F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-

【F.M.Letter No.135】


カテゴリー: 2018年01月17日
◇フード・マイレージ資料室 通信 No.135◇
 2018年1月17日(水)[和暦 師走朔日]発行
────────────────────
◆ F.M.豆知識   日本の輸入食料のフード・マイレージ
◆ O. カレント ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」
◆ ほんのさわり  拙著『フード・マイレージ』[新版]
◆ 情報ひろば   ブログ更新、イベント情報等
────────────────────
 寒い日が続いていますが、着実に夜明けは早くなっています。
 時の流れを体感するため、和暦の朔日(新月の日)と十五日(ほぼ満月の日)に配信している本メルマガ、今号は師走朔日の配信です。
 私事で恐縮ながら、昨日(2018年1月16日)、拙著『フード・マイレージ-あなたの食が地球を変える』の新版が日本評論社から上梓されました。今号は僭越ながら、完全自己PR版です。

◆ F.M.豆知識
 食や農に関連して、特に私たち消費者にちょっと役に立つ、あるいは考えるヒントになるようなデータの断片を、毎回一つずつ、コツコツと紹介していきます。

-日本の輸入食料のフード・マイレージは、やや縮小も・・・-

 フード・マイレージとは、食料の輸送量に輸送距離をかけ合わせた指標です。
 日本の輸入食料のフード・マイレージを最初に試算した時(2001年)、その数値は9,002億t・km(トン・キロメートル)でした。
 これは韓国・アメリカの約3倍、イギリス・ドイツの約5倍、フランスの約9倍という水準に相当し、日本は、大量の輸入食料を長距離輸送する過程で大量の二酸化炭素を排出し、地球環境に負荷を与えている状況を示唆するものでした。
 
 今回、日本の数値を更新したところ、2010年には8,669億t・km、2016年には8,413億t・kmへと、2001年に比べて、それぞれ3.7%、6.5%縮小していることが明らかとなりました(リンク先の図89)。
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2018/01/89_FM.pdf

 このように日本の輸入食料のフード・マイレージはわずかながら縮小しているのですが、これを輸入量と平均輸送距離に分割すると、2016年の食料輸入量は2001年に比べて8.1%減少しているのに対し、平均輸送距離は逆に12.7%長くなっています。輸入量の減少は、近年における穀物等の国際価格高騰を反映したものとみられ、輸入額(金額ベース)は増加しています。
 また、アメリカからの大豆やトウモロコシの輸入が減少していることは、日本はアメリカにおいて中国など新興国に「買い負けている」ことを示唆しており、その結果、日本はより遠隔地からの食料輸入が増加しているものと思われます。

 本稿においても、随時、[新版]に掲載したデータを紹介していきたいと思います。

[参考]
 中田哲也『フード・マイレージ-あなたの食が地球を変える』([新版]2018.1、日本評論社)pp.132~134
 https://www.nippyo.co.jp/shop/book/7625.html

◆ オーシャン・カレント -潮目を変える-
 食や農の分野について先進的かつユニークな活動に取り組んでおられる方や、食や農に関わるトピックスを紹介します。

-ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」-
 http://food-mileage.jp/
 
 中田が個人的に運営しているウェブサイトです。
 趣旨や主宰者のプロフィール、フード・マイレージに関連する著作やペーパー、セミナー等における説明資料の他、以下のようなコンテンツを掲載しています。

○ ブログ「新・伏臥漫録」(しん・ふくがまんろく)
 参加したセミナーや訪れた場所の感想等を、うつ伏せになって徒然に綴っているブログです。
 http://food-mileage.jp/category/blog/

○ F. M. Letter-フード・マイレージ資料室通信-
 このメルマガの内容も、少々遅れますが掲載しています。
 http://food-mileage.jp/category/mm/

(番外) コツコツ小咄
 個人のFBページにて投稿中の小咄(人には駄洒落、親父ギャグと呼ばれますが)を、1週間分まとめて掲載しています。
 http://food-mileage.jp/category/iki/

◆ ほんのさわり
 食や農の分野を中心に、考えるヒントとなるような本の「さわり」を紹介します。

-中田哲也『フード・マイレージ-あなたの食が地球を変える』([新版]2018.1、日本評論社)-
 https://www.nippyo.co.jp/shop/book/7625.html 

 このたび、約10年前(2007年9月)に出版した『フード・マイレージ あなたの食が地球を変える』の新版を上梓することができました。
 今回の執筆・出版に当たっては、原稿作成に直接協力頂いた方はもとより、多くの皆様との交流が大きな糧となりました。ここに記して感謝申し上げます。

 今回の新版では、輸入食料のフード・マイレージの数値(初版は2001年、今回は2010年及び2016年)を始めデータの更新を行ったほか、新たに伝統野菜の復活・普及の取組み等についても追記しました。
 また、初版刊行以来、フード・マイレージについて寄せられた様々な質問や意見、批判についてのQ&Aも収録してあります。

 フード・マイレージとは、食料の輸送量に輸送距離を掛け合わせた指標で、輸送に伴う環境負荷(CO2排出量)の削減に向けての有効な指標(地産地消の効果の把握)となるのみならず、私たちの食べものの産地や生産者を意識し、想像力を及ぼす「よすが」にもなるものです。
 食べることは、生きることです。「食」を見直すことは、生き直し、世直しにもつながるのではないかというような思いで(独りよがりかも知れませんが)、私はこの本を書きました(なお、意見等は私の所属する組織とは無関係で、あくまで個人のものです。)

 これからも、より豊かな未来の食の実現に向けて微力を尽くしてまいりますので、引き続き、ご指導・ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

◆ 情報ひろば
 拙ウェブサイトやブログの更新情報、食や農に関わる各種イベントの開催情報等をお届します。

▼ 拙ブログ「新・伏臥慢録」更新情報
○ 東北食ベる通信車座座談会+忘年会[12/31]
 http://food-mileage.jp/2017/12/31/blog-70/

○ 2018年は星野ゆかさんのライブから[1/8]
 http://food-mileage.jp/2018/01/08/blog-71/

○ 大塚洋一郎さん「食農交流で地方を元気に!」[1/15]
 http://food-mileage.jp/2018/01/15/blog-72/

▼ 筆者が参加予定または関心のあるイベント等を勝手に紹介します。
 既に満席の場合等がありますので、参加を希望される際には必ず事前に主催者等にお問い合せ下さい。

○ 東京いちじくのチャレンジ!~都市農業と「発信力ある」商品づくり~
 日時:1月25日(木)17:00~21:00
 場所:ちよだプラットフォームスクウェア(東京・千代田区神田錦町3)
 主催:農業情報総合研究所/農業ビジネス研究会
 (詳細、お問合せ等↓)
 http://m-motegi.at.webry.info/201712/article_3.html

○ 新米食べて、餅ついて、大地の恵みに感謝/よらんしょ福島!つながり食堂
 日時:1月21日(木)12:00~14:00
 場所:EDITORY神保町(東京・神保町)
 主催:きぼうのたねカンパニーほか
 (詳細、お問合せ等↓)
 https://www.facebook.com/events/129009741127564/

○ 原発事故がもたらした福島差別と分断を乗り越えるために
 日時:1月29日(月)18:30~20:30
 場所:毎日ホール(東京・竹橋)
 主催:毎日メディアカフェ
 (詳細、お問合せ等↓)
 https://mainichimediacafe.jp/eventcal/2017/12/21/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%8C%E3%82%82%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%9F%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%B7%AE%E5%88%A5%E3%81%A8-%E5%88%86%E6%96%AD%E3%82%92%E4%B9%97%E3%82%8A%E8%B6%8A%E3%81%88/

────────────────────
*今号のコツコツ小咄。
「正月のテレビって寄席中継の次に北朝鮮のニュースがあったり、まるで雑煮のお餅ね」
「えっ、どういうこと?」
「円形(演芸)もあれば角(核)もあるもの」
 コツコツ小咄は拙ウェブサイトにも掲載してあります。
  http://food-mileage.jp/category/iki/

* 次号No.136は1月31日(水)、和暦 師走十五日の配信予定です。
 より役立つ情報発信に努めていきたいと考えていますので、読者の皆さまのご意見、ご要望をお聞かせ頂ければ幸いです。

* 和暦については、高月美樹さん『和暦日々是好日』を参考にさせて頂いています。
 いつもありがとうございます。
  http://www.lunaworks.jp/

* 本メルマガは個人の立場で配信しているものであり、意見や考え方は筆者の個人的なもので、全ての文責は中田個人にあります。
────────────────────
◆ F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-【ID;0001579997】 
 発行者:中田哲也
 ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」
  http://food-mileage.jp/
 ブログ「新・伏臥慢録~フード・マイレージ資料室から~」
  http://food-mileage.jp/category/blog/
 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/

F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-

RSSを登録する
発行周期 月2回(和暦の1、15日:新月とほぼ満月の日)に発行します。
最新号 2018/01/17
部数 126部

このメルマガを購読する

ついでに読みたい

F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-

RSSを登録する
発行周期 月2回(和暦の1、15日:新月とほぼ満月の日)に発行します。
最新号 2018/01/17
部数 126部

このメルマガを購読する

今週のおすすめ!メルマガ3選

ゼロから始める不動産投
はじめまして、椙田拓也です。このメルマガでは、ゼロから不動産投資を始めるための具体的な手法を解説しています。 ◎ゼロから始めて4年で14棟102室を購入した方法を大公開! ◎書籍『空室率70%でもキャッシュが回る非常識な不動産投資術』(ごま書房新社)になった方法を大公開! ◎メルマガ読者特典として、椙田が運営する不動産投資会社で無料個別面談を実施中!
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

『資金調達など経営者の悩みを真に解決するマガジン』
経営コンサルタントが実践から得た経験や知恵を基に、経営に役立つ「本日の経営者への一言」と、実際にあった話を基に実名を出さずに「実話風読物(カードローン取立との戦い等)」に仕立てた読物との2部構成で綴られたメルマガです。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

首都圏不動産インサイドニュース
不動産業者がゼッタイ言わない最新の業界ウラ事情をリアルタイムで暴露します!!不動産投資で儲けよう!と意気込んでいるあなた。家族を守り夢を叶える手堅い不動産投資ですが数億円の借金を負う100%自己責任の事業。海千山千の業者相手に知識武装は万全ですか?「まかせっぱなし」は命取りです。かく言う私も業者ですが、不動産に携わる者として不幸な投資家さんをゼロにしたい。本気です。業界経験13年のプロとして真実だけをお伝えします。業者と対等な立場で戦ってください。決して損はさせません。村上しゅんすけ
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

今週のおすすめ!メルマガ3選

僕は『絶対倒産する』と言われたOWNDAYSの社長になった。
売上20億,負債14億,赤字2億『絶対倒産する』と言われ、メガネ業界内ではただの質の悪い安売りチェーンと馬鹿にされ続けていたOWNDAYS(オンデーズ)を30歳の時に買収し社長に就任。その後、10年間で奇跡のV字回復を遂げて、売上150億,世界10カ国に進出するまで・・、みたいな巷によくある再生物語。半分ノンフィクション。半分はフィクション。いつまで、どこまで書き続けるかはまだ未定です。 https://www.owndays.com Twitter:https://twitter.com/shuji7771 blog:https://ameblo.jp/shuji7777/
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

川島和正の日刊インターネットビジネスニュース
■読者数32万部超、日本一の個人メルマガ(まぐまぐ総合ランキング調べ) ■9年連続で年収1億円以上になり、70か国以上を旅行して、 190平方メートルの豪邸に住んで、スーパーカーに乗れるようになり、 さらに、著書は、日本を代表する超有名人2人に帯を書いてもらい、 累計50万部のベストセラーとなった、現在香港在住の川島和正が、 最新のビジネスノウハウ、自己啓発ノウハウ、健康ノウハウ、恋愛ノウハウ さらに「今チェックしておくべき情報リスト」などを配信中!
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

日本株投資家「坂本彰」公式メールマガジン
サラリーマン時代に始めた株式投資から株で勝つための独自ルールを作り上げる。2017年、億り人に。 平成24年より投資助言・代理業を取得。現在、著者自身が実践してきた株で成功するための投資ノウハウや有望株情報を会員向けに提供しているかたわら、ブログやコラム等の執筆活動も行う。 2014年まぐまぐマネー大賞を受賞。読者数3万人。雑誌等のメディア掲載歴多数。 主な著書に『10万円から始める高配当株投資術』(あさ出版)『「小売お宝株」だけで1億円儲ける法』(日本実業出版社)
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

他のメルマガを読む

ウィークリーランキング