一万字メルマガ

第1号 一万字メルマガ創刊スペシャル!


カテゴリー: 2014年02月16日
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╋■┛ 一万字メルマガ 第1号
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             2014.02.16
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目次
 
 1.創刊インタビュー! 市村
 2.コラム「蛍光ペンが呼んでいる」ハヤト
 3.企画「ぼくが車を買わない10の理由」市村
 4.小説「靴下クライ」てって
 5.連載「LHFクロニクル 第1話」市村
 6.コラム「風雲児サワーズ」ハヤト
 7.小説「箱」てって

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■1.創刊インタビュー!
市村に聴く、メルマガを始めた理由 
「始めること、そしてやめないこと」

ーー 今回、なぜメルマガを始めようと思ったんですか?

市村 そもそもは、少し前に小説を書くことがLHFの2人で流行った時期がありまして。そのときにぼくが20作くらい、てってに至っては60作くらい作っちゃったんですね。もともとどこに出すとかも決めずに書いてはいたんですけど、数も数だし内容も悪くない、どこかで発表できないかなと思ってたんです。ただ、ブログに載せるにはあまりマッチしてないし、タンブラーとかもやってみたんですけどこれもイマイチだと。
一方、ぼくはぼくでブログ以外のアウトプットが欲しいと思ってもいて。ぼくのブログは感想がメインなので、もっとふざけた文章とか、エッセイぽいものも書いてみたいなと。そんなときにメルマガという手を思いついたんです。

ーー それらの表現にメルマガが合っていた?

市村 そうですね。ぼくらが書いていた小説がちょうど1000文字くらいだったのもあって、これを何個か繋げればまあまあの分量になるし。何より自由ですよね。小説あり、コラムあり、企画あり。文字なら何でもできるじゃないですか。ブログはひとつのテーマでやったほうがいいというイメージがあったので、それならメルマガしかないだろうと。

ーー 今回一万字メルマガというタイトルにしたのはなぜですか?

市村 小説やりたい、エッセイやりたい、企画やりたいってなって、いざメルマガをやろうと思ったらタイトルに困ってしまったんですね。内容が分かりやすいのがいいけど、いかんせん統一性がないなと。それならば一万字という文字数で縛りを作って、そのためになんでもやるというのはどうだろうかと。そうすればジャンルがバラバラなのも一万字のためっていう理由ができるし、むちゃくちゃな企画があっても一万字稼ぐための必死感が逆に面白さに繋がるかなと。

ーー 一万字という文字数は実際どうですか?

市村 実際、結構多かった笑。1000文字の記事10個でいけるかなと思ってたんですけど、意外に1000文字に達してるコンテンツが少なくて。まあその分12個でも13個でも入れればいい話なんですけど、いかんせんてっての小説以外はギリギリで作ってるんで、てっての小説ばかりになっちやゃうんですよね笑。それもどうかと思うので、ちょっと文字数の多いのも書いておこうと個人的には思ってます。

ーー てってさんの話題が出ましたが、今回はメンバーにはハヤトさんもいます。このメンバーになった理由は?

市村 最初はてってとやろうと思ってたというか、てっての小説を出すのが目的だったのもあって、2人でやろうかなとも思ってたんですけど、てっては小説しか書かないって言うし、事実小説しか書けないなと思って。なんか他に書ける人いないかなと思って探してたらハヤトが見つかったんです。ハヤトはもともと音楽とか文房具が好きで、それについてブログとかも書いてたから、書きなよって言ったらやる気になってくれて。それで今のメンバーに落ち着きました。
実際ハヤトが小説以外のところで頑張ってくれるので凄く助かります。本来ならたぶんぼくがせっせと絞り出すハメになってたと思うので、バランスを考えてもハヤトを入れたのは大正解でした。

ーー 自由な感じでやっていますが、どんな人に読んでもらいたい等は考えていますか?

市村 考えてません笑。結局ぼくら程度の実力でこの層を狙ってますとかやっても狙い撃てるわけないなと。それなら好きなことやってついてきてくれる人が何人かいれば十分だと思ってます。ハヤトにも最初、それ誰が読むの?と聞かれたんですけど、知らねえよ、と笑。強いて言うならLHFポッドキャストを聴いてくれる人には読んでもらいたいなとは思います。あっちも同じような気持ちでやってるので。

ーー 最後に今後の目標等があれば教えてください。

市村 ぶつちゃけぼくらの目標は始めることだったんですけど笑。その意味ではもうだいぶ達成感はあるし、ここまで来れるとは思ってなかったというか。まあでもなんだかんだで始まっちゃったんで、次の目標はやめないことなのかな。読者何人とか月何回配信とかそういうのはいいです。始めること、そしてやめないことです。たぶんこれがぼくらの最低で最高だと思うので。


●市村 @ichimura_LHF
大学時代に友だちができずにmixiの日記を1000本書く。
一応このメルマガの編集長。
ブログ「市村の感想」
http://ichimura11.seesaa.net/
ラジオ「LHFポッド"TAKEOUT"」
http://left-hand-flemings.seesaa.net/

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■2.コラム「蛍光ペンが呼んでいる」ハヤト

「なんかなー蛍光ペンでもっとグリグリかけるやつないのかなー。たまにグリグリしたくなるのに」

あ、もしかして変な衝動に駆られちゃってるのかいリチャード(仮名)君!確かに傍から見ればその思想はおかしいかもしれないけど、僕からしたらそうは思わないな。なんか事件があって「普段はおとなしくて、こんな事するような子じゃなかった」とかいうニュースがあったりするけど、あなたはその人の事全部知ってるんですかって!誰しもが人には見せてない部分は多かれ少なかれ持っているし、それを急に多重人格のように持ち上げるのはどうなんですかって話だよ!そーだろ?人はみな多重人格者なんだよ!

だいぶそれてしまったけど、ドイツにはあるんです、グリグリ出来る蛍光ペンが!
そう、それはステッドラーの「テキストサーファーゲル」!
ポップな外観からは想像出来ないかもしれないが、キャップを外してごらん・・・そう、ペン先が普通の蛍光ペンとは違っているんだ。試しに書いてみるといい。ビックリだろ、まるでクレヨンのような書き心地なんだ!
大抵のものは水性の蛍光顔料を使用しているんだが、このペンは固形なんだ。これによって、今まで体験したことのない書き味に仕上がっているんだ。
それだけじゃない。ドライセーフシステムを採用していることで、2〜3日キャップをうっかり外してしまっても乾かずに使用可能なんだ!君がうっかり屋のお調子者でも大丈夫ってことなんだよ!

「蛍光ペンって重要なとこに塗ったりするのが主な使い方だけど、このペンはクレヨンみたいだからちょっと塗りにく」
リチャード(仮名)君、グリグリしたいって言ったのは君だろう。

・・・え?君は本当はリチャード(仮名)君じゃないだって・・・!?


●ハヤト @haccyo18
文房具、ドイツの「STEADTLER」がツボ。
機能的でありシンプルなデザインが最高。
ブログ「ハッチョの聖域」
http://haccyo18.seesaa.net/


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■3.ぼくが車を買わない10の理由 市村

今や一家に一台どころか、地方に行けば一人一台持っていて当たり前な車。
しかし、誰もが車を買えばいいというわけではないのです。
そんなぼくが車を買わない10の理由です。

1.お金がないから

いや、車って高いんですよ。
何百万円もするでしょ?
そんな簡単に買えないです。


2.買いに行く車がないから

洋服を買いたくても、買いに行く服がないみたいな。
車屋さん行くのに乗ってく車がないんすわ。
そうなると、行けないよね。


3.どこに売ってるかわからないから

そもそも車ってどこに売ってんすか?
コンビニにはないし、ドン・キホーテにもありませんでしたよ?
店舗によるとか? 店長の方針とか?


4.どれにするか決められないから

ほら、車っていっぱいあるじゃないですか。
ただでさえ高いんだから、やっぱり良いのにしたいですよね。
でも決められないなー。


5.まだ器じゃないから

やっぱあるでしょ。
車を持つだけの器ってもんが。
ぼくはまだそこまで達してないです。


6.駐車場代がかかるから

車が買えてもね、置いておくのにもお金かかるでしょ。
たぶん月々一万円近くかかってくるんじゃないですか?
車買うのもやっとなのに、そんなお金ないです。


7.定期的にドライブに行かなきゃいけないから

せっかく買ったらどこか行きたくなるでしょ。
つーかどこか行きたくなくても、買ったしなーと思って無駄に車乗るでしょ。
それは少しもったいないと思います。


8.死ぬリスクを上げたくないから

少なからず上がりますよね、死ぬリスク。
安全運転を心掛けていてもですよ。
いきなり助手席に座ってる殺し屋がピストル撃ってきたら死んじゃいますからね。


9.車がないと仕事にならなくないから

車がないと仕事にならないとか、職場いくのに必要ならわかりますよ。
でもぼくは大都会東京の隣にある川崎に住んでるんですよ。
幸い車がなくても丈夫な足腰があるんで大丈夫です。


10.一歩一歩、歩んでいくことの大切さを忘れたくないから

歩いていたからこそ、この景色を見ることができたとかね。
そういうのうるさいですよね。
ぼくも嫌いです。


●市村 @ichimura_LHF
最近、仕事場の引っ越しで筋肉痛。
重い物を持つために生まれてきてないことを実感する。
ブログ「市村の感想」
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ラジオ「LHFポッド"TAKEOUT"」
http://left-hand-flemings.seesaa.net/

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■4.小説「靴下クライ」てって

 これで三足目か。

 靴下を握りしめる。僕が握りしめているこの靴下は、ここ、そう表現することしか出来ないような場所の建物につれてこられて、三足目の靴下だった。一足目を見つけたときはただただここの住人のものかと思っていたが、二足目を見つけたとき、その考え方は間違いだということを一番ながくここに住んでいるという者から聞かされた。そしていま、三足目を見つけた僕の目の前には突然、足のある少女が立っていた。

 君のだったのか?

 思い出してみれば、見つけた靴下はどれも淡く明るい色合いであり、女性用だと言われれば納得のいくようなものばかりであった。あまり大きくはなかったので、大人ではないかもしれないと思っていたが、まさかこんなに幼いとは、少女は見た感じ、十になるかという顔立ちである。顔から足下に目を移し、靴下を履いているかどうかを確かめる。履いていない。やはり!

 そう思って顔を上げると、もうそこに少女の胴と頭は無く、ただただ脚が天井に突き刺さるほど伸びていただけだった。部屋に突如現れた二本の肌色の線を、とても一見では足だと認識できなかった。いやしかし、僕が靴下をはいているかどうか確認していた一瞬に、少女の脚が伸び、ふとももあたりから上は天井で隠れてしまうことがあるなんて。
 恐ろしい、恐ろしいが、しかしなにもしないわけにはいかないので、握りしめた靴下をもう一度きつく握り、勇気をだしてその二本の脚に近づく。近くで見ると、おもにふくらはぎやふとももの部分が伸びているようで、間接や踝、足などは幼いそれのままだった。これなら・・・そう思い、靴下の片方をポケットに入れ、もう片方の口をぐいと広げる。

 ある程度の伸縮を確認し

 その靴下を足下に持っていく

 靴下を一旦置き

 少女の脚を持ち上げた

 柔らかそうな足の裏が覗く

 くすぐらずにはいられない

 おさえた足の可愛いリアクション

 横から聴こえる

 ぶうんという空気との摩擦音

 そこで

 僕の命は終わったようだ。
 
 
●てって @tete_LHF
靴下が無いと寒い季節になりました。
だからというわけで書いた小説です。
ラジオ「LHFポッド"TAKEOUT"」
http://left-hand-flemings.seesaa.net/
 
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■5.小説「LHFクロニクル 第1話」市村
  〜事実に基づいた、LHFのこれまでの物語〜

「つまらないクラスだったな」
 高校2年生から3年生に上がる間の春休み、そんなことを思っていました。教室でひとりぼっちってことはなかったけども、なんか別に面白いやつがいるわけでもなく、なんとなく行動を共にしているだけっていうか。なので高2で行った修学旅行では楽しい思い出はほとんどなくて、代わりに沖縄の戦争記念館の内容をモロに影響受け、帰ってきてから書いた感想文がクラス代表になるくらいの感じでした。そんなこんなで高2の後半は、昼休みの間はそそくさとクラスを抜け出し、図書室で小説を読んでるような、そんな学生でした。
 
 そしてクラス替えの日。言っても2年から3年のクラス替えはたった2つの理系クラス内で行われるので、半数くらいは同じ顔ぶれだったのですが、そのもう半数の中に彼はいました。偶然にも五十音で並ばされたその座席は、ぼくと彼を前後に並べました。前の黒板に貼りだされた紙を見て、自分の席を探して座ると、前にいたのは坊主頭のやつ。これが後に自分とポッドキャスト番組でコンビを組む人間だとは、思いもよりませんでした。(だって見たかんじ変なやつだったから)

 クラス替えをしてからというもの、ぼくは楽しい日々を過ごしていました。3年で初めて同じクラスになった連中がすごく気があって。特に掃除場所が一緒になったメンバーとはすぐに仲良くなって、その1年間僕は掃除の時間に掃除をしたことがなかったくらい、遊びほうけていました。奇しくもその掃除場所のメンバーに坊主頭の彼がいました。

 そんな中で、ある日ぼくらのグループが会議室の掃除の当番になることがあって。その日はぼくの発案で「ゴチになります」をやろうということになりました。ぼく以外の全員が会議室の机に顔を突っ伏して、ぼくがみんなにこう言います。「今回、ピタリ賞は、、、ありませんでした」。言うのを忘れていましたが、もちろん掃除の時間なのでこの中の誰もそれなりの料理も食べていなければ、値段を予想しているわけでもありません。しかしぼくは続けます。「まず2位の方を発表します。2位は1万4600円! ・・・・斉藤さんです!」
 えー、つまりどういうことかというと、全部ぼくのさじ加減で順位が決まっていくというわけです。ぼくが適当な金額を言って、誰かの名前を発表する。順位はぼくが好きに決められる。それがこの「"エア"ゴチになります」でした。

 そこでぼくは少し考えていました。誰を最下位にするのが一番いいのだろうと。「ゴチになります」の最大の見どころは、ラストに1位と最下位の二人だけが残って、支配人に肩を叩かれるところです。そして最下位になった人がリアクションを取って一段落。その中でこの「"エア"ゴチになります」の最下位を誰にすれば一番面白くなるのだろうかと。そんな中でぼくは、ちょっとした冒険をしてみようと思いました。坊主頭の彼を最下位にすることを心に決めたのです。

 次々と名前を呼んでいき、そして最後に二人が残りました。ぼくは「それでは最下位の人の肩を叩きます」と言って歩き始めました。一方に近づいて肩を叩くふりをするたびに、他のメンバーからの「おおおお!」という歓声があがります。そんなフェイントを何回か繰り返して、ついに坊主頭の彼の肩を叩きました。
「おおおおおおお!!!」
 他のメンバーは盛り上がり、そして選ばれなかったやつは「あぶねえ!!」と叫びます(何が危ないんだか分からないけど笑)。ぼくは坊主頭の彼が何を言うのか楽しみにしていました。「お会計は、18万7000円です!!」ぼくはそう言って坊主頭の彼に会計票を渡すふりをしました。しかし、坊主頭の彼はなにやら困惑している様子。
 ぼくとしては、「いや、ここは最下位なんだから残念がるとかしろよ」と思っていましたが、よくよく見ると様子がおかしい。なんというか最下位になったことについてどうこうとか、そういうこと以前の問題が発生しているような。そんな気がしました。ぼくは少し考えて、ある結論に達しました。そしてぼくは意を決して彼に聞きました。
「もしかしてさ、『ゴチになります』観たことない?」
「うん」
 とんでもないやつが現れたと思いました。この坊主頭の彼こそが、後のLHFのてって。このときまだ17歳でした。


●市村 @ichimura_LHF
最近よく目が乾く。
目が乾かなければいいのにと思っている。
ブログ「市村の感想」
http://ichimura11.seesaa.net/
ラジオ「LHFポッド"TAKEOUT"」
http://left-hand-flemings.seesaa.net/

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■6.コラム「風雲児サワーズ」ハヤト

グミ界の巨人・・・それは紛れも無く、果汁グミだろう。
明治がだしたこのグミは、コンビニではどこにでも置いてある、まさに「グミのスタンダード」と言っても過言ではない。実際、私は色々なグミを選ぶ時、果汁グミをベースにコストパフォーマンス等を考慮している。だいたい、50gで100円。これを基準にして、グミの購入時に総合的に判断するようにしているのだ。
果汁グミはカップラーメン界の日清「カップヌードル」であると思う。色々試してはみるものの、ふとした時に選んでしまう一品。普遍的なのだ。果汁グミでは色々な味が発売されているが、どれを食べても芯には果汁グミの味がある。口に入れると安心してしまう、そんな味。

だが、それでいいのか。資本主義社会においてそれでいいはずがない。私達は求めている、新たな刺激を。私達は待っている、味覚を揺るがすビッグバンを・・・
果汁グミの固さは適度な固さだ。それがまた普遍的オーラを醸し出すことに成功しているのだが、個人的には固めの方が好きなのだ。なのでアメリカ製っぽいけど実はドイツ製のハリボーがお気に入りだ。ちなみにこのグミが固いのは、もともとヨーロッパではあまり固い物を噛む習慣が無く咀嚼力が弱かった為、それを補うよう作られたらしい。確かに、ハリボーを1袋を一気に食べると、あごは悲鳴を上げている。
そして日本においても圧倒的な固さを持つグミが台頭した。ノーベルの「サワーズ」である。
固い。とりあえず、固い。第一印象はこれしかない。それぐらい固いのだ。これが初めて出てきた時は、変なCMと相まって強烈な印象を残していった。

しかし、だ。発売初期において、私はサワーズに対して、というよりノーベルに対して疑問を抱いていた。味がなんだか変化球なのだ。グリーンアップルって!そしてグレープ!グレープはまだいいけど、グリーンアップルって!
なぜコーラやサイダーなどもっと大衆的な味を出さないのかと心に抱いていたが、少し経ってからそれらの味は発売された。食べた時は、「ほーらみろ!」と私はドヤ顔していた。
そしていつのまにか、サワーズはコンビニに行くと大抵購入出来るようになっていた。普遍的存在になりつつあるのだ。

そして、最近新たな味がある。アメリカンチェリーだ。また変化球だ。こんな味聞いた事ないし、そもそも私はアメリカンチェリーがそんな好きではないし・・・最初はやりたいように曲を作っていたがなかなか芽が出ず、認知してもらう為にメジャー志向の曲を作る。受け入れられた反動からか、自分達を取り戻す為本当にやりたいことをやろうとする。そんな3作目のアルバム制作にとりかかるバンドっぽい雰囲気を感じつつ、友人に勧められるがままグミを口に入れた。

「・・・うまい。うまいよこれ、ちょーうまいんですけどおぉぉぉ!アメリカンチェリーのもつ酸味がいい具合に効きつつ甘さは出過ぎていない・・・!そしてサワーズ特有の固さがもたらす、噛めば噛むほどでるうまみ!こいつはグミ界のファンタジスタやでえ!」
サワーズよ、次はどんなふうに私をビックリさせてくれるんだい?


●ハヤト @haccyo18
自分がデザインしたアイコン、実は規則性があるんです。
一筆で書くとこは繋がってたり、書き順も考慮してデザインしてます。
ブログ「ハッチョの聖域」
http://haccyo18.seesaa.net/

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■7.小説「箱」てって

 教えるということは、それが何なのかを説明するということだ。だから教える人というのはあらゆる問題に直面したとき、それが何なのかをまず考える。なにが組み合わさりその形になったのか、なにが溶け合ってその色になったのか、なにが織りなしてそのものになったのかを考える。

 社会に融け込むことを諦めたもの達、かれらを世の中から捨てるという目的で作られたこの施設に、僕もいた。ここは、だれからもただ「箱」と呼ばれ、災害で使えなくなった国の一部に作られた施設である。希望して入ることも出来る。希望せずに入れられたものもいる。
 そうしてここに来たもの達は等しく、ブロック状の栄養食を日に何度か食べ、あとは読書をしたり、絵を描いたり、思い思いに許されたことをして過ごしていた。ここには犯罪者ももちろんいるはずだが、しかしなにか騒ぎが起きたことなど一度も無かった。それが不思議で、しかしどうでもよかった。

 図書館の近くのカフェで、コーヒーを飲みながら友人と話していたときのことを思い出す。友人はコーヒーが好きでよくそこに足を運んでいた。ぼくはコーヒーが苦手だったが、そこのコーヒーは比較的おいしいと感じられるものだった。
 友人は「箱」について興味があるようだった。あたらしく作られた施設。あたらしい法律、あたらしい人生の決め方。「箱」は、一生平穏に暮らすことを約束する、そして約束させる施設だった。平穏以外を求めてはいけない。それを誓い、または誓わされ、そこへ足を踏み入れる。そして二度と、そこからでることは出来ない。そんなものが出来たのだから興味を持つのは当然かもしれなかった。

 「まださ、箱に入ったのって刑務所にいた人がほとんどじゃん、いま入るのはさすがにこわいなーって思うけど、14チャンネル、観た? 箱の中の様子をさ、24時間いろんな角度から見せてくれるんだよ。それ観てるとさ、想像と全然違うっていうか、穏やかーに暮らしてんだよ。元犯罪者がだぜ、暴れるやつとかいないの? って思うじゃん。
 こっちはさ、一生懸命働いて、いろんなストレスに晒されて生きてて、そうしてるとときどき犯罪に手を染めるやつとかいて危ないのにさ、箱の中はあんなに平穏で、安全そうで、むこうのほうがいいのかなーって、ちょっと思っちゃうよ。」

 コーヒーを飲む。

 「箱」の中には、お店などはいっさい無かった。許されたことしか出来ない。あのときのコーヒーも、僕はもう飲むことは出来ない。それにここは、誰もいないところだった。正確には、誰かがいる気がしないところだった。
 灯りも水も草も風もある。でも、自分だけであるような、そういう気持ちにさせる場所だった。平穏、安全、その代わりに、その他すべてが取り払われている場所だった。危険は無い。ストレスも感じない。しかし、喜びや楽しみも無かった。この施設が、なぜ収容者でいっぱいにならないのか疑問に思った人もいた。でも、その人もここにくれば解るだろう。

 ここに来た誰もが、許されたものの中でひとつ、少し暮らしたら選んでしまうのだ。

 静かになってしまったその心で、死ぬことを。
 
 

●てって @tete_LHF
千字を意識し始めた小説です。
ちゃんと千字あります。
ラジオ「LHFポッド"TAKEOUT"」
http://left-hand-flemings.seesaa.net/

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◆編集後記◆

いやー、ついに出ちゃいましたね。一万字メルマガの第1号。そもそも始めるきっかけは市村の単なる思いつきだったのですが、なんやかんやでここまで来れました。ひとえに一緒に書いてくれたてってとハヤトのおかげですね。
今回の前にサンプル号としてひとつ作っているんですけど、そのときは11個の記事で1万字にしていました。しかし今回は記事7つ! ほとんど、ぼくの書く記事が長くなってしまったのが原因なのですが、一応てっての小説もハヤトのコラムも1000文字を意識してもらいました。二人とも前回より少し長く書いてもらったんですけど、その方が内容が濃くなったなと思いますので、正解だったなと思います。
ひとまず第1号を出せて大満足です。ゆったりまったりと長く続けられればと思います。これからもよろしくお願いします。
編集長・市村

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サラリーマン時代に始めた株式投資から株で勝つための独自ルールを作り上げる。2009年10月、130万円だった株式資産は2017年に7000万円を突破。定期預金などを合わせた資産は1億2000万円に。 平成24年より投資助言・代理業を取得。現在、著者自身が実践してきた株で成功するための投資ノウハウや有望株情報を会員向けに提供しているかたわら、ブログやコラム等の執筆活動も行う。 2014年まぐまぐマネー大賞を受賞。読者数2万人。雑誌等のメディア掲載歴多数。 主な著書に『10万円から始める高配当株投資術』(あさ出版)『「小売お宝株」だけで1億円儲ける法』(日本実業出版社)
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