実が起因していると考えられる。最初から英語で統一されていれば「ズボン」は「パンツ」であっただろうし、下着は「アンダーウェア」であったはずだ。様々な文化を取り入れた結果、この「パンツ大論争」は生まれてしまったのだ。

もしかしたら平成生まれの子達はそもそもズボンという言葉が通用しないか、高齢の方の呼称であるという認識かもしれない。実際私の家庭では、モノが違うが「タイツ」のことを母は「ズボン下」と呼ぶ。分かりやすいが、何となく古臭い印象も持ってしまう。これについては横文字コンプレックスが影響しているかもしれない。
ただ、呼称によるジェネレーションギャップは確実に存在するという事だ。
「パンツ大論争」は本来あるべきところに収まろうとする動きなのか、日本のナショナリズムの崩壊のカウントダウンを告げる警告なのか、まだはっきりと答えを出す事はできない。

1つ確かな事は、今後も私は女性の下着を「パンティー」と呼ぶことだろう。

●ハヤト @haccyo18
好きな言葉は「革新的なデバイス」
この言葉に、僕はジャスティスを感じます。
ブログ「ハッチョの聖域」
http://haccyo18.seesaa.net/

+++++++++++++++++++++++

■4.無茶ぶり小説「お題をください!」 第1回 てって

これは、市村から出される3つのお題を守りながら、てってが一本の小説を書くという企画です。今回市村が設定したお題はコチラ。

1 Twitterを物語に出すこと
2 男と女を登場させること
3 「バナナ味」という単語を使うこと

なかなか難しいのかなと思いきや、てっては「お題があった方が書きやすい」と言いながら、20分くらいで書き上げました。バケモンか。それでは本編をどうぞ。

☆☆☆

 小説「月に住むウノ」

 もう、どのくらい時間が経ったのだろう。

 街の中心を通るように流れる、人の言葉によって作られつづける文字の川、これは昔の人が使っていたTwitterというコミュニケーションツールを利用して開発されたものらしく、待ち合わせしていても退屈しないという理由から友人恋人問わず人気の待ち合わせスポットになっていた。さらにはその川に隣接するようにいくつかのカフェも出来た。

 そこで僕は、彼女を待っていた。

 待ち合わせ場所のカフェについたばかりの頃は、窓の外を流れる文字の川を眺めて、面白い言葉や気になる格言、不思議なやりとりなどに楽しませてもらっていたのだが、いまではもう、読みすぎて目が疲れてしまっていた。文字の川に目を向けても、目の上を流れていくだけで、頭に入ってこなかった。
 それと、バナナストライク、このカフェの店長おすすめとメニューに書いてあったドリンクだが、これがすごくおいしい。もう、待ち合わせとかではなくこれを飲むために毎日来ようかと思うくらいにおいしい。バナナ味という生易しいものではなく、バナナの歴史、それを感じさせるような飲み物だった。しかし、いまではもうこれで五杯目、たぷんたぷんである。

 彼女は、来てくれないかもしれない。

 先週、僕たちは酷く喧嘩別れをした。その発端は、周りの誤解、そこから繋がるお互いの誤解。そのすぐ後日に誤解であったことが関係している人すべてにわかってもらえたのだが、しかし、喧嘩している最中にみせた僕と、彼女の、お互いに対する敵愾心。あれは誤解があったにせよ互いに知らないほうがよかった心の側面だったのかもしれない。こうしてなんとか待ち合わせすることまでは繋ぎとめることが出来たが、しかし、これだけ待っても来ないということは、もう。

 彼女には、会えないかもしれない。

 五杯飲んだために一杯無料サービス券をもらえた僕は、それでもう一杯注文する。すぐにウエイトレスが運んでくる。口に含むと、もう体中が記憶している味がした。それでもおいしいのだから、たいしたものだ。しかしまぁ、たぷんたぷんのお腹は悲鳴を上げている気がした。トイレに行こうと思ったのだが、見渡すとトイレらしき表記が無い。店の雰囲気作りのためなのだろうが、少し困る。
 仕方が無いので先程のウエイトレスに声をかけ、トイレの場所をおしえてもらう。右から三番目のドアらしい。ウエイトレスの顔になにか違和感を感じたが、とりあえずはトイレが先決なのでトイレに入る。気がついた。いったい、なぜ!? 急いでトイレからでるとウエイトレスに声をかける。するとウエイトレスはあきれた調子で、しかしちょっとうれしそうに、

 待ち合わせ明日だよ、待ち過ぎ。
 
●てって @tete_LHF
鼻水が出る。
しかしお茶ばかり飲んでる僕は「鼻お茶」なんじゃないだろうか。
ラジオ「LHFポッド"TAKEOUT"」
http://left-hand-flemings.seesaa.net/

+++++++++++++++++++++++

■5.コラム「消し心地のその先へ」ハヤト

「なんかいつも同じ消しゴム使ってるけど、たまには違うのも使ってみたいなーでもなんだかんだこれが1番なんかなー」

ほう、前回リチャード(仮名)君だと思っていたら実は違うと言う君は普段何を使っているんだい?・・・ふむふむ、monoの消しゴムか、手に入りやすさと消しやすさはなかなかのものだ。ただ、君はそれでいいのか?
「匂い松茸、味シメジ」で言われているシメジとは、スーパーで売っているようなシメジのことではなく、天然のホンシメジのことを言うんだ。ホンシメジは栽培が困難でほぼ天然に限られていて高級なモノなんだよ。確かにブナシメジは美味しいが、本物に出会っていないのに「やっぱ味シメジだよなー」とかしたり顔で言っちゃって良いのか!?どうなんだ!?

というわけでしょうがないから教えてあげよう、日本のSEEDのSUPER GOLDをな!
まず何がビックリかと言うと、1個500円するんだ。500円だぞ!購入には少し勇気のいる価格なんだよ。
そして黒地にゴールドで印字された高級感溢れるケース。そもそも消しゴムをしまうケースがあるのが驚きだろう?そしてケースを開くと消しゴム本体に商品名の印字、さらには消しゴムを包み込むアルミの金色のスリーブ。持つだけで自分が上品になった気がするだろう?
さらにはその消し心地だ。消字能力はさることながら、天然ゴムを配合した消し心地は病みつきになること間違いなし!その汚い象形文字のような字を消してみるんだ、心がきっと清らかになるぞ!

「500円って高すぎて気軽に使えないから、そもそもの消しゴムの役目である消すという行為が」
馬鹿野郎!だったらこの消しゴムを高いと思わないぐらい金持ちになれ!

そーいえば君はリチャード(仮名)君じゃなくて、誰なんだ?

・・・リチャードが、仮名じゃなくて本名だって・・・!?

●ハヤト @haccyo18
今年の夏は海へ行く予定なので、
ヤンキーに絡まれないよう体を鍛え中。
ブログ「ハッチョの聖域」
http://haccyo18.seesaa.net/

+++++++++++++++++++++++

■6.LHFクロニクル 市村
事実に基づいた、LHFのこれまでの物語

第2話「LHF誕生」
 

 高校3年のときはそれはそれは楽しい日々を過ごしていました。というのもやはりクラスの友人と一緒にいるのが楽しくて、例えば4コマ漫画を、4人が一人1コマずつリレー形式で描いて遊ぶ、4コマブームとか、オリジナルのなぞなぞを作って披露しあう、なぞなぞブームとか、あとはぼくがラップを作ってみんなに歌わせるラップブームとか。基本的にぼくが色々考えて、周りのみんなを巻き込む形になるのですが、それを面白がってやってくれる人が周りにたくさん揃っていたんですね。そういう意味ではLHFの始まりはここにあるような気がします。

 ただいかんせん高校3年生は受験というものを控えているんですよね。ぼくのクラスでも真面目な人たちなんかは、昼休みも理科室などを使って勉強をしていました。一方ぼくはそんなのもってのほかだと。勉強なんて家に帰ってからすればいいと思っていたので、完全に学校には遊びに来ているという意識を持っていました。

 そんなこんなで一緒に遊んでくれる人が一人、また一人と減っていくんですね。さすがに昼休みも勉強しなきゃやばいだろと。それでもぼくは学校では遊ぶ、家に帰ってから勉強、みたいなことを続けていました。1月にはセンター試験という大事な試験があったんですけど、試験と試験の間の休憩時間も、ぼくと友人たちはジャンケンで負けたやつが罰ゲームみたいなことをやっていました。ぼくらは何かに取り憑かれたかのように遊んでいました。
 
 それでセンター試験も終わった2月頃、受験生は自由登校になるんです。いわゆる学校に来ても来なくてもいいよと。そうなるとほぼほぼ誰も学校には来なくなって、本当に用事がある生徒しか学校には来なくなるんですね。その自由登校になる前日、つまり最後の登校日に友人2人と僕とでサイゼリアに行くんです。
 この2人っていうのは最後の最後までぼくと一緒に遊んでいた2人で。1人は推薦入試で有名国立大学に合格してたから遊んでたひろしっていうやつで、もう1人は単純な怠惰で遊んでいたおさむ。ぼくなんかはさすがに放課後は家で勉強してましたけど、おさむは受験シーズンの放課後にカラオケに通い詰めていたという。まあこのおさむとカラオケに通い詰めてたのが実はてってなんですけどね笑


 そのサイゼリアで、なんかクラスメイトの恋の噂話みたいな話になったんですよね。それでこのおさむっていうやつがクラスの噂話に凄い詳しくて。ぼくが言うわけです。
「クラス全員の噂を出席番号順に教えろ!」
 まあそれでおさむから出てくる出てくる恋の噂。あいつとあいつが付き合ってるとか、あの子とあの子が同じ男子を好きになったけどうんぬんかんぬんとか、ネットワークが凄くて。「ちなみにおれの噂は!?」って聞いたら「ないね」だって。くそう……。

 それで実はこのサイゼリアに行くときにおさむが「てっても呼ばない?」って言ってたんですよね。サイゼリアに行こうってなったときにはもうてっては先に帰っちゃったらしいのですが、電話で呼んだら今から来るらしいと。で、しばらくぼくらは3人でてってを待ちつつ、サイゼリアで恋の噂話を出席番号順で聞いてたんです。それでそろそろかなーっていうときに、ぼくがふと窓の外を見たんですね。
 そしたらまあこれも奇跡っちゃ奇跡なんですけど、まずそこのサイゼリアは駐輪場が店に隣接してるタイプで、つまり席に座っていても自転車が見えるような配置だったんです。ただ一つ問題なのが、その窓のカーテンが閉まっていたんです。つまりぼくらの席からてってが来たのを確認したくても、カーテンで遮られてて分からなくて、微かに自転車の影がカーテンに映る程度だったと。
 それでこれはまた奇跡なんですけど、当時のてっての髪型がほどほどに伸びた天然パーマという、もともとてっては天然パーマが強いのですが、それが伸びると、作ってるんじゃないかって感じのアフロみたいになるんです。
 
 それでぼくが窓の外を見たらですね、そのカーテンに人の影が映ってたんですけど、頭がもじゃもじゃなんですよ。
「おい、あれてってじゃね!?」3人で窓の外を確認して、100%てってだと。いや、シルエットで分かるってなんやねんと思いつつ、爆笑でした。なんなのその登場の仕方。遅れてやってきて、影で登場するって。なかなかいないでしょ、影で登場するやつ。今日のゲストを当てるコーナーかって。いや一瞬で分かりましたけどね。やっぱり最高に面白えやつだなと思いました。

 そんでまあそのときに思ったんですよ。いつまでもこいつらと遊んでたいなと。明日から自由登校になって、顔を合わせる回数も少なくなるまま卒業になっちゃって、そうして大学生になってしまったら、もうこうやって遊ぶこともなくなっちゃうんじゃないかと。今までクラスの色んなやつと遊んできたけど、この4人が一番楽しいし面白かった。そこでぼくがこう持ちかけたんです。
「バンドを組まないか?」と。

 いや、まあバンドをやりたいなーみたいな、なんとなくの気持ちはあったんですけど、正直言えばそんなのどっちでもよくて。一番はこのメンバーを何かの"チーム"にしてしまえば、これからも集まる理由になるんじゃないかと思ったんです。それでその日、家に帰って3人にそんな感じのメールを送ったんです。「ぶっちゃけバンドなんてどうでもいいんだけど、集まる理由があるといいよね」みたいな。

 そしたらまずひろしから、
「確かにバンドにすることで一つのチームにするというアイデアは良いと思う。しかし一つ聞きたい。おれたちが集まるのに、理由が必要なのか?」という返信が。
 おおー、アツい返信! と思ってたら次におさむから返信が来て、
「ぼくもこの4人で集まるのは楽しかったし、この4人で何かを作れたとしたら良いものができると思う。もしもぼくがその力になれるのであれば協力させて欲しい」と。

 まあぼくとしてはそんなこんなで嬉しくなっちゃって。やっぱり自分だけじゃなくて、みんな楽しかったんだなと。これから自由登校になるけど、まだまだ遊べるなー、良かったなーと思ってたら、最後にてってから返信が返ってきたんです。まあこの流れだから、ぼくもなんか期待する部分があったんでしょうね。慌てて急いでメールを開いたら一言。

 「おっけー」だって。

 なんだこいつと思いました。そうしてこの日、ロックバンド『LEFT HAND FLEMINGS』、略してLHFが誕生したんです。



●市村 @ichimura_LHF
最近は体調が悪い。
ノロウイルスのような症状があるが、気にしないことにします。
ブログ「市村の感想」
http://ichimura11.seesaa.net/
ラジオ「LHFポッド"TAKEOUT"」
http://left-hand-flemings.seesaa.net/




+++++++++++++++++++++++
◆編集後記◆

はいはい、第2号でございます。前回から3週間ほどでの配信になりましたので、なかなかギリギリな感じになりましたが、なんとか配信にこぎつけました。
今回はてってのインタビューをやろうと決めていたのですが、これがなかなか良い感じになりました。てってに話を聞いてるときは「これ、大丈夫か?」と思っていましたが、文字にしてみると「大丈夫か?」感もちゃんと文字にできたかなと。てっての感覚的な回答にヒヤヒヤしてください。
編集長・市村

●一万字メルマガへのご意見やご感想はこちらのメールまで!
lhfpod@yahoo.co.jp

●市村・てってのラジオ
「LHFポッド"TAKEOUT"」
http://left-hand-flemings.seesaa.net/

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
□ 発行元:一万字メルマガ
□ お問い合わせ先:lhfpod@yahoo.co.jp

■ Twitter
市村 @ichimura_LHF
てって @tete_LHF
ハヤト @haccyo18
 
メルマガの解除はコチラから
http://www.mag2.com/m/0001626561.html 

このメルマガは現在休刊中です

ついでに読みたい

一万字メルマガ

RSSを登録する
発行周期 月1~2回
最新号 2014/07/21
部数 17部

このメルマガは
現在休刊中です

ついでに読みたい

今週のおすすめ!メルマガ3選

水戸市のサラリーマン大家さん
総発行部数15万部。購読者日本一の不動産メルマガ。 2017年1月現在8400人以上の投資家さんとお会いしてきました。 年間取引額300億円以上、累計取引額900億以上の不動産会社社長が、不動産投資について真剣に書いています。 今ならメルマガ内で10万円相当の「不動産投資大百科」を無料配布中。 テリー伊藤のまる金ライダー8に毎週、代表の峯島がコメンテーターでレギュラー出演中。 メルマガ登録で非公開の物件情報も入ってきます。 不動産仲介業 宅地建物取引業免許 国土交通大臣(1)第8944号
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

ダメおやじの全財産をかけた崖っぷちFX通信
アフィリエイトとインフォビジネスで、年商1~2億円規模の会社を経営する中松のまぐまぐ殿堂入りメルマガです。アマゾンランキング1位獲得「レバレッジでさらに増える!副収入が月16万円入ってくるしくみ」の著者。中松に興味がある人しか読まないマニアックなメルマガなのであしからず。(旧メルマガ名:月100万稼ぐ脱サラアフィリエイターの本音)
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

相馬一進の、1億稼ぐビジネスの本質|マーケティングと心理学
・天職で1億稼いだ相馬一進が、お金、自己啓発、仕事について、 心理学とマーケティングの側面から語る本格派メールマガジン。 ・著者の相馬一進は、ダライ・ラマ14世や、『7つの習慣』の スティーブン・コヴィーや、リチャード・ブランソンなどの、 海外セミナーへの日本人ツアーを企画、集客した実績を持つ。 ・最先端の起業・副業のノウハウや、マーケティングの原理原則、 生活の中からストレスを減らす方法、モチベーションの心理学、 複数の収入源を持つ方法、働く時間を減らす秘密などを配信中。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

今週のおすすめ!メルマガ3選

川島和正の日刊インターネットビジネスニュース
■読者数32万部超、日本一の個人メルマガ(まぐまぐ総合ランキング調べ) ■9年連続で年収1億円以上になり、70か国以上を旅行して、 190平方メートルの豪邸に住んで、スーパーカーに乗れるようになり、 さらに、著書は、日本を代表する超有名人2人に帯を書いてもらい、 累計50万部のベストセラーとなった、現在香港在住の川島和正が、 最新のビジネスノウハウ、自己啓発ノウハウ、健康ノウハウ、恋愛ノウハウ さらに「今チェックしておくべき情報リスト」などを配信中!
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

へなちょこ社長中松のだるだる日記
アフィリエイトとインフォビジネスで、年商1~2億円規模の会社を経営する中松のまぐまぐ殿堂入りメルマガです。アマゾンランキング1位獲得「レバレッジでさらに増える!副収入が月16万円入ってくるしくみ」の著者。中松に興味がある人しか読まないマニアックなメルマガなのであしからず。(旧メルマガ名:月100万稼ぐ脱サラアフィリエイターの本音)
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

幸せを引き寄せるメール
毎朝7時に配信します。ゴールデンセレブヒーリング創始者本藤弘美があなたの人生をより豊かに幸せにするハッピーナビゲーション情報をお届けします。夢を叶えたい人、幸せになりたい人、心身共に健康になりたい人、人間関係を良くしたい人、豊かになりたい人に。読んでいると波動が上がります。GoldenCelebとは黄金の祝福。あなたの成功を祝福します。あなたにすべての安らぎと愛と豊かさと幸せがやってきます。♥
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

他のメルマガを読む

ウィークリーランキング