バートランド・ラッセルの言葉366

再配信 ラッセル『権力』 第18章 権力を手懐けること n.11


カテゴリー: 2018年05月17日
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 「ラッセルの英語」では,英語の学習に参考になりそうな例文をラッセルの著作
  からご紹介していますが,「ラッセルの言葉366」では,日本語にした時の'内容'
  に注目して,ラッセルの発言をご紹介していきます。
  読者と一緒に育てていきたいと思っていますので,誤訳や不適切な訳等がありま
  したら,お知らせいただければ幸いです。

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 再配信 ラッセル『権力』 第18章 権力を手懐けること n.11
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 ◆タイプミスがありましたので、再配信します。◆
   × 拷問にかけことは慣習 → ◯ 拷問にかけることは慣例
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 第18章 権力を手懐けること n.11

 全ての民主主義(社会)において,一定の明確に定義された執行機能(exective 
function 実行機能)のみを持つように意図された個人や組織は(も),チェックが
なされないと,非常に望ましくない独立した権力(注:independent power 他から拘
束されない自立した権力)を獲得する傾向がある。これは特に警察(組織)にあては
まる。監督不十分の警察権力から生ずる弊害は(については),アメリカ合衆国の例
に関して,アーネスト・ジュローム・ホプキンス(著)『我が国(米国)の無法警察』
の中で,カをこめて述べられている(記載されている)。本書の骨子(要点)は(注:
the matter この印刷物=本書),警察官は犯罪者(犯人)を有罪判決(conviction)
に導くような行為(行動)を助長されること,裁判所(裁判官)は自白を犯罪の証拠
とすること,その結果,個々の警察官は自分の利益のために逮捕した人間を拷問にか
けて自白させようとすること,である。このような弊害は,程度の差こそあれ,どの
国にも存在している。インドではこの害悪がはびこっている(rampant)。告白(自白)
得たい(させたい)という欲求は,(カトリック)異端審問における拷問の基礎になっ
た(ものであった)。古代中国においては,被疑者を拷問にかけることは慣例であっ
たが,それはある人道主義の皇帝がいかなる者も自白したのでなければ有罪の判決を
受けることはないと布告したからであった。警察権力を手なずけるために、必須のこ
との一つは,どのような状況においても,自白を証拠として決して採用してはならな
いということである。

Chapter 18: The taming of Power, n.11

In every democracy, individuals and organizations which are intended to have
 only certain well-defined executive functions are likely, if unchecked, to
acquire a very undesirable independent power. This is especially true of the
 police. The evils resulting from an insufficiently supervised police force
 are very forcibly set forth, as regards the Umited States, in Our Lawless 
Police, by Ernest Jerome Hopkins. The gist of the matter is that a policeman
 is promoted for action leading to the conviction of a criminal, that the 
Courts accept confession as evidence of guilt, and that, in consequence, it
 is to the interest of individual officers to torture arrested persons until
they confess. This evil exists in all countries in a greater or less degree.
 In India it is rampant. The desire to obtain a confession was the basis of 
the tortures of the Inquisition. In Old China, torture of suspected persons
 was habitual, because a humamitarian Emperor had decreed that no man should
 be condemned except on his own confession. For the taming of the power of 
the police, one essential is that a confession shall never, in any
 circumstances, be accepted as evidence.
 出典: Power, 1938.
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